遁甲法様の小説を読んで書いてみたくなったので書きました。
少し修正させていただきました。
プロローグ
20XX年、ネギ・スプリングフィールドの唱えた。火星テラフォーミング計画が成功し、火星は魔法世界となった。それと同時に世界は新たな利権を巡って戦争が起こった。そこに白き翼の姿がなく、紅き翼の姿のみ確認された。いや、ただ一人だけその姿が確認されていた。
(どうして、こうなったですか………)
その少女は魔法探偵綾瀬夕映。彼女は白き翼のたった一人の生き残りだ。他の者達は毒を飲まされたり、不意打ちで殺されたのだ。それも知り合いによって。
(よりによって何故貴方が……)
白き翼と紅き翼のメンバーを殺した小さな少女。その少女の瞳は真紅に輝き、髪の毛は金色をしている。その少女が荒野の戦場を氷一面に変え、紅き翼や多数の兵を氷柱に閉じ込めて殺している。その氷柱から出た者達は屍人となって少女に従い、仲間達を殺していく。そして、その少女は先程まで戦っていたナギ・スプリングフィールドの身体を貫き、その血を浴びながら笑っている。
「なぜですかエヴァンジェリンさん!」
「何故だと? 決まっているだろう。全てを終わらせる為だ。全く、貴様らのせいで我の計画は台無しだ」
(やはり、おかしいです……確かにエヴァンジェリンさんの身体であるようですが、中身は別物なのです)
エヴァンジェリンは片手を振ると数百トンもある巨大な槍状の氷塊を大量に召喚して、綾瀬夕映へと放つ。
(くっ、やはり偽物でもエヴァンジェリンさんです……)
夕映は走って逃げながら魔法薬を飲み込みながら、遅延魔法を放つ。
「雷の暴風(ヨウィス・テンペスタース・フルグリエンス)!!」
雷を竜巻で包む魔法が放たれ巨大な氷塊の一部を弾き飛ばし、他の氷塊へと衝突して氷塊の軌道が変わっていく。これによって夕映はどうにか逃げられた。
(無茶しないと逃げられないです!)
「加速(アクケレレット)・最大加速(マークシマアクケレラティオー)」
夕映は自身に加速の魔法を使いながらも更に靴に本来は箒などに使う魔法を使って更に加速して逃げる。
「どこへ行こうというのだ。もはや貴様の居場所も無く仲間も居ないというのにな」
「そういう問題では無いのです!」
(しかし、ここまで恐ろしいですか……流石は600年以上も生きている真祖の吸血鬼ですの。それと操っている存在として考えられるのはエヴァンジェリンさんを吸血鬼にしたのは完全なる世界(コズモエンテレケイア)の造物主(ライフメーカー)でしたね……っと、考えている暇は有りませんか。しかし、このままではまずいですね)
そして、エヴァンジェリンの手に創造主の掟(コード・オブ・ザ・ライフメイカー)が現れた。それは魔法世界人の使う魔法を打ち消す効力があり、これを持った状態でのみ使える魔法であるリライトは、魔法世界人を消し去る力を持っている。リライトが効かない者を倒せるのは、ネギを含めた白き翼メンバーや、ベアトリクスなどの旧世界人のみだ。
(やはり完全なる世界(コズモエンテレケイア)ですか……しかし、これはまずっ!?)
夕映の目の前に現れたエヴァンジェリンは闇の魔法(マギア・エレベア)を使い、至近距離から無詠唱で魔法を放って来る。
「おいおい、お前の相手は俺だろうがっ!!」
エヴァンジェリンが夕映の横から吹き飛ばされた。吹き飛ばしたたのは腹を貫かれたナギ・スプリングフィールドだった。
「おいそこの嬢ちゃん。逃げろ!」
「は、はいです!」
夕映は扉(ゲート)の魔法を即座に準備して発動に入る。その間も激しい戦いが行われている。
「喰らいやがれ! 千の雷(キリアキプル・アストラペー)!」
「ぬるいわ!」
放たれる無数の雷はそれらを無詠唱で作られた氷で作られた盾で全て防いでいく。だが、それらは夕映がゲートを完成させる時間は稼げていた。
「完成したです! 早くナギさんも!」
「いいから行けっ!!」
「嫌ですっ!!」
夕映は無数に放たれる氷魔法の中を走りながらエヴァンジェリンと対峙するナギの元へと走る。それは無謀な突撃だ。その代償によって夕映の手足にも無数の傷が生まれる。
(でも、諦めれないのです!)
手足を貫かれながらも障壁で氷槍の軌道をそらして急所を避けながら突撃する夕映は飛び込みながらナギへと抱きつく。
「門(ゲート)!」
そして、瞬時に発動した魔法によって夕映とナギは転移する。それを見送ったエヴァンジェリンは獰猛な笑みで笑っている。
「ふん、どうせあの傷では助かるまい」
「よろしいですか?」
「セクンドゥム、構わぬ」
人形のような青年が声をかける。それは姿は全く違う。新たに作られたのはアルビレオ・イマの死体を元にして作られている。他にはラカンなども存在している。
門(ゲート)で移動した夕映達は移動した先で力尽きかけていた。それでも、どうにか設置されたダイオラマ魔法球へと血を流しながらナギを引きずりながら入る。そう、ここは麻帆良にあるエヴァンジェリンのログハウスだ。
「おい、もういいぞ。どうせ俺は死ぬ」
「駄目なのです。私達にはやらないといけない事があるのです! こんなところでは死んでられないのです!」
「ちっ、そうだな……こっちに来い」
ナギは夕映に肩をかりながらは中に入り、魔法の実験室へと移動する。そこには床に魔法陣が描かれていた。そこはエヴァンジェリンの趣味なのか、ドクロや悪魔の頭蓋骨などが飾られている。
「ここは?」
「もう俺もお前もまともな手段じゃ助からないからな。だから手段を選ばねえ」
「了解なのです。全てナギさんに任せるです」
「そうかよ。なら、悪いが頼むぞ」
「はいです」
「じゃあ、魔法陣の上に立て」
魔法陣の上に立つ夕映と外から魔法陣を起動する2人。魔法陣は禍々しく光り輝いて悪魔が召喚された。その数は7つ。悪魔達は夕映を囲んでいる。
「我らを召喚したのはお前達か」
「よう」
「ナギ・スプリングフィールドか」
「死にかけてるねー」
「望みはなんだ?」
「ナギさん?」
「こいつらは七つの大罪だ。お前にはこいらの力を入れて貰う。いや、正確には力の融合だな。大丈夫か?」
「問題無いです」
「なら、やるぞお前ら。お前らに払う代償は俺自信と戦友の魂だ。だが、魂はくれてやるが、俺の魔力をこいつにくれてやってくれ」
「いいだろう」
膨大な魔力にさらされる夕映。その中に入ってくるナギ。それと同時に多数の人魂が1人の幽霊に連れられて現れる。その姿は一瞬だけ見えて直ぐに消えてしまった。
「ついでだ仮契約もしておくぞ。こいつらの分まで強くなってもらわないといけないからな」
「キスですか……分かったです」
2人は魔法陣の上でキスを交わし、パクティオーカード(従者のカード)を手に入れる。その最中にも儀式は進行してナギはだんだんと消滅していく。それと同時に夕映の中に膨大な力が入って来る。
(これは凄いです……)
ナギの魔力が夕映へと移り、更に夕映の体内に七つの大罪の悪魔達の力が入り込んでいく。暴食、色欲、強欲、憤怒、怠惰、嫉妬、傲慢。それらの力は夕映の魂と混じり合って夕映自身を変化させていく。大罪達は自身の因子が夕映の体内に溶けていくのを楽しそうに笑う。彼らにとってこれは新たな子供ができる儀式のようなものだからだ。
(痛い痛い痛い痛い痛いです! も負けないです! 必ずネギ先生の願いを叶えるです!)
激痛を味わいながら夕映は耐える。
(そして、皆を助ける為にありとあらやゆ手段を使ってやるです!)
「面白い事をしてるネ」
その場に新たに現れた少女は夕映の知り合いだった。
「超さん……」
「久しぶりネ。全く、計画通りに行かない物ね。まさか完全なる世界(コズモエンテレケイア)がここまでするとは思わなかったネ。しかも、エヴァンジェリンに細工をしているとは……」
「なっ、何を……知ってるですか?」
「知らないけど予想はできるネ。でも、そんな事よりする事があるネ」
「何があるのです?」
「ふふ、どうせ今の力でもエヴァンジェリンには勝てないネ。研鑽と力が足りないネ」
「ならどうするです?」
「決まってるネ。時を超えて歴史を変えるネ。それが私の目的ね。でも、それより面白い物がある。この転生君を使って転生するネ」
(転生ですと!)
「じ、時間移動では無いのですか!」
「違うネ。時を戻し、本来の自分と融合するネ」
それは同じ時間に同じ存在が出会うという制限を解除する為に超鈴音が用意した方法でありながら自身では使えなかった方法だ。
「どうするネ?」
「やるです。どうせならやり直して皆を助けるです!」
「ふふ、それなら選別にカシオペアⅣをあげるネ。皆を頼むネ夕映」
「はいです」
超鈴音が夕映の胸に小型化し、宝石のように作成したカシオペアⅣを胸に植え込む。そして転生君を起動させた。こうして夕映は転生し、新たに同じ人生を始める事となった。だが、それは夕映であって夕映では無い。七つの大罪の力を手に入れた存在でもある。