魔王探偵夕映   作:ヴィヴィオ

14 / 28
13話

 

 

 

 

 さらに月日は流れ、夕映達は中学へと入学した。この時、既に夕映は世界有数のお金持ちになっており、その個人資産は兆を超える。新型のエネルギー機関と宇宙空間で直接太陽から発電し、膨大な容量を誇るバッテリーへと充電された物が綾瀬コーポレーションより発売され、石油の殆どは買い叩かれる事になったのも原因の一つだ。原子力もその危険性から即座に綾瀬コーポレーションの物に置き換えられエネルギー問題は解決した。そんな少女とその幹部達の入学式となればマスコミが凄い勢いで押し寄せてくる。

 

「一言お願いします!」

「インサイダー取引を行ったとの情報がありますが、その事についてお答えください!」

 

当然、そんな夕映達綾瀬コーポレーションの技術は殆どが開示されていない。そしてその性質上、大国よりも発展途上国などにふんだんに資本を投入して開発を行っている為、物凄い勢いで発展して飛ぶ鳥を落とす勢いでアメリカなどに迫っていく。そうなると面白くない連中が沢山いる。その一部がインサイダー取引などと騒いで調査を行おうとしている。

 

「やってないな。株の取引は常時監視を1国につき100人体制で配置している。する必要もない」

「むしろ企業買収の方に力を入れてるネ。夕映、次はどこを買い取るカ?」

「もう買取は必要ない。だけどやりたいならやればいい」

「それもそうネ。むしろ宇宙開発が重要カ」

「「「宇宙開発!」」」

「ああ、我々綾瀬コーポレーションは宇宙開発に本格的に乗り出す。既にその為の準備も終了した」

「2、3年後には格安で旅行できるようにしてやるヨ」

「それとお前達にも言っておく。私達と敵対するならば構わない。喧嘩は買ってやる。ただし、買取金額は万倍だ。ちゃんと覚悟を決めてから喧嘩を売って来い」

 

魔王モードの夕映は容赦無く宣言する。

 

「し、しかし……」

「ああ、私達が武力に屈すると思わない事ネ。だって、私達の方がよっぽどえぐい武力を持ってるネ」

「そういえば今はアレも戦力に入るんだよな?」

「そうネ。アメリカの数十倍の戦力は確実にあるヨ」

「っ!?」

「少なくないか?」

「常用の実戦部隊だけでそれネ。実際はもっと多いヨ。兵隊も充分あるシ、生産も可能ネ。そもそも戦争にすらならないネ。夕映は忘れてるかも知れないが……サテライトキャノン搭載型の軍事衛星が地球全土を巡回してるネ。首都や軍事施設に対して放つだけで終わるヨ」

「……押していいか?」

「駄目ネ。正当防衛は一応ちゃんとするネ」

「どちらにしろ過剰防衛にしかならないが……知った事ではないな」

 

堂々とマスコミに漏らす夕映と鈴音。だが、それすら問題無いといえる程彼女達の力は強大になっている。既に月面も開発が行われ、基地が存在する。その下に月の中をくり抜いて強大な軍事施設が建設されている。

 

「ほ、本当何ですか……?」

「嘘か誠か審議はそちらに任せるネ」

 

夕映と鈴音はさっさと麻帆良学園に入っていく。

 

 

 クラス割りは原作通りとなった。いや、原作と違う事もある。それは愛衣がこのクラスに居る事と明日菜が居ない事だ。

 

(明日菜さんが居ませんね……どういう事ですか……? 名簿にはあるはずなのですが……)

 

それ以外は何時ものメンバーだ。だが、力関係は明らかに変わっている。皆、夕映達を避けている。存在としての格が明らかに違うのもあるが、明日菜が居ない事に不思議がっている事もある。

 

「これはどうなってるヨ?」

「わからないです。だが、原因と考えられるのは私とエヴァの戦いなのです……」

 

2人がそんな会話をしていると、担任のタカミチが入って来た。それも小さな少女を連れて。

 

「「「!?」」」

「ちょっ!?」

 

全員が驚くが、夕映だけは違う反応をした。それもそのはずだ。それは世間ではロリアスナと呼ばれる事もあるアスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフュシアその者なのだから。夕映が驚いている間に事態は進んでいき自己紹介となった。

 

「えーと、ボクが君達の担任になったタカミチ・T・高畑だ。こっちはボクの知り合いの子で神楽坂明日菜君だ。よろしくしてやってくれ」

「……よろしく」

 

タカミチの後ろに隠れたまま言葉を発するロリアスナ。

 

「可愛いっ!!」

「お持ち帰りしたい!」

 

皆はテンションがあがっている。

 

「ひっ!?」

「こらこら、先ずは自己紹介しなさい」

「はーい」

 

それから自己紹介が始まるが問題無く進行していく。取りあえず、夕映は観察する事にした。それから授業は進んでいき、タカミチがエヴァと夕映の元へとやって来た。

 

「悪いんだけど、アスナ君の面倒を見てもらっていいかな?」

「おい、なんでだ」

「理由はなんなのですか?」

「君たちのせいでこの子は今まで眠りっぱなしだったんだ。部屋はボクと同じだから問題無いんだが、授業中となるとそうはいかなくてね。どうせこのレベルの授業なんて君たちには必要ないだろう?」

(これは洗脳するチャンスでは……?)

「わかったです。どうせ授業なんて暇ですから面倒をみてやるです」

「たのむよ」

 

そんな事を話していると、鈴音が明石裕奈、大河内アキラ、佐々木まき絵、和泉亜子を連れて夕映の元へとやって来た。

 

「夕映、この子達にバンドをさせるから金を出すネ」

「2000万以内ならいいです」

「大丈夫、任せるネ。徹底的に仕上げるヨ」

 

震えている4人はスカウトされたようだ。優秀な人材のヘッドハンティングや青田買いは即座にやっていく。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。