セイントシンフォギアXD   作:アンドロイドQ14

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194話 古代遺跡の正体

遺跡

 

 セレナ達の方はトレジャーハンター型ギアと瞬の咄嗟の判断のお陰で危機を乗り越えていた。

 

クリス「ほんと、瞬がいてくれて大助かりだぜ…」

 

セレナ「命綱代わりになる鎖のお陰で、何度も助かりました」

 

瞬「確かに、チェーンのお陰で乗り越えた事は多い。星矢達だったら、きっと罠に翻弄されていたの違いないと僕は思うよ」

 

クリス「紫龍はともかく、星矢と氷河は」

 

 何か言おうとしたが、床が動き、クリスは先へ進んでしまった。

 

セレナ「ど、どこに行くんですか!?」

 

クリス「い、いや、あたしにもわからねーっ!」

 

瞬「地面に矢印が書いてある。きっと、平面のエスカレーターのようなものだ!」

 

クリス「ボーッと突っ立ってないで、早く何かしてくれ~~っ!!」

 

 平面エスカレーターの上に乗ったために凄いスピードで何週もするクリスを見た瞬はある事を考え付いた。

 

瞬「だったら、僕が受け止める!スパイダーネット!」

 

 瞬は蜘蛛の巣のように鎖を張り巡らし、平面エスカレーターで何週もしたクリスを受け止めた。

 

クリス「ふう、助かった…」

 

セレナ「瞬さんの鎖って、何でもありなんですね」

 

瞬「この平面エスカレーターはどんどんスピードが増している。安全に渡る方法は…、僕のチェーンで渡るしかないよ」

 

 引っかける事ができる柱に瞬はチェーンを巻きつけた。

 

瞬「チェーンを伝って渡るんだ」

 

クリス「思わぬショートカットだな」

 

 先にクリスとセレナを行かせ、瞬は最後に通り抜けた。

 

瞬「罠が悪質になったり、ロボットの攻撃が激しくなっている。もしかすると、最深部が迫っているのかも知れない…」

 

セレナ「そうかも知れません。探検隊の探索もゴールが近づいています」

 

クリス「なら、行くぞ!」

 

 3人は途中で盗掘者と遭遇しつつも退け、先へ進んだ。

 

 その頃、翼とマリアは罠とロボットを退けつつ、見慣れぬ場所にまで行きついたが、まだロボットが立ちはだかってきた。

 

翼「なお行く手を阻まんとするか!」

 

マリア「何をそんなに守りたいっていうの!」

 

翼「全部を相手するのも無駄だ、駆け抜けるぞ!」

 

マリア「そうね、そして背後は…爆弾で足止めしつつ」

 

 マリアは爆弾で足場を破壊した。

 

翼「…爆破してよかったのか?もしも雪音達が後ろから来たらどうする」

 

 そう言ってると、鎖が飛んできて近くの頑丈な岩に巻き付くと、瞬達が移動してきた。

 

マリア「心配いらなかったみたいね」

 

セレナ「瞬さんのさっきのはまるで、フックショットみたいでした!」

 

クリス「いやいや、瞬のチェーンはフックショットよりも高性能だぞ」

 

瞬「あっ、マリアさんに翼さん、無事だったんだね?」

 

翼「ああ。そちらは瞬がいたから大事ないか」

 

クリス「ああ。そっちも心象変化したみたいだな」

 

翼「考える事は同じという事だ」

 

セレナ「マリア姉さん、やっと合流できた…よかった」

 

マリア「ええ、私もよ。見たところ怪我もなさそうでよかったわ」

 

瞬「それにしても、ここは今までの場所とは違うのは間違いないようだ」

 

セレナ「ものすごく広いですね…」

 

マリア「地下深くにこんなに大きな空間があるなんて」

 

クリス「ここが目的地…でいいんだな?」

 

瞬「多分そうだね…。このどこかに聖遺物か、もしくはそれに匹敵する何かがあるのかも知れない」

 

翼「ここをしらみつぶしに探すのは、骨が折れるかもしれない…」

 

セレナ「これは…なんという事でしょう。数々の冒険を繰り広げ、ようやくたどり着いた遺跡の奥、そこには、広大な地下都市が広がっていたのです…」

 

マリア「無人の古代都市…どうやら都市部には罠がないようね」

 

翼「警備のロボットも現れないようだな。だが、一応警戒は怠らない方がいい」

 

クリス「昔はここに人が住んでたのか?…おい、あっちの建物」

 

 クリスの視線の先に一際豪華な建物があった。

 

セレナ「あちらに見える一際豪華な建造物は古代の神の神殿なのでしょうか?我々は恐れる事なく調査に向かいます…」

 

 一同は豪華な建物へ向かった。

 

セレナ「探検隊は、古代神殿、そして神殿の物置…こういう神殿の物置の事は何て呼ぶか、いい言葉はありますか?」

 

翼「宝殿で、どうだ?」

 

セレナ「ありがとうございます!探検隊は古代神殿、そして宝殿からいくつかの聖遺物と思わしきものを発見しました…」

 

マリア「それらしいものはいくつか見つかったけれど、ここでは詳細はわからないわね」

 

瞬「見た目では起動しているかどうかわからないものばかりだ。もしも起動していたら、下手に動かしちゃいけない」

 

セレナ「それなら、どうするんですか?」

 

マリア「この場所の聖遺物発見箇所を記したマップを作って、報告すればいいんじゃないかしら」

 

クリス「わかった。地図はあたしが描く…!」

 

マリア「ええ、お願いするわ」

 

翼「雪音が雑務に自ら立候補するとは目うらしいな。どうやらこの場所を見て」

 

瞬「それは翼さん自身がやらかす事を怖れての事なんですよ…」

 

 瞬の言う事を翼は理解できなかった。そして、一同は奥へ進んだ。

 

マリア「詳しい年代はわからないけど、先史文明期に造られた都市の可能性が高いんじゃないかしら。それにしても、こんな遺跡が手つかずで残ってるなんて」

 

セレナ「うん。マムが見たらすごく喜びそう」

 

クリス「っこれが、フィーネの元の時代の都市かも知れないのか…」

 

瞬「それこそ、先史文明期こそが神話の時代でもあるんだと思う」

 

マリア「神話の時代…。この見事な彫刻なんて、近代芸術に迫るものがあるわ…」

 

クリス「こんだけ発展してたのに、結局滅びちまうなんてな」

 

翼「盛者必衰、諸行無常…あるいは、神の手によってか」

 

セレナ「この頃は、聖遺物を作る事もできたのかな?」

 

瞬「そうだと思う。聖衣を始めとしたこれまで発見された異端技術はこういう場所で当時の人や神々の手で作られたのかも知れない」

 

 古代都市を見ながら進んでいくと…。

 

翼「そろそろ街の端だが、時にあの一角、妙に綺麗に整地されているとは思わないか」

 

マリア「本当ね。とても長い年月放置されていたようには見えないわ」

 

翼「ここは…もしかして墓、だろうか」

 

クリス「等間隔で石が立ってる。墓っぽいって言やあ墓っぽいかもな」

 

セレナ「何となく墓地みたいですね」

 

マリア「現代のものと様相は違うけれど、どうやらそうらしいわね」

 

 ところが、そこへ1体のロボットがいた。

 

ロボット「侵入者 確認…」

 

瞬「ここにもロボットが!」

 

マリア「例え古代人の墓所でも、攻撃を仕掛けてくるのであれば…!」

 

 しかし、何もしてこなかった。

 

翼「なぜ、動かない…?」

 

セレナ「どうしたんでしょう…」

 

マリア「ちょっとまって、あのロボットの手!花を…!」

 

 ロボットは花を持っていた。

 

マリア「もしかして、お墓に花をあげようとしているの…?」

 

クリス「ロボットが献花!?」

 

 セレナはロボットに向かった。

 

翼「待て。迂闊に前に出ては危険だ!」

 

セレナ「…ロボットさん、私達は敵じゃありません」

 

ロボット「……」

 

セレナ「大丈夫です。攻撃してこなければ、こちらも何もしませんから」

 

 今度は墓の手入れを始めた。

 

クリス「…墓の手入れを始めやがった…」

 

翼「無害、なのか…?」

 

セレナ「襲ってはこないみたいですね」

 

マリア「じゃあ、お墓の管理ロボットって事…?」

 

ロボット「…チガイマス」

 

マリア「えっ、喋れるの!?」

 

 その後、ロボットは移動した。

 

瞬「ついてきてほしいみたいだよ」

 

翼「かつての主人を眠らせてやりたいのか…。行くぞ」

 

 一同はロボットについていった。

 

セレナ「ロボットさん質問してもいいですか?」

 

ロボット「呼称 Spriggan」

 

セレナ「スプリガン…?」

 

スプリガン「コノ場所ヲ守ル自動人形デス」

 

クリス「自動人形って事は、錬金術で作られたのか?」

 

スプリガン「ハイ」

 

翼「どうしてお前だけが会話できるんだ」

 

スプリガン「スプリガンヲ統率スルタメノ特別機能」

 

翼「なるほど…お前が今までのロボットを送り込んできていたのか?」

 

スプリガン「スミマセン。コノ都市ヲ守ルタメデス」

 

翼「私達とて人類守護の盾。お前の気持ちはわかる」

 

瞬「言葉はカタコトだけど、いい方向で人間臭いと思うよ」

 

スプリガン「古代言語カラノ翻訳ハ困難デス」

 

マリア「それでカタコトに…あなた以外にここには誰がいるの?」

 

スプリガン「私と、意思ヲ持タナイ、スプリガンダケデス」

 

セレナ「そうなんだ…」

 

スプリガン「主ハ先程ノ場所デ眠ッテイマス…」

 

クリス「つまり、墓の下って訳か…。ところで、ここにはもう罠も防衛用の奴もいないんだな」

 

スプリガン「居住区ニ罠ハアリマセン」

 

クリス「なら、ひとまず安心だな」

 

スプリガン「オ願イガアリマス」

 

セレナ「お願い…ですか?」

 

スプリガン「欲シイ物ハ差シ上ゲマスノデ、コノ場所ハコノママニ、ココカラ立チ去ッテクダサイ。ドウカ、主達ニ安ラカナ眠リヲ…」

 

セレナ「スプリガンさん…」

 

マリア「亡き主とこの場所を守るために、あなた達は必死に…」

 

クリス「なんか…宝探し気分で入ったこっちが申し訳なくなるな…」

 

セレナ「何も知らなくて…ごめんなさい…」

 

瞬「ここはスプリガンにとって、ただひとつ残された大切な場所。大切な人が眠るお墓なんだね…」

 

マリア「ええ…私達現代の人間が興味本位で足を踏み入れていい場所じゃない」

 

セレナ「せめてものお詫びに、ここの人達が静かに眠れるよう、お祈りして帰りましょうか」

 

クリス「そうだな…。なんか、悪かった…」

 

スプリガン「感謝シマス」

 

翼「線香はないが、弔う気持ちは伝わるだろう…」

 

マリア「ええ」

 

???「いい事を聞かせてもらったぜ。ここには罠も護衛のロボもいないって?」

 

 突然声がしたが、声の主は盗掘者であった。

 

瞬「盗賊、ここは僕達が土足で入っていい場所じゃない!」

 

盗掘者A「なら、お宝は俺達が根こそぎ頂くって事でいいんだよなあ!」

 

クリス「くそっ、ここまで辿り着くなんてよ!」

 

盗掘者B「あんたらのお陰だよ。罠や変なロボットをほとんど片付けてくれたからな」

 

盗掘者C「そいつらの相手はするな!散って、手あたり次第に」

 

 しかし、言う間もなく、この場に来た半数近くの盗掘者は一瞬で瞬のチェーンに拘束された。

 

盗掘者D「こ、この鎖は何だ!?」

 

瞬「言ったはずだよ、ここは君達も含め、僕達が土足で入っていい場所じゃないって!彼等を招いてしまったからには、僕達が取り押さえないと!」

 

翼「ああ、都市が壊される前に必ず盗人どもを捕らえるぞ!」

 

スプリガン「主ノタメニ…、アリガトウゴザイマス」

 

クリス「礼なんていらねーっ!そもそもあたしらのせいだしな。それより、お前達もあの盗人野郎を捕らえてくれ!」

 

セレナ「アルカノイズの相手は私達が務めますから!」

 

スプリガン「ワカリマシタ。スプリガン強制起動…集結…。目標、都市ヲ害スル盗掘者」

 

 スプリガン達も盗掘者を取り押さえるために続々と集まり、盗掘者を次々と取り押さえていった。

 

瞬「盗んだものを返すんだ!」

 

翼「しかし、奴等は数も多く、散開してるぞ!」

 

クリス「多少の怪我は覚悟してもらう!」

 

 瞬がいる事もあり、散開した盗掘者は次々とチェーンの餌食となっていった。

 

盗掘者A「あの鎖、物理法則を無視してやがる…!」

 

瞬「君達の常識が必ずしも通じるとは限らないよ!」

 

 スプリガン達も盗掘者を捕らえていた。

 

クリス「あいつらもうまく捕らえてるみたいだな」

 

マリア「こっちの意を汲んでくれているのだけど、盗賊はまだいるわよ!」

 

 ところが、爆発音がした。

 

セレナ「何の音ですか!?」

 

マリア「墓所の霊廟を爆破したんだわ!」

 

瞬「墓をこんなにも荒らすなんて…!」

 

 一方、盗掘者は…。

 

盗掘者D「へへ、仲間の大半が捕まったって関係ねえ」

 

盗掘者E「きっとここにはすごいお宝が…!」

 

 そんなとき、大きな音がした。

 

盗掘者F「な、何だ…?」

 

???「最終防衛機構、起動…。殲滅」

 

 大きな音を立てていたのは、巨大ロボットであった。巨大ロボットは盗掘者を蹴散らした。

 

クリス「ありゃなんだよ、一体…!」

 

???「外敵、殲滅」

 

 巨大ロボットは盗掘者を建物ごと攻撃した。

 

セレナ「そんな、他の盗掘者さん達も建物ごとめちゃくちゃに攻撃してる…!」

 

瞬「スプリガン、あれは一体何なんだ!?」

 

スプリガン「アレハ、コノ都市ガ重大ナ危機ニ瀕シタ時起動スル強襲用スプリガンデス…。先程ノ爆発デ起動シテシマッタ…」

 

セレナ「あなたでは止められないんですか!?」

 

スプリガン「不可能デス。アレハ主カラノ直接命令デ動イテイマス。ソシテ、主ハモウイナイ…。完全ナ暴走状態ニアリマス…」

 

翼「何か止める手段はないのか!」

 

スプリガン「アルトスレバ破壊…」

 

翼「バカな…」

 

クリス「ちっ…住人がくたばった後も、こいつらが街を保持していたのが裏目に出るなんてよ…!」

 

セレナ「スプリガンさん達が頑張ってきた事、無駄にしたくありません」

 

瞬「そうだね!」

 

スプリガン「アレノ破壊ハ」

 

瞬「やむを得ない場合は僕が破壊するしかないけど、破壊せずに機能停止させる方法はないのかい!?僕達も君達が守ってきた場所を守りたいんだ!」

 

スプリガン「暴走シテイルトハイエ、主ト都市ヲ守ルスプリガンデス。主ト都市ヘノ脅威を減ラセバ」

 

セレナ「それってつまり、あの盗掘者さん達をみんな捕まえればいいって事かな」

 

マリア「奴等がまだ逃げ回っているから、私達も頭数に数えて反応しているのかもしれないわね」

 

クリス「じゃ、こいつの前にゴロツキどもを全員ブン縛ればいいんだな!」

 

 すぐに瞬はチェーンで強襲型スプリガンを拘束し、動きを封じた。

 

瞬「強襲型は僕がうごきを封じる。だから、マリアさん達は盗掘者を!」

 

セレナ「助かります!瞬さんが頑張ってる間に残りも必ず捕まえてみせます!」

 

スプリガン「コッチカラモ増援ヲ出シマス」

 

 盗掘者達は装者やスプリガンに追いかけまわされていた。

 

盗掘者G「くそっ、俺達をしつこく追いかけてくるぞ!」

 

盗掘者F「おまけにあのロボット達まで追いかけてくる始末。これじゃあ、逃げられ」

 

 そう言ってるうちに、装者とスプリガンの挟み撃ちを受けた。

 

翼「盗人の残党共、逃げ場はないぞ!」

 

盗掘者F「これじゃあ、まさに前門の虎後門の狼じゃねえか!」

 

盗掘者G「コンチクショー!!」

 

 逃げ場がなくなり、やけっぱちで突っ込んで来た盗掘者だが、あえなくお縄につく事となった。他の方では…。

 

盗掘者H「逃げ場が塞がれた…!」

 

スプリガン「目標、捕縛 捕縛」

 

マリア「さあ、観念なさい!」

 

 他方では…。

 

クリス「電撃弾をくらいやがれ!」

 

盗掘者I「がばばばばばっ!!」

 

 電撃弾を受けた盗掘者は骨が見えるほど感電した後、お縄につく羽目になった。

 

セレナ「急がないと!」

 

 スプリガンの物量作戦と装者の行動により、盗掘者達は全員お縄についた。

 

瞬「盗掘者は全員取り押さえたのかい!?」

 

セレナ「はい、盗掘者達は全員捕らえました!」

 

マリア「盗掘者の活動が減れば、強襲型も弱体化するのよね?」

 

クリス「だったな。警戒レベルはどうだ…?」

 

スプリガン「計測中…、強襲型ノ警戒レベル低下ヲ確認」

 

瞬「わかった。ならば、一気に勝負を決める!てりゃああああっ!」

 

 それを聞いた瞬は小宇宙を高め、チェーンで拘束していた強襲型スプリガンを勢いよく地面に叩きつけた。 

 

強襲型スプリガン「殲…滅…。外敵 脅威…都市 守護…殲…滅……」

 

 強襲型スプリガンは機能を停止した。

 

瞬「もういいんだ…。君は亡き主のために十分に働いてくれた。ゆっくりと眠るんだ…」

 

セレナ「大きいスプリガンさん、おやすみなさい…」

 

翼「お前はこの都市を守る立派な盾だった」

 

スプリガン「強襲型ノ機能停止ヲ確認シマシタ」

 

マリア「終わったわね…」

 

セレナ「うん、でも…。都市が……」

 

スプリガン「大丈夫デス。コノ程度ノ被害デアレバ修復ハ可能デス」

 

セレナ「本当ですか、よかったー」

 

翼「ああ、それを聞いて安心した」

 

 瞬はチェーンをとばした。すると、まだ捕まっていなかった盗掘者がいて、その盗掘者も鎖に縛られ、御用となった。

 

盗掘者H「くそっ…。だが、俺達に仲間はいる!仲間がお宝を頂きに来るぞ!」

 

マリア「まだ仲間がいたとはね。もしも次の盗掘団がやってきたら…」

 

クリス「厄介だな。それに、そいつらが来なくてもF.I.Sの調査団は来るんじゃないのか」

 

セレナ「マムが何とか…でも、難しそう…」

 

翼「罠だけで防げるか否か」

 

瞬「これからいろいろと厄介な事になる。スプリガンはどうするんだい?」

 

スプリガン「…仕方アリマセン」

 

マリア「…何か考えが?」

 

スプリガン「…手ヲ貸シテ頂ケマスカ?」

 

 瞬達はスプリガンが案内した場所へ来た。

 

マリア「…ここは、一体何なの?」

 

セレナ「真っ白な…お部屋?」

 

スプリガン「中枢制御室デス。ココデハ生体ノミデシカ操作ガデキマセン」

 

翼「なるほど。スプリガンの手では動かせぬものを動かしてくれという事か。何をしてほしいんだ?」

 

スプリガン「鍵」

 

クリス「こいつを挿せばいいのか?」

 

スプリガン「ハイ、ソレト制御盤ニ右手ヲ接触サセテクダサイ…」

 

瞬「このパネルに手を置くんだね」

 

スプリガン「空ヲ…、宇宙ヲ描イテクダサイ」

 

マリア「えーと、宇宙を描いてって事?」

 

スプリガン「…ハイ」

 

 宇宙を描いてみると、大きな揺れが起こった。

 

クリス「何だ!?いきなり揺れ出したぞ!」

 

セレナ「地震ですか!?」

 

翼「いや、この遺跡が動いているんだ!」

 

スプリガン「ココカラ外ヘ脱出デキマス」

 

マリア「道に、光が…」

 

セレナ「スプリガンさんはどうするんですか!?」

 

スプリガン「主ト共ニ、何ニモ干渉サレナイ場所ヘト旅立チマス」

 

クリス「旅立つって、どこに…?」

 

瞬「みんな、スプリガンに従って脱出しよう!」

 

マリア「そうね、行きましょう」

 

セレナ「でも…」

 

マリア「セレナ、行くわよ」

 

セレナ「はい…」

 

 脱出口から瞬達は脱出した。

 

スプリガン「ミナサン、アリガトウゴザイマシタ…」

 

 

 

ジャングル

 

 遺跡がどうなったのかは外に出てから明らかとなった。

 

クリス「な、なんだこりゃーっ!」

 

セレナ「凄い…遺跡全体が空に登っていく…!」

 

翼「先史文明の異端技術…これほどのものとは」

 

クリス「旅立つって、こういう事だったのか!」

 

マリア「流石にこれなら誰も手出しできないわね。聖遺物の入手はできなくなったけど、きっとマムもわかってくれるわ」

 

セレナ「うん。スプリガンさn達、空の向こうでゆっくりできるといいなー」

 

 瞬達には遺跡の本来の姿に見覚えがあった。

 

瞬「あの遺跡、もしかするとフロンティアじゃないのか…?」

 

 そう、その遺跡はフロンティアであった。

 

 

 

研究所

 

 その後、瞬達は戻ってきた。

 

セレナ「マム、今戻りました」

 

ナスターシャ「お帰りなさい、セレナ、皆さんも。まずはこの度の調査、ご苦労様です。意思疎通可能な古代技術のロボットと遭遇したと聞き及んでいますが」

 

マリア「ええ…。ただ、ごめんなさい、マム。聖遺物は手に入らなかった上、遺跡の調査は続行不能になってしまって」

 

ナスターシャ「彼等の意思を尊重し、調査および回収よりも墓所の安寧を優先したのですね」

 

セレナ「ごめんなさい、マム…」

 

瞬「彼等の意向を尊重し、本来の任務を達成できず、申し訳ありません」

 

クリス「…コソ泥みたいな真似はできねえしな」

 

ナスターシャ「謝罪の必要はありません。盗掘団から遺跡を守り、無事こうして戻ってこれたのですから」

 

マリア「…マム、ありがとう」

 

ナスターシャ「それでは、その後の顛末について、あなた方にもお伝えしましょう。あの後…盗掘団も遺跡より排出されたのか、付近の森で拘束されたままの状態で発見されました」

 

セレナ「よかった…」

 

ナスターシャ「彼等は残らず地元政府によって逮捕されており、しかるべき機関にて裁きを受ける運びとなっています」

 

クリス「これでちっとは反省してくれといいな」

 

ナスターシャ「そして、上空へと浮上した遺跡は大気圏を超え、いずこかへ飛び去った模様です。途中まではF.I.Sで観測していたのですが、宇宙空間において突如加速し、それ以降の動向は捕捉できていません。確かに、F.I.Sの希望は聖遺物の回収でしたが、それについては気にしなくて構いません」

 

セレナ「いいんですか?」

 

ナスターシャ「ええ、先程も言いましたが…盗掘団を一網打尽にできた事、危険のある遺跡を人の手のとどかない場所に隔離できた事で十分でしょう」

 

マリア「…それでは…」

 

ナスターシャ「…一研究者としては、一度この目で古代都市の全容を見てみたかった、という希望は否めませんが」

 

クリス「意外とその辺、正直なんだな」

 

マリア「私もマムに見せてあげたかったわ」

 

セレナ「ボイスレコーダーじゃなくて、ビデオカメラを持っていけばよかったかな…」

 

ナスターシャ「いずれにせよ、今更言ったところで詮無い事です」

 

マリア「マム、あの遺跡なんだけれど、もしかしたらフロンティアだったのかも知れないの」

 

ナスターシャ「フロンティア…。以前アドルフ博士の所有物から見つかった、F資料に書かれた異端技術の集積体である船の事ですね」

 

クリス「確信ははいけど、あたしらが前に見たものとかなり似ていたからな」

 

翼「ああ、だが、私達の世界で見たフロンティアとは、存在していた場所にズレがあるようだが…もしかするとフロンティアは、複数あるのか?」

 

瞬「そうかも知れない。どっちにしても後の事はこの世界の人に任せよう」

 

セレナ「遥か昔にお空の彼方からやってきた人達。一体どんな人達だったのかな…」

 

 マリア達は元の世界に帰った。

 

ナスターシャ「マリア達も無事に元の世界に帰れて何よりです。あまりこちらが頼ってばかりいるわけにもいきませんからね」

 

セレナ「でも、マリア姉さんはいつだって…」

 

ナスターシャ「助力を要請する時は、今後必ず私に確認をとるように。いいですね、セレナ」

 

セレナ「…はい、ごめんなさい」

 

ナスターシャ「今回の事は、私も困っていたのでよしとしましょう」

 

セレナ「よかった…。あ、それから…こうして、私達探検隊は無事それぞれの場所へと帰る事ができたのでした。古代の墓所に、安らかな眠りが続く事を祈りながら…」

 

ナスターシャ「セレナ、何なのですか?」

 

セレナ「今回の探検の様子をボイスレコーダーで記録していたんです」

 

ナスターシャ「それはなかなか、面白そうですね。後で私にも聞かせてもらえますか?」

 

セレナ「はい!すごく楽しい冒険だたから、ぜひ、マムにも聞いてほしいです」

 

 




大変遅くなりました。これで今回の話は終わりです。
今回は意思疎通のできるスプリガンとの遭遇と強襲型スプリガンの出現、遺跡の正体がフロンティアだと判明するのを描きました。
これでロストサンクチュアリ編は終わり、次の話はバンドリについては全然詳しくないので、前々からちょくちょく出ていたヒーリングっどプリキュアののどか達は本格的に登場する目覚める地球の医者編になります。
また、ヒーリングっどプリキュアの話はいくつかに分割して執筆する予定です。そして、あの愉快犯杳馬もカワリーノやジョーカー、エリシオクラスの極悪ぶりを披露します。
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