力はチートだが精神は一般人。そんな男の物語 (旧 面倒事は嫌なんで逃げました。)   作:クリアグラタン

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番外編の続きです。


番外編の前回のあらすじ

宇宙船でニート生活してたらカルデアに召還された


EX 2 現実はいつだって残酷

あぁ、神様どうして俺がこんな目に遭わなければならないのでしょう。

 

俺は他人に迷惑をかけたりしていないのにこの仕打ちは余りにも惨いじゃありませんか。

 

 

俺はこの死亡フラグが跋扈する世界が嫌だから宇宙船を使って地球脱出をしたというのに。

 

運命からは逃げられないという奴?ホント勘弁してくださいよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で…………何で………何でカルデアなんかに転移したんだよ!

 

 

 

ふざけんなよ!マジでふざけんな!カルデアはまだいい。いや、ホントはよくないけど!

 

一番最悪なのはゲーティアに目をつけられる可能性が大ということだよ!

 

アイツに目をつけられたらはっきりいって終わる。

 

アイツと戦うならまず、呪い耐性を十分に備えつつ、不死身を無効にする方法を備え、かつ地球を吹っ飛ばせるレベルの力で相手にしなきゃならない。

 

だってアイツ人理砲撃ってくるし。くらえば蒸発待ったなし。

 

 

 

それが、どれだけ大変かわかるか?!

 

 

この無敵貫通が存在する世界ではハイパームテキも心許ない。

 

対抗策としては幾つかあるけどあくまで対抗出来るだけで勝てるかはわからないんだよ!

 

 

 

 

 

マイティノベルX?あれは無理。だってバグスターウィルスないし。

 

ライドウォッチも無理。俺が元いた世界ではマイティノベルXはライドウォッチ化されてないしどういうもんか構造もわからん。だから昇華は発動不可。

 

俺が生き残るために必要なことはロマンがゲーティア戦で自爆特攻してくれること。これが必須だ。

 

あの人が死んでくれないと俺はほぼほぼ終わる。

 

 

これもしかしなくても一番のピンチじゃね?

 

いや、まだゲーティア戦まで時間はある。もし俺が後方支援なら幾ばくかの思考出来る時間はある。

 

俺にレイシフト適性が存在してたらそれも終わるけれども。仮にあっても絶対行かない。何せあそこは神様がめっちゃおるところだろ?しかもそれとは別に千里眼持ちが1人いる。

 

で、ティアマトも倒さなければならない。

 

 

ないわー、ホントないわー。

 

 

あんな難易度ルナティックな所誰が行くかっつーの。

 

 

逝くなら藤丸らが逝ってどうぞ。

 

 

 

と、そろそろ現実逃避は終わりにしよう。

 

 

 

 

「どうか、この世界を救うために僕たちに力を貸してほしい。この通りだ。」

 

 

今俺の目の前には頭を下げてるロマンがいる。

 

 

……ホントどうしてこうなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でお前らがおるんねん」

 

 

 

目の前の男から発せられた言葉に疑問を覚えるカルデアの一行。

 

 

それもそのはず知らない人がいきなりこっちのことを知ってるのだから。

 

 

 

 

「え?俺宇宙船にいたよね?何でこんなとこにいるん?てか俺の宇宙船は?」

 

 

 

「あの、取り敢えず聞きたいことが色々あるのでこちらに来てもらえませんか?」

 

 

 

 

 

 

そうして深川はマシュらに案内されるがまま管制室に連れてこられた。

 

 

 

 

「ドクター、連れて来ました。」

 

「あぁ、ありがとう」

 

 

そのロマンを見た深川は一気に絶望した顔になり、思わず次の言葉が出た。

 

 

 

「ここカルデアかよ…………」

 

 

 

その言葉を聞いた彼らは一気に警戒心を上げる。自分らのことはまだ教えていないはずなのに何故知ってるのかもしかしたら敵のスパイなのか?様々な憶測が彼らの頭の中で飛び交う中深川はあることをドクターに訪ねる。

 

 

 

「今ってもしかして人理修復中?」

 

 

 

 

「…………そうだよ。」

 

 

 

「うわ、マジやん。ホントふざけんなよ。てことはアイツがおるってことじゃん。うわー、ないわーホントクソだわー。俺の人生マジで詰んだわ。」

 

数瞬の間躊躇ったロマンは肯定の返答をした後、深川は魚が死んだような目をしながら分かりやすくへこむ。

 

 

 

 

その様子を見たロマンは疑問に感じていたことを深川に訪ねる。

 

 

「君は一体何者なんだ?こちらのことを知ってるみたいだけれど。」

 

 

 

すると深川はバツの悪そうな表情をしながら答えた。

 

 

 

 

「…………俺はさ過去にこの異変を経験したことがあるのよ」

 

 

とんでもない爆弾発言に固まる一同。そんな彼らの様子などお構い無しに発言を続ける。

 

 

「俺が元いた世界はさ…………ここと同じで7つの特異点をクリアして黒幕ぶっ飛ばして終わったのよ。で、俺はそこで異変が解決した後、力を使い果たして死んだ訳。もう一度やれって言われたら絶対お断りするね。

 

死んだ俺が目を覚ましたらそこは違う地球だったよ。俺はもうあんな思いするのは嫌だから逃げたよ。宇宙船を使ってね。」

 

 

 

「まぁ、その逃亡中にこんなことになった訳だが。ホント人生やってらんないよ。つー訳で俺を元いた世界に返してくんない?」

 

 

 

 

「…………俄には信じがたいけれども君がこちらのことを知っている事情は把握した。

 

それと本当に申し訳ないが今すぐ君を元の世界に返すことは厳しいと思う。何せサークルからサーヴァントや概念礼装でもない普通の人間が召還されるなんてこちらとしても予想してなかったからね。もちろん君を元の世界に返すための方法は模索してみるがいかんせん状況が状況だ。今すぐという訳にはいかない。本当に申し訳ない。」

 

 

 

「……あぁ……ハイ……」

 

 

 

 

 

「取り敢えず立香ちゃん。彼を空いてる部屋へと連れて行ってくれないか?彼も訳もわからず召還されて混乱していると思うから。」

 

 

 

 

 

茫然自失となっている深川を立香は空き部屋へと連れて行った。

 

 

 

 

 

 

暫くして自室へ案内された深川はこれからのことについて考え始めた。

 

 

 

彼は召還された時点でこの世界は自分がいた世界とは別の世界、いわゆるパラレルワールドだと考えていた。

 

 

そして今後の身の振り方について彼は酷く悩んでいた。

 

今の彼は寝巻き姿で、ライドウォッチ擬きを持っていない。

 

 

一応魔力で新しく作れることは出来るが、そんなことをすれば部屋につけられた監視カメラにバッチリ撮られて色々と面倒なことになるため中々実行に移せないでいた。

 

 

 

 

 

そして、カルデアが現在人理修復中ということは黒幕のゲーティアはまだ生きてるということ。

彼に取ってゲーティアに目をつけられるということは詰みを意味する。

 

仮に相対するにしろ色々と準備をしなければ話にならない。

 

 

 

この星から逃げるか。カルデアに力を貸すか。

 

彼は2つの選択で悩んでいた。

 

彼の性格なら逃げの一択で直ぐ様実行に移すが、今回ばかりはそうもいかなかった。

 

 

何せ、相手はゲーティア。彼の目的は人類を抹殺することが大前提。カルデアは唯一ゲーティアが観測出来ない場所にある。つまりここを脱出して逃げるということは自らの居場所を教えるようなものなので採用するのは論外であった。

 

 

よしんば逃げられたとしてもどうやって宇宙船もなしに地球脱出するというのか。

 

一応エボルブラックホールフォームライドウォッチ擬きを使用すれば宇宙の活動は可能になるが、それも30分という制限時間が存在する。

 

しかも、彼は人間だから食べなければ死んでしまうため、食料も確保しなければならない。

 

聖杯をカルデアからかっぱらって逃げるという方法もなくはないが、そうすれば、カルデアもゲーティアも敵に回す可能性がある。

 

それだけは避けねばならないと考えていた。

 

 

問題は山積みである。

 

 

ならカルデアに力を貸す場合はどうか。

 

考えられるとすれば高確率で前線に立たされる。

 

無論それはレイシフト適性があればの話だがその場合自分はカルデアと共に獅子王やティアマト、ゲーティアなどの奴らと戦わなければならない。

 

 

そうなった場合どうなるか?へまをすれば高確率て死ぬであろうことは簡単に予想がつく。

 

獅子王はまだいい。ティアマトも百歩譲って良しとする

だが、ゲーティアお前はダメだ。

 

彼の胸中はそんな思いがある。

 

舐めプがあってあの結末なのだから本気にさせたらそれこそ終わりだということは彼にも理解出来た。

 

 

仮にレイシフト適性がなかったとしても、後方支援に回されることは確実。働かないという選択肢は最初からない。

 

 

 

 

 

彼が1つの結論にたどり着くのとロマンから再び管制室に来るように言われたのは同時だった。

 

 

 

そして冒頭に至る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………条件がある。1つ、こちらに危害を加えないこと。1つ、俺の存在は極力記録には残さないこと。

1つ、この異変が解決したら俺を元の世界に戻す方法を模索すること。仮になくてもその旨を俺に報告すること。1つ、こちらが要求したものは極力用意すること。

最後に俺のプライベートな部分に関して極力干渉しないこと。これが条件だ。」

 

 

 

 

「…………わかった。その条件を飲もう。」

 

 

 

「じゃあ、早速だけどさ用意して欲しいものがあるんだわ。」

 

しばらくの考慮の末、肯定の意を示したロマンに深川は早速1つの要求をする。

 

 

どんなことを要求するのか、内心身構えたロマンだが、彼の口から出たのは意外なものだった。

 

 

 

「金色と赤と青のスプレーくんない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公が言ってる人理修復の下りに関してですが、
過去に経験したことがあるというのはあくまでゲームとして経験したことがあるという意味です。

主人公はその部分を伏せて説明してます。


わかりづらくてすみません。






主人公が上記の色のスプレーを要求した理由




ヒント1 火星を滅ぼしたヤバい奴

ヒント2 チャオ!



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