S.O.N.G潜水艦
ややこしい事態の連続の末、のどかはブラックジャック達と共にS.O.N.Gの本部に来た。
のどか「ここってどういった場所かな…?」
ブラックジャック「ラビリン、なぜヒーリングガーデンでは私は超有名人扱いなんだ?」
ラビリン「ヒーリングガーデンの女王、テアティーヌ様は以前、具合が悪くなった時に本間丈太郎先生を呼び、その人に治してもらった事があるラビ」
ブラックジャック「本間先生がヒーリングガーデンに!?」
ニャトラン「そんで、地球のお手当てをしているヒーリングアニマル達はお手当ての際に人間達の会話を聞き、世界一の名医たるブラックジャック先生の存在を知ったのさ」
ペギタン「人間だけじゃなく、動物やミイラ、宇宙人まで手術したブラックジャック先生は素晴らしいお医者さんだとテアティーヌ様は誇らしく言ってくれたぺエ」
ニャトラン「そして、記念に銅像も建てたわけさ」
ブラックジャック「全く、私はモグリで人に恨まれ、蔑まれる医者なのに勝手に美化して語ったテアティーヌはどういう神経をしているんだ…」
ラビリン「ところで、どうしてラビリン達はここへ来ないといけないラビ?」
ペギタン「もしかして…、僕達を生体兵器として改造するペエ…?」
ペギタンは黒ずくめの医者達により、自分達が生体兵器に改造されるのではないかと不安になった。そう思っている間に発令所に到着し、恐る恐る入ってみると…。
切歌「妖精さんとプリキュアのお通りなのデス!」
調「ようこそ、S.O.N.Gへ!」
切歌と調がクラッカーを鳴らし、他の面々ものどかとヒーリングアニマルを歓迎した。
のどか「どうして歓迎されてるの…?」
切歌「決まっているのデス!」
響「プリキュアが実在してたんだから、切歌ちゃんと調ちゃんが特に張り切って歓迎したいって言ってたんだよ」
ニャトラン「俺達を、歓迎…?お前ら、何者なんだ…?」
弦十郎「俺達はノイズを始めとした特異災害と戦う秘密防衛組織、S.O.N.Gだ。そして、俺はS.O.N.Gの司令、風鳴弦十郎だ」
他の面々も挨拶した。
のどか「は、はじめまして…花寺のどかです…」
ラビリン達も挨拶した。
朔也「ウサギとペンギン、猫に犬か…」
あおい「ラテちゃんは特に可愛いわね」
ラテ「ワフーン!」
早速、ラテは装者達に近寄った。
マリア「(何、この子、とても可愛い…!)」
ラテの可愛さに装者達はメロメロだった。
沙織「それはそれとして、今後のメガビョーゲンへの対処するための情報共有を行うため、あなた方ヒーリングアニマルに聞きたい事があります」
ラビリン「その前にラビリン達の事は秘密にしてくれるラビ?」
弦十郎「ああ。そもそも、シンフォギアは機密なのだからな。君達の存在も機密の一種だと思えば、同じようなものだ」
ペギタン「ありがとうぺエ!」
そして、ラビリン達から事情を聞く事となった。
弦十郎「ところで、ラテ君はなぜ特別なんだ?」
沙織「パルティータの話では、ラテはヒーリングガーデンの王女なのです」
切歌「お、お姫様デスと!?」
ラビリン「先に説明をしてくれて助かるラビ。ヒーリングガーデンは地球のお手当てをするヒーリングアニマルがたくさん住む秘密の場所ラビ」
ペギタン「そこには、テアティーヌ様っていう女王様がいるペエ」
ラビリン「ラテ様のお母さんラビ」
のどか「そっか、ラビリン達もみんなヒーリングアニマルなんだね」
響「じゃあ、あの敵は何者なの?」
ペギタン「ビョーゲンキングダム。そこには、地球をまるごと病気にしようとするビョーゲンズって種族がいて、そいつらがメガビョーゲンを作っているペエ…」
未来「まるごと…病気?何でそんな事を?」
ニャトラン「自分達の住み心地のいい世界に変えようとしてるんだよ」
ペギタン「でも、それはビョーゲンズ以外の命はどんどん弱って死んじゃう世界ペエ…」
ニャトラン「ビョーゲンズが攻め込む事自体はテアティーヌ様も予想してたんだけど、世界蛇の瘴気の影響で予想よりも早くビョーゲンズの侵攻が始まった結果、キングビョーゲンと相討ちの等しい形でテアティーヌ様が力を使い果たしてしまい、戦えるヒーリングアニマルも全滅したようなもんだ…」
ビョーゲンズの侵攻に世界蛇が関係していた事は響達にとって衝撃的だった。
クリス「世界蛇がビョーゲンズに関わってるだって!?マジでやべえじゃねえか!」
弦十郎「なるほど、世界蛇という怪物のせいでビョーゲンズの活動が活発になり、キングビョーゲンと相討ちになる形でヒーリングガーデンは戦えるヒーリングアニマルが全滅したというのか…」
ラビリン「それで、ラビリン達はテアティーヌ様からパートナーとなる人間を探して共に地球のお手当てを行い、ラテ様をお守りするように言われて来たラビ」
???「なるほど、だからテアティーヌからの手紙が来なくなったのね」
そこへ、星矢親子が来た。
ペギタン「もしかして…、テアティーヌ様の戦友の女聖闘士ペエ!?」
パルティータ「ええ。グラード財団の病院に勤務してからは色々とアテナ様に報告したから、アテナ様はラテ達とは初対面だけど、ラテの名前とヒーリングガーデンの王女である事は知ってたのよ」
ペギタン「アテナって…」
ヒーリングアニマルたちは沙織と視線が合った。
ラビリン「あの人が地球を守る女神様のアテナラビ!?」
ニャトラン「信じられねえニャ!けど、テアティーヌ様の戦友まで来れば、地球のお手当ては楽勝だぜ!」
ラビリン「だからといって、パルティータにまかせっきりにしてはダメラビ!ラビリン達も頑張らないとダメラビ!」
ニャトラン「そりゃあ、俺もわかってるって」
星矢「いい心がけだぞ。俺達も毎回来れるわけじゃないしな」
沙織「メガビョーゲンの出現はラテという子犬が感知できるのですね?」
ペギタン「そうだペエ。メガビョーゲンが出現すると、ラテ様の体調が悪くなって、どこのエレメントさんがメガビョーゲンに取り込まれ、暴れているのかがわかるペエ。メガビョーゲンを浄化すればラテ様の体調も元に戻るけど、遅れるとエレメントさんの力を借りないといけないペエ」
弦十郎「こいつは厄介だな…(これを杳馬が聞いたら、確実に精神攻撃に利用するだろう…)」
ふと、沙織はある悪い予感がした。
沙織「万一に備え、私達の方でもメガビョーゲンの出現位置を検知しましょう」
のどか「あなた達の方でも?」
弦十郎「ああ。ラテ君の負担を少しでも俺達も肩代わりしてやりたい。少しでも君達の力になってあげる事が、大人の義務なのだからな」
のどか「大人…」
弦十郎「今日はもう遅いから、ペギタン君とニャトラン君のパートナーが見つかり次第、今後の詳しい事を話す。ブラックジャック君、送迎を頼むぞ」
ブラックジャック「ああ」
もう遅いため、のどか達は帰る事となった。
のどか「ラビリン。私、頑張る!絶対絶対、ビョーゲンズには負けない!これからも一緒に地球を守って行こうね!」
ラビリン「ラビリン、のどかと出会えてよかったラビ!」
のどかの家
ブラックジャックはのどかを送迎し、表向きの事情を説明した。
やすこ「のどかの帰りが遅いと思っていたら、そんな事が…」
ブラックジャック「ノイズ絡みの事でして、色々と手間取りました。それと、ラテというこの子犬の面倒をしばらく見てもらえないでしょうか?」
のどかは抱っこしているラテを見せた。
たけし「犬も飼えるとは言ったけど…」
やすこ「いきなり拾ってきちゃうとは…」
のどか「この子、迷子みたいでほっとけなくて…。私、この子を助けたいの!」
つぶらな瞳でラテは2人を見つめた。
たけし「わかったよ」
やすこ「ただし、ちゃんと飼い主を捜す事」
のどか「うん、ありがとう!お父さん、お母さん!」
ブラックジャック「では、私はこれで」
ラルゴ「クゥン」
ラテ「アンアン!」
また会おう的な事をラテとラルゴは言い、ラルゴはブラックジャックと共に家に帰った。
ビョーゲンキングダム
その頃、ダルイゼンは杳馬と共にプリキュアが現れた事をキングビョーゲンに報告した。
キングビョーゲン「プリキュアだと…?」
ダルイゼン「自分で名乗っていたし、多分ね」
杳馬「ダルイゼンのダンナの報告は本当だぜ、キングビョーゲンのダンナ」
女「ちょっと、キングビョーゲン様をダンナ呼ばわりするし、人間なのにビョーゲンキングダムにいられるとか、どうなっているのよ!」
杳馬「そうカリカリすんな、シンドイーネの姐さん。俺はキングビョーゲンのダンナの部下じゃなくて協力者だからな。ダルイゼンのダンナやグアイワルのダンナと一緒に仲良くやっていこうじゃねえか」
グアイワル「プリキュアというと、遥か昔にキングビョーゲン様を一度倒したという、あのプリキュアか」
シンドイーネ「もう、バカバカバカバカ!キングビョーゲン様は倒されていません~!ちょっと追い詰められただけです~!ね?キングビョーゲン様~!」
キングビョーゲン「…逃げ延びたヒーリングアニマルが新たな人間をパートナーとしたか…」
シンドイーネ「この私が、今すぐ潰してあげましょうか?」
キングビョーゲン「いや、今は地球を蝕む事が先決だ。我の身体を取り戻すために、グアイワル!」
グアイワル「はっ!」
キングビョーゲン「シンドイーネ!」
シンドイーネ「はい!」
キングビョーゲン「ダルイゼン、この星は必ず我々の物にする。いいな?」
三幹部「はい(了解…)!」
キングビョーゲン「杳馬よ、世界蛇の瘴気で我が予想よりも早く力を蓄える事ができた事は礼を言う。だが、これから蝕むこの星を奴の餌にする事は許さんとベアトリーチェに伝えろ」
杳馬「わかったぜ。そんじゃ、ベアトリーチェちゃんにこの事を伝えておくからな。後、俺がメガビョーゲンを呼び出して地球を蝕むのはある程度奴等の情報収集を行ってからにするぜ」
キングビョーゲン「お前はあくまでも協力者だからな。好きにしろ」
伝言を伝えるために杳馬は姿を消した。
キングビョーゲン「杳馬…奴は我ら以外では生きていけない環境でも平然としている以上、明らかに人間ではない…。一体、何者だ…?」
自分達以外では生きていけない環境でも平然としている杳馬の正体が気になるキングビョーゲンであった。
のどかの家
そして翌日…。
たけし「新しい制服、似合ってるよ」
のどか「うふふっ、ありがとう!」
やすこ「でも、始業式にしては荷物、多くない?」
たけし「…よし、お父さんが車で送ってあげよう!」
のどか「あ、いや…道を覚えたいし…。お母さん、ラテをお願いね!行ってきます!」
ラテ「アン!」
のどかが登校する時にしれっとラテが来ており、見送った。
ブラックジャックの家
ブラックジャックはコーヒーを飲みながら通信機で弦十郎と話しつつ、のどかが引っ越してきた方へ視線を向けていた。
弦十郎『ちょうどのどか君が住んでいる場所がこのすこやか市だから、すこやか市の人気のない海岸沿いに診療所を構えている君に色々頼む事になって済まないな』
ブラックジャック「のどかは私がオペをした患者でもあるからな。それに、手術後に消えた病巣の事が気になるのさ」
弦十郎『消えた病巣…?』
沙織『確か、ブラックジャック先生の手術の記録にこのような事がありましたね』
ブラックジャック「以前、のどかの手術を行った際、俺は身体の中を移動し、定着した部分を蝕んでいく不思議な病巣を見つけた。この病巣こそがのどかが入院していた病院の医師達を悩ませていたもので、俺を呼ぶ事を検討するほど厄介なものだと聞いた。それが気になってもっと調べようと手術後にサンプルといて持ち帰る予定だったのだが、手術が終わってから、いつの間にか消えてしまったんだ」
弦十郎『盗まれた可能性は?』
ブラックジャック「あれを盗む奴は金やコレクション問わず、医師免許を持った余程のマニアぐらいだろう」
沙織『では、病巣が動いて逃げ出したというのは…?』
ブラックジャック「病巣がひとりでに動いて逃げ出した、か…。移動する病巣である以上、可能性はなくはないが…」
弦十郎『とにかく、地元だから君は俺達よりものどか君達の力になれるだろう。そして、凄腕の医者である大人としてこれからのどか君の事を頼むぞ』
そう言って通信を切った。
ブラックジャック「さて、のどかは学校生活は大丈夫なのやら…」
リディアン
リディアンでは、また課題の事で響は教師に怒られていた。
教師「立花さん、またなのですか!いい加減、期限内での課題の提出を徹底させてください!」
響「はぁ…」
いつものように響はしょぼくれ、放課後になった。
響「また怒られた…」
クリス「そうなって当然だろ、バカ!」
未来「いい加減、少しは学習して期限内で提出しようよ」
響「とほほ…。のどかちゃんは今頃、私と同じようになっているのかな…?」
クリス「はぁ!?バカのようになる方がおかしいだろ!」
未来「のどかちゃんのこれまでの記録を見たけど、勉強面はともかく、最初の時間軸のほむらちゃんのようにまともにスポーツができる状態じゃないみたいだよ」
響「まともにスポーツが、できない…?」
すこやか中学校
記録にある通り、のどかは最初の時間軸のほむらのようにまともにスポーツできるような状態ではなかった。その姿にラビリン達は衝撃を受けていた。
ラビリン「のどか、いくら何でも情けないラビ!プリキュアの時はもっと鮮やかに跳ねたりしてたラビ!」
のどか「えへへ…実は私、運動得意じゃないんだよね。体力ないし…」
ラビリン「…何で、プリキュアやるって言ったラビ…?」
のどか「えっ…?」
ラビリン「のどか、絶対ビョーゲンズに負けないって言ったラビ…。一緒に地球を守って行こうって…」
のどか「うん」
ラビリン「ダメラビ…。のどかとは無理ラビ!ラビリンは新しいパートナーを探すラビ!」
ラビリンはどこかへ行ってしまった。
ペギタン「ラビリン!」
慌ててペギタンは追いかけた。
???「花寺さん」
ちゆが呼ぶ声がしたため、ニャトランは慌ててのどかのバッグに隠れた。
のどか「沢泉さん…」
ちゆ「これ、よかったら」
スポーツドリンクを飲みながら話をする事となった。
ちゆ「ねえ、あなた運動が苦手じゃなくて、あまりやった事がないんじゃないの?」
のどか「えっ、何でわかるの?」
ちゆ「何となく。どれだけ動いたら、どれだけ疲れるのか、自分でわかってなくて」
のどか「ちゃんと運動やってる人にはわかるんだね。私はずっと、見てるだけだったから…」
ちゆ「そう、なの…?」
のどか「だから、今は色んな事をやってみたくて仕方ないの。すぐ疲れちゃうんだけどね」
ちゆ「最初は欲張らない事、かな」
のどか「え?」
ちゆ「まずは基礎体力をつけながら、自分が一番やりたい事を決めて、頑張るといいんじゃない?」
のどか「一番、やりたい事…」
すこやか市
ラビリンは最初にすこやか市に来た場所でペギタンと共に夕日を見ていた。そこへ、ブラックジャックとピノコが来た。
ペギタン「ブラックジャック先生…」
ブラックジャック「ラビリン、のどかはどうした?」
ラビリン「……」
ブラックジャック「まさかお前さん、自分勝手な理由でのどかとのパートナー関係を解消したのか?」
ラビリン「ラビ!?だって、のどかは」
ラビリンの言おうとした事を塞ぐように、ブラックジャックはラビリンをぶった。
ピノコ「ひえっ!」
ペギタン「ペエ…!」
ラビリン「殴ったラビ…」
ブラックジャック「そんな理不尽な事をすれば、こういった目に遭うのは当然だ」
ラビリン「理不尽なのは」
再びラビリンの言い出す前にブラックジャックはぶった。
ラビリン「ぶったラビ…、二度もぶったラビ!親に2回連続でぶたれた事ないのにラビ!!」
ブラックジャック「甘ったれるな!のどかと一緒に地球をお手当てすると決めておきながら、それを自分勝手な理由でやめる奴に医者が務まるものか!!」
ラビリン「だって…、危ないラビ…。ただでさえビョーゲンズの浄化は危険ラビ。なのに、あんなどんくさかったらもっともっと危ないラビ。ラビリンだって…、まだ見習いラビ。せっかく勇気を出してくれた優しいのどかを遭わせちゃったら…」
ペギタン「ラビリン…」
ブラックジャック「そのお前さんの行動がのどかを逆に危険にさらすんだ!」
ラビリン「ラビ…?」
ブラックジャック「のどかの事は私はよく知っている。自分から危ない事に首を突っ込みたがる事も、運動ができない事も。パートナーの事をよく知らずによかれと思ってやったお前さんの行いは逆にのどかを危険にさらすだけだ」
ラビリン「ラビ…」
のどかの家
のどかは家に帰ってきたが、ラビリン達は帰ってきていなかった。
ニャトラン「ラビリン達、まだ帰ってないか…」
???「アンアン!」
声をかけてきたのはラテだった。
のどか「そうだね。まず、やらなきゃいけない事、やらなきゃね」
S.O.N.G潜水艦
切歌と調は訓練で本部にいた。
切歌「調、昨日やってきたヒーリングアニマルの中でもラテは特に可愛かったデスね!」
調「うん。でも、私は調神社に現れたウサギが一番かな…」
切歌「むむむっ…、あのウサギさんも捨て難いデスし、ラテも可愛い…。ああ、あたしがラテのパートナーになってプリキュアとして戦ってみたいのデス!」
調「だけど、ラテはラビリンのようにパートナーになれるのかな…?」
そんな折、警報が鳴った。
切歌「な、何デスと!?」
弦十郎『たった今、すこやか中学校にメガビョーゲンが出現した!ちょうど訓練で本部にいる2人は現場へ向かってほしい!』
切歌「ガッテン承知デス!」
2人はすぐに出撃した。
すこやか市
ブラックジャックの方にもメガビョーゲン出現の知らせが来た。
ブラックジャック「何、メガビョーゲンが!?」
ペギタン「メガビョーゲンが現れたペエ!?」
ブラックジャック「ああ!このままだとまずい!お前さん達も来い!」
慌ててブラックジャックはラビリン達と共に車に乗り込み、すこやか中学校へ進んだ。
ブラックジャック「(のどか、お前は声はおろか、危うさまで響と同じだ…。いくら人の役に立ちたいからといって無茶はするな!)」
すこやか中学校
メガビョーゲンの出現ですこやか市に避難警報が発せられ、切歌と調はすこやか中学校へ向かっていた。
切歌「あそこにメガビョーゲンがいるのデスね!」
調「あっ…!」
2人の視線の先にニャトランとぐったりいているラテ、そして変身できないのにも関わらず、メガビョーゲンに立ち向かおうとしているのどかを見つけた。少し離れた場所にダルイゼンもいた。
切歌「変身しないで立ち向かうなんて、司令や聖闘士でなければ無茶なのデス!」
調「のどかって、こういった所も響さんと同じだ…」
のどかは元々身体能力が低いために身体が限界にきていた。
のどか「もう、走れ…」
メガビョーゲンに追いつかれそうになったのどかだが、切歌と調が駆け付け、互いのアームドギアでメガビョーゲンを斬りつけた。
調「ギリギリセーフ…!」
のどか「歌ずき」
切歌「あたし達は歌ずきんじゃなくて、シンフォギア装者なのデス!」
のどか「シンフォギア…?」
???「のどか、大丈夫か!?」
切歌と調がメガビョーゲンと戦っている最中にブラックジャック達が駆け付けた。
ラビリン「のどか、あんな格好意味ないのになぜ逃げないラビ!?」
のどか「だって、助けないんだもん!ラテも、エレメントさんも…。みんな病気なんて辛いよ…!」
ラビリン「のどか…」
のどか「私ね、長い間ずっと病気で休んでたの…。ずっとずっと、思うように動けなくて…、何もできなくて…、辛くて…悲しくて…寂しくて…。でもね…お父さん、お母さん、ブラックジャック先生を始めとしたお医者さん達…。たくさんの人が励ましてくれて、助けてくれて…そうやって元気になれたの…。だから私、思ってた…。助けてもらった分、たくさんの人にお返ししたいって…、たくさんの人を助けたいって…。だから…プリキュアになれてうれしかった…。ラビリンが私を選んでくれて、嬉しかったの…」
ラビリン「のどか…」
のどか「絶対応えたいって思った…!1人じゃ無理でも、ラビリンと一緒ならできるって思った…!お願い、ラビリン…。私は運動得意じゃないけど、お手当てだけは、プリキュアだけは何があっても頑張るから…、苦しむ地球をラビリンと一緒に助けたい…!これが今、私の一番やりたい事なの…!」
のどかの言葉にラビリンは泣いてのどかに抱き付いた。
ラビリン「ごめんなさいラビ!」
のどか「ラビリン…」
ラビリン「のどかの気持ちも、事情も聞かないで決めちゃってブラックジャック先生に二度もぶたれて…、ラビリンお医者さん失格ラビ!」
のどか「そんな、そんな事ないよ…」
ラビリン「ラビリンがのどかに助けてもらったみたいに、のどかに難しい事はラビリンが助けるラビ…!だから、のどか…。やっぱり…ラビリンのパートナー、続けてほしいラビ!」
のどか「ありがとう、ラビリン…。もちろんだよ…!」
ブラックジャック「感傷に浸っている暇はないぞ。すぐにメガビョーゲンを浄化するんだ!」
のどかは戦っている切歌と調の傍に来た。
切歌「遂にプリキュアの変身を生で見れるのデス!」
調「うん、楽しみ…!」
ラビリン「スタート!」
ラビリンはヒーリングステッキと合体した。
のどか「プリキュア、オペレーション!」
ラビリン「エレメントレベル上昇ラビ!」
のどかとラビリン「キュアタッチ!」
ヒーリングステッキにエレメントボトルをセットし、肉球の部分にタッチした後、のどかは白衣を身に纏い、プリキュアに変身した。
グレースとラビリン「重なる二つの花」
グレース「キュアグレース!」
ラビリン「ラビ!」
プリキュアを目の前で見た切歌と調の喜びは相当なものだった。
調「切ちゃん、遂に夢が現実になったね!」
切歌「プリキュアと一緒に戦える日が来るなんて、あたしは最高デス!」
グレース「あれ?今日はあなた達が来たの?」
切歌「そうデス!」
調「早くメガビョーゲンをやっつけて、ラテとエレメントさんを助けよう!」
グレース「うん!」
早速、グレースは切歌と調の2人と力を合わせ、メガビョーゲンと応戦した。
ダルイゼン「やれやれ、プリキュアの他にプリキュアもどきもまた来たのか…」
グレースとラビリン「キュアスキャン!」
グレースがステッキの肉球のタッチしてスキャンすると、エレメントさんが囚われている場所が判明した。
ラビリン「木のエレメントさんラビ!」
調「だったら…」
切歌「あたし達の合体技でダウンなのデス!」
切歌と調の合体技を放ち、メガビョーゲンをダウンさせた。
ラビリン「今ラビ!」
グレースはエレメントボトルをセットした。
グレース「エレメントチャージ!」
そして、肉球を3回タッチした。
グレースとラビリン「ヒーリングゲージ、上昇!プリキュア、ヒーリングフラワー!」
浄化技でメガビョーゲンの体内からエレメントさんを摘出した。
メガビョーゲン「ヒーリングッバイ…」
グレースとラビリン「お大事に」
エレメントさんを抜き取られたメガビョーゲンは浄化され、エレメントさんは元の場所に戻り、蝕まれた場所も元通りになった。ラテも元気になった。
ダルイゼン「フン…」
ダルイゼンは去っていった。
杳馬「ほう、のどかちゃん達はあのラテちゃんという犬の体調でメガビョーゲンの出現を知るのか…。メガビョーゲンはナノビョーゲンをエレメントに憑りつかせて生み出すが、素材をエレメントから別の代物にする事でメガビョーゲンを生み出せるのか、近いうちに実験してみる価値はありそうだな…」
一部始終を杳馬は気配を消して見ていた事を、その場にいた面々は誰一人として知らなかった。何かを企む杳馬は誰にも知られる事なく、その場を後にした。
ペギタン「それにしても、ブラックジャック先生はどうしてのどかを気にかけるペエ?」
ブラックジャック「私も小学生ぐらいの時にある事故で数年もの間、のどかと同じような生活を強いられていたのさ」
のどか「えっ?ブラックジャック先生も私と同じように長い間入院いていた時期があったなんて…」
ブラックジャック「その時の事故で私は母親と共に身体がバラバラになり、火傷も全身を覆うという大怪我を負った。そんな私を救ってくれたのが、今は亡き本間丈太郎先生だったんだ…」
のどか「本間、丈太郎…?私、入院していた頃に名前を聞いた事があります!それに、本間先生の著書の『ある障害者の記録』も読んで、とても励まされて、なる事ができたらお医者さんになりたいとも思うようになって…」
ブラックジャック「まさか、それをのどかが呼んでいたとは。意外と接点があったものだな」
切歌「ええっ!?」
ラビリン「どういう事ラビ…?」
ブラックジャック「母は助からなかったが、本間先生の手術のお陰で私は一命を取り留め、死に物狂いのリハビリを終えて自由に動けるようになった。その時のハイキングの記録がのどかが読んだ『ある障害者の記録』なんだ」
のどか「ブラックジャック先生の…、リハビリの記録…」
ブラックジャック「私が医師を志したのは、本間先生に助けられたからなんだ。まさか、私の手術で助かったのどかが私に憧れ、やる事は私と違う形にはなったが、地球の医者になるとはな。だが、私のような医者には」
ラテ「ワフーン!」
自分のような医者になるなと言いたかったブラックジャックだったが、ラテに遮られる形で伝えられず、うやむやになった。同じ頃、静かになった事でちゆが出てきた。
ちゆ「静香になったわね…」
???「私、ランニング始めるね!」
話しているヒーリングアニマルとのどかと装者達、そして母親を助けてくれたブラックジャックがいた事にちゆは衝撃を受けた。
ちゆ「一体、何…?」
これで今回の話は終わりです。
今回はラビリンがひと悶着起こすのを描きました。
27話の内容が衝撃的だったそうなので、それらの前触れ的な要素としてブラックジャックがのどかの手術の際に摘出した謎の体内を移動し、手術後に消えてしまった不思議な病巣という謎を描きました。
傍から見れば自分勝手な理由でのどかとのパートナー関係を解消しようとしたラビリンをブラックジャックが修正するという、ガンダムの「親父にもぶたれた事ないのに」も入れています。また、ブラックジャックがかつては爆発事故でのどかと同じような状態だった過去を語るというのも描いています。
次は目撃したちゆがプリキュアになる話です。