力はチートだが精神は一般人。そんな男の物語 (旧 面倒事は嫌なんで逃げました。) 作:クリアグラタン
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前回のあらすじ
主人公が時間停止やブラックホール生成出来ることがマーリンによってバラされる。
ヤバい。ヤバすぎる。
マーリンの爆弾発言のせいで一気に場の空気か凍りついた。
どうする?この場で口封じに全員黙らせるか?……無理だな。
マーリンの他に玉藻の前やカルナもいるし。ギルガメッシュがいないことが幸いだな。
遅かれ早かれバレるとは思ってたけどまさかこんな大勢の場合で暴露されるとは……
マーリンの奴を見直してた前回の俺をぶん殴ってやりたい。
つーかこれ正直にゲロッた方がいいのか?
仮にバラすとしても何て言うんだ?
お前ら全員ゲームのキャラクターでこの世界は虚構でーす!
神様から力をもらって転生したら死亡フラグが跋扈するゲームの世界でした!
神様もびっくりなチートを持ってるけど特に誰かを救おうとか思いません!むしろ自分のために使います!
今回の異変も正直既知のことだけど俺は知らぬ存ぜぬで通すね!お前らのことは正直微塵も信用してない俺だけどこれからも宜しくね!ってバラすのか?
…………却下だな。そんなこと言ったらリンチどころじゃ済まない。
どうする?何て言う?俺が正直に言ったらコイツらはどうする?
十中八九排除だな。こんな危険な奴が隣にいるならすぐに消すね。俺なら。
指パッチン使うか?いや、指パッチンはまだ早い。
あれは最終手段だ。本当にどうしようもないときに使う
とは言えどこまで話すか。俺の本当の能力がバレるのも時間の問題だな。
時間停止やブラックホールを生成することが出来ることを認めるのは確定路線としてこの世界が虚構であることは伏せといた方がいいな。
このことを打ち明けて藤丸が人理を救うのを放棄されたらたまらない。
コイツには世界を救うという重責を引き続き背負って貰わないと困る。
まぁいつまでも黙ってもアレだからそろそろ喋るか。
「…………マーリンの言うとおり俺は時を止めたり、ブラックホールを生成することが出来る。条件付きだけどな。黙ってたのは悪かったよ。」
《どうして話してくれなかったんだい?それに君がその力をフルに使えばこの特異点なんてあっという間に攻略出来るんじゃないのか?》
「……俺は元々この世界の人間じゃないからな。この世界の出来事はこの世界の住人で解決してほしかったんだよ。上から目線で申し訳ないけど。今まで黙ってたのは喋ったら色々と面倒なことになると思ったからだ。」
「俺が最初にアンタらに時間停止などのことを喋ったら万が一駄目でも彼がいるから大丈夫と慢心するだろ?
今までアンタらは未来を取り戻すために必死になって来たはずだ。それを俺の能力のせいで崩したくなかったんだよ。」
《…………君が僕らに黙ってた理由はわかった。
ならその力はどこで手にいれたんだい?只の人間がそれほどの力を手に入れることなんて本来ならあり得ない。返答によっては君に対してしかるべき処置を取らなければならなくなる。》
「……あの緑髪の奴に奪われたアイテムを覚えているか?」
《…………それがどうかしたのかい?》
「俺はそれに類するアイテムを持っている。これだよ。」
そう言って彼が懐から出したのはエボルブラックホールフォームライドウォッチ擬きとクロノスライドウォッチ擬き
「これを起動させて、体内に組み込む。そうすればそれぞれの能力を得られる。」
《カルデアで召還された時にはそんな物は持ってなかった。ということはそれはマイルームで籠ってた時に作成したのかい?》
「その通り。俺としてもいきなり訳もわからずに襲われて死亡なんてオチは嫌なんでね。だから色々準備をさせて貰った。」
《ならそのアイテムはどうやって作成したんだ?》
「…………魔力で作ったよ。それにある術をかけて。因みにその術については秘密だ。1つ言っておくと俺は黒幕サイドの人間ではない。もっと言うならば今回の黒幕とは敵対する立場にある。最もアンタらが俺を排除したいのならすればいい。戦力になる者を排除して黒幕に勝てると踏んでるのならね。
まぁ、その場合は可能な限り抵抗するよ。もしかしたらこの星が無くなるかもしれないけど。それは仕方ない。」
「勘違いしないで欲しいのは俺は別にこの力を使って世界を滅ぼそうとかそんな考えは持ってない。どちらかと言うと俺は平穏に暮らしたいのさ。
そのためには今回の黒幕は俺としても邪魔以外の何者でもない。アンタらは人理を修復したい。そのためには今回の黒幕を倒す。
わかってると思うが俺とアンタらの利害は一致しているのさ。それでも排除を選ぶのなら俺は何も言わない。
強すぎる力を持つ者が現れたら排除したくなるのが人というものだからね。排除か、協力か。どちらが賢明な判断かはアンタならわかる筈だ。」
《……………》
「………私はこのまま協力してくれた方がいいと思う。」
お、いいぞ藤丸。言ったれ言ったれ
「確かに隠し事があったのはショックだけどよく考えるとそれもしょうがないと思う。
いきなり訳もわからず召還されたら混乱するし、警戒するのも仕方ない。
それに深川さんがその気になれば私らのことを簡単に手をかけられた筈。
だから深川さんに取って今のところ私たちは警戒こそすれど抹殺の対象にはなってないと思うな。
それにもし深川さんと言うことが真実ならこれはとても大きな戦力になるんじゃないかな。
私たちは人類の未来を取り戻すためにこれまで幾度となく危機を乗り越えて来た。
けれど中には一つ間違えれば私らが全滅してた場面もあった。
そこに深川さんの力が合わされば私たちはより安定して旅をすることが出来る。
それに今回の黒幕と対決するなら戦力は少しでも多い方がいいし。だから私は深川さんには協力してもらった方がいいと思うな。」
流石カルデア最後のマスター藤丸。話が分かる人はホントにありがたい。世の中には人の話をまともに聞くことも出来ない頭チンパンジーの奴らもいるからね。
「…………私も先輩の意見には賛成です。深川さんは隠し事をしていたのは事実ですが、それは私たちのことを思っての部分も少なからずあると思います。
実際あの能力が初めからあるとわかっていた場合は、私たちは油断していたでしょう。
それに彼が協力してくれるという言葉には嘘はないかと。
今ここで深川さんの協力を得るのはこれから先より強い敵が現れた時の助けになると思います。
仮に協力が得られなくても排除だけは絶対に避けるべきです。今回の黒幕に加えて先程の能力を有している彼を同時に相手どるというのは余りにも無謀極まりないと私は思います。」
そうそう、時間停止にブラックホール生成だぞ?こっちには神をも屠れる力が存在するんだから只でさえこんな状況で敵対するなんて馬鹿のやること。流石出来る後輩は言うことが違う。
ご褒美にこの特異点が無事攻略できたら君には特製アイテムをやろう。
《…………立香ちゃん達の意見はわかった。だけど結論を出すのにもう少し時がかかる。深川君、1日待って欲しい。それまでに返答は必ず出す。》
現在カルデアは緊急会議を開いていた。議題はもちろん深川のことだ。会議に集まったのはロマンやダヴィンチなどの主なカルデア職員はもちろん藤丸立香に従うサーヴァントもその場に同席していた。
「どうするんだい?ロマン。彼のこと。私はマシュの言うとおり排除するのは愚策だと思う。かと言って全面的に信頼するのはまだ早い。それに彼はその術以外にもまだ隠してる。」
「確かにレオナルドの言うこともわかる。超小型の監視カメラが拾った音声によれば彼は神から力を授かったみたいだね。あの女神が言うことが真実だとするならの話だけど。
時間停止やブラックホール生成はその1つだろう。にしてもそれだけの力を授けることができる神様はそう多くない。候補をあげるとすればクロノスじゃないかな。
クロノスだとすれば時間停止の力を手にしてるのも納得がいく。クロノスは時を司る神だからね。ただその場合はブラックホールが不明なんだ。ブラックホールを自在に操る神様なんて聞いたことがない。」
「それは本人に聞くしかない。私らがいくら考えた所でそれは推測の域を出ないのだから。それにキングゥに奪われたあのゲイツリバイブとかいうアイテム。あれの対策もしないといけない。そのためにも彼の協力はあった方がいい。」
「あの……発言宜しいでしょうか。」
恐る恐る手を上げたのはムニエル。彼はカルデアの技術職員の一人であった。
「何だい?ムニエル君。」
「ゲイツリバイブ?っていうのにキングゥがなった時その姿を見た時に思ったんですけど……」
「うん、なんだい?」
「…………何か仮面ライダーみたいな見た目をしてるなって思って。」
「仮面ライダー?確かに日本の特撮番組だよね。僕も仮面ライダーは見たことあるけれどあんな見た目の仮面ライダーなんて見たことないよ?」
「それはそうなんですけど……なんか顔にひらがなでらいだーって書かれてあるので仮面ライダーみたいだなって」
「……言われてみれば確かに顔にらいだーって平仮名が降られてあるね。でもまさか、こんな顔に平仮名を振るなんてダサさの塊みたいなものが仮面ライダーって……
」
「パーカーを来てる仮面ライダーもいるぐらいだしそれもあり得るのではないかね?」
そう発言したのはカルデアのオカン、エミヤ。
「私も仮面ライダーは見るが年々シルエットがなんというか微妙になっている。ダブルやオーズはまだいいが、フォーゼのシルエットは見ようによってはイカに見えなくもない。鎧武はフルーツという斬新過ぎるものをシルエットに取り入れた。
私の主観だが今挙げたものらは総じてダサい。年々ダサくなってる仮面ライダーのシルエットだ。
顔に平仮名が振ってるライダーがいてもおかしくはない。」
「その仮面ライダーとやらだとするとおかしいわね。今の話を聞く限り仮面ライダーというのは虚構の存在。虚構の存在が現実になるなんて本来ならあり得ないことじゃなくて?」
エミヤらの意見に疑問を持つメディア。虚構の存在が現実に表れるというのは彼女からすれば到底信じ難いことだった。
そしてそれに追従するかのようにロマンも反対意見を述べる。
「それに仮面ライダーだとするとベルトやドライバーがないのはおかしい。仮面ライダーというのは変身するために様々な条件はあれど、全部共通してるのはベルトやドライバーが存在するということだ。それがなければ変身出来る筈がない。」
「あのアイテムがベルト等の役割を担っているのではないかね?あの男の言うには機械を起動させて、身体に組み込めばその力を得られるのだろう。現にエルキドゥがそれを証明している。」
「仮面ライダーかどうかはともかく、彼の協力を得るか否かそれを決めよう。私らが考えても推測の域を出ない彼が仮面ライダーかどうかは本人に聞こう。」
ダヴィンチの言葉で本題に戻り、その会議は夜遅くまで及んだ。
その頃マーリンの爆弾発言からしばらく経過した彼らは無事ウルクへ北上することが出来た。
因みにウルクへ到着したのは夕暮れ時である。
そこでマーリンは深川らに明朝、ギルガメッシュ(術)に面会することを伝えた。
そこから解散となった彼らは各々割り当てられた部屋に
て待機していた。
そこで深川は1人思案する。
(明日ギルガメッシュ(術)と対面か……たぶん弓の方もいるよな……多分、いや確実に向こうは俺の全てを把握してる。本当に面倒極まりない。正直に全部ゲロるのは確定だが、どういう反応を取るかが問題だな。
それにエルキドゥのこともある。
あの泥人形は擬きとはいえゲイツリバイブの力を取り込んでいる。
アイツはケツァルコアトルから聞いたらしいから使い方を知ってるんだろう。
俺がケツァルコアトルの前で使ったのは剛烈のみ。
疾風はクーフーリンとヘラクレスらがケツァルコアトルの相手してる時に使った。
目の前では使ってないとは言え、見られた可能性も考えておいた方がいいな。
ゲイツリバイブライドウォッチ擬きが現在アイツの手中
にあるからジオウⅡ擬きで完全に破壊しないとならない。
奪還するのは最悪出来なくても、破壊だけはしなくては。
ゲイツリバイブ擬きをジオウⅡ擬きで倒すとしたら一番厄介なのは疾風だな
未来予知を上回るスピードで動けるからジオウⅡの強みが活かせない。
そしてこれから先どうなるかを整理するか。
この先エルキドゥを倒して先んじて聖杯を回収することにより、アドバンテージを得る。聖杯回収の後は三女神らを締めればいい。その後、ティアマトを倒す。
…………厳しいな。ティアマトは確かゴルゴーンを倒したら復活する。
ということはティアマト戦は避けられない。
ティアマトはこの世界の人間じゃ倒せないし、死の概念がないから実質無敵だ。……山の翁による協力もいるな。
で、加えてラフムらを対処しなきゃならない。
ラフムの総数は1億。地表に這い出たのは10万
更にケイオスタイドに飲み込まれたらゲームセット。
…………え?何これ? 無理ゲーの極みじゃね?
え?これどうやって勝つの?
改めて考えるとヤバいな。これよくカルデア勝てたな。
出し惜しみをして生き残れる状況じゃなくね?
でも、余りにもぶっ壊れの奴を使うとゲーティアに目をつけられるし……
使うのはエボルブラックホールフォームかムテキのどちらかだな。
取り敢えずエルキドゥを倒す。
アイツはゲイツリバイブ擬きを使ってるがそれに副作用が存在することまでは知らない。今頃副作用で苦しんでるだろう)
そこへノックの音が響き渡る。
深川は入るよう促すとそこにいたのは殺生院キアラ
それを見た深川は内心疎ましく感じるも要件を聞く
(キアラか……空気読めよ……今忙しいんだよな)
「どうした?何かあったか?」
「魔力供給をしてくれませんか?」
「…………はい?何でいきなり……」
そこで深川はある出来事を思いだす。それはケツァルコアトルとジャガーマンの両方を相手どった時にキアラが宝具を使用する前に深川と念話をしていたこと。
その時に魔力供給をするよう頼まれていたのだ。
ジャガーマンの脱落、ケツァルコアトルに能力のことを勘づかれ、エルキドゥにゲイツリバイブライドウォッチ擬きを強奪されるなどの予想外のことが立て続けに起きたせいで深川は魔力供給のことなどすっかり忘れていた
「きょ、今日は疲れてるからまた今度な。大丈夫。アンタなら何とかなるよ。」
(冗談じゃねぇぞ!コイツは確かにスタイルいいし、性欲の権化みたいな女だけどコイツとヤったら何か後戻り出来なくなる気がする。
こう、コイツなしでは生きられない身体になりました的なオチが見える。
そりゃあ俺は童貞だからそういう経験はないけど初めてがコイツはちょっと……だってビーストだぞ!?
俺の童貞の初めての相手が人類悪とか何の罰ゲームだこれ!逃げないと!なんとなくわかる。
コイツとヤッたら多分他の女では満足出来なくなる。
冗談じゃない。
俺はこの異変を解決したら宇宙船でトンズラして、そこで適当に女鯖の召還に必要な触媒やらを魔力で作って召還したら宇宙船内で毎日爛れた性活を送るという崇高な夢があるんだ!こんな所で潰えてたまるか!)
「大丈夫です。全て私に身を委ねて下さい。」
「や、止めろ……来るな……来るなぁぁぁ!」
そしてこの部屋では夜のプロレスが朝方まで行われた