識別名:リーパー【完結】   作:兎秤

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 もう、90話越えですね。
 3期にも話が入っていないのに・・・・・話数が大変なことになりそうです。


少年は亡霊を守った

〜士道サイド〜

 

 十香達とウィザードを倒していく。やはり、みんな精霊なだけあってウィザード達を圧倒している。ただ1人を除いてーーーーー

 

「はぁぁあああっ!!」

「くっ!あぁぁ!!」

「十香さん!」

「よそ見していていいのですか?」

「っっ!!」

「四糸乃!おのれ!」

「憤怒。許せません!」

「甘い!」

「くっ!大丈夫か、夕弦?」

「返答。耶倶矢こそ大丈夫ですか?」

 

 十香が吹き飛ばされ、動揺した四糸乃もスキをつかれて吹き飛ばされた。耶倶矢と夕弦が2人で応戦に行くも攻撃が通っていない。

 

「美九!みんなのサポートに行ってやってくれ!」

「でも、それだとダーリンが・・・・・」

「俺なら大丈夫だ。みんなを頼む!」

「・・・・・分かりましたわ。〈破軍歌姫(ガブリエル)〉【進行曲(マーチ)】!皆さん、大丈夫ですか!」

 

 美九がみんなのサポートに行ったためここにいるのは俺と千夜だけだ。たまに流れ弾や瓦礫が飛んでくるが、俺は〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を使って、千夜はよく分からない骨の様な宙に浮く物体で防いでいる。

 

「あの女の人はなぜ、わたしをねらっているのでしょうか・・・・・?」

「分からない。でも、もう大丈夫だ。俺達がお前を絶対に守ってやる!」

「果たして、上手くいくでしょうか?」

「エレン!?どうして!」

「どうしてと言われましても。普通に来ただけです」

「琴里!十香達は!?」

『無事よ。ただ、他のウィザードと戦っていてそっちに行けそうにないわ』

 

 十香達の無事を確認でき安心したところで〈鏖殺公(サンダルフォン)〉をエレンに向ける。

 

「さぁ、その精霊をこちらに渡してください」

「断る!千夜は、俺が絶対に救ってみせる!絶対にだ!」

「生身の人間が私に勝てるとでも?舐められたものですねっ!」

「くっ!」

 

 ブレードを受けめ押し飛ばされ地面を転がる。瓦礫によって切れた皮膚は琴里の〈灼爛殲鬼(カマエル)〉の炎により燃え出して再生していった。

 

「そういえば、再生能力を持っていたのでしたね」

 

 そう、俺にはこれがある。十香の剣が、四糸乃の氷が、琴里の再生能力が、耶倶矢と夕弦の風が、美九の音がーーーーー今まで封印してきた精霊達の力を少しだけ行使することが出来る。

 俺1人ではどうしたって勝てっこないが、みんなの力を借りれば、どうにかなるかもしれない。

 

「行くぞ!」

 

 風で体を押し速度を上げてエレンに突っ込んでいく。

 

「うぉおおおおっ!!」

「っ!ーーーーーはぁあああっ!!」

 

 〈鏖殺公(サンダルフォン)〉とブレードがぶつかり合い火花を散らした。エレンは一旦後ろに下がり斬撃を放ってくるが、音と氷でそれを防ぐ。

 

 いいぞ、何とかギリギリだけど戦えている!

 

 この時の俺はエレンとの戦いに専念しすぎて気が付いていなかった。

 

「これだけ離れればいいですかね」

 

 千夜から離れすぎた事を。

 

「はぁぁあああ!!」

「ぐっ・・・・・しまった!千夜!」

 

 エレンによって俺は吹き飛ばされ千夜からより遠くに来てしまった。その間にもエレンは千夜に向かって行く。

 俺は風の力を全力で使い氷の上を滑って行く。エレンは既に千夜のもとについていてブレードを今にも振り下ろそうとしていた。

 このままじゃ、間に合わない。考えろ!どうにかして間に合うには・・・・・

 

「うぉおおおお!!」

 

 俺は地面を〈鏖殺公(サンダルフォン)〉で叩きつけ前への推進力に変えた。そのまま、千夜とエレンの間に飛び込んだ。

 エレンのブレードは千夜には届かず俺を切り裂いた。

 

「士道・・・・・君?」

「に、逃げろ・・・・・千夜・・・・・」

「で、でも士道君が!」

「いいから逃げろ!」

「っ!!」

 

 千夜は俺の言葉通りその場から離れていった。

 

「エレン、もう少し相手してもらうぜ」

 

 俺は〈鏖殺公(サンダルフォン)〉を杖にしながら対する彼女を睨みつけた。

 

 

 

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