セイントシンフォギアXD   作:アンドロイドQ14

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神浜サマーバケーション編
188話 神浜市での海水浴


神浜市

 

 翼達が遅れた原因は、魔法少女の世界の神浜市での戦いに巻き込まれた事であった。輝火やヴラドがセレナの世界で暴れていた頃、神浜市ではいろは達とアリナ、灯花、ねむ率いるマギウスの戦いが激化しており、自動浄化システムを求めて神浜市に来た静香達時女一族も日ノ本を守るため、ひょんなことで知り合い、友人となったいろは達を守るためにマギウスと戦う道を選んだのであった。

 

アリナ「ちょっと、せっかくエモーショナルな展開だったのに、水を差されて迷惑するネ!」

 

静香「私達時女一族は日ノ本の明日を救うため、そして友達を守るためにあなた達と戦うわ!」

 

灯花「日ノ本の明日を救うとか、こんなに正義の味方を絵に描いたような魔法少女は見た事がないにゃ!」

 

ねむ「あまりにも、非現実的で極度の理想主義」

 

ちはる「そうでもないよ。だって、私達はみんなを守るために戦ってるんだから!」

 

すなお「私利私欲で魔法少女の力を使い、人々を苦しめるあなた達お子ちゃまにはきついお仕置きが必要なようですね」

 

翼「覚悟するがいい、マギウスよ!力に溺れ、他人を苦しめて私利私欲を満たさんとする貴様らに正義の刃を振り下ろす!」

 

弦十郎「悪さをしている子供にお仕置きをするのも大人の役目だからな。俺達も加勢するぞ」

 

アリナ「魔法少女の戦いに男、それもミドルが出しゃばるのは迷惑するネ!」

 

清十郎「子供が大人に勝つなんて、まだまだ早いぜ、ガキンチョ。力があるだけのお子ちゃまが絶え間ない努力を重ね、幾多の経験や途方もない強さを手に入れた俺や弦に勝てる可能性は微塵もないのだからな」

 

アリナ「ほんと、ムカつく!生意気な大人は殺してやるヨ!!」

 

 清十郎の挑発に乗ったアリナは灯花、ねむと共に襲い掛かったが、清十郎と弦十郎にあっけなく敗れてしまった。

 

アリナ「そ、そんな!これは夢、現実ではあり得ないネ!!」

 

清十郎「何を言ってやがる?これは現実だ。さて、お前ら2人はお仕置きでお尻ペンペンしてやろう!」

 

灯花「お尻…」

 

ねむ「ペンペン…」

 

 ただでさえ素手でも魔法少女をパンチ1発でノックアウトできる清十郎のお尻ペンペンは強烈なものであり、灯花とねむにとって、人生最大の屈辱であり、地獄であった。

 

ねむ「とっても痛い……!」

 

灯花「ゆ、許してにゃ~~!!」

 

清十郎「これで終わりじゃないぞ、それぞれにあと99回たたいてやる!!」

 

灯花「そ、そんにゃ~~!!」

 

 その後も悲鳴は響いた…。

 

フェリシア「あの若作りのオッサンのお尻ペンペン、すげえ痛そうだぞ…」

 

やちよ「当然よ。七井清十郎は素手でも魔法少女を軽々と倒せるほどの実力よ」

 

さな「そんな人がお尻ペンペンしたら…」

 

響「とても腫れてしまうかも…」

 

いろは「2人共、可愛そう…」

 

クリス「あんだけ悪事をしたのに、あれで済んだだけマシだぜ」

 

やちよ「子供を殺さないがあの人のモットーだけど、あの人を怒らせると死にたいと思うほどの更なる地獄が待っているわ…」

 

未来「更なる地獄…?」

 

 その後、色々あった末にいろはの妹、ういの救出に成功し、エンブリオ・イブをどうにかする際に立ちはだかるアリナだったが、やちよのいう地獄はその時に明らかとなった。

 

清十郎「お前、本当に芸術の事しか頭にないガキンチョだな」

 

アリナ「ガキンチョガキンチョって、うるさいヨ!ベリームカつく大人のお前は絶対に許さない、ぶっ殺してやるヨ!!」

 

 清十郎にあっけなく負けた事でアリナは清十郎を逆恨みし、挑発に乗った事もあってウワサを着こんだ形態、ホーリーアリナへと変貌した。

 

静香「姿が変わった!?」

 

ホーリーアリナ「ぶっ殺してやる…、ヤングメイクミドルの死にざまという、パーフェクトなアートを作るためにぶっ殺してやるヨ、ヤングメイクミドル!!」

 

 殺意全開で襲い掛かったアリナだったが、その前に清十郎のパンチを顔面に受け、吹っ飛ばされた。

 

ホーリーアリナ「うがあああっ!!」

 

清十郎「わかっただろ?これが俺とお前の差だ」

 

ホーリーアリナ「こ、こんなのはあり得ない、あり得ないヨ!!」

 

清十郎「現実を認められないとは、とんだねじ曲がった性根だな。この俺がそのねじ曲がった性根を徹底的に叩き直してやる!!」

 

 現実を認められず、アリナは清十郎に挑んだが、その一方的にアリナがやられる様はまさしく、子供と大人の戦いであった。

 

うい「ウワサを着こんだ魔法少女をパンチ1発で!?」

 

十七夜「これが世界最強の人間、五傑集の一角である七井清十郎を本気で怒らせた魔法少女が辿る末路だ。」

 

ねむ「あと5人足りない気が…」

 

灯花「気のせいじゃないの?」

 

みたま「あの人はねぇ、確かぁ、更紗帆奈が起こした事件の時にもマジ切れして帆奈を叩きのめした挙句ぅ、全身打撲と全身骨折に精神崩壊を起こさせて病院送りにしたのよぉ。今でもあの子の回復の見込みはないそうなの」

 

いろは「静香ちゃん達は清十郎さんのその顔を知ってたの?」

 

ちはる「うん…」

 

すなお「私達の集落の長を殺す時も、家族を殺した張本人という事もあってさっきのような怒りを見せていました…」

 

十七夜「あの怒り様、あの時のように金縛りにあったかのように動けなくなるな…、やちよ…」

 

やちよ「ええ……」

 

ねむ「あの人、まるで大魔王を遊び感覚でフルボッコにする魔神みたい…」

 

灯花「確か、何とかクエストに出てくる大魔王をフルボッコにするダーク何とかって奴でしょ?」

 

未来「おまけに、清十郎さんはとても怒っているから、手が付けられない…」

 

 その間にも、アリナはフルボッコにされて恨みよりも恐怖が勝り始めた。

 

ホーリーアリナ「こ、怖いヨ……」

 

清十郎「わかっただろ?目の前の現実が。病室で今までの行いを反省しやがれ、ガキンチョ!!」

 

 清十郎の強烈な峰打ちによる一閃でアリナは吹っ飛ばされ、建物に激突した。

 

ホーリーアリナ「ぐああああっ!!」

 

 全身骨折と清十郎への恐怖による精神崩壊でアリナはもう戦う事はできず、力なく地面に這いつくばった。その後、イブと2体目のワルプルギスの夜を倒したのであった。

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 セレナの世界での輝火やヴラドを退けた後の事だった。

 

弦十郎「何だとォ!?」

 

切歌「魔法少女の世界へバカンスに行きたいのデス!」

 

奏「弦十郎のダンナ、確か魔法少女の世界はここと半年ほど時間のズレが生じてるそうだな?」

 

弦十郎「ああ」

 

奏「だったら、今年の夏に備えて、あたしとセレナの水着型ギア発現のために行ってもいいか?」

 

弦十郎「まぁ、訓練も兼ねているからいいだろう。奏、セレナ君の事をよろしくな。ナスターシャ教授にも挨拶をするんだぞ」

 

奏「任せとけって!」

 

沙織「では司令、セレナさん不在時のセレナさんのいる世界の防衛は瞬に任せましょう」

 

弦十郎「そうだな」

 

 セレナを連れ出し、装者一同は魔法少女の世界へ突入した。

 

 

 

神浜市

 

 一同は奏とセレナの水着型ギア体得のために魔法少女の世界では半年もの時間のズレが生じているのを利用して来たため、元の世界では真冬でも魔法少女の世界では夏真っ盛りであった。一同は神浜市の海水浴場へ来た。

 

マリア「元の世界では真冬でもここでは夏真っ盛り。南半球に来たような感じだわ」

 

切歌「あたし達だけ一足先に夏を満喫するのデス!」

 

調「うん」

 

 装者達の大半は服を脱ぎ、下に着てきた水着を露わにした。この世界に来た時点で一同は楽しむ気満々であった。

 

マリア「みんな、海を泳ぐ時はしっかり準備運動をしてからにしないと、いざという時に溺れてしまうわよ!」

 

奏「マリアの奴、完全にみんなのオカンだな」

 

翼「セレナはコールドスリープで7年間眠っていた影響でヘタをすると、親子同然に見えてしまうしな…」

 

マリア「そ、そうかしら…?(それにしても、セレナの水着は可愛いッ!!こんなものをマムは用意してくれたなんて…)」

 

 姉らしくしようとするマリアであったが、妹のセレナの水着姿には思わず表情を崩していたのであった。

 

セレナ「マリア姉さん…、やっぱり水着になるのは少し恥ずかしい…」

 

マリア「ど、どうしてなの?」

 

セレナ「マリア姉さんや天羽さんのようにスタイルよくないから……」

 

マリア「(セレナったら、私の思った以上に自分のスタイルを気にしていたのね…)」

 

奏「そんな歳から気にしてどうするんだよ。あたしもそれぐらいの頃は同じようなもんだったんだからな。マリアもセレナぐらいの頃はそうだっただろ?」

 

マリア「え、ええ…。7年間の間に今のスタイルになったわ。だからセレナも私ぐらいになれば、きっとスタイルもよくなるわよ」

 

セレナ「天羽さん、マリア姉さん、見てください…」

 

 セレナが指差した方には、いろは達やまどか達がいたのであった。

 

マリア「あの子達、確か翼達が会ったという神浜市の…」

 

セレナ「私とあまり変わらないぐらいに見えるのに、私よりスタイルのいい子もいますよ…」

 

 マミやさな、レナなどといった中学生や高校生なのに下手な成人女性よりも胸の大きい少女を見て、セレナは劣等感を感じていた。

 

奏「(こりゃ、まずいな…)」

 

マリア「(セレナにかける言葉がない…)」

 

???「あなた、胸の事で劣等感を感じているの?」

 

 セレナに声をかけたのはやちよであった。

 

セレナ「あなたは?」

 

やちよ「私は七海やちよ。あなたが胸の大きい子達を見て、強い劣等感を感じているのは私も嫌という程わかるわ」

 

セレナ「七海さんも胸の事で劣等感を感じているんですか?」

 

やちよ「あまり言いたくはないけど、そうね」

 

 すると、翼も来た。

 

翼「奇遇だな、やちよ。お前も私も、胸の事では苦労しているな…」

 

やちよ「あなたと会った時から、妙なシンパシーを感じたわ。これも、因果というものなのかしら?」

 

翼「わからんが、奇妙な縁を持ったものだ…」

 

 いつの間にか調も来ており、4人でマリアと奏、クリスに視線を送っていた。

 

クリス「こ、この視線は何だよ…?」

 

奏「あたしに聞かれても…」

 

マリア「胸の大きさに関する嫉妬についても、恐ろしいわね……」

 

 ふと、セレナはういと視線が合った。

 

うい「あなたにもお姉ちゃんがいるの?」

 

セレナ「うん。私はセレナ。あなたは?」

 

うい「私は環うい。隣にいるのが、お姉ちゃんのいろはだよ」

 

マリア「あら、姉妹で来たのかしら?」

 

いろは「はい。あなたはセレナちゃんのお姉さん…」

 

マリア「私はマリア。姉妹同士よろしくね」

 

灯花「うい、お姉さま、ビーチバレーをやるわよ!」

 

いろは「わかった!」

 

マリア「それじゃ、私達姉妹も参加しましょうか!」

 

???「モキュ!」

 

 ふと、小さいキュゥべえがいろはの肩に乗っていた。

 

マリア「きゅ、キュゥべえ!?早くその害獣を捨てなさい!!」

 

いろは「落ち着いてください、マリアさん!この子は何もしないいい子なんです!」

 

マリア「だけど、キュゥべえは…」

 

セレナ「マリア姉さん、この子は調神社にいたウサギさんみたいに可愛いよ」

 

小さいキュゥべえ「モッキュッキュッ!」

 

 早速、小さいキュゥべえはセレナにも懐いたのであった。

 

セレナ「姉さんもこの子に触ってみたら?とっても可愛いよ」

 

マリア「そ、それならちょっとだけ…」

 

小さいキュゥべえ「モキュ」

 

 小さいキュゥべえに触ってみたところ、すぐに虜になってしまった。

 

マリア「可愛い…、キュゥべえとは比べ物にならないぐらい可愛いわ!」

 

 ビーチバレーの後…。

 

奏「さてと、あたしらも泳ぐとするか!」

 

セレナ「あの…、言いそびれた事があるんですけど…」

 

マリア「どうかしたの?」

 

セレナ「私、その……泳げないんです…」

 

マリア「(泳げない…。そっちの世界のセレナも同じだったのね)」

 

奏「なんだ、そんな事か。泳げない人なんて山ほどいるって」

 

セレナ「だけど、こんな私に水着型ギアを纏う事ができるのでしょうか?」

 

マリア「できるわよ。そもそも、私が水着型ギアを纏うきっかけはほんの偶然によるものなんだから」

 

セレナ「偶然…」

 

マリア「私と奏が泳ぎ方を教えてあげる」

 

奏「だから、前向きに行くぞ」

 

セレナ「そうですね。姉さん、天羽さん、お願いします!」

 

 その頃、海に来たまどか達はさやかと仁美がパラソルの影で胸を見せないようにしてビキニのブラの部分を脱ぎ、シートの上に寝転がってサンオイルを塗ってくれと恭介に誘惑していた。

 

さやか「恭介、あたしにサンオイルを塗ってぇ」

 

恭介「え、えっと…」

 

仁美「さやかさん、私が先ですわよ」

 

さやか「付き合いの長いあたしが先!」

 

仁美「私も譲る気は全くございませんわ!」

 

 言い合いでムキになった2人は立ち上がった。すると、恭介とまどか、マミが赤面した。

 

恭介「うわあああっ!!」

 

さやか「まどかも恭介もマミさんも何を顔を赤くしてるの?恭介なんか叫んだし…」

 

まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん……」

 

マミ「あなた達、何をしたかわかってるの…?」

 

仁美「どういう…?」

 

 恭介にサンオイルを塗ってほしいがためにビキニのブラの部分を脱いだため、2人は胸が丸出しだった。それに気付いた2人は赤面し、慌てて胸を隠した。ほむらはその光景をじっと見ていた。

 

杏子「お前、胸の事で僻んでるのか?」

 

ほむら「……別に」

 

 しかし、明らかにほむらは僻んでいる様子だった。一方の響達は時女一族の面々と遭遇し、静香は初めて海に来た上、人生初の水着の着用にも戸惑っていた。

 

静香「なんて綺麗な場所なの!?水着は下着姿になってるみたいで恥ずかしいけど、海を見るのは初めて…」

 

響「静香ちゃんは山奥の集落で育ったから、海を知らなかったんだね」

 

未来「海は楽しい場所だけど、同時に危険なところでもあるから気を付けて」

 

静香「き、危険なところ!?」

 

すなお「海をよく知らない静香を怖がらせてはいけませんよ」

 

ちはる「でも、知っておかないと大惨事になるよ」

 

 時女一族の保護者として海に来ていた清十郎は海用の重り付きギプスを着用しており、弦十郎と了子も近くにいた。弦十郎は暑苦しい感じの恰好であり、了子は豊満なボディラインを露わにする大胆な水着であった。

 

響「師匠と了子さんも来ていたんですね!?」

 

弦十郎「ああ、まどか君達の引率でな」

 

了子「ちょうどいいから、響ちゃんと未来ちゃんが私にサンオイルを塗ってくれるかしらぁ?」

 

未来「では、塗りますね」

 

 一方、清十郎は何か楽しみにしているかのように海を眺めていた。

 

クリス「海を見てるのはどうしてだ?」

 

清十郎「……今日は五傑集全員で海辺でのパーティーをやる予定だからな」

 

クリス「五傑集?」

 

 その時、巨大な波しぶきと共に超大物のマグロが何者かに吹っ飛ばされたかのように飛んできて、清十郎はそれをキャッチした。

 

響「おっきいマグロが砂浜に来たぁ!」

 

未来「どうなってるの?」

 

弦十郎「これは、五傑集の緑の震災の仕業だな」

 

響「五傑集って…」

 

 またまた常識外れの展開が起こった。なんと、海から3~4mぐらいはある大男が現れ、同時に風のように速く、独特の走り方で美男子と美女、幼女が来た。

 

クリス「海から大男に変な走り方をした奴が3人…、変な奴等が集まってきたぞ!」

 

清十郎「久しぶりだな、ナポレオン、ビッグフット、エリーゼ、秋麗!」

 

ナポレオン「はい。大国相手に派手に大暴れして以来ですね」

 

清十郎「そうだな。それにしてもビッグフット、マグロはかなりの大物だぜ。サンキュー!」

 

ビッグフット「自然の恵みに感謝して、みんなで食べてほしい…」

 

エリーゼ「ほんと、神浜はいい場所だわ」

 

秋麗「夏の海水浴にはうってつけよ」

 

響「あなた達が…」

 

ナポレオン「自己紹介がまだでしたね。私は誇り高きフランス貴族の末裔たるブルーメール家の当主、ナポレオン・ブルーメールです」

 

ビッグフット「俺、自然の番人ビッグフット・グリーン・フォレスト。自然に感謝せず、森林を切り倒す連中をぶちのめすのが仕事だ…」

 

エリーゼ「あたしはブリル協会総帥にして錬金術師、エリーゼ・イエロー・フラメルさ」

 

秋麗「最後に私は世界一の中国拳法の達人にして央斗神聖拳継承者、桃秋麗よ。よろしくね」

 

響「あの…、五傑集って何なんですか?」

 

了子「それは私が説明するわ。五傑集は世界最強の格闘技集団で、紀元前からず~っとあらゆる戦争行為に介入して、行き過ぎた戦いを裏で食い止めていたの。代表的なケースとしては、清十郎達の先代にあたる五傑集の1人、秋麗の師匠のアルベルトが弦の親父さんが企んだ世界征服の陰謀を暴き、徹底的にフルボッコにしてその野望を潰しちゃったのよ」

 

 

 

回想

 

 それは、まだ秋麗の師匠、アルベルトが健在で且つ、現役の五傑集の頃であった。

 

訃堂「五傑集め…、計画を嗅ぎつけてきおったな……!」

 

アルベルト「いかにも。貴様のような老害は余計な口出しはせず、大人しく隠居してもらおうか!」

 

訃堂「たわけ!夷荻の分際で踏み躙らせてやるものか!!」

 

 アルベルトと訃堂は激突したが、アルベルトの駆使する央斗神聖拳の前に訃堂は圧倒される一方であった。

 

訃堂「ぬおおおっ!!」

 

アルベルト「どうした?もうおしまいか?」

 

訃堂「たわけが!!夷荻を前に膝をつく事があってなるものか!!群蜘蛛で一刀両断してくれるっ!!」

 

 頭にきた訃堂は群蜘蛛で斬ろうとしたが、アルベルトの衝撃波で吹っ飛ばされた。

 

訃堂「ぬああああっ!!」

 

アルベルト「今度はこっちが貴様自慢の刀諸共切り裂いてくれるわっ!央斗神聖拳奥義、水鳥舞!!」

 

 水鳥のようにしなやかに、美しい挙動でアルベルトは訃堂の右腕を群蜘蛛諸共切り裂いたのであった。

 

訃堂「ぬわあああああっ!!」

 

アルベルト「これで終わりではないぞ!」

 

 今度は訃堂の秘孔を突き、残る左腕と両足を内部から破裂させ、使いものにならなくした。

 

訃堂「うあああああっ!!」

 

アルベルト「これで止めと言いたいが、貴様はわし自らの手で殺すよりも生き恥を晒して屈辱を抱きながら惨めに人知れず死ぬのが合っているようだ」

 

 戦闘中に吸っていたタバコを訃堂の額に当てた。

 

訃堂「あああああっ!!夷荻の分際で……!」

 

アルベルト「悔しいか?やはり貴様には何も為す事も果たす事もできず、ただ生き恥を晒す方がお似合いだな。ま、近いうちに貴様は呪い殺されるかも知れんがな。わはははははっ!!」

 

 訃堂を嘲笑い、アルベルトは帰った。生き恥を晒された訃堂にとって、この敗北は非常に屈辱的なものであった。

 

 

 

清十郎「クソジジイはその際に秋麗の師匠で先代の五傑集の一角でもある先代の央斗神聖拳継承者、アルベルトに両腕両足を根こそぎ破壊されて義手義足の生活を送らなければならなくなり、その恨みで五傑集への復讐を企てていた矢先に神子柴の陰謀による魔法少女の願いによって全身ガンになり、死んだがな」

 

クリス「両腕両足を根こそぎ内部から破壊だって!?えげつねえな…」

 

弦十郎「五傑集は途中からは魔法少女に関する事にも介入し、最近では清十郎のように魔法少女を弟子にするケースもぼちぼち出てきたそうだ」

 

クリス「で、五傑集の実力はオッサンより上なのか?」

 

弦十郎「ああ。奴等の実力は俺はおろか、親父すら凌駕している奴等だ。おまけに1人1人が何十万もの軍隊をあっという間に全滅させるほどの戦闘力を持ち、5人揃えばアメリカやロシアなどの大国も簡単に滅ぼせるというほどだ」

 

了子「だから、彼等は赤い台風、青い洪水、緑の震災、黄色い落雷、桃色の火災といった自然災害の異名を持っているの」

 

クリス「…あいつらが暴れ出したら完全に自然災害でしかねえな……」

 

清十郎「お前らもご存知の通り、俺は世界最強の剣術の達人で、スピードとパワーを併せ持った戦闘を得意とする。ちなみに、スピードはメンバー一だ」

 

ナポレオン「私は生まれながらの超能力を鍛え上げ、テレポートやサイコキネシス、フィンガースナップによる鎌鼬などで華麗に、優雅に戦うのを得意としています」

 

ビッグフット「俺、パワーや投げ技に自然に語り掛けるネイチャーコンタクトが得意…」

 

響「あの…、ネイチャーコンタクトって何なのですか?」

 

ビッグフット「…ネイチャーコンタクトは、自然と対話し、自然に協力してもらう能力だ」

 

クリス「自然に協力してもらうって、具体的にどんなのだ?」

 

ビッグフット「例えば、自然にお願いして大雨や大雪を降らせたり、突風を起こしてもらったりする、傍から見れば自然を操るように見えるのが、俺のネイチャーコンタクトだ。あくまでも自然と対話して協力してもらう能力だから、自然がそれに応じてくれない事もある」

 

響「自然と対話して協力してもらうのはとっても凄いよ!」

 

エリーゼ「あたしは錬金術による戦闘を得意としているわ」

 

未来「1人だけ子供なんだけど…」

 

エリーゼ「言っておくけど、今の姿は魔力を蓄えておくための偽りの姿で、本当の姿の美しさはこんなものじゃないわ。今から見せてあげる」

 

 そう言ってエリーゼは幼女の姿からマリアや奏にもひけをとらない大人の姿へと変化した。それにより、偽りの姿ではとてもブカブカだった水着も本来の姿ではその美しいボディラインを強調するかのように伸びたのであった。

 

エリーゼ「どうかしら?私の本当の姿は?」

 

響「とっても凄いし、何だかキャロルちゃんみたい…」

 

クリス「っていうか、自由にどっちの姿にもなれる時点でエリーゼの方が上っぽいな…」

 

秋麗「そして、私は気を自在に操る央斗神聖拳を駆使して戦うの。攻撃方法も相手の殺し方も他とは違って気で強烈な衝撃波を放ったり、手足を鋭利な刃物に変えて切り裂いたり、秘孔に気を送り込んで相手を体の内側から破裂させるなどといった殺し方ができるのよ」

 

クリス「(切り裂いたり内部から破壊するだって?まるで、何とか聖拳や何とか神拳を合わせた感じだな…)」

 

清十郎「そんな魔法少女を軽く凌駕し、訃堂のクソジジイを軽くぶっ殺せるほどの実力を備えたのが俺達五傑集だ。俺達1人1人でも一か国の軍隊をあっという間に蹴散らすほどの実力があるのだが、5人揃えばアメリカや中国、ロシアを滅ぼす事だって1時間以内でできる」

 

響「い、1時間以内で!?」

 

清十郎「できるさ。現に俺達は以前、覇万の暗殺未遂といった勝手な事ばかりした中国やロシアに制裁を加えるべく介入して圧倒的な力で両軍を撃破し、領土返還等に応じず、大国としての見栄を張って徹底抗戦した中国の習円平国家主席やロシアのチンプー大統領を他の悪質な閣僚共々ぶっ殺してやった。そうした途端、次の両国の国家元首は俺達に恐れをなして領土返還とかに応じてくれた上、もう嫌がらせはしないと約束してくれたのさ。アメリカの方も覇万経由で俺達の恐ろしさを知り、横暴な行為を控えている」

 

秋麗「他にも、周辺国に嫌がらせばかりする北朝鮮のマシュマロ将軍や反日しか頭にない韓国のバカ大統領とか、最低最悪の政治家はお仕置きしても反省の色がない奴は全身不随か皆殺しにしたわ」

 

未来「五傑集がそんな集団だったなんて…」

 

ビッグフット「人々や自然、地球の平和を守る事が、俺達の使命…」

 

ナポレオン「ですが、横暴な事をしなければ私達は介入しません。普段の私達は主に魔女退治をして、グリーフシードをほとんど持っていない魔法少女に譲り渡しています」

 

清十郎「さてと、そろそろマグロを大胆に捌いてお前らに振る舞わないとな」

 

 清十郎はビッグフットにマグロを渡した。

 

清十郎「準備はいいか!?」

 

ナポレオン「いつでも!」

 

 ビッグフットが投げたマグロを清十郎は守り刀で、ナポレオンは指パッチンで綺麗に捌いていき、捌いて刺身にした身は大皿を手にしたビッグフットとエリーゼ、秋麗が躍るように落ちてきた刺身を皿に盛りつけていった。このあまりにもダイナミックなマグロの解体は多くの海水浴客を釘付けにした。

 

ももこ「とんでもねえな…!」

 

レナ「華麗すぎて…、心を奪われちゃった…」

 

清十郎「さあさあ、海水浴に来ている皆さん!俺達が獲ってきた特大マグロの刺身をご賞味あれ!」

 

 多くの人がマグロの刺身を食べに集まり、いろは達もマグロの刺身を食べたのであった。

 

まどか「超大物のマグロの刺身、とってもおいしい!」

 

いろは「口の中でとろけるみたい…」

 

切歌「とってもおいしいのデス!」

 

フェリシア「こんなものはそう簡単に食えねえから、どんどん食うぞ!」

 

鶴乃「私も食べる!」

 

涼子「あたしらも自然の恵みに感謝して、味あわねえとな!」

 

旭「そうでありますね」

 

ちか「では、いただきましょう!」

 

 ダイナミックなマグロの解体ショーやマグロの刺身を食べられる機会はほとんどないため、多くの人が集まって食べた結果、あっという間にマグロの刺身は品切れになった。

 

清十郎「どうだ?俺達が捌いたマグロの刺身の味は?」

 

ちはる「とってもおいしい!」

 

響「口の中でとろけちゃうよ!」

 

ビッグフット「それは嬉しい…。自然にも感謝するんだぞ…!」

 

エリーゼ「事情は清十郎から聞いてるけど、あなた達はどれぐらいこの世界に滞在する予定なの?」

 

未来「数日ぐらいは滞在します」

 

秋麗「だったら、これに出てみたら?」

 

 秋麗はポスターを渡した。そのポスターは、『神浜サマーガール&レディコンテスト』という大会のポスターであった。

 

クリス「こりゃあ、大会のポスターだな」

 

清十郎「この大会は美しさや可愛さに自信がある女性なら、年齢制限なし且つ、二人一組で誰でも参加できるものだ」

 

エリーゼ「あなた達も出てみる?」

 

響「是非とも、私は未来と一緒に参加します!」

 

未来「ひ、響ったら…」

 

響「あと、マリアさん達にも知らせないと!」

 

 一方、マリア達はセレナに泳ぎを教えていた。

 

セレナ「姉さん、浮けるようになったよ!」

 

マリア「あとは泳ぎ方を教われば、泳げるようになるわ。それじゃあ、そろそろ海から上がって休憩しましょう」

 

 休憩をしていると、何やらマリアは学童保育の子供達と傍にいる女性と目が合った。

 

子供「あ、あのお姉ちゃん、真里愛お姉ちゃんよりもおっぱいが大きくて大人っぽい!」

 

マリア「え?マリア…?」

 

奏「マリアと名前が同じだな…」

 

子供「あのお姉ちゃんの名前、真里愛お姉ちゃんと同じだよ」

 

真里愛「私と同じ名前の人と出会うなんて…」

 

 マリアと真里愛は名前が同じという衝撃を受け、その後に話をする事となった。真里愛の指輪を見て、マリアは真里愛が魔法少女である事に気付いた。

 

マリア「驚いたわ。まさか、私と同じ名前の人に出会うなんて…」

 

真里愛「私も驚きました…。マリア・カデンツァヴナ・イヴっていうんですね…。私は由貴真里愛といいます」

 

マリア「ええ。同じ名前の人と出会ったのも何かの縁だからよろしくね。歳も同じぐらいで、大人の魔法少女なんて珍しいし…」

 

真里愛「マリアさん、私が魔法少女だとわかったんですか…。あの…、私…こう見えても高校生なんです…」

 

 その爆弾発言にマリアはおろか、奏とセレナも衝撃を受けた。

 

奏「あの見た目で高校生!?」

 

セレナ「全然そうは見えませんでした…」

 

真里愛「実を言うと、学校でもそのような事を言われるの…」

 

セレナ「でも、姉さんみたいに母性的で素敵な人だという事に変わりはありません」

 

真里愛「ありがとう。この子は…?」

 

マリア「私の妹のセレナよ」

 

真里愛「よろしくね、セレナちゃん」

 

セレナ「こちらこそ!」

 

 一方、響はこの世界に何か異常がないか聞いてみる事にした。

 

響「あの…特に変わった事とかはありますか?」

 

清十郎「変わった事?特にねえな。二木の魔法少女達がプロミストブラッドという組織を結成し、神浜の魔法少女を逆恨みして皆殺しにしようと企んだ話は聞いた」

 

クリス「神浜の魔法少女を皆殺しにしようと企んだ…?」

 

清十郎「だが、結成直後にプロミストブラッドを放置すれば甚大な被害が出ると予測した覇万の策にまんまとかかり、全員殺人罪で逮捕されて今は魔法少女用の特別牢獄行きさ」

 

響「牢獄送り…」

 

清十郎「俺もそうだが、覇万は国民の安全と幸福を守るためなら、私腹を肥やしている政治家や官僚、犯罪者にテロリスト、果てには内閣総理大臣や不当な干渉を行う他国の国家元首にさえ容赦のない女だ。そういった奴等には、夫であり帯刀的存在である俺を始めとしたありとあらゆる手段を使って叩き潰す」

 

クリス「ある意味じゃ、先輩の爺さんに似てるな…。きちんと人々を守る事が最優先だけど」

 

未来「(まだ会ってないけど、清十郎さんの奥さんって、とっても怖い…!)」

 

静香「清十郎さんの奥さんは国会議員とだけあって、抜け目のない頭脳派だわ」

 

未来「他に何かありますか?」

 

すなお「あとは、マギウスの残党であるネオマギウスという組織が動いているぐらいです」

 

ちはる「でも、私達時女一族がいる限り、悪い事はさせないよ!」

 

清十郎「そうだ!それでこそ、日ノ本を守ってきた由緒正しき一族の末裔だ!」

 

 あちこちで海水浴を楽しむ海水浴客に混じる魔法少女達だが、その光景をある魔法少女の集団が見つめていた。

 

???「はぐむん、まさか海水浴場で灯花様とねむ様を見つけたなんてね…」

 

はぐむ「そうだね、時雨ちゃん…」

 

時雨「灯花様とねむ様に戻ってきてもらって、魔法少女至上主義、叶えてもらおう…。それで…僕達の価値、証明して…もらう」

 

はぐむ「弱い私達が誇れるのは…魔法少女である事だけ…。希望は…魔法少女至上主義しかないから…」

 

 力がないが故、途方もない劣等感に駆られている2人は魔法少女至上主義に傾倒していたものの、自分達さえ全く誇れなかった。




これで今回の話は終わりです。
今回はヴラドとの戦いの際に響達が遅れる原因となったマギウスの事件を少し描いたのと、奏とセレナの水着型ギア発現も兼ねた装者と魔法少女、OTONAと五傑集の夏のバカンスを描きました。
五傑集はアニメ版ジャイアントロボの十傑集とGガンダムのシャッフル同盟が元ネタで、清十郎を始めとした化け物人間を何人か出したいと思って出しました。外見ですが、ナポレオンはGガンダムのジョルジュ、ビッグフットはドラゴンボールの16号、エリーゼはらんま1/2の二ノ宮ひな子先生、秋麗はストリートファイターの春麗が元ネタです。
シンフォギアのマリアとマギアレコードの由貴真里愛の共演をやってみたのは、マギアレコードの由貴真里愛が出た際にシンフォギアのマリアとのダブルマリアをやってみたかったからです。
何やら、怪しい動きがありますが…?
次の話はマギウスの残党が出てくるのと、神浜サマーガール&レディコンテストが始まります。
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