力はチートだが精神は一般人。そんな男の物語 (旧 面倒事は嫌なんで逃げました。) 作:クリアグラタン
前回のあらすじ
ティアマトの体内に侵入した。
うわ、めっちゃグロいな。
ティアマトの体内ってこうなってんのか。何か至る所で、大きな袋みたいなもんが胎動してる。マジでキモいからさっさと済まそう。
取り敢えず心臓を探す。心臓さえ潰せばこっちのもんだ
からな。それに魔力で作ったバハムートそう長く持たない。
てか何か地面もウゾウゾしていてキモい。これ長時間いるのは精神衛生上よろしくないな。
そうこうしてる内に心臓っぽい所へついた。
さーて、早く仕事を終わらせますか。
そんな俺を衝撃波が襲う。突然の攻撃に反応出来ずダメージを受ける。
それは心臓から飛んできた。よくみると初期形態のティアマトみたいな奴がいる。違うのはその身体の色。
ラフム色って言ったらわかるか?
まぁそう簡単にいくわけないか。取り敢えず目の前の外敵を排除する。
ラフム色のティアマトがまた何かやらかす前に秒で終わらせる。
先程は不覚を取ったけど今度はそうはいかん。
つー訳でさっさと処分しよう。
「…う、ん……あれ?私……」
「先輩!よかった……目が覚めたんですね!」
「マシュ………私……」
「目が覚めたか立香よ。」
「あれ……王様…状況はどうなって……」
「ここは治療室だ。現在は今深川が単身ティアマトに挑んでいる最中だ。他の者は敵に寝返ったケツァルコアトルとラフムの相手をしている。因みに最後の女神はもういない。深川が斃したからな。」
「…………わかった。深川さんとティアマトは今どこに?」
「奴らは今亜空間にいる。奴はティアマトを確実に仕留めるために一人で挑んでいる。言っておくが近づかない方が賢明よ。今更増援に行ったところで邪魔にしかならん。」
「…………わかった。なら敵に回った女神をどうにかするから力を貸して。」
ヤバい。コイツら多すぎ。殺しても殺しても湧いてくる。心臓が目の前にあるのにコイツらがゴキブリのようにうじゃうじゃ湧くからブラックホールフィニッシュ撃つ暇がない。
今の亜空間はエボルブラックホールフォーム擬きによる能力。なので、このフォームが解除されれば必然的にこの空間も解除される。そしたら俺は敗ける。
コイツを力のゴリ押しで殺すにはクリアしなければならない条件がある。
・この世界の住人ではないこと
・生命が存在しない空間に連れてそこで彼女を倒すこと
・彼女を倒せるだけのチートがあること
これが最低条件だ。
それに加えて俺は以下の条件も満たさないといけない。
・早期決着(このまま行くと藤丸が死ぬため)
・俺自身が死亡もしくはケイオスタイド堕ちすることの防止
・昇華の発動禁止
・???を極力使わない。
もう何もかにも投げ出したくなるレベルの辛さだけどこれも生き残るためだ。
……生きるのがこんなに辛いなんて思ってなかったけど
そして、俺がエボルブラックホールフォームになってからもう15分が経過している。
もういっそのことここでブラックホールかますか。
うん、そうしよう。え?最初からそうしろ?
だってもしかしたら心臓は被弾を免れるかもしれんから最初に潰して起きたかったんだよ。出来れば直で潰したかった
そして俺はラフム色のティアマトもろともブラックホールにで葬り去った。
《Gyiiiiiiiiiiii!!!!!》
あれから体内でブラックホールを起こした深川は次の工程に取りかかる。
体内に小型のブラックホールを無数に発生させ、その身体全てを吸い付くす。
ティアマトは自分の体内に発生したブラックホールによりこれまでに経験したことがない痛みを味わっていた。
自己の身体の内側からブラックホールの引力により臓物や皮膚を引き裂かられるのだ。その痛みは想像を絶する
だが、ティアマトもただではやられない。彼女は体内にいる深川を殺すべく自身の体内にいる生命全てに深川
を殺す命令を出した。
ーブラックホールかましたのにまだ殺しにかかるとかしぶといにも程があるだろ……ー
あれから体外へと脱出した深川はティアマトのしぶとさに感心しながらも引導を渡すための準備をする。
深川の大量の小型ブラックホールにより最早決着は着いたも同然だが、ティアマトはただでは殺られない。せめて道連れにするため決死の抵抗をする。
ティアマトの身体は半ば崩れ落ちているが、全ての魔力を口内に溜め、目の前の敵を消し飛ばさんとする。
その威力は星すら破壊出来る程の威力で、いくら深川といえども被弾すれば致命傷は免れない。
それに対して深川は星すら呑み込むレベルの大きさのブラックホールで対抗する。
星をも破壊する攻撃と星を呑み込むブラックホール。
どちらが強いかなど問うまでもない。
一瞬の攻防の末、立っていたのは深川で地に伏しているのはティアマト。
ティアマトはこの世界全ての生命の母。この世界の住人では彼女を倒すことは決して出来ない。
だが、異世界人であり強大な力を持つ深川だからこそ今回の勝利を掴み取ることが出来た。
漸く全てが終わったことを悟った彼は疲労の余りその場に座り込んだ。
……どうにか時間内にティアマトを何とか斃すことが出来たな。
もう、特異点攻略はコリゴリだ。今回の特異点で思ったより能力を使わされたし。
カルデアに帰ったら更に準備しないとな……
《…………ティアマトの消滅を確認。本当によくやってくれた。僕らカルデア職員は君の働きを未来永劫記憶しておこう。今回の特異点の攻略の8割は君のおかげだ。帰ったら君をねぎらうためのパーティーを開こう。》
パーティーとかいいから俺に時間をくれ……
「深川さん!」
あ?…………藤丸?お前傷はもう大丈夫なん?
「うん。それより色々と迷惑かけてごめんなさい。
私今回ほとんど何もできなかった。」
……気に病むくらいならもうあんな目に逢わんでくれ。
それとこれはお前に渡しとくわ。
「これって……聖杯?」
そう、いい加減聖杯のお守りも疲れたんでね。後はお前が持ってくれや。
つーか危険な目にあいそうならすぐ逃げろ。
死んだら何もかもおしまいだからな。
お前が重傷負ったって聞いた時俺すげぇ心配したし。
俺はお前がいないと(人類の命運を俺が背負う羽目になるから)駄目なんだよ。
「え?それって……」
おい、何顔を赤らめてんだ。そういう意味じゃないからな!勘違いすんな!
《……こんな所でそういうこと言うなんて君も大胆だね。》
だから違うつってんだろ!はっ倒すぞ!カルデア帰ったらお前ら全員しばくからな!
あれ?ここどこよ?俺カルデアに帰還した筈よね?
つーか何ここ。何か見覚えあるし…………
《貴様は私が直々に消してやろう。》
振り替えると目の前にはゲーティアがいた。