交響詩篇エウレカセブン~AnotherLovers~ 作:ぅーの
すみません。
新章です。よろしくお願いします!
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01
「こちらイーネン、505出撃する。」
前に並んでいたターミナスMark c505がカタパルトから射出された。
艦の揺れが操縦桿を伝って腕がビリビリと痺れる感覚。リベイル洲連合軍のVCOがレーダーに表示される
『ユーリ。出撃準備完了です。』
「了解。909トパーズ出撃します!」
タイヤのすり減る音を立ててトパーズが空中に射出された。
ビークルモードから高速飛行形態になり前のLFOを追いかける。
その後ろでステラの808が続いて射出され、リーダーのダイスケ・エイケンを先頭にLFO4機でVCOを迎え撃つ。
『敵VCOはおよそ5機。ミサイル射程距離まであと5マイル!』
「気ぃ引き締めて行けよ、お前ら!」
ダイスケが掛け声を挙げ、全員が答える。
敵射程距離に入り、VCO肩装甲のホーミングミサイルが発射される。
散会し、フレアを炊く。
トパーズの背中のレーザー砲ですぐさま反撃に移る。
レーザーはVCOの足を吹き飛ばし、浮力を失う。
こうなれば撤退しか出来なくなる。
これが「不殺のシンゲツステイト」のやり方である。
他のメンバーも迎撃し終わり、シンゲツ号に戻ろうとしていた。
『こちらダイスケ、戦闘終了。これよりシンゲツ号に帰還する。』
『了解、お疲れ様でした。』
これがシンゲツステイトの日常である。
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出雲財団人型コーラリアン救出非営利団体、シンゲツステイト。
リーダーのダイスケを筆頭とするLFOライダーを乗せた組織である。
保有するLFOはターミナス型。Mc909トパーズ、Mc303、Mc505、Mc808の4機。
「LFO全機のメカメンテナンス終わったよ。アレンの方はまだ掛かるって。まぁ、作戦までには間に合わせるよ。」
オイルだらけになったメカニックのゲイツが操縦室に戻り報告に来た。
アレンとはソフトウェアメンテナンス担当しているエンジニアである
「おう、お疲れさん。飯でも食ってこい。」
返事をするダイスケは、パネルのはめられた机に向いて、次の作戦を立てていた。
「ゲイツさん、食堂に行くついでにライダーをここに来るように連絡してください。」
そう言うのは同じく机に向く元塔洲連合軍作戦指揮官のフローレンス・プライス。
元軍人らしい背筋のピンとした彼女とは逆に、ゲイツはだらしなく返事し、操縦室を後にする。
「という訳で私はこの迂回ルートを薦めます。」
そう言ってフローレンスがパネルに指を指す。
「どう思う?ツーリカ。」
「この最短ルートじゃだめなの?」
別意見を出すのはツーリカ・ヤック。シンゲツ号操縦士だ。
「確かにそのルートなら早くは着きますが、、、」
フローレンスの案にツーリカが納得したところで、ユーリ、イーネン、ステラの3人が操縦室に集まった。
「ライダー全員集まりましたよーっと。」
ユーリが報告するとフローレンスは3人に向き言った。
「これより作戦をお伝えします。」
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LFOで搭乗待機を命じられたユーリは、愛読誌の「Ray=Out」を読んでいた。
『また出撃前にそんなものを読んでいるのか。』
ため息混じりに合成音声がコクピット内に響いた。
ターミナスではこのMc909にだけ搭載された、LFOライダー補助人工知能。
個体名トパーズと呼ばれるものだ。
「うるさいなぁ。精神統一だよ、精神統一。
これ読んで心を落ち着かせて、出撃する。さっきの戦闘も上手くいったろ?」
ため息をつくトパーズ。
よく出来たAIだ、とユーリはよく感心する。
しばらくするとLFO全機に通信が入る。フローレンスからだ。
『まもなく作戦開始地点です。各機発進準備にかかってください。』
よし来た、とライダー達は次々にエンジンを始動させ、開き始めたカタパルトにダイスケ、イーネン、ユーリ、ステラの順番に並ぶ。
『これより人型コーラリアン救出作戦を開始します。敵はリベイル洲連合軍、ハンドリー基地。』
先頭のダイスケから発進合図を出して出撃する。
「909トパーズ出撃します!」
-----続く-----
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