章の名前を見て気がついた人もいるかもしれませんが、凛緒リンカーネイションではありません。名前から分かるようにオリジナル章です。
この章は元々はもっと後、士道ディザスターの後ぐらいに書く予定でしたが、前回の或守インストールがあんな感じで終わったので前に持ってくることになりました。
まぁ、士道ディザスターの後にやる内容はまだ残っているんですけどね。後でやるつもりだった長い章を半分前に持ってきたって感じです。
あと、この章は少し鬱展開が含まれています。・・・・・少しですよ?
少女は目覚めなかった
〜士道side~
電脳世界で事件が起こった1件から3日後。俺たちは無事に帰ってくることが出来、今はフラクシナスの復旧の手伝いをしていた。
結局、鞠奈を完全に助けることは出来なかった。鞠奈が残してくれた鞠亜は「鞠奈は救われましたよ」と言ってくれるが出来ることなら鞠奈には消えて欲しくなかったのが本音だ。
そして、帰ってきてから問題があった。それはーーーーー
「令音さん。千夜の調子はどうですか?」
「決していい状況では無いな、3日前と同じ状態だ。回復も悪化もしていない。帰って来てからの変化といえば髪の毛が黒色になったことぐらいかな」
「そう、ですか・・・・・」
電脳世界から帰ってきた3日前から千夜は目覚めていないのだ。他のみんなはちゃんと目覚めている。なのに千夜だけいつまでたっても目覚めないのだ、髪の毛の色は昔と同じ黒色に戻って。一体何が起きているんだ・・・・・
「最低限の生命活動は維持できているが、いつまで続くかは分からない」
「理由は、理由は分かっているんですか?」
『それは、私から説明します』
スマホから鞠亜が声をかけてくる。本当は鞠奈と一緒に消えたはずだったが鞠奈が最後の力を使って俺のスマホに潜り込ませたらしい。
『千夜は鞠奈とどうやら接触をしていたみたいです』
「鞠奈と!?」
あの戦いに向かう際、精霊の力やASTの装備を持っていない千夜には待機して貰っていた筈だ。鞠奈から千夜に向かっていくとも考えにくい。となるとーーーーー
『千夜は自ら鞠奈に会いに行ったみたいです』
「やっぱりか・・・・・」
『鞠奈と接触した際、何らかの原因で鞠奈の情報が大量に千夜に流れた記録がありました。それによって、多大な負荷がかかったのが原因かと思われます』
「・・・・・千夜はなんでそんな所に行ったんだ?」
『分かりません。私も僅かに残っていたあの世界のデータを元に推測したのでそれ以上のことは・・・・・申し訳ありません』
「いや、いいよ。ありがとうな、鞠亜」
『ただ、ひとつ言えるのは・・・・・彼女は、千夜は士道、きっとあなたの為に行動したのだと思います。だって、それが【愛】ですから』
「じゃあ、俺のせいで・・・・・」
そう呟いたところで後頭部に衝撃が走る。振り返ると黒リボンの琴里が立っていた。
「何すんだよ!?」
「どぉーせ、あんたの事だから自分のせいとか言い出すんでしょ?」
「だって、そうだろ!?俺が!!」
「黙りなさい。それを言うなら千夜姉に士道を助けること頼んだ私のせいでもあるわよ」
『そもそも、千夜をあの世界に呼んだ私のせいでもありますね』
「違うっ!お前らは悪くない!」
「そう、そして士道も悪くないわ。罪の出所を言ったてしょうがないでしょ?今は、千夜姉を起こす方法を考えないと。起こったことをクヨクヨ悩んでいてもしょうがないでしょ?」
「・・・・・そうかもな」
『それに、千夜が見たら多分こう言います。「自分のことは気にしなくていいから士道は次の精霊をデレさせたり、十香ちゃん達のケアをしっかりしてください」と』
「・・・・・ははは、あいつなら言いそうだな。ありがとうな、鞠亜、琴里」
『はい』
「全く・・・・・しゃんとしなさいよね」
その時、けたたましくサイレンが鳴り響いた。
「空間震警報!」
「座標、出ます!」
「士道、仕事が出来たわよ」
「あぁ、行ってくる」
『私もフラクシナス本体に戻ります』
各々が自分のやる事に向かっていく。千夜、待っていろよ。絶対に目を覚まさせてやる。
「「さぁ、私(俺)たちの
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〜臨界〜
暗い、暗い・・・・・ここはどこでしょう?
ーーーーーあたしは壊す、全てを壊す。
ーーーーーだって、それしかないから。
ーーーーーあたしは現実に触れられないから・・・・・
これは・・・・・なんでしたっけ?そもそも、私は何を?
ーーーーー分からない、あたしにも分からない!!
私は何かをしようと・・・・・なんでしたっけ?もういいや、ここは・・・・・闇の中は心地がいい。
ーーーーーあたしは所詮マガイモノだ。
そう、この私はマガイモノの私。ニセモノの私。
ーーーーーもう私は戻れない。
ーーーーーどっちにも戻れず中途半端・・・・・
あれ?そもそも、本当の私ってなんでしたっけ?
ーーーーーあたしはお父様さえいればいい。
ーーーーーあたしを、作ったのも、
ーーーーー目的をくれたのもお父様だから。
父親も母親もいない私はどうしたらいいの?
ーーーーーあぁ、あたしはいつからおかしくなった?
さぁ?でも、きっとーーーーーあの時から・・・・・
ーーーーーこのままなんて嫌・・・・・
ーーーーー誰か、あたしを・・・・・消して!
私は消えるのかな?・・・・・
ーーーーーなら、あたしを救ってみなさいよ!
あぁ・・・・・嫌だ。
寂しいのは嫌だ。
苦しいのも、悲しいのも嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だーーーーー
ーーーーー嫌だっ!!!!
その瞬間、何かがひっくり返った。
・・・・・少しですよ?