力はチートだが精神は一般人。そんな男の物語 (旧 面倒事は嫌なんで逃げました。)   作:クリアグラタン

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次の話で彼がガチクズになります。




越えてはいけない一線

現在クリプターらは頭を抱えていた。

 

理由はもちろん深川のことである。

 

深川が妙な装備でコヤンスカヤを葬り去ったという情報にどう対処するか悩んでいた。

 

 

妙なだけならまだいい。だが、問題はコヤンスカヤの葬り方だ。彼はあろうことかブラックホールを発生させたのである。刀や槍、弓、銃などの武器でもなければ魔術でもましてや魔法でもない。

 

もしそうなら、武器を使う相手にはそれなりの対処の仕方があるし、魔術もそうなのでまだやりようがあった。

 

 

だが、宇宙の現象の1つを攻撃として用いるなど誰が想像できようか。

 

 

 

当初はその余りの能力の脅威さと万が一カルデアに手を貸す事態を防ぐために断りの返事をした場合には始末する予定だったが、ブラックホールを出せるとなれば慎重にならざるを得なかった。

 

 

ブラックホールを普通に出す奴などどうやって対処しろというのか。 今彼らの胸中にはそんな思いでいっぱいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

異星の神から彼の能力について聞かされた時は何の冗談だと思ったが、あれは自分らが想像していたものより何倍いや、何十倍もヤバいものだと認識を改めざるを得なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《で、どうすんだよ。アレはいくらなんでもヤバすぎるぞ。ブラックホールを自在に出せるとしたらこの世界どころか最悪、この星そのものが終わるぜ。》

 

 

 

 

 

《ベリル、それは既にここにいる皆が承知してることよ?それを打開する方法を見つけるためにこうして話し合ってるんじゃない。》

 

 

 

 

《取り敢えずわかることを整理すると、奴には架空のものを現実にする能力がある。そして奴が今まで使用した装備らしきものは2つ。1つは全身黄金のボディに、ドレッドヘアーが特徴のもの。2つ目がコヤンスカヤを葬り去ったあれだ。》

 

《黄金の方の能力は何かわかってるの?》

 

 

《残念だが、それはわかっていない。だが、黄金のボディの方も相応の能力があると見ていいだろう。取り敢えずデイヴィッドの考察を元にして方法を考える。それに、こういう事態になった以上なりふり構っていられない。わかってるとは思うがカルデアなどより断然脅威は上だ。優先して対処すべきは彼だ。》

 

 

 

《それは場合によってはカルデアと手を組むってことか?》

 

 

 

《その場合もあり得る。事態はもはやこの世界の出来事だけでは収まらない。この星の危機だ。ブラックホールを操るなど彼がその気になればこの星ごと消すことも容易であるということだ。無論、あれだけの能力だ。制限もあるだろうが、いずれにしろ脅威なことには変わりはない。だから今回は私が出る。》

 

 

 

 

その言葉を最後に会議は終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

待つこと数分後、宇宙船のハッチが開き中から出てきたのは白いアーマーを身に纏い、腰のローブが特徴的な何者かだった。

 

 

 

突然現れた未知の存在に警戒心を引き上げるサーヴァントを他所にエボルブラックホールフォーム擬きは目にも止まらぬ速さで藤丸を人質に取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっしゃー、人質ゲットだぜ!

 

 

これであとはコイツらを撤退させるだけだな。

 

 

え?お前誰って?俺だよ俺。マスター君に顔面ボコボコにされた深川だよ。

 

 

え?マスターを離せ?君らが撤退してくれるなら離すよ。

 

 

 

え?撤退はしない?へー、ふーん。君らは俺に申し訳ないと思わないのかなぁ?

 

俺は君らの助力こそしなかったが、事態を引っ掻き回す真似もしなかっただろう?

 

痛かったなぁ…………あれは。

 

少しでも罪悪感を感じてるならこっちの要求を飲んでくれない?そうすればあとはトンズラするから。

 

…………へぇ。マスター君って案外物分かりがいいんだね。

 

 

 

 

 

 

………………いいよ別に。君も色々あるんだろうし

 

そりゃ、殴られたことには腹立ったよ?コイツぶっ飛ばしてやろうとか思ったよ?でも君今ちゃんと謝ったじゃん。

 

 

 

 

それにさ、俺この後トンズラするからわからんけども良く考えたら君これから俺の比じゃないくらいの過酷さを体験すると思う。

 

 

 

 

そう考えると俺の悩みなんかちっぽけなもんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な訳ねーだろバーカ!くたばりやがれ!

 

彼の言葉と共に藤丸にこの地球には存在しない毒を流し込む。

 

毒耐性を持つ藤丸でも流石にこれには効いたようで

苦しみの余り地面に倒れ付し、もがき始める。

 

その様子をみた宮本武蔵が飛びかかるも

カウンターの要領でブラックホールフィニッシュをかます。

 

 

 

 

その一撃をどうにか回避した武蔵は首めがけて刀を横凪ぎにする。しかしエボルブラックホールフォーム擬きのワープによりそれは失敗に終わった。

 

彼は武蔵めがけてもう一度ブラックホールフィニッシュを繰り出す。

 

因みにブラックホールフィニッシュには3種類のパターンが存在する

 

 

1つ目は空中で前方宙返りをして飛び蹴りを叩き込んだ後、吹っ飛ばした先に発生させたブラックホールに放り込んで爆発させる。

 

2つ目はブラックホールを発生させない高威力のパンチ

 

 

3つ目は上空にブラックホールを出現させ、対象を吸い込んで消滅させる。

 

 

 

コヤンスカヤにかましたのは1つ目である。

 

最初にカウンターで出したのは2つ目、

 

そして今武蔵に繰り出そうとしているのは3つ目である。

 

 

武蔵の上空に巨大なブラックホールが出現し、あらゆる物を吸い込み始める。

 

 

突然のブラックホールに驚愕しつつも、吸い込まれまいと2つの刀を地面に突き刺すことで堪えるが、その隙を見逃す深川ではない。

 

彼は武蔵に引導を渡すべくブラックホールフィニッシュを繰り出そうとする。

 

 

だが、そうはさせまいとエミヤが弓で援護する。

 

その攻撃をワープで回避したエボルブラックホールフォーム擬きはエミヤに接近し、彼にも毒を流し込む。

 

そして、数瞬の間、ふらついた彼にエネルギーを十全に貯めた蹴りをお見舞いする

 

(イメージ的にはエボルフェーズ1がローグに繰り出したエボルテックフィニッシュみたいなもの)

 

 

 

 

結果、消滅した。

 

この間およそ1分である。

 

 

彼は武蔵に確実に引導を渡すため、速攻で決着をつけるつもりでおり、彼女はいまだ、ブラックホールの吸いこみから逃れるため踏ん張っているのでそこに彼は毒を流し込むことで弱らせた後、アッパーカットを喰らわせる。

 

 

 

 

 

それを喰らった武蔵は上空へと体を飛ばされた後ブラックホールの中へと吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は目の前の現状に理解が追い付かなかった。

 

宇宙船から出て来た白のアーマーを装備した謎の人物が深川さんとわかったものの、彼は先輩をいつの間にか人質に取った。

 

その後先輩が先日の非礼を詫びて彼もしょうがないと言ったその時から嫌な予感はしてた。

 

 

 

彼は自分のされたことを謝ったからと言って快く許すようなタイプの人間ではないことは薄々だが感じ取っていた。どちらかと言えば根にもつタイプだ。

 

 

 

 

その直後だった。先輩が苦しみながら倒れ付したのは。

 

 

私は直ぐ様先輩に駆け寄って容態を確認する。

 

 

その苦しみかたは尋常ではなく、首回りを見ると無数の紫の筋がはっきりと浮かんでいた。恐らく毒かと思われる。

 

 

 

仮に毒だとしても毒耐性がある筈の先輩に何故毒が効いているのかがわからなかった。先輩には静謐さんの毒も第4特異点の時の毒素も効かなかった。

 

私は彼は架空の物を現実にする能力を持ってるとホームズさんから聞いたことを思い出した私は絶望的な事実に行き着いた。架空の物を現実にする。

 

つまり先輩が今かかっている毒はこの世界には存在しない毒ということ。そしてそれは解毒剤も存在しないということ。

 

仮にこの毒を治せるとしたらこの毒を盛った彼しかいない。聖杯などあれば別だろうが生憎そんなものはここにはない。

 

 

このままでは先輩が死んでしまう。

 

 

 

その考えに行き着いた私は目が涙が溢れそうになるもグッと堪える。

 

だが、そんな思いとは裏腹に《嫌だ。先輩ともっと一緒にいたい。一緒に色んな景色を見て、一緒にありふれた日常を過ごしたい。》という思いが溢れる。

 

 

 

 

 

 

 

私が悲しみと絶望に苛まられているとそれは武蔵さんとの戦闘の時に起こりました。

 

彼はあろうことか上空にブラックホールを出現させた。

 

 

 

私たちははこれまで数多くの強敵を相手にしてきました。獅子王やティアマト、ゲーティアなどの並々ならぬ強さを持ってました。これらをなんとか倒すことには成功しましたが、それは数多の英霊の協力があってこそです。

 

 

 

今彼と相対しているのは武蔵さんとエミヤさん。

 

そして、その二人もやられてしまった。

 

 

 

戦況は絶望的。ハサンさんが先輩を連れて離脱を試みるも相手はブラックホールを出し、サーヴァント2人を瞬殺し、おまけにワープもするような敵。

 

逃亡を許すとは考えにくい。

 

 

毒は時間が経てば経つほどまずいので先輩の容態をこれ以上悪化させないためにも一度シャドウボーダーに帰還するのは必須と言える。

 

 

 

 

そんな私は焦燥感ばかりが募っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっべぇ。まるでサーヴァントがゴミのようだわ。

 

ブラックホールフォーム強すぎ。

 

ん?マスターに毒を盛ったのは何でって?

 

 

だってサーヴァント相手にするならマスターから先に手をかけるのは当たり前やろ?

 

因みにあの毒は桐生戦兎がエボルトから盛られた毒を劣化させたもの。

 

戦兎が救急車で苦しんでたアレだよ。

解毒する方法?ないけど?聖杯使えば治るんじゃね?

 

 

まぁ、エボルトが難波会長にくらわせたもんに比べればまだ温情やろ。あれはもはや消滅だからね。

 

詳しいことは仮面ライダービルド 難波会長 最期でググってくれ。

 

話を戻すけどまぁ武蔵もボコったしトンズラしよう。ホームズはどうしよう。アイツ味方全体に無敵貫通付与だからなー

 

消しとくか?でもブラックホールフィニッシュ(3つ目)は後一回しか出せないし。

 

制限時間もあるし。

 

うーん。もういっそのことこの星ごと消す?

 

いやいや、それはダメだわ。やったら千里眼トリオがめっちゃ高い確率で現れる。

 

 

まぁ、こんな所に長居は無用だ。いくらエボルブラックホールフォーム擬きでも千里眼トリオはまずい。

 

 

まぁ、そんな俺の目の前には毒状態の藤丸とマシュとハサンがいる。これで俺の前に迂闊に現れるようなことはせんやろ。

 

 

 

まぁ取り敢えずトンズラしよう。

 

 

その時、俺を1つの影が襲った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




キリシュタリアの能力を活動報告にて募集します。

あまりぶっ壊れではない能力でお願いします。

例 未来や現実、過去の改変、または改竄、あらゆる出来事をなかったことにするなど





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