その代わり、その後がちょっと遅れるかもしません。ちょっとがちょっとになるかは、分かりませんが·····
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あれから四糸乃ちゃんとよしのんがよく家に遊びに来るようになりました。合鍵を渡してあるので何時でも来れるようになっています。
今日も帰ったら2人がいました。
「お邪魔・・・・・・して・・・・・・ます」
「千夜ちゃん、お久しぶりだねぇ〜四糸乃とよしのんが会いに来たよぉ〜」
「2人共、いらっしゃいです。会えて嬉しいですよ。まぁ、久しぶりといっても2日ぶりですけどね」
「もぉ〜千夜ちゃんったら大胆〜!でも、細かいことを気にしてたらモテないよぉ〜?」
「それは、男の子の場合ではないですか?」
「あの・・・・・・私・・・も・・・・・・・・嬉しい・・・・・・です」
「きゃ〜四糸乃も大胆〜!」
「っつ!・・・・・・よ、よしのん・・・・・・!」
何でしょうこの可愛い生物は。精霊です知ってました。私はこんな妹が欲しかったです。まぁ、琴里ちゃんにはお姉ちゃんと呼ばれていますが・・・・・・そうだ、四糸乃ちゃんにもお姉ちゃんと呼んでもらえば完璧ではないですか!
「四糸乃ちゃん。私の事をお姉ちゃんと呼んでくれないですか?」
「お姉ちゃん・・・・・・ですか?・・・・・・千夜お姉ちゃん?」
「・・・・・・ぐはっ!!」
「だ、大丈夫・・・・・・ですか?」
「うん、バッチリです。これからもよろしくお願いします」
「もしかして、千夜ちゃんって〜妹萌え〜?」
よしのん、何処でそんな言葉を覚えたのですか?それにしても、よしのんは凄い性格になりましたね、いったい誰がこんな性格にしたのでしょうか・・・・・・
「それはねぇ、千夜ちゃんだよぉ〜」
「よしのん。心の中を読まないでください」
「お〜っと、よしのんったらミステイク!これは失礼。ごめんねぇ〜」
こんな感じで毎日を過ごしています。
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〜次の日〜
(士道視点)
「なぁ、千夜ちょっといいか?」
俺は近所に昔住んでいて戻ってきたクラスメイトの千夜に声をかける。琴里からの要請だ。なんでも、千夜の家に何度も精霊が出入りしているそうだ。
「士道?何でしょうか?」
「最近、誰か家にその・・・・・・勝手に入られたりしてないか?」
「いえ、別にそんな事はありませんが?」
「そ、そうか・・・・・・ありがとう」
「はい?どういたしまして?」
千夜との会話を終え教室の外に出て琴里に通信をする。
「琴里か?特に変わったことは無さそうだが」
『そんなわけないでしょ。ちゃんとこちらで〈ハーミット〉の霊波を何度か千夜姉の家から観測されているんだから』
「そうだよな。てことは・・・・・・」
『えぇ、意図的に隠している可能性があるわね』
「でも、一体なんでだ?」
『精霊に操られている可能性もあるけど〈ハーミット〉だしね。その可能性無い訳では無いけど、かなり低いわ』
「その〈ハーミット〉ってのはどんな子なんだ?」
『それはーーーーーって、この霊波反応は!』
「琴里?どうしーーーーー」
ウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー
そこまで言いかけた時、空間震警報を知らせるサイレンが鳴った。
『士道、丁度噂をしていた〈ハーミット〉よ。フラクシナスで回収するから令音と人目につかないとこに移動しなさい』
「十香はどうするんだ?」
『置いてくに決まってるでしょ!力を封印された状態じゃ普通の人間と変わらないんだから。それに、ASTとの戦闘を見せてストレス値が上がる可能性もあるし』
「わかった」
琴里との通信を切る。さて、十香は・・・・・・いた。
「皆さん、空間震警報ですよ。早く地下シェルターに避難してください!危険が危ないですよ!ーーーーー五河君何をやっているんですか!空間震ですよ!危険が危ないんですよ」
「先生、十香のこと頼みます。十香は先生たちについて行って先に避難しておいてくれ」
「シドー!?」
「十香、ちゃんと先生言うことを聞くんだぞ」
「ちょっと!五河君!?村雨先生もどこ行くんですか!?」
たまちゃんの引き止める声を放って俺は精霊の元に急いだ。
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〜少しだけ遡る〜
さっきの士道はどうしたのでしょうか?別に泥棒なんて入っていませんが・・・・・・不振な人影でも見たのでしょうか?もしかしたら四糸乃ちゃんをーーーーーいえ、あんな可愛らしい泥棒はいません。あれ?この霊力は・・・・・・
ウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーー
珍しいですね。四糸乃ちゃんが空間震を起こすなんて。ASTに絡まれたら大変ですね・・・・・・仕方ありません迎えに行きますか。
「皆さん、空間震警報ですよ。早く地下シェルターに避難してください!危険が危ないですよ!」
先生・・・・・・頭痛が痛いみたいなことを言ってますよ?落ち着きましょ?ね?
取り敢えず人目につかない所に移動して。
「〈
〜精霊移動中〜
「どういう事!?今回の精霊は〈ハーミット〉じゃなかったの!?なんで〈リーパー〉がいるの!」
なんですか!私では不満と言いたいのですか!だいたい、貴女達はあんな可愛い小さい子を殺そうとして何も思わないですか。
まぁ、いいです。四糸乃ちゃんのもとには行かせません。
「〈
私の後ろから5体の死神が出てきます。【
時間が経って元の霊力切れると消えてしまいます。それに思考力もありません。ASTを足止めすると言う命令だけを入れてあります。つまりは殆どロボットです。こうして色々と削ることによってこの5体の作るのにかかった霊力はよしのんよりも少ないです。
「行ってください」
「「「「「・・・・・・」」」」」
5体の死神はASTに向かって行きます。ちなみに死神達には殆ど攻撃力も防御力もありません。ただの撹乱用です。さて、私の方も殺りますか。あっ、間違えました。殺してはいけませんでした。
4人ほどこちらに来ますね。1人は折紙さんですか。
「「はぁぁあああ!!」」
折紙さんの攻撃を大鎌で受け止めてから蹴飛ばし、もう1人にぶつけます。振り返りながら大鎌を振り回し2人を薙ぎ払います。
「〈
私は【
「(
ただこの能力にも弱点がありまして。
「くっ!!」
「・・・・・・ダメですか」
精神力が強かったり霊力が強かったりすると効果が減ります。3人は眠ったようですが折紙さんはダメだったようです。
「貴女は何者なの?」
折紙さんがそう問いかけてきました。何者ですか、精霊以外に何かあるでしょうか?それともまた別の意味の質問?
「初めて現界した時もその後も夜刀神十香から士道や私を守っていた。でも、今は精霊を庇っている。それに、あの死神のような物も見せかけで殆ど攻撃をしていない」
色々とバレてしまってますね。なんと答えればいいのでしょうか・・・・・・
「答える気がないなら別にいい。精霊は全員殺す」
物騒ですね。あっ、四糸乃ちゃんの霊力が
「逃がさない!」
残念ながら、逃がしてもらいます。
「〈
「くっ!体が!?」
【
私はその場を急いで離脱しました。