力はチートだが精神は一般人。そんな男の物語 (旧 面倒事は嫌なんで逃げました。)   作:クリアグラタン

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前回のあらすじ

人理焼却に巻き込まれたくない主人公が地球からトンズラした後、2017年に地球に帰還した話。






主人公はクズですが、今回はそれが特に酷いです。


嫌な方はブラウザバックを推奨します。









それではどうぞ。






開き直ると碌なことがない

俺の前には小さくなったダヴィンチちゃんと藤丸立香そしてマシュ・キリエライトがいる。更に俺を包囲するようにサーヴァントが待機している。ついでにホームズも

 

 

しかも待機してるのは我らがオカンのエミヤと呪腕のハサン。

 

ホント、どうしてこうなった?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宇宙船から降りた俺は異常が起きた地球を探索していた。いくら捜索しても人が全く見当たらない。人はおろな建物も何もない。その事実に若干不安を覚えながらも歩みを進めていく。

俺はしばらくして一つの結論にたどり着いた。

 

これ、何かしらの原因で人類が滅んだルートじゃね?

ゲーティアか他の原因かはわからんけども。

 

 

そうと決まればこんな星はさっさと立ち去るに限る。厄介事はごめんだ。その考えに纏まった俺は宇宙船へと戻るために踵を返した。

 

 

 

そして数十分歩くと宇宙船が見えてきた。また、宇宙旅行が出来ると思い、浮かれてると遠目に見たことがある

人が見えた。赤い外套を纏い、褐色肌の白髪頭の男、

そして、なんかメカニックな装備をしたシールダーの女の子と服装こそ違うものの、何よりも見覚えがある顔。藤丸立香。

 

それを見て俺は安堵した。なんだ、カルデアか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルデア?

 

 

 

 

 

 

え?ちょっと待って?何でカルデアがここにいるんだよ!しかも俺の宇宙船の近くで!アイツらゲーティアを倒して仕事が終わったはずやろ!まさか、ここは亜種特異点?だとしたら一刻も早くにげなければ!

 

 

だが、宇宙船の前にスタンバってるとなると迂闊には近づけない。

てかこれ遠目とはいえサーヴァントからしたらもうバレてんじゃね?

 

こんなことなら宇宙船から離れるんじゃなかった。

 

 

 

 

自分の迂闊さに後悔しながらも俺はハイパームテキライドウォッチもどきを起動させようとした瞬間、俺は意識がブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ていうのが冒頭に至るまでの経緯です。コイツら初対面の人間を問答無用で気絶させるとか鬼畜過ぎない?確かにハイパームテキライドウォッチもどきでぶっ飛ばそうとはしたよ。でも未遂じゃん。まだセーフの筈じゃん。

ないわー。コイツらホントクソだわー

 

多分俺が気絶したのはアサシンあたりの仕業だろう。

 

てか何気にホームズいるってヤバくね?これ下手したら俺のことバレるんじゃ……

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、初めましてミスター深川。君のことは知っているよ。超大型宇宙船を動かしてこの星から遥か彼方に消えたとされている人物として。当時の世間では大騒ぎさ。何せ無機物とはいえ架空の存在が現実に現れたんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「君は2015年に突然何かに取りつかれたかのようにドラゴンボールの宇宙船の模型を作り始めた。それだけならただ金があるコアなドラゴンボールのファンで済む。

 

君はそこから食料や水も買い始めた。そこまでするかという疑問はあるがまだ理解はできる。

だが、君はあろうことかあの宇宙船を起動させた。

これは通常ならあり得ないことだ。何せあの宇宙船は現代のテクノロジーでは到底実現不可能なものだ。

 

ハリボテを作るとはまた訳が違う。何故君はあの宇宙船を起動出来たか?燃料はどうしたのか?多くの問題はあるが、私は1つの結論にたどり着いた。

 

 

何かしらの力を以て動けるようにしたのではないか?

だが、そんな力など古今東西探してもどこにもない。

聖杯などあれば話は別だろうが、君はそんなものを持っていなかった。何故なら持っていたら聖杯反応がでるはずだからね。聖杯という願望器なしにそれを成し遂げる力など並大抵のものではない。

 

それこそ魔法かそれに準ずる力がない限り。あるいはそれらをも凌駕する力か。その結果、私は1つの結論にたどり着いた。最初私は自分の出した結論に疑問を覚えたよ。

そんなことはあり得ない。いや、あっていい筈がない。それを事実と認めてしまえば君は私が知る限り1番の脅威となり得る。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「君は架空の物を現実にする力を持っている。違うかね?」

 

 

 

 

「………………………。」

 

 

絶句。正に今のカルデアのマスターやサーヴァントはその状態。理解が及ばない。架空の物を現実にする?

なんだそのデタラメな能力は。

 

唖然とする彼らをよそにホームズは言葉を続ける。

 

 

 

 

 

「そう、この力を使えば世界を思いのままに出来る。

滅ぼすも支配するも自由自在。正に神にも等しい力という訳だ。早い話、ドラゴンボールを現実にして願いを叶えるなんてことも不可能ではない。」

 

 

 

「………………」

 

 

 

「君にとってこの世界は武器の宝庫だった筈だ。何せ今の世の中アニメのグッズなど山のようにある。それらを使えば君は世界を思いのままに出来る。なのに君はそれをしなかった。どころかこの星から去った。それは何故か?考えられる理由としてはいくつかある。まず1つ目は良心の呵責に苛まれ、自分の力を恐れた結果、この星から去った。2つ目は面倒だったから。世界を支配するなど容易なことではないからだ。支配は滅亡と違い、その後の面倒も見なければならないからだ。

そして3つ目、既にそうしようとしてる輩がいたから。そしてソイツはとてつもなく強大な力を持っており、自分の能力を以てしても敗北するかもしれないと思う程に危険だと思ったのではないか?ではその人物とは誰か?」

 

 

 

 

 

「そう、その人物こそゲーティアだ。」

 

 

 

 

 

 

 

「君は2015年に突然この星を去り、2017年に帰還した。何故帰還したのか、単なる宇宙旅行と言えばそれまでだが、私はそう考えていない。なざなら余りにもタイミングが良すぎるからだ。2016年それは人理焼却が行われた年。そして我らがカルデアは見事ゲーティアを倒して人理を救うことに成功した。その後今回の事態が起きたものの、君はまるで見計らったかのように2017年に帰還した。思うに君は何かしらの理由で人理焼却が行われることを知っていたのではないか?そう考えたんだがどうかな?」

 

 

 

一通り自身の考察を述べ終えた彼は深川に問う。

 

 

 

 

「まぁ、知ってましたね……だから俺はトンズラしたんですから。」

 

(うわー、流石名探偵。ほとんどバレてるよ。つーかそれよりも空気がヤバいです。何でかって?サーヴァントがマジギレ寸前なんすよ。ほら、ダヴィンチちゃんなんか青筋ピクピクさせてるよ。あのオカンでさえゴミをみるような目でみてるもん。)

 

 

するとここまで黙っていたマシュが初めて口を開く

 

 

「………じゃあ何ですか?貴方は……人理焼却されるのを……初めから知ってたんですか?それほどの力がありながら知ってて……知ってて貴方は逃げたんですか?!」

 

 

「うん、そうだよ。」

 

 

 

「貴方は……貴方は…………貴方は最低です!!貴方が力を貸してくれていたら所長も……ドクターも……死なずに済んだかもしれないんですよ!!全部知ってて、その上で逃げを選ぶなんて貴方は…………貴方は卑怯者です!」

 

 

 

「今さらかもしれないの話をしてもしょうがないでしょ。それに逃げて何が悪いの?あんな化物相手に立ち向かうなんて無理無理。皆が皆君のマスターみたいに立ち向かえる人間じゃないのよ。まぁ、俺は人類が滅びようがどうなろうが自分が大丈夫ならそれでいいタイプの人間だからね。まぁキレるのもわかるっちゃわかるけども。」

 

 

 

「それほどの力を持っていたならどうして人類を救おうとしなかったんですか!!貴方に良心や罪悪感はないんですか!?」

 

 

 

 

「申し訳ないなーとは少しだけ思ったよ?まぁだからと言って何をするわけでもなかったけれども。それに俺を責めるのはわからなくもないけどさ、1番悪いのはあの事件を仕組んだアイツであって俺じゃないよね?ある意味俺も被害者なんだから。そこはちゃんと理解してもらわないと。」

 

 

 

 

「清々しいまでのクズだな貴様は。碌な死に方せんぞ。」

反省するどころか開き直る深川にゴミをみるような目で言うのはエミヤ、

 

 

 

「だから、逃げるんだよ。まぁ、現にこうして君らに捕まってるわけだけど。早く帰りたいんだけどいいk」

 

 

ドゴッ

 

 

 

「痛ってーな。何すんだよお前。」

 

 

 

「お前は…………お前は…………っ!」

 

 

そう言い目に涙を浮かべながら藤丸は深川を何度も殴りつける。何度も何度も。いつの間にか藤丸の手は血がついていた。

 

 

深川の顔は腫れ、歯は折れるなど悲惨な状態になっている。

 

「お前が…………お前が…………いてくれればロマンも死なずに済んだのかもしれないのに…………返せよ…………ロマンを返せよ!!」

 

 

「…………」

 

 

「マスター、その辺にしておけ。気持ちはわかるがこの男にはまだ聞きたいことが山ほどある。まずは医務室に運んで治療するぞ」

 

 

 

このまま続ければ深川が死ぬので流石に止めに入るエミヤ。彼は治療が終わった後、拷問にかけてでも情報を吐かせるつもりだった。

 

 

 

エミヤの言葉を契機に一旦この場は解散となったが、空気は重かった。

 

 

 

その原因は当然今医務室に運ばれた1人の男にあった。全部知っててその上で逃げただけならまだわかる。

誰だって自分の命が大切なのはよくわかるし、これまで彼らは死にたくないと言って命を落とした人を数多くみてきた。

 

だが、事態を打開しうるだけの力を持っていながら何もせずに逃げを選び、あまつさえそれを悪びれることもなく平然した態度が彼らの逆鱗に触れた。

 

 

そんな中ダヴィンチが口を開く。

 

 

「私もこれまで色んな人を見てきたけどあそこまでクズなのは中々見ないよ。彼についての情報を引き出すという目的がなければ思わず手が出てただろう。取り敢えず彼が回復するまでは各々待機してほしい。今すぐにでも手を出したくなるのはわかるが、あの男が今回の事態に関わっているかどうか、能力はどういう経緯で手にいれたのか。それを聞き出す必要がある。今はどうか堪えてほしい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダヴィンチの言葉を受け頭が冷えたのか先ほどと比べて冷静になる藤丸。だが、その目には隠しようもないほどの憤怒があった。

 

 

彼は人理修復を終えた後でも、所長やロマンのことをずっと悔やんでいた。あの時こうしていれば、もっと違う手段を取っていたらもしかしたら助かったのかもしれないとしばしば考え込むこともよくあった。自分に力があれば。そう思ったことは一度や2度ではない。

それでも前に進まなければいけないと彼自身頭では理解をしているものの、深川のことを到底許せるものではなかった。

 

 

自分が求めてやまない力を持ち、その力を以てすれば彼らが助かったかもしれない。

なのに、彼は自己保身のために全てから逃げた。

 

助かるはずの人も何もかもを見捨てて。

藤丸がこれまで彼の発言を聞いた時も腸が煮えくり返るような思いだった。にも関わらず当の本人は一切悪びれることもなくいけしゃあしゃあとしているのが何よりも気に入らなかった。

 

確かにアイツの言うとおり1番悪いのはゲーティアである。アイツが人理焼却なんてことをしなければオルガマリーもロマンも死ぬようなことはなかった。アイツもある意味被害者というのもそうなのかもしれない。頭ではわかっている。だが、それでも藤丸は深川のことを許せるものではなかった。

 

 

深川に対する尋問の後一旦解散となった後彼はマイルームへと戻ってもしばらく一人で考え込んだ。

 

 

 

 

 

 

あの後医務室に運ばれ治療を終えた深川は安静のためにベッドで療養していた。

 

「痛ってーあの野郎殴りすぎだろホント。アイツ絶対許さんわ。あの結末を俺のせいにすんなよ。大体言う相手が違うだろ。そこはゲーティアに言うことだろ。

ないわー本当ないわー。こんなクソみたいな所いられるか。俺は帰る。」

 

 

 

あの出来事がフラッシュバックした彼は藤丸に対する悪態をつきつつ、ハイパームテキライドウォッチもどきを起動させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

《ムテキゲーマー》

 

 

 

 

 




中途半端な終わりかたですみません。


この話を読んで主人公をぶん殴りたくなる人もいると思います。私も書いててぶっ飛ばしたくなりました。

誰だってあんな態度とられたらキレます。









因みに何でハイパームテキライドウォッチを持ってるのか?カルデアは身体検査で取りあげなかったのかという疑問があると思います。




答えは彼が魔力でハイパームテキライドウォッチを作った後に昇華をかけたからです。




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