識別名:リーパー   作:兎秤

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 主人公をデレさせるか、デレさせないか。士道達にいつ精霊だと気が付かれるか、それとも最後まで気づかれないか。

 迷っております·····





四糸乃パペット
死神は魂を込めた


 昨日は色々大変でした。今日から気を切り替えて行きましょう。早速ご近所さん挨拶へ行きましょう。

 もうだいぶ済ましていて、行こうと思っていたのは、あと1軒。園神さんは留守だったからまた今度行く事にしましょう。あれ?昔、住んでいた時も居た記憶がない気がします。まぁ、いいですか。最後は五河さんです。

 インターホンを押し反応を待ちます。

 

『はい?』

「魂月です。戻って来たので挨拶に伺いました」

『千夜なのか!?ちょっと、待ってろ!』

 

 あれ?何故か聞いたことのある声ですね・・・・・・

 

「あ・・・・・・」

「え!?」

 

 出てきたのはシドーさんでした。

 まさか、シドーさんは士道だったとは・・・・・・成長していて気が付きませんでした。

 

「千夜・・・・・・なのか?」

「はい。少しだけ体の色素が落ちていますが千夜ですよ」

「全然少しじゃないけど・・・・・・まぁ、上がってくれ琴里も久しぶりに会いたいだろうし」

「琴里ちゃん!では、お邪魔します」

 

 

〜精霊会話中〜

 

 

 久しぶりに楽しかったです。それに、私が〈リーパー〉だとバレていませんでした。良く考えればあの霊装の時フードを深くかぶっていますし、顔は見えにくいですね。

 そう言えば、精霊らしき人をもう一人見つけました。私の妹(嘘)の琴里ちゃんです。力を失った十香さんと同じで士道と霊力で繋がっている感じでした。兄妹揃って精霊なのでしょうか?【魂の記録書(ソウルログ)】を使えばわかるんですけど・・・・・・

 【魂の記録書(ソウルログ)】は簡単に言えば記憶の保存・保持・閲覧、存在の保存・保持が出来る能力です。しかし、1度登録しなければならないのです。登録の仕方は魂を取り1度保存する。つまり、1度仮死状態にしなければならないのです。その為、なかなか使う気が起きないのです。まあ、気持ちの整理が出来たらそのうち使おうと思いますが。

 

 明日から転校生として高校に行くので考えることを止めて私は眠りにつきました。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 転校した高校は士道、十香さん、折紙さんの3人と同じでした。クラスも同じでした。

 

「魂月千夜です。皆さんよろしくお願いします 」

「また、転校生だ」

「てか、美人ばっかりうちのクラスに来すぎじゃない?」

「マジ引くわー」

「うぉぉおおお!十香ちゃんもいいが!千夜ちゃんもいい!!」

 

 かなり、賑やかなクラスのようです。席は窓側の一番後ろ、主人公席と呼ばれる場所です。

 士道と親しく話していたら。十香ちゃん(みんなそう呼んでいるから変更した)と折紙さんに凄い目で見られました。私、何かしたでしょうか?

 その後、亜衣ちゃん、麻衣ちゃん、美衣ちゃんと友達になりました。3人に五河君は女たらしだから気を付けるように言われました。昔はそんなふうじゃなかったのに残念です。

 あと、変わった人がいました。士道は放って置いていいと言ってましたが見ていて中々面白い人でした。名前は知りませんが。その人は私が士道と親しく話しているのを見て「また、五河なのか・・・・・・くそぉ!」っと言ってましたが何のことでしょう?

 

 学校が終わり帰ろうとした時にある霊力を感じました。

 これは、あの雨の子でしょうか?今度は逃げられないように怖がらせないように会いましょう。

 

 そう意気込んだのは良かったのですが・・・・・・

 

「いないですね・・・・・・やはり、この霊力感知能力当てにならなーーーーーぐへ!?」

 

 あっていました。上下を考えていませんでした。まさか空から降って来るとは・・・・・・予想外です。

 

「ひ、久しぶりです」

「っつ!?」

 

 少女は私を見るなり逃走しようとします。

 

「まっ、待ってください!私も精霊なのです!ほら!」

 

 制服から霊装へ変化させてみせます。すると少女はびっくりしたように目を見開き止まってしまいました。

 

「まずは、自己紹介をしましょう。私は魂月千夜です。貴女は?」

「わ・・・・・・私・・・・・・は・・・・・・四糸乃・・・・・・です」

「四糸乃ちゃんですか。どうですか?精霊どうし友達になりませんか?」

「私で・・・・・・その・・・・良ければ・・・・・・・」

 

 これで、やっと会話が成立します。私と四糸乃ちゃんは辺りが暗くなってくるまで続きました。

 

「そろそろ、帰らないといけませんね・・・・・・」

「え?・・・・・・」

「どうかしました?」

「あの・・・・・・・・・その・・・・・・」

「それじゃぁ、またーーーーーうわぁ!?」

 

 立ち上がろうとしたが四糸乃ちゃんに袖を引っ張られて尻もちをついてしまいます。

 

「・・・・・・・・・・・・しな・・・・・・・・・・・・く・・・・・・さい」

「はい?」

「1人・・・・・・に・・・・・・しないで・・・・・・くだ・・・・・・さい・・・・・・」

 

 今にも泣きだしそう、いや若干涙目で四糸乃ちゃんが引き止めてきます。

 私はこんな子を1人になんて出来ません。精霊と言っても精神は見た目通り幼く1人が寂しかったのかも知れませんね。

 

「私の家に来ますか?」

「いいんで・・・・・・・・・すか?」

「ええ、四糸乃ちゃんなら大歓迎です」

「ありがと・・・・・・ござい・・・・・・ます」

「あ、でも学校行く時は家で一人でいてもらうことになってしまいますね・・・・・・そうだ!そのパペットを貸してくれませんか?それと、ちょっと霊力を分けて貰いますね。〈霊魂看守(サリエル)〉──【魂を狩る者(ハンター)】」

 

 大鎌で四糸乃ちゃんの霊力を少しだけ剥ぎ取り次の工程に移ります。初めてやるので成功するか心配ですが頑張ります。

 

「【生命の満欠(フェイト・オブ・ライフ)】ーーーーー(望月(バース))」

 

 四糸乃ちゃんの霊力を使い魂を誕生させます。この能力は霊力を使い生命体を生成することです。四糸乃ちゃんが寂しくないように明るく元気な性格になるようにっとーーーーー

 

「はぁ〜い!はじめましてぇ!よしのんの名前はよしのんだよぉ〜!」

「よし・・・・・・のん・・・・・・?」

「そうだよぉ〜四糸乃!これからよろしくねぇ〜?」

「よろしくね・・・・・・よしのん・・・・・・」

 

 こうして、四糸乃ちゃんとよしのんが私の家によく遊びに来るようになりました。

 

 




よしのんを作っちゃいました。

千夜ちゃんは上に基本的に常にパーカーを来ています。私服でも制服でも。

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