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では、どうぞ。
次の日、目が覚めると自分の家に居ました。時崎さんがちゃんと運んでくれたのでしょう。
その後、琴里ちゃんに連絡をして、どうなったかを聞きました。結論から言って士道は十香ちゃんを奪還し、美九さんの霊力を封印することが出来たようです。あの状況でよくデレさせましたね。
そして、もう1つ。十香ちゃんのマイナス値を指した状態の事です。その時の十香ちゃんはまるで別人格になったようで、さらにその時召喚したのが〈
私は反転に思うことがあり、今度試してみようと心に留めておきました。
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色々あったせいで流れてしまってましたが天央祭が再開されました。事件のせいで潰れてしまった2日目を後夜祭の後に行うというかなり変則的な日程で。
さて、私は士道に伝えないといけない事があったので探しているのですが見つかりませんね・・・・・えっ?携帯電話はどうしたかって?家に忘れてきましたよ。携帯しなきゃ携帯電話って言いませんよね。
それにしても、見つからないですね・・・・・
『ーーーーー皆様、本日は天央祭にご来場頂き誠にありがとうございます。ご来場の皆様にイベントのご案内をさせていただきます。本日、15時よりセントラルステージにてミスコンを開催いたします優勝者には高級温泉旅館一泊二日宿泊ペアチケットが贈呈されます』
やばいですね。この放送が入ったということはボチボチ準備をしてもらわないと不味い時間です。
実は士道の士織ちゃんを見た時に勝手にミスコンに登録してしまったのです。早く伝えなければなりません。
『ーーーーーなお、今年は特別に飛び入り参加枠が設けられています。天央祭参加校の女子生徒であれば誰でも参加が可能です。奮ってご参加ください』
今年はそんな制度が出来たのですね。
あっ、そうだインカムで琴里ちゃんから連絡を取ってもらいましょう。
「もしもし、琴里ちゃん?」
『千夜姉?どうしたの?』
「士道に連絡を入れて貰えませんか?」
『士道に?』
「実はミスコンに士織ちゃんをエントリーさせてしまっていたのを思い出しまして」
『そういう事ね。でも残念ながら士道は参加出来ないわ。士道は審査員になっているから』
「え?」
じゃあ、士織ちゃんは参加出来ない?士織ちゃんの枠が空いてしまいます。どうしましょう・・・・・
『千夜姉は、参加しないの?』
「私ですか?参加するわけないじゃないですか」
『今、とても困っているから参加して欲しいのだけど』
「嫌ですよ」
『千夜お姉ちゃん、お願い♡』
「お姉ちゃんに任せなさい!!」
ふっ・・・・・我ながらチョロい。
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ということで、私は用意された道着に着替えています。なんで、道着?と聞いたところ、審査員の1人がキチッとした人が好きらしいです。
それと、今回私が参加する理由となったのは十香ちゃん達が参加する事、士道が審査員な事、優勝賞品が温泉旅館のペアチケットだということにあります。十香ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんが参加して士道が審査員するとなると士道が満点を付けなければ不機嫌になります。さらに誰かが優勝して士道と2人で温泉旅館に行こうものなら残り2人はかなり不機嫌になるでしょう。その為、士道は3人に満点を付けつつ、3人に優勝をさせないようにしないといけません。ちなみに審査員の買収は失敗したそうです。
『皆様、お集まりいただきありがとうございます!これより第25回、天央祭ミス・コンテストを開催いたします!!』
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
司会の子がマイクで話始めると会場が一気に湧き上がりました。
「仙城大付属高校風紀委員長、兼、茶道部部長!女子たるもの、男子の3歩後ろを歩くべし!絶滅危惧種の大和撫子、伊集院桜子!!」
「「「「姫様ァァァァァァァ!!」」」」
うわぁ、凄い人気ですね。この人がしっかりとした格好が好きな人でしょうね。
「続きまして、栄部西高校の若き獅子!生徒会長、兼、柔道部主将!文武両道のスーパーヒーロー!ファンクラブの男女比はなぜか男の方が多い!古茂田柊平!!」
「「「「兄貴ィィィィィィィ!!」」」」
声援、野太いですね。確かに男性率が高いみたいです。
「さてお次は、雷禅高校より臨時審査員が来てくれました!家事全般が得意というだけで男はこうも女にモテるのか!男子職員お料理の腕腕を磨け!五河士道!!」
「「「「死・ねェェェェェェ!!」」」」
「おい、俺の時だけ説明も声援もおかしくねえか」
酷。
『ーーーーー皆様お待ちかね!まさかまさかのこの人が来てくれた!デビュー以来、1度もメディアに姿を晒さなかった幻の歌姫!竜堂寺女学院、誘宵美九!!』
「「「「美ィィィ九たァァァァァァん!!」」」」
一際大きな声援が上がります。もう、ミスコン優勝は美九さんでいいんじゃないですか。
審査員の紹介を終え、エントリーナンバー1番の人からステージ上に上がります。参加者は各自好きな衣装でアピールをして、審査員が得点を付けていくという物でした。
それにしても、古茂田柊平さんは0点しか付けませんね。逆に美九さんは満点の10点しか付けてません。
少しづつ順番が近づいて来ます。十香ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんの審査は終わりみんな点数は一律に25点で暫定1位です。点数配分はみんな同じで、伊集院さん5点、古茂田さん0点、士道10点、美九さん10点でした。
ちなみに十香ちゃんと耶倶矢ちゃんは水着、夕弦ちゃんは黒いボンテージでした。
『さて、次でラストとなります!エントリーナンバー25番!雷禅高校、魂月千夜さんです、どうぞ!』
さて、アピールはどうしましょうか。緊張して表情筋が動きません。もう、演武でいいでしょうか。
動きがなるべく派手な演武を披露し礼を審査員と観客にします。
『はい!ありがとうございます。それでは審査員の方々、得点をどうぞ!!』
一斉に得点の札が挙げられます。結果はーーーーー
『7点!0点!8点!10点!合計25点です!まさかの同率1位4人目です』
「とても良かったですわ」
「中々キレのある動きで素晴らしかったよ。ただ君が男でないことが残念だ」
「きゃー!千夜さんカッコイイです〜」
あれ、今ホモが湧きませんでしたか?気のせい?ならいいです。
それにしても、士道の得点は8点ですか。十香ちゃん達には10点つけたのに。へーほーふーん。
最終決戦のため、同率1位の十香ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃんもステージ上に出てきて横一列に並びます。
あれ?美九さんの霊力が不安定になってますね。それに泣いてませんか?なんででしょう。まぁ、士道が宥めてますし士道に任せましょう。
『決選投票は審査員だけではなく、会場のお客さんの声も票に入ります。ーーーーー皆さん、せーので1番優勝に相応しいと思う方の名前を挙げてください。いいですか?せーのーーーーー』
「「「「・・・・・美九たん!!」」」」
あれ?最初に考えていた事が現実になった?いや、美九さんは参加者じゃないですよね。でも、どうして・・・・・あっ、泣き声でまさか魅了させてしまった?
「「「「美九たぁぁぁぁぁぁん!!」」」」
会場に向かって、観客が押し寄せて来ます。もはや、この会場でまともなのは私を除くと士道と美九さんのみ。成程、これが
士道と美九さんは脱出を試みますがそれを塞ぐ影が3つ。
「くかか!逃がしはせぬぞ士道!」
「跳躍。とうっ!」
「シドー!美九を置いていくのだ!」
あらら、大変なことになってますね。
「姉上様ァァァァァァ!!」
「飛翔。ペロペロー」
「いただきますだぁぁぁ!!」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
3分後、美九さんの洗脳は解除されました。その3分間士道達は全力で逃げ回りました。
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