識別名:リーパー   作:兎秤

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 最近、やっと千夜(主人公)の髪型や霊装が頭の中でまとまりました。
 いつか、設定画を描きたいな・・・・・画力がアレで、お出しできるものでは無いですが・・・・・

 作者の成長をご期待ください。


少女はゲーム内で普段通りすごした

 恋について考えたのはつい先程のはずですが今は朝です。気がつくと私はベットの中で目を覚ましました。或守ちゃんが何かしたんでしょうか?

 その後、琴里ちゃんと連絡を取り今後どうすればいいかを聞きました。琴里ちゃんが言うには普段通りに過ごせばいいらしいです。なので、とりあえず学校に向かうことにしました。

 

 学校に登校し、しばらくすると十香ちゃんや折紙さんも登校してきます。他のクラスメイトもいますがゲームの中なので全員NPCという事になります。とてもそうは見えないです。物凄い再現度ですね・・・・・確かに士道が本物かNPCか分からなかったのも頷けます。

 

 そろそろ、チャイムが鳴りますね。で、なんで士道はまだ来ていないんですか?タマちゃん先生の出席確認がいくらゆっくりでも士道の出席番号はかなり早いので、すぐ呼ばれてしまいますよ。っと、来たみたいですね。或守ちゃんも一緒みたいです。

 

「おはようございます、五河君。ギリギリですよぉ〜?」

「ごめんタマちゃ・・・・・じゃなくて岡峰先生」

「本当は遅刻ですよぉ。でも、走ってきたみたいだから、許してあげます」

「ありがとうございます!」

「ふふ・・・・・だって、走って息が乱れて・・・・・汗をかいた男子高校生って・・・・・ドキドキしますから」

 

 あれは、コンピュータ上の存在。タマちゃん先生本人ではない、限りなく思考は近くても本人ではない。そう考えないと、タマちゃん先生の尊厳が・・・・・いや、確かに考えてそうですけど・・・・・

 

「シドー!おはようのだ!」

「士道、おはよう」

「おはようございます。士道」

「あっ、みんなおはよう。いきなり朝になってて、混乱しなかったか?」

「ぬ・・・・・いや、それなら大丈夫だぞ。家を出る前に琴里が説明してくれたからな。普段通りに過ごせばいいと教えてくれたのだ!」

「私も琴里ちゃんに聞いてなんとなくは把握しています」

「こちらも問題ない。私は士道の隣にいるために、ここに来た」

「そっか・・・・・ありがとうな」

「うむ!任せるのだ。シドーは私が守るからな」

 

 そのまま、午前の授業は進んでいきました。或守ちゃんは現実では存在しないで席にちょこんと座って士道を観察していました。或守ちゃんがいて他のNPCは気にならないのかと思いましたが、気にしないような設定になっているようです。

 

 午前の授業が終わり、昼休みになりました。いつも通り、十香ちゃんと折紙さんがどちらが士道と一緒に昼食をとるかで口論を始めました。そこに、耶倶矢ちゃんと夕弦ちゃんと加わっていきます。結局、いつもみんなで食べるんですけどね。

 

「落ち着け、お前ら!みんなで食べたほうがうまいだろ?机をくっ付けて食べようぜ」

 

 いつも通り、士道がみんなを宥めて全員で食べることを提案します。いつもなら、ここでみんなが諦めて次は誰が士道の隣に座るかを口論し出すのですが、今日は違いました。いつもは居ないメンバーがいたためです。

 

「五河士道、質問があります」

「うん?どうした?」

「これは、俗に言うとり合いっこ。通称ハーレムと呼ばれる状況なのですか?」

「ハーレム!?いや、一応状況的にはそう言えないこともない・・・・・か?いやいや、やっぱ違う!」

「違わないですよ。或守ちゃんの言う通りです」

「ちょっ、千夜!?或守、違うからな?」

「では、五河士道は1人を選択するべきでは?彼女達もそれを望んでいるように見えます」

「いや、こんな事でケンカするのはアホらしいだろ。それにな・・・・・さっきも言った通り、ご飯っていうのは、みんなで食べたほうが美味いもんなんだよ」

「なるほど。ご飯の美味しさは愛よりも優先されるという事ですね」

 

 すごい考え方をしますね・・・・・素直過ぎるのか、それとも、ひねくれているのか・・・・・

 

「いや、それはまた違う話だと思うが・・・・・それにまぁ、言ってみれば何時もの風景だよ」

「そうですか。いつもの風景ですか」

 

 そこで会話は途切れ皆は昼食へ移行しました。

 一応、或守ちゃんの参考になるように士道の行動について補助しておきましょうか。

 

「或守ちゃん、さっきの士道の行動に関してですけど・・・・・」

「はい。なんでしょうか?」

「士道に1人を選択するべきでは?って言ったけど士道がなぜ選ばないか疑問に思いませんでしたか?」

「はい。しかし、それは解決されました。ご飯の美味しさは愛よりも優先されるという事ですね」

「違いますからね!?言うなれば、選ばないっていう事も愛があるからなんです」

「どういう意味なのでしょうか?」

「士道がもし1人を選択した場合選ばれなかった人がどうしても出てきます。そうすると、その人が悲しい思いをします。士道はみんなを愛してるとまでは、いかなくとも好きだから傷つけたくないんですよ」

「それは、俗に言うヘタレとは違うのですか?」

「あっていますけど・・・・・まぁ、そういう考え方もあると覚えておいて下さい」

「なるほど。大変参考になりました」

 

 その後、いつも通り昼食を終えて午後の授業も終わりました。クラスメイトは次々と帰っていき、或守ちゃんは席をたち士道のもとへ向かっていました。

 

「五河士道。これで学校は終わりですか?」

「あぁ、部活と入っていないしな。普段通りだからあんまり面白くなかったか?」

「面白いというのはよく分かりません。ただ、これでは、足りない」

 

 まだ、情報不足ですか。まぁ、1日でどうにかなるものではないでしょうですし、気長に頑張りましょう。

 

「私は愛を知りたいです。昼休みの五河士道を取り合う、そして五河士道の選択・・・・・あれはとても興味深かったと思います。けれど、五河士道が彼女達を選択しませんでした。だから、愛は形成されない。私はそう推測します」

「いや、あれを選べって言われても・・・・・」

 

 まぁ、士道には難しいでしょうね。ヘタレですから。ヘタレですから!!

 

「五河士道。私にあなたの選択を教えてください。そして見せてくれませんか?」

「見せるって・・・・・何を?」

「いつもの日常を離れた、非日常の中でも、五河士道とその相手は同じように惹かれ合うのでしようか。愛の形を。愛とはなんなのかを。選択の先にある非日常でーーーーー」

 

 そう言うと、或守ちゃんは光を纏い、私の意識はその光に飲まれていきました。

 




 次回はだいぶ?少し?遅れます。ある程度書けたら、一気に出していくつもりです。

非日常系の内容

  • (角や尻尾が)生えてる、はえ揃ってる!
  • 私たちはここにいます(SOS)
  • 僕と契約して魔法少女になってよ
  • 感想に要望(性癖)を書くから待ってろ

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