195話 ヒーリングアニマルとプリキュア
マンション
切歌と調は響らと共にプリキュアを見ていた。
切歌「いけいけ、行くのデス!」
調「あと、もう一息!」
クリス「つーかお前ら、またプリキュアでも見てるのか?」
切歌「クリス先輩はプリキュアの魅力を知らないのデス!」
調「プリキュアは女の子向けアニメの定番…!だから、知らない女の子はいないに等しい」
響「私と未来も小さい頃からずっと見てたんだから!」
クリス「そんなにプリキュアは人気があるのかよ…」
未来「うん、初めて響がシンフォギアを纏って助けた女の子もプリキュアが大好きだと言ってたから、人気は凄い事に変わりないよ」
調「プリキュアが実在したら、私達の頼もしい味方になってくれるかな…?」
プリキュアが実在したらと調と切歌は思っていた。
未来「魔法少女の並行世界へ行った時は響と声がそっくりなまどかちゃんと遭遇したけど、次もまた響と声がそっくりな子が現れるかな?」
響「ううん、どうだろう…?」
病院
手術が終わり、パルティータは屋上にいて、ちょうど星矢と沙織も来ていた。
星矢「母さん、何か気になる事でもあるのか?」
パルティータ「ええ。数千年前に私と共に戦い、定期的に手紙でやりとりしていた戦友からの手紙が途絶えてしまって、気になるのよ」
星矢「戦友からの手紙?母さんぐらい長生きしている人間がいるのか!?」
沙織「いいえ、パルティータの戦友は人間ではないのです」
星矢「人間じゃない…?」
パルティータ「そう、私達の住む世界とは別の世界の住人なのだから(テアティーヌ、一体、何があったの…?)」
手紙が途絶え、戦友テアティーヌの安否が気になるパルティータであった。
すこやか市
すこやか市のある場所へ花寺一家が車に乗って進んでいた。
のどか「うわあっ!見て見て、お母さん!波がザバーンってなって、しぶきがキラキラして」
やすこ「のどか、お母さんは今、運転中」
のどか「だって、本物の海を見るのは久しぶりだったんだもん!新しいお家、まだまだ遠い?」
やすこ「ううん、もうすぐ」
その時、ブラックジャックの運転する黒い車とすれ違い、のどかとやすこは車の運転手がブラックジャックである事に気付いた。しばらく進んでいると、誰かが旗を振っていたが、振っていたのは父親のたけしであった。
のどかの家
新しい我が家にのどかは喜んでいた。
のどか「うわあっ、うわああっ、うわあああっ!」
たけし「ここが、のどかの部屋だよ」
やすこ「どう?気に入った?」
のどか「ありがとう、お父さん、お母さん!」
早速、2階のベランダに出た。
のどか「お庭も広~い!」
たけし「ここなら、犬でも猫でも飼えちゃうぞ」
のどか「ハートだ!私、ちょっと見てくる!」
ベランダからハート型の建物が見えたため、のどかはその建物へ行くために外に出た。
たけし「おい、のどか!」
やすこ「気を付けてね。あんまり遠くまで行かないでね」
のどか「はーい!」
そのままのどかは外へ出た。
たけし「はしゃいでたなぁ…。俺達、置いてけぼりだ」
やすこ「しょうがないわよ。あの子、やっと自由に走れるようになったんだから…」
走り出すのどかを見守る両親であった。
???
その頃、秘密の異世界では世界蛇の活動の活発化により異変が起きていて、動物たちが倒れ、あちこちが死の大地と化していた。
テアティーヌ「ラテ、お母さんの代わりに王女の務めをお願いね」
ラテ「アン…」
ラビリン「テアティーヌ様、ラテ様はラビリン達が、絶対絶対お守りするラビ!」
猫「地球のお手当も任せろって!」
ペンギン「でも、不安ペエ…。僕達、半人前の見習いペエ…。おまけに、世界蛇というキングビョーゲンより上かも知れない最悪の存在までいるペエ…」
テアティーヌ「大丈夫、人間のパートナーを探すのです」
ラビリン「人間のパートナー?それって、あの伝説の…」
ラビリンの問いにテアティーヌは頷いた後、ボトルみたいなものを渡した。
テアティーヌ「ラビリン、ペギタン、ニャトラン、心の肉球にキュンときた人間に、それを渡すのです」
ラビリン達「はい!」
テアティーヌ「そして、地球には聖闘士やシンフォギア装者といったビョーゲンズと戦える戦士もいます。地球一の医者であるブラックジャック先生も、あなた達の力になってくれるでしょう」
ラビリン「聖闘士やシンフォギア装者にブラックジャック先生が…」
テアティーヌ「これは私の個人的なお願いですが、私はまだ生きていると、戦友に伝えてください」
ペギタン「テアティーヌの個人的なお願いは珍しいペエ…」
ニャトラン「けど、それも引き受けるぜ!」
個人的なお願いもした後、テアティーヌはラビリン達を地球へ送り出した。
テアティーヌ「頼みましたよ…。あの子達を見守っていてね…」
テアティーヌはブラックジャックの銅像と本間丈太郎の銅像に挟まれる形で建っているある女性の銅像を見つめていた。
すこやか市
ラビリン達の到着先はすこやか市であり、しかものどかの家から見えた建物にいた。
ラビリン「これからここで、運命の出会いが待ってるラビ…」
ちょうど下にのどかがいた。
のどか「ふふっ、これからここで、どんな出会いが待っているのかな…?今日は私の第一歩!」
のどかはすこやか市を見回る事にした。
のどか「日帰り温泉、ハーブショップ、鍼灸院、身体によさそうな街だ…。あ、足湯もある!」
ふと、のどかは外人と目が合った。
のどか「ハロー!」
外人A「ハロー、コンニチワ」
のどか「私、写真撮りますよ!」
外人B「サンキュー!」
のどかは写真を撮った後、平光アニマルクリニックに来た。
のどか「アニマルクリニックか…。カフェもあるんだ」
ところが、のどかはひなたとぶつかってしまい、倒れ込んだ。
ひなた「うわああっ!ごめんね、ごめんね!めっちゃ痛いよね!?怪我とか平気!?」
のどか「ううん、全然…。私もよそ見してたので、お気になさらずに…」
ひなた「うえ~っ、めっちゃ優しい!いい人!今度、遊び来てね!うちのジュース、ごちそうするし!じゃ!」
あっという間にひなたはどこかへ行ってしまった。
のどか「光の速さで行っちゃった…」
そう思っていると、何やら重そうな荷物を持って歩いている老婆を見つけた。
のどか「こんにちは。お荷物、持ちましょうか?」
老婆の荷物を持ち、老婆の行きたい場所へ行くのどかであった。
老婆「重いでしょう?悪いわね…」
のどか「平気ですよ。私、今、みんなの役に立ちたくてしょうがないんです」
のどかが通り過ぎた茂みにラビリン達が隠れていた。
ペギタン「心の肉球がキュンと…どういう事ペエ…?どこにいるペエ?」
ニャトラン「どこって、こんなにたくさんいるんだぜ。選び放題だぜ」
ペギタン「だから、どうやって選ぶペエ?」
ラビリン「決まっているラビ。地球のお手当てをするんだから、お医者さんを探すラビ!」
ニャトラン「人間の…お医者さん?」
ラビリン「ラビリンは…、大人で強くてかっこよくて、絶対失敗しないお医者さんがいいラビ!」
ニャトラン「つまり、テアティーヌ様がよく話してくれた地球一の医者、ブラックジャック先生が一番理想のタイプなのか?」
ラビリン「そうラビ!」
ペギタン「僕、お医者さんじゃなくていいから、とにかく優しい人がいいペエ…」
ニャトラン「俺も、適当にノリの合う奴、探すわ」
ラビリン「ダメラビ!それじゃあビョーゲンズに負けちゃうラビ!人間界がやられたら…地球はおしまいラビ!」
ニャトラン「わかってるって…」
ラテ「アンアン!」
ペギタン「どうしたペエ?」
ラテの視線の先には、ブラックジャックがピノコやラルゴと共に通りかかろうとしていた。
ニャトラン「噂をしていれば…」
ラビリン「チャンスラビ!」
ラビリンはブラックジャックの前に来た。
ラビリン「ブラックジャック先生、ラビリンと一緒に地球のお手当てをしてほしいラビ!」
ブラックジャック「は?」
突然、ウサギが喋った上、お手当てをしてほしいと言われた事にブラックジャックは困惑した。
ピノコ「ウサギしゃんが喋った…!アッチョンブリケ!!」
このままだと注目されてまずいと判断したブラックジャックはラビリン達を連れ、人気のない場所に来た。
ピノコ「よく見たら、可愛い動物しゃん達だわしゃ!」
ブラックジャック「お前さん達、急に現れて地球のお手当てとか、急には理解できんぞ!それに、私の名前をなぜ、知っている?」
ラビリン「ブラックジャック先生はヒーリングガーデンでは地球一のお医者さんとして有名ラビ!いきなり出会えるなんてラビリン達は幸運ラビ!一緒に地球のお手当てをしてほしいラビ!」
ブラックジャック「地球のお手当て?残念だが、私の専門は人間でね、地球は専門外だ」
ラビリン「そこをどうにかして一緒にお手当てをしてほしいラビ!」
ブラックジャック「どうしても私に頼むというのなら、治療費として30億円もらおうか」
いつもの高額な請求にラビリン達は驚愕した。
ニャトラン「さ、30億ニャ!?」
ペギタン「数えきれないペエ!」
ブラックジャック「こっちではお金を払わないと治療してもらえないんだ。払えないのなら、お断りだ」
ラビリン「…どうしてラビ…、ブラックジャック先生は素晴らしいお医者さんとテアティーヌ様は言ってたのに、話と全然違うラビ!大量のお金を払わないとお手当てをしてくれないなんて、最低のお医者さんラビ!」
ブラックジャック「生憎、私はお前さん達の言うテアティーヌとやらが素晴らしいと語るほどの医者ではない。払えないのであれば、他をあたる事だ」
法外な手術費を請求する事をラビリン達は聞かされていなかったため、話と違っている事にラビリンは憤慨したが、そのラビリンの様子を気にも留めずにブラックジャックは去って行った。
ピノコ「待ってよ、ちぇんちぇ!」
ラテ「アン、アンアン!」
ラルゴ「クウン…」
一方で、ラルゴとラテは早速意気投合し、また再会しようと約束したような様子を見せてピノコと共にブラックジャックの後を追った。
ペギタン「ラビリン…」
ラビリン「…なんの、これしきラビ!」
第一候補であったブラックジャックに断られても尚、ラビリンはめげずに地球のお手当てをしてくれる医者がいないか呼び続けたが、誰も相手にしてもらえないばかりか、ペギタン共々動物園から逃走したと間違われて子供達に追われる羽目になった。一方、のどかは無事に老婆の家まで荷物を送り届けられた。
老婆「ありがとね」
のどか「どういたしまして!またねー!」
しかし、のどかは割と離れた場所に来てしまった。
のどか「随分遠くまで来ちゃったみたい…。調子に乗って歩きすぎたかなぁ…?」
そこへ、ジョギング中のちゆが通りかかった。
のどか「ふわあぁ、綺麗…」
ランニング中のちゆが何かを落とした事にのどかは気付いた。
のどか「あっ、落ちました!あの~、シュシュ堕ちました!」
ちゆ「ごめんなさい、ありがとう!」
のどか「はぁ、はぁ…。どういたしまして…」
ちゆ「大丈夫?」
のどかはちゆのスポーツドリンクを分けてもらった。
のどか「ぷはーっ、ごちそうさまでした…」
ちゆ「少しは回復した?」
のどか「はい!あぁ、引き留めちゃってごめんなさい。どうぞ、続き走ってください」
ちゆ「あなたは?」
のどか「大丈夫です。少し休んで行くので」
ちゆ「それでいいわ。じゃ、私はこれで」
のどか「あっ、そうだ!」
ちゆ「何?」
のどか「近くに大きな公園はありますか?緑がたくさんあるような」
ちゆに公園の場所を教えてもらい、のどかは公園で寝転がった。
のどか「ふわああっ、生きてるって感じ…」
公園には多くの人がいた。その中には、青と緑のつなぎと緑の帽子姿の杳馬が人々に紛れていたのであった。
杳馬「今回はダルイゼンのダンナの番か…」
杳馬の視線の先にビョーゲンズの幹部、ダルイゼンがいた。
ダルイゼン「やれやれ、生きてるって感じだねえ…。ま、これから俺達ビョーゲンズが星ごと蝕んじゃうんだけどね。進化しな、ナノビョーゲン」
ダルイゼンの召喚したナノビョーゲンは花のエレメントさんに憑りつき、メガビョーゲンとなった。
S.O.N.G潜水艦
メガビョーゲンの出現にS.O.N.G本部でも警報が鳴った。
弦十郎「どうした!?」
朔也「すこやか市で未知の反応を検知!」
あおい「この反応はノイズはおろか、これまでの怪物とは全く違う反応です!」
弦十郎「何だとォ!?」
美衣「出撃できる装者はいますか?」
朔也「今、出撃できるのはリディアンにいる響ちゃんと未来ちゃんだけです!」
沙織「至急、ヘリを手配してすこやか市へ向かわせてください!」
すこやか市
現れたメガビョーゲンはあちこちを蝕んでいた。
のどか「何、あれ!?」
一方、ラテの方は具合が悪いなっていた。
ニャトラン「ラテ様!?」
ペギタン「この症状…、ビョーゲンズが現れたペエ!」
ラビリンはヒーリングルームバッグに保管されている聴診器をラテに近づけた。
ラテ『あっちの方、お花が泣いてるラテ…』
ラテの心の声を聞いたラビリン達はラテを抱え、メガビョーゲンがいる場所を目指した。その頃、ラルゴは持ち前の本能による危機探知で先程知り合ったラテの異変に気付いた。
ラルゴ「アン、アンアン!」
ピノコ「ラルゴ、どうちたの!?」
ブラックジャック「何かあったのだろう。行くぞ、ラルゴ!」
ラルゴ「ワン!」
ラルゴの進む先へブラックジャックとピノコは向かった。公園の方ではのどかを始めとした多くの人がメガビョーゲンから逃げる中、ラビリン達が現場に来た。
ラビリン「メガビョーゲン、やめるラビ!」
ニャトラン「あ、おい!」
ペギタン「無茶ペエ!」
先走ったラビリンはあっけなくメガビョーゲンに弾かれた。
ニャトランとペギタン「ラビリン!」
弾かれたラビリンは木にぶつかり、落っこちた。
ダルイセン「やれやれ、無駄な事を…」
ラビリン「ダルイゼン…!」
ダルイゼン「ただでさえ見習いのお前達に、適う訳ないじゃん」
ラビリン「やってみなきゃわからないラビ!」
再び立ち向かうラビリンであったが、また弾かれてペギタンとニャトランにキャッチされた。
ニャトラン「生きてるか!?」
ペギタン「パートナーも見つけてないのに無理ペエ…」
ラビリン「だからって、ほっとけないラビ…。地球が…あんなに苦しんでるのに……!」
のどかは他の人達と一緒に逃げていた。
のどか「はぁ…、ちょっと休憩…」
母親「ちょっと、どこ行くの!?」
子供「だって、ワンちゃんいたもん!怪物に食べられちゃうよ!」
母親「まず、ゆう君が」
???「どこに犬がいるって?」
声をかけたのはブラックジャックであった。
子供「おじさんが代わりにワンちゃんを助けるの?」
ブラックジャック「ああ、私は医者なのだからな。ここは大人の私に任せて、急いで避難するんだ!」
ブラックジャックが子供がやろうとした事を引き受けてピノコやラルゴと共に現場へ再び向かった。その光景をのどかは目の当たりにした。
のどか「ブラックジャック先生…!大丈夫、私は…走れる!」
のどかもブラックジャックの後を追った。その間にもメガビョーゲンは蝕み続けていた。
ラビリン「ラテ様、しっかりラビ!」
ラテ「クゥン…」
ニャトラン「やばいぜ…」
ペギタン「やっぱり、人間の協力が必要なんだペエ…!このままじゃラテ様は…」
ラビリン「誰か、誰かいないラ」
誰か人間の助けを求めたラビリンだが、メガビョーゲンが暴れた際に倒れた木に足を挟まれてしまった。
ラビリン「誰か~~、誰かお医者さんはいないラビ~~!」
???「ワンワン!」
ラビリンが助けを求めたのと同じくして、ブラックジャックがピノコやラルゴと共に到着した。
ラビリン「ブ、ブラックジャック先生ラビ!」
ペギタン「どうして来たペエ…?」
ブラックジャック「ラルゴは本能的に危険を察知できるのでな、それでラルゴの向かう先を辿ったらここについたという訳さ」
ニャトラン「そういえば、あの犬はラテ様と意気投合してたな。きっと、ラテ様の危機を察知してここまで来たんだ!」
ピノコ「ちぇんちぇ、早くラテを」
???「ブラックジャック先生、私もお手伝いします!」
遅れてのどかもやってきた。
ブラックジャック「のどか、お前も来たのか?」
のどか「ワンちゃんがいるって聞いて」
のどかはブラックジャックと一緒に木を動かし、ラビリンを助けた。
のどか「早く病院へ」
ブラックジャック「待て、私がこの場でラテとかいう犬の手術をする。まずは診察をしなければな」
ニャトラン「ブラックジャック先生の手術でも治せないニャ!」
ブラックジャック「何!?」
ペギタン「ラテ様を治すには、あっちで暴れているメガビョーゲンを浄化して、地球をお手当てするしかないペエ!」
ピノコ「アッチョンブリケ!」
のどか「地球をお手当てって…」
ブラックジャック「メガビョーゲンはあの怪物の事か。ならば仕方ない、すぐにS.O.N.Gに連絡を入れて装者か聖闘士に来てもらうしかあるまい。ピノコ!」
ピノコ「アラマンチュ!」
ピノコはすぐにS.O.N.Gに連絡を入れた。のどかは衰弱しているラテを見て、入院していた頃を思い出した。
回想
入院していた頃ののどかは身体を動かす事さえままならず、両親に心配されていた。
たけし「のどか…」
やすこ「お母さんたちがついているからね…」
そして、手術の後に意識が戻り、帰るブラックジャックの後ろ姿を目の当たりにした。
のどか「(決めたじゃない…、今度は私の番…)」
のどかはラテの前足を優しく握った。
ラテ「アン…」
のどか「大丈夫だよ。私が、みんながついてるからね…。あなた達がその、お手当ての方法を知ってるんだよね?私に何かできる事、ない?私、何でもする!」
その時、メガビョーゲンの汚染光線が飛んできた。それはラルゴがすぐ察知したため、ブラックジャックとラビリンが慌ててその場から離れさせた事で回避に成功した。
ラビリン「あなたには」
ブラックジャック「少し黙っていろ!私が覚悟を見定める!」
ブラックジャックはのどかの方へ向いた。
ブラックジャック「のどか、医者たる者は患者の命を預かるが故、一歩でも間違えれば患者を死なせてしまう非常にデリケートな仕事だ。普通の医者と地球の医者とではやる事は違うだろうが、それは変わらんだろう。生半可な覚悟では務まらんぞ!」
のどか「…この子を放っておけないよ!こんなに苦しんでるのに…」
のどかの言葉を聞き、ラビリンも同じような事を言ったのを思い出した。そんな時、心の肉球が光った。
ピノコ「あれ?」
ラルゴ「ワン…?」
のどか「私、この子を助けたい…!」
ブラックジャック「……どうやら、覚悟は本当のようだ。だが、これだけは覚えておくんだ。医者になるからには、時に己の無力さを呪うほどの理不尽な出来事と戦わなければならない事を」
のどか「理不尽な、出来事…」
ブラックジャック「次はお前さんの番だ」
ラビリン「私はラビリン。あなたの名前は?」
のどか「のどか…、花寺のどか」
ラビリン「のどか…、あいつに立ち向かう勇気はあるラビ?」
のどか「この子を助けれるのなら、いくらでも…」
ラビリン「のどか…、ラビリンと一緒にプリキュアになるラビ!」
のどか「ありがとう、ラビリン!ん?プリキュア…」
心の肉球は光を放っていた。それにダルイセンは反応し、振り向いた。
ダルイゼン「あれは…」
光と共にステッキが出現した。
ニャトラン「それは伝説の…」
ペギタン「ヒーリングステッキペエ!」
ラビリン「のどか、この花のエレメントボトルをセットするラビ!」
のどか「…わかった!」
ラビリン「スタート!」
ラビリンはヒーリングステッキと合体した。
のどか「プリキュア、オペレーション!」
ラビリン「エレメントレベル上昇ラビ!」
のどかとラビリン「キュアタッチ!」
ヒーリングステッキにエレメントボトルをセットし、肉球の部分にタッチした後、のどかは白衣を身に纏い、プリキュアに変身した。
グレースとラビリン「重なる二つの花」
グレース「キュアグレース!」
ラビリン「ラビ!」
プリキュアの出現にブラックジャックとピノコとラルゴは驚いていた。
ブラックジャック「プリキュアだと!?」
ピノコ「アッチョンブリケ!」
ニャトラン「やったニャ!」
ペギタン「プリキュアになったペエ!」
ダルイゼン「プリキュア?あの古の…。いや、人間がそれだけ長生きできるはずがない。あいつは別人だ」
グレース「ふわあっ、どうやって着替えたの!?」
ラビリン「着替えって、他に驚く事があるラビ!」
今度はヘリの音がした。
グレース「ヘリコプターの音…?」
ブラックジャック「来てくれたか…!」
響「Balwisyall nescell gungnir tron」
未来「Rei shen shou jing rei zizzl」
ヘリから飛び降りた後、2人はギアを纏って地上に降りた。
ブラックジャック「よし、ラテの事は私に任せろ!」
ラテを抱え、ブラックジャックはピノコと共にその場を離れた。
グレース「空から人が降りてきた…」
ラビリン「ポカンと見てる場合じゃないラビ!」
響「未来、あの子って…?」
未来「何となくあの子の恰好、プリキュアの服装っぽいね…。ってあの子、響と声が同じだよ!」
響「ええっ!?」
グレース「ほんとに同じだ!」
ダルイゼン「次から次に邪魔者が集まるな…。メガビョーゲン、やっちゃいな!」
メガビョーゲンはグレースに襲い掛かり、ダルイゼンは響と未来に襲い掛かったため、響は格闘技で応戦した。
グレース「(唄ってる…。あの子達って、噂で聞いた…)」
ラビリン「グレース、跳ぶラビ!」
グレースはすこやか市を見渡せるほどの高さまでジャンプした。
グレース「ふわあっ、凄い!」
すかさずメガビョーゲンはマシンガンを放った。
グレース「うわああっ!」
ラビリン「ぷにシールド!」
肉球型のバリアでメガビョーゲンの攻撃を防いだ。
グレース「凄い…!」
ラビリン「落下の勢いで攻撃ラビ!」
グレース「わかった。たああああっ!」
落下の勢いを利用したかかと落としをグレースは綺麗に決め、メガビョーゲンをダウンさせた。一方、ダルイゼンは響と未来と交戦している最中だった。
ダルイゼン「シンフォギア…、まるで人造プリキュアとでも言うべきだな」
響「プリキュア?」
未来「たああああっ!」
魔を祓う神獣鏡のギアのビームをダルイゼンは腕で防いだが、その凶祓いの力はダルイゼンには毒であり、痛みで表情が歪んだ。
ダルイゼン「あのビームは俺達にとっては毒同然の攻撃か…」
一方、グレースは着地も成功していた。
グレース「ふわああっ、着地もバッチリ!」
ラビリン「喜んでいる暇はないラビ!あいつの身体をスキャンするラビ!肉球に1回タッチするラビ!」
グレース「わかった!」
グレースはステッキの肉球にタッチした。
グレースとラビリン「キュアスキャン!」
スキャンすると、何かが光った。
グレース「ラビリン、あれは?」
ラビリン「花のエレメント。メガビョーゲンが奪った、地球の命のパワーみたいなものラビ!」
グレース「あれを取り戻さなきゃいけないんだね!」
ラビリン「そういう事ラビ!」
そうこう言っている間にメガビョーゲンがパンチを繰り出し、グレースとラビリンは慌てたが…。
グレース「ふわあ、凄い!私、力持ち!」
ラビリン「プリキュアだから当然ラビ!グレース、メガビョーゲンの動きを押さえるラビ!」
グレース「はあああああっ!」
グレースはそのままメガビョーゲンを投げ飛ばした。
響「未来、ダメ押しに私達も一撃入れよう!」
未来「うん!」
響と未来はさらにメガビョーゲンに一撃入れ、メガビョーゲンの立ち上がる力を奪った。
響「さあ、今だよ!」
ラビリン「メガビョーゲンを浄化するラビ!肉球を3回タッチするラビ!」
再びグレースはエレメントボトルをセットした。
グレース「エレメントチャージ!」
そして、肉球を3回タッチした。
グレースとラビリン「ヒーリングゲージ、上昇!プリキュア、ヒーリングフラワー!」
浄化技でメガビョーゲンの体内からエレメントさんを摘出した。
メガビョーゲン「ヒーリングッバイ…」
グレースとラビリン「お大事に」
エレメントさんを抜き取られたメガビョーゲンは浄化され、エレメントさんは元の場所に戻り、蝕まれた場所も元通りになった。
ダルイゼン「ふーん、やるじゃん。とりあえず、報告しといた方がいいな」
神獣鏡の光は自分達の毒になる事もあり、ダルイゼンは撤退した。
響「未来、あの子はどう見ても…」
未来「うん…、プリキュアだよね…」
はしゃいでいるのどかの様子を見た響と未来は、どう見てもプリキュアだと判断した。そして、ブラックジャックはヒーリングアニマルから聴診器を貸してもらい、エレメントさんの声を聞く事にした。
エレメントさん「ありがとう、皆さん。ここのお花はもう大丈夫です」
ニャトラン「よかったよかった」
ブラックジャック「そう決めつけるのは早い!」
ブラックジャックが言った通り、ラテの具合は悪いままであった。
響「あのワンちゃん、まだ具合が悪いの…?」
ラビリン「すぐに浄化できなかったから、症状が重くなったラビ…」
のどか「そんな…」
ブラックジャック「とすれば、またメガビョーゲンが現れればラテの容態は悪くなるのか?」
ニャトラン「そうなるな…」
ブラックジャック「全く、具合が悪くなり続けていると身体が持たなくなってやがて死ぬ危険だって高いぞ。まだ具合が悪いようなら、私が診察した後で手術するほか」
エレメント「大丈夫、心配いりません。私の力を分けてさしあげましょう。お嬢さん、エレメントボトルを」
のどか「えっ…、これ?」
花のエレメントボトルにエレメントさんは力を注いだ。
エレメントさん「これをラテ様に」
ラテのリボンにエレメントボトルをセットすると、たちまちラテは全快した。
ラテ「ワフーン!」
ニャトラン「ラテ様!」
ペギタン「よかったペエ!」
ラビリン「ありがとう、のどかのお陰ラビ!」
のどか「ううん、これはラビリンの…あれ?」
ラビリン「どうかしたラビ?」
のどか「そういえば…何でウサギが喋ってるの!?」
ラビリン「今更ラビ!?」
未来「のどかちゃん…だったよね?ちょっと私達と一緒に来てもらえないかな?」
のどか「そ、そういえば…あなた達って、噂の歌ずきんちゃん!?」
未来「歌ずきんって…」
響「未来が言った通り、まどかちゃん以外に私と声が同じ子にまた会うなんて~!」
ブラックジャック「ややこしくなってきたな。とにかく、私が送迎するから指定の場所まで来てもらうぞ」
新たなる敵、ビョーゲンズの事についてラビリン達から聞きたい事があるため、ブラックジャックは響と未来、のどか達を車に乗せ、本部へ向かった。
これで今回の話は終わりです。
今回はヒーリングっどプリキュアの1話を描きました。
ブラックジャックが法外な手術代をとるのをテアティーヌはラビリン達に話してなかったのは、ヒーリングアニマルと人間の価値観の違いという事にしておきましょう…。
この時点では情報収集のために目立った暗躍をしていない杳馬ですが、節目には必ず大きな行動を起こします。なお、情報収集のために変装している姿はどこぞの緑のヒゲの服装がモデルです。
次の話はヒーリングっどプリキュアの2話で、ラビリンがひと悶着起こします。