力はチートだが精神は一般人。そんな男の物語 (旧 面倒事は嫌なんで逃げました。)   作:クリアグラタン

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前回のあらすじ
ジャガーマンが退場したのを見たケツァルコアトルがキレたので、ゲイツリバイブ疾風擬きでトンズラした話


後書きにて重要なことが書いてるので閲覧してください


EX6 上げて落とす

その頃藤丸らはギルガメッシュ(術)との面会の後、ウルクにて様々な仕事をしていた。

 

その際にギルガメッシュ(弓)とギルガメッシュ(術)が

鉢合わせ、少しばかりの騒ぎとなったのは別の話。

 

 

 

「マシュ~、疲れたよー」

 

 

「先輩、後少しで書類業務は終了します。それまでの辛抱です。」

 

 

藤丸とマシュらは今日はサーヴァントらと共に魔獣退治

を行った後、書類仕事に取りかかっていた。

 

 

 

「玉藻さ~ん。今度から書類仕事が早く終わる術式出してよ~」

 

 

 

「ドラえも~ん、何かいい道具出してよ~みたいな感じで言われても困ります。因みにそんな術式はありません。地道にこなしていくしかないかと。」

 

 

 

 

 

「そういえば深川さんは今頃何してるのでしょうか?やはりまだジャングル付近を調査してるのでしょうか?」

 

 

 

 

 

《彼は今訳あって休んでる。因みに今はジャングルを抜けて北上している最中だ。それと彼から伝言だ。新たに敵と遭遇したが、黒のスーツが特徴の敵を排除したとのこと。》

 

 

マシュの疑問に対してロマンが返答する。その間にも書類を捌き続いてる。

 

 

「新たな敵?誰でしょうか?」

 

 

《金棒みたいなものを持った大柄の女性らしい因みに彼女は女神らしい。》

 

 

「…………女神?それってもしかして三女神同盟の1柱なんじゃ……。」

 

 

 

 

《おそらくそうだろう。残念ながら名前まではわからなかったらしい。詳細は彼が合流した時に聞いていくよ。とにかく君らはそこで業務をこなしてくれ。》

 

 

「失礼するよ藤丸嬢。どうだい?仕事は進んでるかな?」

 

 

 

 

「マ~リ~ン。もう書類仕事は嫌だよ~。書類が早く終わる便利な術式出して~」

 

「アハハ、大分参ってるようだね。そんな君に朗報だ。今度は身体を動かすお仕事だ。書類が終われば後はその仕事をしてもらう。」

 

 

 

「どんな仕事なのですか?」

 

 

「ある人物をここに連れて来て貰いたい。因みにその人物は君らがよく知る人さ。」

 

 

 

「まさか、深川さんですか?」

 

 

 

「その通りだ。マシュ嬢。彼は今危機に瀕している。

千里眼で見た所、このままいけばエルキドゥと鉢合わせになる。」

 

 

「先輩、こうしてはいられません!急いで彼の元に向かいましょう。」

 

「うん、少しの間しか話してないけどあの人も仲間だから。マーリンさん、彼の元に案内して!」

 

 

「いいとも。でもその前に書類仕事を終わらせないとね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めたらキアラの顔が目の前にあった。

 

 

 

「あら、マスターお目覚めですか?」

 

 

「……俺はどれぐらい気絶してた?」

 

 

「2時間程です。ジャンヌさんらが心配してましたよ?」

 

 

ライドウォッチ擬き一式やガントレットがちゃんとあるか確認した所ちゃんとあった。そして俺はキアラに1つのことを問いかける。

 

 

「……何でジャガーマンを殺った?アイツは貴重な手駒の1人だ。」

 

 

「あら、妙なことを仰いますねマスターは。彼女は敵ですよ?敵を葬って何が悪いのでしょう。」

 

彼女はティアマト戦に必要なメンバーの1人だと反論しかけるも、そのことを言えば何故知ってるのかといらぬ詮索を受けるため黙った。

 

 

「…………まぁいい。ジャンヌさんらは?」

 

 

「彼女は只今見張りです。」

 

 

俺は改めてこれからどうするかを考える。

 

この特異点には俺にとって面倒な奴らが多すぎる。ケツァルコアトルなどの神霊、ダブル英雄王、マーリンなど。

 

 

神様。それは大抵ろくでもない奴らの集まり。

 

 

息子を拷問したり、他人の奥さん寝取ったり、男が嫌いだから疫病巻い蒔たりと、結構エグいことやってるからコイツら悪魔と同レベルのクソクズじゃね?とか思ったよ。

 

 

中には誰でも股を開く尻軽女神もいるし、それら酷さは人間とは比べ物にならない。

 

よくさ、人間クソだから滅ぼすわ。とか神様が言って滅ぼそうとする漫画見るけどさ。それで俺がまず思うのはお前が言うの?って。

 

だって人間は神様によって作られて生まれたんだろ?

 

これは俺の持論だけどさ人間は神様をスケールダウンさせた存在だと思う。

 

 

神様だって結構色んなヤバいことやらかしてるんだからその劣化バージョンでたる人間がやらかさない訳ないよねって話。

 

人間が欲望に身を任せて色んなことやらかすのも正直しょうがないと思うよ。

 

だって神様だって他人、いやこの場合は他神の奥さんと夜のプロレスしたり、自分の娯楽のために戦争起こしたりするんだよ?

 

神様だって欲望はあるんだから人間が欲望に従順なのもしょうがない。

 

 

現実逃避したところで事態が解決する訳ではないので、

思考を再び働かせる。

 

 

 

 

 

正直ウルクには死ぬほど行きたくない。

 

何せあそこは千里眼持ちが二人もいる。

現在を見通す千里眼を持つマーリン、未来を見通す千里眼を保有するギルガメッシュ《術》がいる。

 

唯でさえカルデア陣営にギルガメッシュ《弓》が存在する上に、この特異点は神様がうじゃうじゃいる。

 

おまけに現時点でケツァルコアトルにバレてる。

あの女神にバレてるんだから他の女神とも対面したら高確率でバレる。この時代に存在する神はイシュタル、エレシュキガル、ケツァルコアトル、ゴルゴーン等。

 

 

あれ?これひょっとしなくても隠すの無理ゲーじゃね?

 

つーか転生者キラー過ぎない?この面子。

 

 

ヤバい。今更ながら逃げたくなってきた。

 

 

 

 

 

もういっそのこと藤丸に丸投げして俺はサボるか?

そしたらこんなことでウダウダ悩まなくていいし

 

 

 

そうこう考えながらしばらくの距離を北上していると遠方から無数の鎖が飛んで来た。

それを見たヘラクレスが俺を直ぐ様突き飛ばす。

 

 

俺が再び目をやるとヘラクレスは鎖に貫かれていた。

 

それを見た俺は直ぐ様敵の正体を把握する。

 

 

「君がカルデアの二人目のマスターだね?悪いけれどここで死んで貰おう」

 

 

そう言うのは緑色のロングヘアーが特徴の青年エルキドゥ

 

ケツァルコアトルに続いてエルキドゥと遭遇してしまうような自分の不運さを呪いつつも俺はキアラに念話で指示を出す。

 

《目の前の敵を撃退しろ。但しここで殺すな。》

 

 

キアラは俺の指示に不可解な表情を浮かべながらもエルキドゥに向かっていく。

 

続いてジャンヌとクーフーリンにはキアラのサポートをするよう頼む。

 

 

ヘラクレスの救出は後回しだ。

 

取り敢えずこのことをロマンに伝えて応援を要請する。

 

 

今はエルキドゥを撃退することを優先しなければ

 

そう考えた俺はいつでも対応出来るようにゲイツリバイブライドウォッチ擬きを取り出す。

 

 

だが、そうは問屋が卸さなかった。

 

ゲイツリバイブライドウォッチ擬きに鎖が巻き付き、瞬く間にエルキドゥの手に渡る。

 

 

「これが君の力の元か。これはこちらで有効活用させて貰うよ。」

 

 

自分でも血相を変わるのがわかった。神造兵器が擬きとは言え、ゲイツリバイブの力を取り込んだらどうなる?

 

そんなのは馬鹿でもわかる。非常にマズい。

 

 

ゲイツリバイブの強みを要約するとパワーと防御に特化した剛烈とスピードに特化した疾風を状況に応じて使い分けることだ。

 

 

 

俺は思わず声をあらげた。

 

「キアラ!そいつを今すぐ殺せ!」

 

 

 

《ゲイツリバイブ!剛烈!》

 

ゲイツリバイブライドウォッチ擬きを身体に取り込んだ

エルキドゥはキアラ達に襲い掛かる。

 

「何でお前がその使い方を知ってる?」

 

 

「それは使い方を聞いたからさ。君らが先程戦ってた彼女からね。」

 

 

ケツァルコアトルか…………

恐らくあの女神は俺があのウォッチを起動させ、ゲイツリバイブ擬きになるまでの一連の所作を見ていたのだろう。そう辺りをつけた俺はどう撤退するか考えていた。

 

 

 

だが、そんな間にもゲイツリバイブ擬き(エルキドゥ)は猛威を奮っていた。

 

キアラの攻撃やクーフーリンの槍捌きをものともせず、逆に殴り付け、あしらう。

 

 

 

 

 

「まさか僕が更に強くなれるなんてね。感謝するよ、第二のカルデアのマスター。君の愚行のおかげで僕は更なる力を手にいれた。」

 

 

殺したい。今すぐ目の前の奴を殺したい。神に造られた泥人形風情が調子に乗りやがって。お前なんぞハイパームテキ擬きにかかれば余裕だ。

 

今すぐお前をぶちのめしてやる。

 

 

頭に血が登った俺は直ぐ様目の前の敵を処分するためハイパームテキライドウォッチ擬きを取りだそうとするも、その手は第三者によって止められた。

 

 

「一旦落ち着こう。怒りに囚われて戦って勝てる相手じゃないことは君ならわかる筈だ。」

 

隣を見ると世界最高峰のろくでなしであるマーリンがいた。そしてその背後には藤丸とそれを率いるサーヴァントがいた。

 

 

 

 

「深川さん、大丈夫?どこか怪我はない?」

 

俺を心配して藤丸が声をかけてくれる。

 

彼女に問題ないことを伝えると安堵の表情を浮かべた。本当に分かりやすい。

 

「良かった~マーリンから深川さんが危ないって聞いたからとっても心配したんだよ?」

 

 

………………

 

 

 

 

「マスター、感動の再会は後にしてくださいまし。今は目の前の敵をどうにかするのが優先です。」

 

 

 

 

 

藤丸のことやマーリンに諭されたおかげで幾ばくか頭が冷静になる。だが、それでも目の前の泥人形を叩きのめしたいという思いは健在だった。

 

 

あの人形とクソ女神は今度会ったらぶっ飛ばす。

 

 

そんな思いを胸の奥にしまいこんで俺らはマーリンのおかげもあって撤退することに成功した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから何とかウルクへと辿り着いた俺らは直ぐ様ギルガメッシュ(術)がいる王宮へと向かった。

 

 

まさかマーリンに助けられるとは思ってもなかったが。

どんだけろくでなしとかクズとか言われてようが俺はコイツのおかげで助かったのだからこちらが一方的に嫌悪するのもアレだし。

 

引き続き警戒はするけども、内心マーリンに対する好感度が少し上昇した。

 

 

 

 

 

「嫌、ホント危なかったね。あのままいけば間違いないなく全滅していた。神造兵器に君のその力の1つが加わればその脅威は計り知れない。でも、奪われたのがあれで良かった。これが時間停止やブラックホールを操る方ならば詰んでいたよ。」

 

 

おい。

 

《どういうことだい?!マーリン?》

 

 

「あれ?知らなかったのかい?彼、下手な神霊よりも強い力を持ってるよ?時間停止、ブラックホールの生成、限定的な未来予知などこの特異点の神霊もびっくりするレベルの力を人間が有している。何、詳しいことは彼自身が話してくれるさ。」

 

 

 

 

…………やっぱりクズはクズだったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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