ゲーム内で過ごす4日目。
昨日は〈
さて、今日は昨日行けなかったメンバー、私と琴里ちゃん、四糸乃ちゃん、折紙さん、夕弦ちゃんが士道と鞠亜ちゃんと一緒に遊園地に行きます。
外に出ると、既に士道と琴里ちゃん、鞠亜ちゃんが外にいました。
「おはようございます。お待たせしましたか?」
「いや、俺らも今出てきたところだ」
「千夜お姉ちゃん!今日は楽しもー!」
「とても楽しみです」
いつも通りの士道に白リボンの琴里ちゃん、そしてさらに表情が人間らしくなりソワソワしている鞠亜ちゃん。なんか、琴里ちゃんと鞠亜ちゃんを見ていたらこっちまでウキウキしました。
「あの、おはようございます・・・・・」
「やあやあ、お待たせしちゃったかなー?」
私が来てからすぐに四糸乃ちゃんが合流しました。
「四糸乃ったらさぁ、昨日は興奮してなかなか眠れなかったんだよー、ね?」
「う、あの・・・・・その・・・・・」
遠足前の子供ですか・・・・・いや、子供でしたね。可愛いですね。
その後、折紙さんと耶倶矢ちゃんとの別れを惜しんで遅れていた夕弦ちゃんが合流し遊園地に向かいました。
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で、遊園地に着きました。
「ここが遊園地・・・・・人がたくさんいて、とても賑やかですね。たくさんの笑顔が溢れていて、私も笑顔になってしまいそうです」
鞠亜ちゃんが目に見て分かるぐらい興奮しています。やばい、可愛い。無表情の時も可愛かったですが、やはり女の子は笑顔が1番です。
「それはいいことなんだ、鞠亜。笑顔でいれば誰かが笑顔になってくれる。その分の嬉しさとか楽しさとか、分けてやれるんだよ」
「では、たくさん笑った方が皆さんにとっても良いことなんですね」
「あの・・・・・私もそう、思います・・・・・士道さんが笑ってくれると・・・・・私も嬉しく、なりますから・・・・・」
「・・・・・四糸乃のいうこと、わかります。私も同じです」
えっ・・・・・?それって・・・・・
「もー、鞠亜ちゃんてば四糸乃と同じーなんて、もしかして士道くんのこーーーーー」
そこまで言ったよしのんの口を四糸乃ちゃんが塞ぎます。でも、もし本当にそうなら、この世界から抜け出せるのは本当に近いのかもしれません。でも、それだと鞠亜ちゃんと別れることになってしまうので少し寂しいですね。
「よし。それじゃ、まずどこへ行こうか?」
「まずは・・・・・ホラーハウスではどうでしょうか?」
「えっ!?ほ、ホラーハウスかー・・・・・わ、私は・・・・・急用を思い出したからここで待ってる!」
琴里ちゃん、お化け苦手ですもんね・・・・・
結局、琴里ちゃんと一緒に夕弦ちゃんも外に残り、あとのメンバーでホラーハウスに入ることになりました。
「なんか思った以上に暗いなぁ・・・・・鞠亜、どこにいる?」
「ここです。ホラーハウスというだけありますね。室内の光度と温度を下げ、恐怖を演出してるようです」
鞠亜ちゃんは怖いと言うより興味津々って感じですね。それにしても、よく出来ていますね・・・・・そう言えば、こういう所って本当に霊が集まりやすいって言いますけど本当なんでしょうか?
「四糸乃は大丈夫か?」
「・・・・・は、はい!何とか・・・・・大丈夫、です。でも、士道さん・・・・・手を握っても、いいですか?」
「え、手?ああ、いいぞ。暗いし危ないからな」
「士道、私もいいですか?」
「鞠亜もか?いいぞ、ほら」
「・・・・・待って。私も手を繋いで欲しい」
「待て、折紙。もう手は空いてないぞ。というか、全く怖そうに見えないんだが・・・・・」
「そんなことはない。恐怖でひどく怯えている」
サラッと嘘をつきますね。私、士道の周りを見ているとお化けよりも人間が怖いです。あれ?ホラーハウスも言ってしまえば人が驚かせている訳ですから、怖いのはお化けではなく人間?つまり、人間がいちばん怖いということになりますね!Q.E.D.
その後、色々ありながらもホラーハウスを脱出し、琴里ちゃんと夕弦ちゃんにバトンタッチしました。士道、鞠亜ちゃん、琴里ちゃん、夕弦ちゃんはコヒーカップに乗りに行きました。私たちは休憩です。
そいういえば、なぜコーヒーカップって名前なんでしょうか?
コーヒーカップを終えて次は遊園地の目玉、ジェットコースターへみんなで向かいました。
えっと、げっ・・・・・待ち時間60分。つまり、1時間ですか。長いですね・・・・・まぁ、みんなで話していれば割とすぐでしょう。
「ふっふーん。四糸乃と一緒にクジを作ったのだ!これで、どういうペアで座るか決められるのぞ」
「う、うまくできたと思います」
クジですか。私としては鞠亜ちゃんに士道の隣に座って欲しいですが、みんなが納得しませんでしょうし、大人しく引きましょう。
「あれ?琴里ちゃん?今なにか隠しませんでしたか?」
「ぎ、ぎくう。か、隠してなんかいないぞ・・・・・」
「それなら左手を前に出しましょうね?そこに、当たりくじを持っているのでしょう?」
「これは、クジを失くした時の予備で・・・・・」
そんな訳ないでしょう。
「琴里、せっかく作ったクジなのですから、ちゃんと使った方がいいのではないのでしょうか」
「んー、そうだよね。ごめんなさい」
「では、せーので引きますよ。せーの」
結果、3列目に私、夕弦ちゃん、折紙さん。2列目に四糸乃ちゃん、琴里ちゃん、鞠亜ちゃん。1列目に士道となりました。このジェットコースター変わった形していますね。まさか、1番先頭が1人だけなんて・・・・・
「このコースター、先程見ていたものより、だいぶ遅いのではないのでしょうか」
「ジェットコースターは最初からの速度じゃなくてだな・・・・・えっと、説明するより実際体験した方がいいよな。ほら、ここから加速するぞ」
「・・・・・なるほど。少しずつ早くなっていくということでしょうか」
「いや、そういうわけじゃないんだが・・・・・よし、鞠亜。心の準備はいいか?」
「心の準備、ですか?」
「ああ、そうだ。一気にくるぞ!」
「一気に・・・・・?それはどういうことでーーーーー」
中々、この落下長いですね。
「ーーーーーッ!!?」
「う、うっ・・・・・」
「こ、琴里さん・・・・・」
2列目にはちょっと怖いのを我慢しているみたいですね。で、3列目はーーーーー
「中々のGがかかっている」
「同意。あんまり口を開くと舌を噛みそうです」
かなり余裕そうです。折紙さんは訓練で慣れているようですし、夕弦ちゃんは耶倶矢ちゃんとの勝負で遊園地をどちらの方が楽しめるかというのがあったそうです。本当に幅広いですね、その勝負。
「うぉぉおおおおおおぉぉぉぉ!!(士)」
「きゃあああああああぁぁぁぁ!!(鞠)」
「いやぁああああああぁぁぁぁ!!(琴)」
「ぴゃあぁあああああぁぁぁぁ!!(四)」
「・・・・・っ、きゃあ!(折)」
「きゃああああああああぁぁぁ!(夕)」
「わぁぁぁぁぁああああぁぁぁ!!(千)」
みんなで、声を上げながらジェットコースターを楽しみました。うわっ・・・・・足下がフラフラします。
「ふふ、楽しかったですね」
「まだ、ジェットコースターの醍醐味は終わってないぞ?」
「あぁ、隠し撮りですね。・・・・・変な顔になってないといいのですが」
「なるほと。気になります」
「よし、じゃあ行くか」
「はい!」
みんなで写真売り場に行きます。えっと、私達のは・・・・・あっ!ありました。
「はは・・・・・見事に顔が引きってんな」
「はい、でもとてもいい写真だと思います」
そして、全員でその写真を買うことにしました。この写真、向こうにどうにかして持って帰れるといいんですが・・・・・
「ほら、鞠亜。無くすなよ?」
「・・・・・はい。大事にします」
鞠亜ちゃんは満面の笑みを浮かべて士道から写真を受け取りました。
いつの間にか鞠亜ちゃんは、もうすっかりと私達の友人としてそこに居ました。鞠亜ちゃんが愛を知った時、鞠亜ちゃんはどうなるのでしょうか?私にはまだ分かりません。しかし、どうか、この少女の物語の終幕が幸せでありますように。私は、心からそう思いました。
或守インストール、最終決戦での千夜の戦闘
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いつも通り〈霊魂看守〉でいこう
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誤魔化せないからASTの装備でいこう
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とりあえず、うどんにしよう