識別名:リーパー   作:兎秤

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 また、一日目からのスタートになります。
 前回の繋ぎが変ですみません。m(_ _)m

 前回のアンケートは、色々と判断材料にさせて頂きます。


少女は人工精霊のいる生活を始めた

 私は布団の中で目を覚まします。

 

 あれ?さっきの昼じゃなかったですか?先程、みんなと愛について語って(・・・・・・・・)から気がつくと、朝になっていました。あれは、夢だったのでしょうか?

 

 そう思いましたが、残念なが違うようです。学校へ行く用意をして外に出ると、士道に琴里ちゃん、十香ちゃん、四糸乃ちゃん、耶倶矢ちゃん、夕弦ちゃん、そして、或守ちゃんが外にいました。

 

 或守ちゃんは愛を知るために転校生としてうちのクラスに来るみたいです。四糸乃ちゃんも先生として、琴里ちゃんは飛び級をして雷禅高校に来るみたいですね。

 その後、通学路の途中で時崎さんと、校門の前で美九さんと合流し学校に入っていきます。時崎さんはまたウチのクラスに戻り、美九さんは交換留学生として三組に来るみたいです。

 

 それにしても、或守ちゃんってあんな表情豊かでしたっけ?さっき話している時はあそこまで人間らしくなかったような気がします。

 まぁ、気にしても仕方が無いですね。さて、HRまでにいろいろ準備をしましょう。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「み、みなさーん・・・・・静かにしてくだ、さい!今日は、転校生を紹介・・・・・します!」

「或守鞠亜です。よろしくお願いします 」

 

 或守ちゃんは鞠亜ちゃんって言うんですか。あれ?そう言えば、士道は既にそう呼んでいましたね。いつ知ったのでしょう?

 

「しつもーん。或守さんはどこから来たんですか?」

 

 殿町君が定番とも言える質問をします。でも、鞠亜ちゃんの場合なんというのでしょうか?仮想世界から?いや、でもここが仮想世界ですし。

 

「どこから・・・・・?それは、士道の家です」

 

 成程、そういう切返ーーーーーいや、ちょっと待ってください。それを言っちゃうのはちょっと不味くないですか?

 

「ど、とういうことだ五河!?またか・・・・・?まさかまたなのか!?」

「何を言っているのかわかりませんが、そのままの意味です。士道の家で朝食を食べて、一緒に登校してきました」

「どどど、どういう事だ五河!?説明しろ・・・・・説明しろぉ!?」

「二回言うな!えーと・・・・・とりあえず鞠亜。今の質問はだな、転校する前にどこに住んでいたか、みたいな意味だったと思うぞ」

「成程。質問の字義通り解釈してはいけない例でしたか。ですが、私を印象づけるには正解だったようです」

 

 正解・・・・・なのでしょうか?まぁ、本人が満足そうなので気にしませんが。

 

「五河君の家から・・・・・どういうことかしら?しかも朝ごはんも一緒って・・・・・」

「すでに親しげに話しているし、これは怪しいわ。十香ちゃんに新たなライバル出現の予感?」

「転校生が転校生してくる前に手を出すとか・・・・・マジ引くわー」

「くっ・・・・・違うんだ。これは、えっと鞠亜は海外在住で、急に日本に引っ越しが決まったんだよ。でも両親が仕事の都合で引っ越しに間に合わなくてだな。で、鞠亜だけ先に日本に来て、しばらく家で預かることに・・・・・」

 

 士道が必死に弁明をしようとするが、日頃の行いからかみんな怪しんでいます。そこで、士道は鞠亜ちゃんに助けを求めました。

 

「な・・・・・な!鞠亜!」

「・・・・・ふむ」

 

 いや、難しいのでは無いでしょうか?鞠亜ちゃん、愛について討論してた時もなんでも本当の事をズバズバ言っちゃてましたし

 

「・・・・・士道の言う通りです。両親の仕事の都合がつくまでという条件で、士道の家でお世話になっています。わたしの両親と、士道の両親が知り合いですので」

「なに!?そうだったのか!?」

 

 いや、なんで事情を知っている十香ちゃんが驚くんですか・・・・・それにしても、鞠亜ちゃんってこんなに柔軟な対応が出来たんですね。

 

 その後、普通に授業が始まり進んでいきました。まぁ、普通と言っても十香ちゃんと折紙さんがどちらの方が士道の席と近いかで喧嘩したり、時崎さんが士道を誘惑したりしていましたが。いつもの十香ちゃんと折紙さんの喧嘩に時崎さんがプラスされて、士道の周りは凄くカオスでした。鞠亜ちゃんで忘れてましたけど、時崎さんもいるんでしたね。

 鞠亜ちゃんも普通に授業を受けています。ノートを取らずに姿勢を正して黒板を見ている独特な授業態度ですけど。

 

「え〜っと、じゃあ、この問題わかる人?」

 

 たまちゃん先生が授業の途中で質問をしてきますが、高校生にもなって手をあげるような人はいません。

 

「・・・・・」

 

 お?おぉ!?鞠亜ちゃんがピンッと手をあげました。

 

「あ、或守さん。分かりますか?」

「設問に回答する前に、質問があります」

「は、はいっ!?なんでしょう?」

「教科書の文法が記述として乱文になっています。また、意図的に内容を隠している部分も多く、これでは正確な知識を得ることが出来ないのではないでしょうか」

 

 教科書に対する意見・・・・・やっぱり、あんまり融通が聞いてませんね。先生も困ってあたふたしてしまっています。

 士道もさすがにまずいと思ったのか、鞠亜ちゃんに声かけています。

 

「・・・・・?ああ、そうでしたね」

 

 士道が声をかけただけで何かに納得したような声をあげます。

 

「先生、すみません。ここは授業に関係ない点でした。それ自体を問題にするのは間違っていました。私自身、もっと勉学に励みます」

 

 そう言って、鞠亜ちゃんは席に着きました。やっぱり、さっきまでとは全然違います。かなり人間らしくなっていますね。それに、さっきの『そうでしたね』って、まるで前に同じことを言われたみたいな言い方・・・・・何かが引っかかりますね・・・・・

 

 そんな事を考えている間に授業は進んでいき、気がつくと学校が終わっていました。

 

 ・・・・・あれ、士道は?えっ?鞠亜ちゃんと出ていった?まさか、デート?まぁ、鞠亜ちゃんに『愛を教える』と言うのには沿っていますけど・・・・・相変わらず手が早いですね。

 

 さて、私も帰りますか。 

 

或守インストール、最終決戦での千夜の戦闘

  • いつも通り〈霊魂看守〉でいこう
  • 誤魔化せないからASTの装備でいこう
  • とりあえず、うどんにしよう

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