識別名:リーパー   作:兎秤

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 あ、ありのまま起こった事を話すぜ。
 前回、投稿してからある程度貯まってから投稿しようと思っていたが、レポートやら中間テストやらで全然執筆することが出来なくて気がついたら1ヶ月経っていた。
 何を言っているの分かるかもしれねぇが、俺はわかりたくねぇ。

 後悔もしてるし、反省もしている。





 本当にお待たせしました。少しずつ投稿していくのでこれからもよろしくお願いします。<(_ _)>
 あと、千夜の霊装姿を頑張って描いたので次回、載せます。イメージ壊したらすみません。


 《前回までのあらすじ》
 士道が謎の人工精霊の或守にゲーム内に閉じ込められ、それを助けに向かった千夜達。千夜達は、仮想世界で或守に『愛』を問われる。或守に『愛』とは何かを教えるためゲーム内で生活をすることになった千夜達。しかし、或守の『愛』についての情報収集は上手くいっておらず、そこで或守はゲームの元々の機能『イベント』を発生させた。それに巻き込まれた、士道と千夜はいったい・・・・・

 今回の非日常デート(イベント)のテーマは、【学校】【中二病】です。それと、非日常デートは全部、士道視点になります。



少女は中二病になった

【士道視点】

 

「五河先生。ちょっと、いいですか?」

「はい、なんですか?」

 

 同僚の岡峰先生に呼びかけられる。いったいなんだろうか?

 

「昨日の職員会議で話題に出た子がいたじゃないですか。その子、五河先生の話はよく聞くじゃないですか。だから、その子に五河先生からビッシっと言ってあげてください」

「えっ?でもーーーーー」

「副担任として生徒のケアをお願いしますよ。あと、今日までの提出のプリントも出していないので回収してくださいね。では、私はこの後合コンがあるのでよろしくお願いしますね」

 

 そう言って、岡峰先生は帰っていってしまった。仕方がない、探すか。どうせあそこに居るだろう・・・・・

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 屋上の扉を開き外に足を踏み出し、数歩前へ歩いてから振り返り、入口の上を見る。

 そこには、うちの高校の制服の上にパーカーを羽織った白髪の少女がたたずんでいた。少女の手には包帯が巻かれており、片目は眼帯で隠されていた。

 

「お〜い、千夜」

「うん?あぁ、士道先生。やっと、来ましたか」

 

 この少女は魂月千夜。成績は優秀なんだがそれを帳消しにする程に問題行動が多い。

 

「先生が来るのはわかってましたよ。霊が教えてくれましたから」

「・・・・・今、来た事は霊は教えてくれなかったのか?」

「そっ、それは!この眼帯で私の【死を導く瞳(イヴィルアイ)】を抑えていたからで」

「それで、前まで付けてなかったのに眼帯なんか付けているのか・・・・・」

 

 そう、今のやり取りでわかるように、少女は中二病なのだ。隣のクラスの〈颶風の巫女〉の八舞耶倶矢と共に教師陣の頭の痛いところである。

 

「それで、何しに来たんですか?私は〈霊魂の導き手〉としての仕事が忙しいのですけど?」

「いや、岡峰先生に今日までのプリントを回収してきてくれって頼まれてな」

「今日までのプリント?あぁ、あの神聖文字(ヒエログリフ)で書かれた物ですか。あいにく、私の管轄外のため見送らせてもらいました」

 

 そういう、彼女のポケットから1枚のプリントがこぼれ落ちた。それを、拾って開くと提出が今日を示していた。

 

「何が神聖文字(ヒエログリフ)だよ。ただの英語の復習プリントじゃねぇか!」

「・・・・・そうとも言うかもしれませんね」

「そうしか言わねぇよ・・・・・」

 

 軽くプリントに目を通して見るが、間違いや空白が多い。これ、2割もあってないんじゃないか?

 

「参考までに聞くが、前回のテストの点数はいくつだった?」

「合計421点でした」

「英語は?」

「・・・・・30」

「・・・・・今度、補習を開いて貰うか」

「いやです!それなら昆虫食を・・・・・いや、そっちの方が嫌ですね。英語を勉強するぐらいなら死にます!」

「そこまで!?ていうか、中二病の癖して横文字に弱いってどうなんだ?」

「中二病ちゃうし!本当に私には霊を導く役割があります!」

「落ち着け、口調がおかしくなってるぞ」

 

 どれだけ嫌なんだよ・・・・・

 

「なら、今度個人的に教えてやるよ。千夜の回答見ればある程度苦手傾向が分かるしな」

「士道先生と2人で・・・・・?でも、士道先生の時間をとってしまうのでは?」

「元々、副担任なんて仕事少ないし、部活の顧問もしていないからな。それに、大切な教え子に将来の選択肢を潰して欲しくないしな」

「・・・・・し、仕方がないですね。士道先生にも先生としての責務がありますからね。受けてあげますよ」

 

 そこまで、話したところで最終下校時刻の放送が入った。千夜は降りようとその場に立ち上がった。

 

「ちょっ!千夜!」

「どうかしましたか?」

「スカート!」

「へ?・・・・・きゃあ!?」

 

 元々高い所に居て、その場で立ち上がったため俺の視界にスカートの中が入ってしまう。千夜は、自分のミスに気がつきすぐさまスカートを抑えた。

 

「・・・・・見ました?」

「いや、待て千夜!これは不可抗力だ!」

「つまり、見たんですね。そうですか、そうですか・・・・・ふっ、ふふっ、ふふふふふふふふ」

「・・・・・千夜?」

「その首、落としてあげますよ。大丈夫です、ちゃんと魂は大切にしますから」

 

 千夜はそう言って、入口の上から降りて近づいてきた。降りる途中で外した眼帯の下からは、吸い込まれそうな赤い瞳が現れ、こちらを捉えていた。

 

「千夜、待ってくれ!これは不可抗力で!」

「【首を狩る者(ボーパル)】!!」

「ぐっへっ!?」

 

 次の瞬間、鈍い衝撃が首に走った。そのまま、何もわからずにその場に倒れ込む。

 

「心配しないでください、峰打ちです」

「蹴りのどこに峰があるんだよ・・・・・!」

 

 俺に蹴りを入れた千夜は、ゆっくりと近づいてくる。

 

「士道先生?私は優しいので選ばしてあげます。教育委員会に報告して、首を飛ばされて、刑務所に囚われるか。私に首を飛ばされて、私に魂を囚われるか」

 

 そう千夜はにっこりと微笑んだ。

 

 




 あ、あれ?テーマに【ヤンデレ】なんて入っていたっけ・・・・・?

非日常系の内容

  • (角や尻尾が)生えてる、はえ揃ってる!
  • 私たちはここにいます(SOS)
  • 僕と契約して魔法少女になってよ
  • 感想に要望(性癖)を書くから待ってろ

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