魔王探偵夕映   作:ヴィヴィオ

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名前を決定しました。やはりルーテシアが多いのでルーテシアを名前に書いていただいたものと合わせてルーテシア・R・メディとしました。Rはライダーです。
皆様、ありがとうございました。


21話

 

 

 

 

 

 ネギの言葉に英霊の力を持つ少女は首輪が取り付けられた首元を差し出した。困惑するネギに少女は首元を指差す。

 

「く、首輪……あっ、名前が書いてある。ルーテシア・R・メディ? これが君の名前?」

「……(こくこく」

 

しきりに頷く少女。ルーテシア・R・メディ。この名前はとある魔法少女とサーヴァントシステの役割の一つであるライダー(R)と誰の英霊の力を持つか表してある。

 

「喋れないの?」

「……?」

「もしかして、あっていってみて?」

「……あぁ、あ? ???」

「言葉を上手く発せないのかな……なら、発声の練習から入った方が良いよね……」

 

ネギは言葉を根気よくルーテシアに教えていく。数時間経つとインターホンが鳴り響く。

 

「はーい」

「ネギ君、木乃香や~」

「あ、どうぞ。今鍵を開けました」

「おおきにー」

 

扉の鍵をインターホンから解除すると、少しして買い物袋とボストンバッグを持った木乃香が部屋に入って来た。

 

「この子がるーちゃんなんやね。うちは近衛木乃香やで。よろししてなー」

「……(こく」

「ネギ君、着替えを色々と買ってきてそのバックの中に入れておいたし、片付けといて」

「は、はい」

「そんでるーちゃんはうちと一緒にご飯を作ろっか」

「……は……い……」

 

木乃香とルーテシアが一緒に台所に立って料理を作っていく。その間にネギが空いているタンスに服を詰め込んでいく。ちなみにルーテシアの眼帯には認識阻害の魔法が組み込まれており、眼帯を付けて行動しているのが当たり前だと認識される。普通の障害者とも扱われるが、同時に彼女の行動は何も問題無いと認識されている。それは木乃香の認識を書き換える事はできていないが、ルーテシアの事は鈴音達から聞いている為、不思議に思っていても、それが綾瀬コーポレーションの技術力という事で納得している。それほどまでに綾瀬コーポレーションは凄いのだ。

 

「そういえば、ネギ君。高畑先生は今日どうなん?」

「今日は早いらしいです」

「なら一緒に食べられるかー。よし、それじゃあ作ろうか。でも、その前に確認や」

「ん」

 

木乃香はルーテシアにできる事を色々と聞いていく。そして、驚く。ルーテシアの家事能力はプロ並だった。本来は超一流なのだが、知識と現実がうまく噛み合っておらず、腕を落とす原因になっている。

 

(これはほんまにすごいわ。まるっきり人間やし、綾瀬コーポレーションの技術力はおかしいで。こんな子を作れて、知識まで瞬時に与えられるとか、人間いらんやん)

「ネギ君、そっちはどうや~?」

「あ、あとはその、下着とかです」

「流石にそれはネギ君がやったら駄目やろうなー。ええで、うちがしてあげる」

「そっちは1人で大丈夫なんですか?」

「いや、うちのする事あんまないしな~」

「そ、そうなんですか……それなら彼女の部屋を掃除しましょうか」

「そやね」

 

それから二人で一つの部屋から荷物を取り出して、綺麗に掃除していく。それくらいで丁度出来たみたいで、てくてくとルーテシアが二人を予備に来た。二人がリビングに戻ると机の上にはポテトサラダとデミグラスソースが掛かったハンバーグ、コーンスープが置かれていた。それにナプキンの上にフォークとナイフが置かれている。

 

「凄くうまそうやな」

「そ、そうですね……」

 

褒められてニコニコしているルーテシアは椅子に乗って足をブラブラさせている。その姿に二人は席について、食べようとはしない。

 

「ごめんな。ちょっと待ってや……」

「そうですね、タカミチを待たないと……」

「?」

 

そんな事を話していると、タカミチが入って来た。お客さんを連れて。

 

「お待たせ。っと、すまんが1人追加できるか……って、そうか、あの子は今日から居ないんだったね」

「は、はい。変わりにルーテシアさんが……」

「ああ、聞いている」

「あの、先生?」

「ああ、大丈夫だよ。ルーテシア君、もう一人分追加できるかい?」

「……だい、じょう、ぶ……」

 

ルーテシアは椅子から飛び降りると、てくてくと台所に向かって台の上に乗りながらもう一人分準備していく。

 

「手伝うよ」

「あり、がと?」

「そうや。ありがとうでいいんやよ」

「あり、がとう」

 

そこに木乃香が手伝いにいき、楽しそうに会話していく。元から木乃香の母性本能はかなり高い。駄目な男に引っかからない凄く怖いくらいに。いや、ある意味ダメな女性に引っかかったのかも知れないが。

 

「タカミチがしずな先生を連れてくるなんて珍しいね」

「ああ、実は彼女の晩御飯をボクが駄目にしてしまってね……それで今日呼んだんだよ。あの子は何時も多めに作ってくれているしね」

「そうだったね」

 

前の子はお弁当用に多めに作っていたのだ。その分、もう一人分くらいならなんとかなってしまうので二人は甘えていた。

 

「高畑先生、あの子は? それに何故学園長のお孫さんがここに……」

「ルーテシア君は預かっているんだよ。木乃香君はルーテシア君のお世話かな。ほら、男のボク達だけじゃ問題だからね。ここなら歳の近いネギ君も居るし、ボクが出張の時、木乃香君に二人の事をお願いする事になっているから、時折来てくれるんだよ」

「成程……彼女は学園長の発案ですか」

「そうなるね。学園長はネギ君と木乃香君をくっつけたいみたいだしね」

「そうですね……」

「どうしたのタカミチ?」

「いや、なんでもないよ。それより教師はどうだい?」

「それが……変な事件が起こってて……それを解決する事になったんだよ」

「そうか……それは君の力で解決しないといけないことだ。頑張るんだよ」

「うん!」

 

タカミチは内容を詳しくは知らないが、鍛える為に試練を与えるといっていた事を知っている。

 

「ん」

「出来たで。それと高畑先生としずな先生にはビールのプレゼントや」

「あ、ありがとう」

「生徒の前で飲酒は……」

「大丈夫やって。たまにお爺ちゃんの晩酌に付き合ったりもしてるんやし」

「そうなんですか?」

「そうやで~小遣いと欲しい物とかくれんねん」

「あはははは」

 

学園長も孫には弱いようだ。

 

「あっ、ネギ君とるーちゃんはジュースな」

「はい」

「ん」

 

それから皆が席についたら恒例の挨拶を行う。

 

「「「「いただきます」」」」

「……いたらき、ます?」

 

ルーテシアは見よう見まねで行っていく。その姿はおどおどしていてかなり可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

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