識別名:リーパー   作:兎秤

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 とりあえず、80話まで書き上げました。そこまで、ノンストップで投稿していきます。その後は・・・・・未定です。


少女は賑やかに昼食をとった

 ゲーム内の2日目になりました。

 

 昨日のうちに〈霊魂看守(サリエル)〉を試してみて分かったことがあります。まず、【魂の記録書(ソウルログ)】に記録してある魂、凛祢と万由里ちゃんがいませんでした。さらに、【魂を喰らう者(イーター)】の吸収分も0になっています。つまり、何も触っていない状態になっているということです。他の機能も少し変わっていますが、気にするほどではありませんでした。

 

 しかし、私が〈霊魂看守(サリエル)〉を使えるのは少し不思議ですね。ラタトスクの誰かがそう設定していなければ出来ないはずですし・・・・・まさか、誰かにバレている?少し探らないと行けませんね。あっ、1度凛音の時に令音さんに話しましたっけ?でも、それはリセットされているはずですし・・・・・

 

 まぁ、それは置いといて、今日も普通に学校へ登校します。ゲームしているのに勉強しに行くってなにか不思議な感じですね。

 クラスに入るといつもと違う点がありました。私の隣に席が追加されているのです。

 私の席の前は折紙さんで、その横に士道、十香ちゃんと続きます。つまり、士道の後ろの席が出来ているのです。昨日、或守ちゃんが座っていた席は他にあるので誰の席でしょうか?・・・・・おっと、チャイムがなりましたね。そして、また士道は遅刻ですか。

 

「しゅ、出席を・・・・・とりま〜す」

「みんな〜!元気よく返事してねぇ〜!」

 

 私、寝ぼけているんでしょうか?先生が四糸乃ちゃんに見えます。

 

「岡峰先生に変わって・・・・・今日から担任になった、四糸乃です。・・・・・よろしくお願いしますっ」

「よしのんだよ〜よろしくねぇ〜!」

 

 寝ぼけてはいませんでした、現実でした。

 

「それと・・・・・転校生を紹介します」

「時崎狂三ですわ。皆様よろしくお願いしたしますわ」

 

 時崎さん、あなたこのクラスに転校してくるの2回目ですよね?隣に誰が来るかと思ったら貴方ですか・・・・・

 

 士道を囲むように、十香ちゃん、折紙さん、時崎さん・・・・・うん、波乱の予感しかしませんね。

 

 まぁ、大丈夫でしょう。ーーーーー何かが立った音がした気が・・・・・

 

 

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 はい、大変でした。授業中は十香ちゃんが士道にくっつこうとしたり、折紙さんが士道の膝の上に座ろうとしたり、時崎さんが士道の背中を指でつついたりと中々、カオスなことになっていました。四糸乃ちゃん先生は困ってワタワタしていました。

 でも、昼休みの方が大変でした。なぜか、歳が1個上の美九さんが交換留学生として隣のクラス、八舞姉妹と同じクラスになり、さらにそこに飛び級した琴里ちゃんも入りました。琴里ちゃんの飛び級はラブコメでよくある展開だからいいとして、美九さんの交換留学生は学年下げちゃっていますし、もう意味不明です。

 

 それで、隣のクラスの4人も昼休みはこちらのクラスに来る訳ですから、士道の周りにフルメンバーが揃う事になってしまいました。わ〜収拾つかない(棒)。

 

 ちなみに今は誰が士道と昼食を取るかで揉めています。

 

「五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ五河は箪笥の角に小指ぶつけろ」

 

 殿町君が凄い睨んでますね・・・・・呪いで人を殺せそうです。

 

「ちょっとスマン。俺は、ええっと・・・・・と、トイレ」

 

 あっ、士道が逃げました。まぁ、あの状況で対処できたら逆にすごいですが、無理ですよね。あれ?或守ちゃんもいませんね。士道について行ったのでしょうか?

 さて、私はこっちをまとめますか。さすがにこれ以上は他の生徒の迷惑になるでしょうし。他の生徒はNPCだから気を使わなくていい気もしますが。

 

「ほら、皆さん。このままだと誰も士道と昼食を取れずに昼休みが終わってしまいますよ。結局、いつも通りみんなで食べる事になるでしょうし、食堂に移動しましょう。ここでは人数が多すぎます。私は士道と或守ちゃんを呼んでくるので、席を取っておいてください」

 

 さて、士道を探しに行きましょうか。

 

 

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「士道、見つけました」

「千夜?どうしてここに?」

「とりあえず、向こうは一旦落ち着きました。行きますよ、或守ちゃんも」

 

 無理やり士道の手を引いて食堂まで連れていきます。食堂の一角には美少女の集まりがあり、そこを目指していきます。

 

「皆さん、士道を連れてきましたよ」

「おぉ!シドー!こっちだ私の隣に座れ!一緒に昼餉を満喫するのだ!」

「食事には毒味が必要。士道が食べるものは、私が毒味する。安全のためには、それが最適」

「ほら、四糸乃!さっき考えた計画、やろうよやろうよー!いつやるのさ!今でしょ!」

「で、でも恥ずかしよ・・・・・」

「んも〜!せっかく今日は四糸乃が先生何だから、大人として士道君に『あ〜ん』ってするんでしょ!」

「う、う、恥ずかしい・・・・・」

「おお!それ、私もやってみたいのだ!シドー、ほら、これを食べてみろ!」

「あら、それはいい考えですね。でも、士道さんには少し刺激が足りないかもしれませんわ。ですから、わたくしと口移しはいかがでしょう?」

「それなら、私がやるべき。毒味と兼任することで、効率的な運用が可能。適切に咀嚼したものを口移しにすることで消化吸収も良くなる」

 

 ここまで来て、まだこんな感じになりますか・・・・・もうどうしようもない気がします。どうしたら、この状況を打破出来ますか?教えて!偉い人!スレ立て完了!・・・・・えっ?ネット民に解決出来るわけない?リア充は爆発しろ?なんかすみませんでした。ーーーーーあれ?皆さん、何をそんなに盛り上がっているのですか?えっ?或守ちゃんの提案で料理対決をすることになった?勝った人が士道にあ〜んする権利を得る?

 

 スレ立てして、質問している間に解決したようです。或守ちゃん、あの状態から抑えるなんて、すごいですね。

 せっかくなので、私も参加しましょうか。さて、なにを作りましょうか・・・・・

 

非日常系の内容

  • (角や尻尾が)生えてる、はえ揃ってる!
  • 私たちはここにいます(SOS)
  • 僕と契約して魔法少女になってよ
  • 感想に要望(性癖)を書くから待ってろ

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