さて、やっと着きました。士道は既に中に入っているみたいです。さっき、士道が天使の力を使ったのかビルに斬撃が走りましたね。士道ってもしかして封印した精霊の天使を使えるのでしょうか?十香ちゃんの〈
私が入ろうとすると中から誰かが歩いてきます。ヘルメットで顔は分かりませんが身にまとっている機器はエレンさんのペンドラゴンに似ています。
「貴女が〈リーパー〉?」
あれ、なんでしょうか?この声なにか違和感が・・・・・聞き覚えのあるような気がします。いえ、今はそんなことを気にしている場合じゃないです。
「私は貴女の抹殺を命令されているの」
「そうですか。なら、押し通らせて貰います」
大鎌を振りかぶり斬りかかります。しかし、その場には既にその少女は居らず横に躱していました。
「しぃ!」
連続で大鎌を振り攻撃をしますが全て躱されてしまいます。
速い・・・・・今まで戦ってきたどのウィザードよりも。あのエレンさんよりも速い。
「こんなものなの?じゃあ、こっちからいくよ」
「くっ!?」
ブレードを受け止めますが、後ろに弾き飛ばされます。
このウィザード・・・・・速さだけじゃなくて力もエレンさん以上です。技はエレンさんの方が上みたいですけど。出力に物を言わせてる感じですね。
「【
死神を生成し一旦離れます。今のうちに周りの状況を確認。
ビルの中
士道と美九さんが十香ちゃんを救出中。
ビルの外
時崎さん→DEM社戦闘員。
四糸乃ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん→ウィザード達。
紅い人↔真那ちゃん。
AST、DEM戦闘員→精霊
エレンさん↔折紙さん
ーーーーーって、感じですか。物凄い乱戦になってますね。さて、私もそろそろ本気を出しましょうか。
「〈
空に巨大な満月が浮き上がり、力が湧き上がってきます。月からは半永久的に霊力が補給され続け、常に霊力は満タンです。
「【
大量な上に出力を最大まで強化した死神を生成します。狙いはバンダースナッチだけにしておきましょう。
さて、そろそろあのウィザードも戻ってきましたね。怪我を一つもしていないのは見間違えじゃないですよね?出力最大では無いにしても、100近く送り込んだつもりだったんですけど?
「手こずらせてくれたね」
「あれを手こずらせてくれたで済ます人間は貴女かエレンさんぐらいですよ」
「そっちは、やっと本気って感じだね。じゃあ、こっちも最大出力で行くよ」
今まで、本気じゃなかったんですか!?
お互いの大鎌とブレードが衝突し合います。そこから生まれる衝撃波は周りのウィザード達を巻き込み吹き飛ばしていきます。
そのまま、戦っているとエレンさんと折紙さんが戦っているところまで来たようです。折紙さんの方はもうボロボロです。エレンさんの方は少し傷を受けた程度でしょう。
「〈リーパー〉!?」
「〈リーパー〉!?それに
「あれ?エレンじゃん」
千陽?彼女の名前でしょうか?うっ・・・・・何でしょう。また、頭が痛みます。
「千陽、アイクからの呼び出しです。私はアイクの元へ行きます。鳶一折紙と〈リーパー〉の相手をお願いします」
「マジで?〈リーパー〉だけでもかなりきついんだけど」
「お願いしますね」
そのまま、エレンさんは飛んでいってしまいました。
アイク・・・・・確か、DEM社の代表取締役。つまり、士道達の方へ行った?不味いです。
「おっと、行かせないよ?」
エレンさんの後を追おうとすると道を塞いできます。折紙さんだけでも、言ってくれれば・・・・・あっ、ダメです。折紙さん、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんと戦っています。
さっきから嫌な予感がします。早く士道の元へ行かないと。
私は大鎌を握る手に力を入れ直しました。
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