魔王探偵夕映   作:ヴィヴィオ

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20話

 

 

 

 

 

 お昼頃、3-Aを含め多数のクラスを賑わす大事件が起きた。それはたくさんの学生を失意の底へと落とし込め、絶望を感じさせる叫び声を上げた。それはある物が無くなったのだ。それはとても大切な物だった。中には学校の中で一番楽しみだという存在もいる。

 

「なっ、ないアルっ!!」

「こっちも無い!」

「そんなっ、なんでや! なんで弁当箱だけあって中身がないんや!」

 

 なんということでしょう……お弁当の中身がごっそりと消えているのです。

 

「わ、私のもなくなってるよ!」

「誰だーボクのお弁当を盗んだんのはー!」

「あ、あれ……これってもしかして報告にあった……」

「むむ、これが悪戯の悪魔の仕業かー!」

「悪魔やって!」

 

 鳴滝姉妹の言葉によって次々と悪魔の話が出て来る。

 

「昨日麻帆良ネットで見つけたサイトに書いてあったんです……」

「これだよ」

 

 妹が説明して姉がそのサイトを紹介する。そこはいわゆる麻帆良の情報が書かれている掲示板だ。今なお事件が色々と報告されている。

 

「お菓子までなくなってる!」

「ゆ、ゆるさん! この恨み、晴らさずおくべきか!!」

「ぶっ殺すアルよ!!」

「ひっ!?」

「あっ、ごめんね。驚かせちゃったみたいだね」

「いっ、いえ……だ、大丈夫です……」

 

 裕奈とくーの声にビクッと反応して震える愛衣。冷や汗すら書いている。そんな愛衣を心配するクラスメイトがさらに愛衣の罪悪感を増幅させる。

 

(確かに怪我とかさせないように言っておきましたけど、これはやり過ぎですよ~~ひ~~~でも、お姉さまの命令は絶対ですから……こ、ここは皆さんのお昼を弁償してごまかしましょう)

「皆さん、食堂に行きましょう!」

「そうだねー」

「あっ、でもお金ないよー」

「私も今月ピンチなのに……」

「それじゃあ、私が奢ります!」

「え? 本当!!」

「でも、悪いんじゃ……」

「だ、大丈夫です! 食堂の券はいっぱい持ってますから!」

 

 それは数ヶ月分の券をまとめて夕映の、綾瀬コーポレーションの関係者に会社の方から支給されている物だ。使い切る事は滅多にないし、ましてや愛衣は基本的にのどかと一緒で夕映や自分達のお弁当を作ったりしているのでかなり余っているのだ。では、余った食券はどうするかというと金券ショップで売ったり、交換したりする時に使ったり買い食いとかに使う場合がある。ただ、愛衣の場合は真面目なので、愛衣にとってお姉さまである夕映から貰った物を金券ショップに売ったりなどは出来ない。なので基本的には物物交換だったり、奢る時に使っている。

 

「私も持ってるー」

「私もあるあるな」

「そうだね。CDとか買って貰ってるんだし、みんなに還元しようか」

「そうだね」

 

 亜子達も愛衣に協力してくれるようで、みんなで一斉に食堂へと向かう。そして、この日はなんとかなったが、これが数日おきに起こっていく事になる。

 

 

 

 

 

 ネギは困り果てていた。現在居る場所はマンションだ。メイドとして派遣されて居た少女が回収され、変わりにタカミチの家に送られて来たのは1人の幼い少女だった。髪の毛は長く紫色で両目を髪の毛と同じ紫色の眼帯で覆っている。黒いワンピースドレスのような者を着て紫の腕輪などが所々に装着されている。少女の年齢は10から13くらいだ。ネギと殆ど変わっていない。

 

「えっと……超さん、この子は?」

「ふふ、よくぞ聞いてくれたネ。この子は我らの最新技術で作り上げた子ヨ。ネギ坊主に合わせてあるから問題ナイネ」

「いや、ボクが聞きたいのは……」

「ああ、もちろんエッチな事もできるネ。全く、先生はおませさんだヨ!」

「違います!」

「まあ、冗談は置いとくヨ。この子はサーヴァント計画という者で作り上げた試作体ヨ。それも魔法使いの従者としても使えるように改造した次世代機ネ。茶々シリーズはほら、機械的な感じが受け入れられないとか、いうのが結構イルヨ。だから、サーヴァントはそいつらに合わせたのヨ」

(嘘だけどネ)

 

 さらりと嘘を付いてネギを騙していく鈴音。

 

「こ、この子って、人間じゃないんですか?」

「そうヨ。ネギ坊主にはこっちの方がわかりやすいカ。この子は万能用ホムンクルスヨ。それも生まれたてネ。だからネギ坊主が育てて自分のパートナーにするとよろしいヨ」

「き、危険ですよ!」

「いったヨ。この子は魔法使いの従者として作ったト。ぶっちゃけると、ネギ坊主より明らかに強いネ。戦闘能力からすれば数倍どころカ、数十倍数百倍のレベル差ネ」

「ムッ」

 

 怒り出すネギ。実際問題、生まれたばかりだとはいえ、この子の能力は英霊基準……言ってしまえばイージス艦より確実に上となる。

 

「怒るナ。後、目はしばらく開けない事ネ」

「何故ですか、可哀想じゃないですか!」

「簡単ヨ。彼女の瞳は魔眼ヨ。開けたら無差別に石化するネ」

「っ!?」

「まあ、従者が必要無いというなら、それはそれで構わないヨ。しばらく生活させて勉強とか教えてあげるだけでいいヨ。家事能力は強制的にインプットしたガ、やはり全てを強制的に教えるのは脳に危険があるから出来ないヨ。だが、其の辺はよろしくヨ」

「えっ、えっと……」

「拒否権は無いヨ。家主のタカミチも納得済みヨ。それにこれは学園長命令でもあるヨ。言う事を聞いておいた方がいいネ」

「わ、分かりました……」

「ああ、女の子的な所は木乃香がこっちに時折来るから木乃香に頼るようにとの事ネ」

「は、はい」

「ネギ坊主がどう思おうと、この子はぶっちゃけて言うと姉弟子や親戚からのプレゼントという事になるヨ。くれぐれも忘れないようニ」

「ちょ、ちょっと待ってください! 超さんは父さんの事を知っているんですか!!」

 

 ネギは直ぐに鈴音に質問するが、鈴音は唇に指を当ててネギに告げる。

 

「a secret makes a woman woman」

「超さん!」

「チ、通じないネ。なら、こっちネ。Need not to know」

「っ!?」

「知りたければそうネ……今はやりの弁当やお菓子を盗んでいく泥棒を捕まえるネ。そうすれば教えてあげるヨ」

「わ、分かりました! 必ず解決してみせます! 父さんの名にかけて!」

「おおう、そっちは知ってたカ。了解ヨ。まあ、せいぜい頑張るよろシ」

 

 そう言って、鈴音は帰っていく。残ったのは自身と同じくらいの少女。

 

「えっと、それじゃあ自己紹介からはじめようか……ボクはネギ・スプリングフィールド。君は?」

 

 ネギは紳士らしさを発揮しながら少女に聞いていく。少女の名前は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 




さて、ライダーさんの名前は何がいいでしょうか?
誰かはもうお分かりでしょう。ロリ化しておりますが、特技が乗馬、軽業、ストーカーという方です。
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