交響詩篇エウレカセブン~AnotherLovers~ 作:ぅーの
『ユーリの真似しないで!』
なんで俺を否定するんだよ、、、
『こんなのいらない!』
渡した花を投げ返される。
なんで、、、
『あんたなんか、、、ユーリじゃない!』
なんで俺は何も覚えてなかったんだよ!
俺だってもう、、、こんなの、、、いやだ、、、
ただただ俺の胸を締め付ける。
彼女の悲しみと憎悪に溢れた目が、、、
藤色の目が
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「あ、、、」
屋根付き駐車場の小さな窓から日が射して、朝と認識する。
防寒具のお陰で寒くはないが、眠る姿勢が姿勢なので、身体中が痛む。
駐車場を出ると、外は晴れ、昨日見えなかったが、ここから近いところに銭湯が見えた。
銭湯へ行き、汚れを落とし出発に備えて身支度と朝食を済ませる。
「行くか。」
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次の町へ行く途中、前の町から2日が立った日。
道路を走っていると、大きな看板を貼っつけたトラックが横を通っていった。
看板には
『人型コーラリアン救出、および解放のために人材を集めています。ご協力ください。』
と書いてあった。
人型コーラリアンは、セカンド・サマーオブラブの後、頻繁にスカブから発見されるようになった。
ある者はふつうに人々と暮らしたりしていたのだが、ある者は『反共生派』の国の軍に捕まり、実験台にされるなどされた。
このコーラリアンとの『共生派』、『反共生派』の対立は険しく、世界がこれで2つに分かれた。
戦争が起こったりはしたが、1年ほど前に共生派の勝利がほぼ確定し、事態は治まりつつあった。
しかし、未だに研究と称し、コーラリアンを拉致監禁する輩も多く、その解放を目的として、『イズモ財閥』からさっきのようなグループが出現している。
「コーラリアン、、、か。」
あの子のことを思い出す。
あの子の持っていた、藤色の瞳を。
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次の日、町へ着いた。
今度はちゃんと宿もあり、そこへ泊まることにした。
いつもと変わらず、次の出発の準備をし、眠りにつく。
朝起きれば、支度を済ませて出発する。
次の次の町でベルフォレスト着く。
何もかもが予定どうりだった。
そしてバイクを走らせた。
あの子の元へ。
セイレンの元へ!
続く
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スカブによってできた渓谷を走り続け、ちょうど日が真上の時間に着いた。
ベルフォレスト。
季節が季節なので、雪化粧をまとっていた。
見る限り、普通の田舎町、と言った風景ではあった。
しかし、町に入って見るや否や、道路沿いには『英雄、アドロックとレントン親子の生まれ故郷、ベルフォレスト!』と記載された旗が並んでいた。
当人の思いをガン否定である。
「これしかないのかよ、この町は、、、」
当人のレントンですら、「恥ずかしくて帰れない。」と嘆いたのを思い出す。
(あれ、この記憶いたのだっけ、、、俺が記憶無くした後だったっけな、、、まぁいいか。)
せっかく早く来れたのだから、さっさと目的の知人の元まで行こう、とは言ったものの場所がわからない。
その時、ちょうど目の前をリフを担いだ少年1人少女2人の3人組が通った。
「ああ、ちょっとごめん。」
「はい?」
見るからにリーダー格っぽい癖毛の少女が反応する。
「『ガレヱジ・サーストン』ってどこかわかるかな?この町じゃ有名なとこだと思うんだけど。」
と、聞くと3人は彼から少し距離を置き、コソコソと話し始める。
終わったと思うと、さっきの子がこっちへ来た。
「ちょうど私たちも行くとこなんで、案内しますよ。」
「そうか、ありがとう。」
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「お兄さんってリンクの友達?」
3人の中の短髪の少年が聞く。
「友達っていうか、親戚っていうか、まぁ友達とでも思ってていいよ。」
今度はリーダー格の少女。
「そういや名前聞いてなかったや。なんていうんですか?」
「ユーリ。ユーリ・ノヴァク。」
次はメガネの少女。
「こっちにはなんの用事で来たの?リフボード持ってるけど。」
「あー、、、ちょっと旅をしててね。ここに着く予定だったんだ。明日には出るけどね。」
その後も質問責めに会いながら、ガレヱジ・サーストンへ続く道を歩いた。
ちなみに彼女らの名前は、リーダー格の子がシエラ、メガネの子がメイ、男の子がカイル、というらしい。
聞くところによると、彼らはほぼ毎日ガレヱジ・サーストンに通い、リンクにボードの稽古をつけてもらっているようだ。
リンクもこの町では有名なリフボーダーで、『波呼びのリンク』という2つ名まで付いていた。
なんでも、あまりいい波が来ない場所で大会が行われても、彼が登場した途端、とてもいい波が来て、その後も大会を盛り上げたそう。
しかしながら、彼は彼で機械いじりが性に合っているらしく、最近では滅多にリフ大会などで見かけなくなったそうだ。
質問が切れたあたりでちょうど、目的地に着いた。
三人衆が走って報告して来てくれるそうだ。
「おーい、リンクー!遊びに来たってのと、お客さんだぞー!」
「だーから、年上を呼び捨てにすんなって何度言えばわかるんだ。あと客って誰、、うん?」
黒人系の青年が、ユーリを見る。
工具を持ってるあたり、作業中だったようだ。
「久しぶり、リンク兄さん。」
「おー、ユーリじゃん!あれ?2日3日早くない?ま、いっか。とりあえず入れよ。」
バイクが入れるようにシャッターを開ける。
「そのバイク見てやるよ。こっち持ってこい。」
「えー!リフの練習はー!?」
「あとで見てやるよ。それよかこっちだ。外でてろ、ほら。」
「ちぇー」と、それぞれ文句を言って外に出る。
「久々だなーユーリ。お前が入院してた時以来か。それより、このバイクどうだ?俺の最高傑作なわけだが。」
「うん。スピードも出るし、雪道もダートもちゃんと走るよ。」
「そっか、それは良かった。こっちは俺やってるからさ、お前外のチビの相手してこいよ。リフうまいだろ?」
「いやぁ、最近乗ってないからさ。」
「大丈夫だって。お前のリフテクは親父の折り紙つきだったろ?」
バイクに着いてたリフボードを渡される。
「そうだっけ、、、」
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「おーい。」
「あ、お兄さん!もしかしてリフ教えてくれるの?」
「うん、リンク兄さんの代わり。」
久々に波に乗った。
といってもここじゃロクな波はこなかったので、軽く浮いて慣性の赴くままに滑るだけであった。
「まぁこんなもんか。」
「えー?そんだけ?俺たちと変わんないじゃん。」
「そーだよ!私たちもっとカッコいい技を決めたいの!」
「って言われてもなぁ、、、よし。風読んでくる。」
空に向けて手をあげる。
こうするとトラパーの波が読めると教わった覚えがある。
記憶を失い、途切れ途切れのわずかに残った記憶だった。
「あっち、、、かな。そんな気がする。リンク兄さーん!ちょっと遠いとこまで行って来るよー。」
「おーう。迷子なんなよー。」
ユーリは3人をリードし、トラパーの波を読んだ場所まで走って行った。
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続く
感想ください!(切実
最終話まで見て、どんな感じですか?(About)
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