力はチートだが精神は一般人。そんな男の物語 (旧 面倒事は嫌なんで逃げました。)   作:クリアグラタン

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ドッカンバトルのデータが飛んで傷心中の上リアルで色々ありましたが漸く持ち直したので再開します。

もしかしたらまた行方不明になるかもしれません。







IF 面倒事からは逃げられない。

しっかりしなさい遠坂凛。今日はサーヴァントを召喚する大事な日。万が一にでもミスする訳にはいかないのよ。」

 

 

彼女の名前は遠坂凛。

 

地水火風空の5つの属性を極めて高いレベルで扱うことが可能な五大元素使いと呼ばれる超一級の魔術師であり、魔術回路はメイン40にサブがそれぞれ30という桁違いの魔力量を持つなど他の魔術師とは一線を画している。

 

 

その日彼女は聖杯戦争を勝ち抜くために必要なサーヴァントを召喚しようとしていた。

 

 

 

 

 

 

彼女に取ってとにかく一番来てほしいのは最優と言われるのセイバーで、そのクラスのサーヴァントを呼ぶために詠唱を唱え始める。

 

 

 

 

「 素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。

降り立つ風には壁を。

四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

 

閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。

繰り返すつどに五度。

ただ、満たされる刻を破却する。

 

告げる。

汝なんじの身は我が下に、我が命運は汝の剣に。

聖杯の寄るべに従い、この意、この理ことわりに従うならば応えよ。

 

誓いを此処ここに。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷しく者。

 

汝 三大の言霊を纏う七天

抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――! 」

 

 

本来ならこれでサーヴァントを呼べ、エミヤが召喚されるのだが、出てきたのはポテチを貪るストレートヘアーの男だった。

 

 

 

「コンソメポテチは食ってて飽きないな。あ~旨いんじゃ~……ここどこよ?」

 

 

 

 

「………え?」

 

 

 

 

「……何で俺こんなとこにいんの?俺あの星でのんびり暮らしてたはずだよね?てかお前……」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あ、貴方を呼んだのは他でもない私よ。さて、貴方は何のクラスなのかしら?」

 

 

 

 

わかる。わかってしまった。彼女は魔術師として一流だ。そして観察眼も優れている。

 

目の前の男を見た時直ぐ様判断してある結論へとたどり着いてしまったのだ。

 

 

 

ーもしかしてこの男サーヴァントじゃなくね?ー

 

無理もない。召喚したらコンソメポテチを食ってる男が出てきたのだから。

 

 

 

それでも彼女は一縷の望みをかけて声を震わせながらも

目の前の男に訪ねる。

 

 

見る限りセイバーでないことは確実。かといってランサーでもない。というか武人の類いではない。

 

もしそうなら覇気やオーラといったものが身体から滲み出るはずだから。だが、目の前の男はそういう武人の独特の所作や滲み出るオーラなどは微塵もなく、今でも呑気にポテチを貪っている。

 

 

もしかしたらアサシンかキャスター辺りかもしれない。世の中には意外性というものもあるのだから。

 

 

 

 

 

 

その期待を込めて彼女は目の前の男にクラスは何か質問する。

 

ーお願い!どうかサーヴァントであってくれ!この際クラスは問わないから!ー

 

そんな切実な思いを込めながら質問するも帰って来たのはあまりにも無情な答えだった。

 

 

「俺、サーヴァントとかじゃなくて普通の人間よ?」

 

 

 

辺りの空気を静寂が包んだ。

 

 

サーヴァントでもないただの人間。

 

 

 

 

彼女は目の前の男の言ってることが理解出来なかった。

いや、理解したくなかったのだ。

 

 

「人、間?」

 

 

 

「そう、人間。れっきとしたヒューマンだよ。

Do you understand?」

 

 

 

 

 

聖杯戦争のために召喚したのが人間?この日のために苦労したのに呼び出されたのが人間?

 

 

 

 

 

あまりにも酷い現実に目眩を覚えた彼女は思わず顔に手を当てる。

 

 

 

そんな中パリパリパリというポテチを咀嚼する音が部屋に響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………終わった。私の聖杯戦争は今ここで終わったわ。お父様、どうやら私は駄目みたいです。召喚したのがまさかサーヴァントですらない只の人間なんてどう勝てばいいと言うのよ……」

 

 

 

 

「あぁ……ハイ、そういうことね。俺また呼び出されたのね。自堕落な暮らししてたのにホントクソだわ。

シェパンの奴どうしてるかな……つーか俺キレていいよね?

この世界どんだけ俺を面倒事に巻き込みたいんだよ。

マジでこの世界滅ぼした方がいいのかな……でもそれすると抑止力やら千里眼持ちがしゃしゃるからな~。」

 

 

 

 

 

最早彼女はあまりのショックで深川の言葉など耳に入らないほど茫然自失となっていた。

その様子を見た深川はどこか不満な様子で目の前にいる彼女に話しかける。

 

「………まぁいいや。それよりお手洗いどこ?ポテチの油が指についてるから洗いたいんだけど。」

 

 

 

 

「……そこの扉を右に曲がってすぐそこよ。」

 

 

 

 

「サンキュー。あー、手がベトベトする。」

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてこうなるのよーーー!!」

 

 

 

深川が退室した後彼女は余りのショックに物に八つ当たりした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから暫く時間が経過して彼女は落ち着きを取り戻し、軽く自己紹介を済ませた後深川に対してこれから方針を説明し、冒頭に至る。その際に凄くやつれた表情をしていたのは気のせいだと思いたい。

 

 

「どうして……どうしてサーヴァントじゃなくて人間なのよ……」

 

 

 

 

 

「悪かったねサーヴァントじゃなくて。じゃあそんな俺はソファーでゴロゴロしながらポテチ食うわ。」

 

 

 

「大体なんなのよ……何でただの人間が召喚されるのよ……ホントありえない…………ん?………………ねぇ深川、貴方ただの人間なのよね?」

 

 

未だにショックが抜けきらない遠坂はあの時のことを思い出しブルーな気分になるも1つ重要なことに気づく。

 

 

 

 

 

「そうだよ?それが何?」

 

 

「何でただの人間がサーヴァントについて知ってるのよ?」

 

 

 

「あ……………」

 

 

「…………」

 

 

「…………」

 

 

 

 

 

「ちょっとコンビニ行ってくるわ。」

 

自分の失言に気づいた深川は直ぐ様エスケープを決め込もうとするもそれは叶わず遠坂によってそれは阻まれる。内心冷や汗ダラダラな深川は一刻も早くトンズラしたいが遠坂の刺すような視線がそれを許さない。

 

 

 

「待ちなさい。貴方何隠してるの?正直に答えなさい。」

 

 

 

「ワタシニホンゴワカリマセーン!ヘブライ語デオネガイシマース!

 

 

 

 

「…………私ね八極拳っていう近接戦で使える武術を会得してるの。だから力にはそれなりに自信があるの。……言いたいことわかるわよね?」

 

 

「誠心誠意回答させて頂きます。」

 

 

芯を食った質問に頭の悪いとぼけ方をしつつも彼女の脅迫紛いにより180度手の平を返す深川。それに対して呆れながらも彼女は深川に質問する。

 

 

 

 

「……じゃあ質問1。貴方何者?」

 

 

 

「宇宙旅行して地球とは違う星でニートしてました。」

 

「……ふざけてるの?」

 

 

 

「いやいや、マジだから。天地神明に誓ってもいいよ?」

 

「…………質問2。どうしてサーヴァントについて知ってるの?」

 

 

「過去にマスターやってたから。」

 

 

「……質問3。どういう経緯でマスターやってたの?」

 

 

 

「成り行きです。」

 

 

 

「最後の質問。アンタ、腕は立つ方?」

 

 

「まぁそれなりには立つよ。お前の期待に応えられるかはわからんけど」

 

 

 

 

彼女はこのやり取りで深川が嘘をついてないことはなんとなくだがわかっていた。最初の質問の答えはとても信じ難いものだがそのことは後日必ず問い詰めることを決め、いったん胸の奥にしまっておく。

 

 

 

 

「貴方のことはわかったわ。それで……その……言い辛いんだけど……「出来れば聖杯戦争に参加してくれ?」……えぇ」

 

 

(どうするかね………コイツに協力して俺に何のメリットがあるかな……金はうーん、微妙。

 

金は稼ごうと思えば稼げるからな……。

 

他のメリットは強いて言うなら彼女の身体かな?うーん我ながらゲスい。

 

協力する条件としていきなり身体を差し出せとか言われても悪感情しかわかないだろうな。俺としてはヤるなら合意かなし崩しがいいな。無理矢理はなんかね……

 

 

あ、捕虜や敵の女は例外で。

 

 

それにここで協力拒否しても住むとこなんかないしな……食べ物は何とかなるとして。

 

 

 

 

 

しかもこの世界は魔術協会の連中がいるから余り大きな力は使えないな。今まではカルデア以外の人類は軒並み滅んでる状況だから使えたけども。

 

 

封印指定とかなったら不味い。そう考えると宇宙船を作って脱出出来るチャンスは一度きり。

 

それが失敗したら色んな奴から目をつけられる。

 

うーん、ならこの世界を逆にカルデア案件にした方がいいか?特異点となればこの世界にカルデアが来るだろうから。……あんま得策じゃないか。そこで俺の藤丸が来ればいいけど違う奴らだったら不味いな。

 

どちらにせよ俺1人でどうこうするよりも協力してくれる奴がいた方が助かるな……まぁ変な真似したら消せばいいか。)

 

 

 

「………無理にとは言わないわ。もし貴方の話が本当なら私h「別にいいよ。」………え?」

 

 

 

 

「…………条件があるけどお前に協力するのは構わないよ。前もこんな感じのことあったしそれに比べれば遥かに楽だから。それと俺の衣食住の保証、そして俺自身へ深く詮索しないことこれが条件だ。」

 

 

「……わかった。協力してくれて礼を言うわ。

これから宜しくね深川。」

 

 

 




主人公の現在の心情


また呼び出されたよ……ないわー、ニートしてたのにないわー。……まぁ前回よりは簡単な仕事だし協力してやるか。



因みに主人公はサーヴァントではありません。





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