特異災害対策機動部二課
二課の司令室には武装組織の親玉とやや老いた老人がいた。
司令官「この度ははるばるアスガルドより来ていただき、誠にありがとうございます」
老人「いえ、こちらこそ光栄です。上手く行けば、あんな氷に閉ざされた地に住むアスガルドの民をこの太陽のあたる地へ移住させる事ができて大助かりですよ」
司令官「これも、奴を倒すためにあなた方を雇ったのですから」
老人「ジークフリートを倒した今、私の障害となる者は誰一人おらん。いや、私の秘策の前では誰もが無力なのだからな」
そこへ、ロキが入ってきた。
ロキ「ドルバル教主、申し訳ございません。黄金の鎧を纏った謎の戦士には教主自慢の秘策は通じませんでした…」
ドルバル「私の秘策が通じぬとは…。ジークフリートには通じたのになぜ…。黄金の鎧…?」
ドルバルはロキの報告に反応した。
ロキ「どうしましたか?」
ドルバル「少し調べ物をしてくる。お前達は指示があるまで待機しておけ」
ロキ「承知しました」
古い書物をドルバルは読み漁っていた。
ドルバル「(黄金の鎧か…。奴等からの情報が正しければその鎧の正体は…!)」
書物の中にドルバルはあるものを見つけた。
ドルバル「やはりそうか…、あの鎧は…」
隠れ家
翌朝、響達は起きた。
響「ふあ~っ…、よく寝た…」
翼「しっかり眠れたな」
響「了子さんがまだ寝てるなら、了子さんを起こしてきますね!」
フィーネのいる所へ向かい、フィーネがまだ寝てるなら起こそうとした響だが、寝ているフィーネの姿に衝撃を受けた。
響「りょ、了子さん!な、ななな、何で全裸で寝てるのですか~~~!!」
フィーネ「ん?それは洗濯物が増えるからな。こういったプライベートな場所では全裸でいて何が悪い?」
響「とにかく、服を着てください!」
朝になった事もあり、フィーネは下着や服を着たのであった。
フィーネ「ふふ…まさかこんな事になるなんてね…。二課が占拠されたと思ったら、黄金聖闘士やシンフォギアの実物を纏った装者が現れて、その小宇宙と歌でネフシュタンの起動も成功…(それから…この私が、自ら誰かに協力を求めるなんて…)『私と櫻井了子にとっての唯一の居場所』ね…。心にもない事をよく言ったものだわ。…けれど、取り返すべき物があるのは本当。そのために、黄金聖闘士やあの子達にも協力してもらわなきゃね。そう…私は私をやめる事はできないのだから…」
特異災害対策機動部二課
その頃、ウェルの方では部隊隊員が黒服達を蹴散らしていた。
ウェル「さあ、さっさと片付けるのです!僕と人類のミライのため、死力を尽くしてください!」
部隊隊員A「博士のためとか言われると、余計にやる気がなくなるよな…」
部隊隊員B「ぼやくなって…気持ちはわかるけどよ」
ウェル「相手は多数!しかしこちらには天才である僕がいる!僕という才能が、こんな所で倒れるはずはありません!」
部隊隊員A「(あの銃弾を素手で掴む化け物みたいな2人なら、そう言っても違和感はないけど…)」
ウェル「クク…あと少しですよ!もう少し進めば、あの二課の聖遺物保管庫です!ああ、早くこの目で見たい…!」
部隊隊員A「…俺達のしてる事って、もしかして強盗じゃないか?」
部隊隊員B「余計な事考えるなって。…全部博士の指示なんだし、言う通りにしてりゃいいんだよ」
ウェル「さあ、さあ!もっと急ぐのです!」
ウェルは聖遺物保管庫へ入った。そして、あるものを見つけた。
ウェル「…まさか、こんな場所に保管されていたとは、懐かしいものですね…。」
部隊隊員A「博士、まだですか!」
部隊隊員B「敵の増援が来てます!急いでください!」
ウェル「いいから、死ぬ気でその場を護るのです!…全く、情けない。ネフィリム…あの時、僕が研究していた聖遺物…。この完全聖遺物を起動させるには、大量のフォニックゲインが必要だった。それがないために、研究を断念せざるを得なかった…。だというのに!それを僕の力不足と決めつけ、僕から全てを取り上げた憎っくき米国政府…。その挙句に聖遺物の持つ無限の可能性を閉ざし、ただ兵器として使えるようにしろ、などと愚にもつかない命令まで!聖遺物は可能性だ!人類を英雄たる者へと昇華させるための…はっ!?」
ウェルはある事を思いついた。
ウェル「いい事を思いつきましたよ!僕の価値を証明すると共に、あの国に意趣返しまでできるという、天才のひらめきが!そう…今はある!聖遺物を起動させる事のできるフォニックゲインを持つ者達がいるんだ!」
ウェルの部隊隊員達は押されていた。
部隊隊員A「は、博士!これ以上は持ちません!」
部隊隊員B「お願いします、撤退を!」
そう言ってると、ウェルが何かを抱えて出てきた。
ウェル「…お待たせしました。もうここに用はありません!」
部隊隊員A「博士、それは一体、何を抱えて…?」
ウェル「『英雄』ですよ!天より落ち、全てを喰らい尽くす、貪欲なる『英雄』です!」
部隊隊員A「え、英雄って…」
部隊隊員B「おい、いいから急ぐぞ!このままじゃ掴まっちまう!」
部隊隊員A「あ、ああ…」
ウェル達は脱出したのであった。
隠れ家
一方、星矢達は…。
星矢「響、朝から何を見たんだ?」
響「そ、それは言えない…(星矢さんに裸で寝てた了子さんを見たなんて言えないよ~…)」
フィーネ「朝から呼び出してごめんなさいね。昨日はよく休めたかしら?」
響「はい、昨日はぐっすりでした!」
フィーネ「ふふ、よかったわ」
紫龍「…この部屋はお前のか?」
フィーネ「まあね。外の拠点の一つよ。あなた達に使わせた部屋と作りは同じだけど、こっちは私専用なの」
響「専用?もしかして、特別な機能とか!」
フィーネ「大したものじゃないわ。ここから色々なものにアクセスできるようになっているだけよ。監視衛星とかね」
翼「か、監視衛星!?」
調「それ、違法じゃ…」
フィーネ「ええ、でも便利じゃない。それに監視対象は二課の関係者は二課を占拠したならず者達よ?遠慮する必要あるの?民間人なんて退去命令でもうこの辺りにはほとんどいないし、それこそ多少派手に動いても、誰にも迷惑はかからないわ。それに元をただせば監視衛星も櫻井了子の作った物よ。製作者本人がそれを使って何が悪いの?」
紫龍「お前は櫻井了子ではなく、フィーネだろう」
フィーネ「…ええ、そうね。でも櫻井了子としての意識も残っているのよ。これは本当」
響「あっ!だから白衣なんですね!」
フィーネ「…別にそういうわけじゃないのだけど。単純に動きやすいからよ」
調「…どうして私達にそんなに色々話してくれるんですか?」
フィーネ「二課を解放するという、同じ目的を持った協力者でしょう?(…それに、あなた達に隠し事はできないみたいだしね)」
翼「誠意か。だが私達は」
フィーネ「いいのよ、あなた達にも話せない事もあるでしょう。それを無理に聞き出そうとは思わないわ。…でも、私が推測するのは勝手よね?実はあなた達の事を私なりに考えてみたの」
響「えっ!?わ、私達はどこにでもいる、普通の装者ですよ…?」
星矢「装者はどこにでもいるわけねえだろ…」
フィーネ「ええ、どこにでもいたりはしないわね。…でも少し違う。装者は『どこにもいない』のよ。少なくともこの世界には。あるはずのないシンフォギア、いないはずの装者。それも3人も…そして、あなた達の現れる直前にあった謎の聖遺物反応…。そこの黄金聖闘士も含めてあなた達は『可能性の世界』から来たんじゃないの?こことは違う、この世界と並行の世界から」
それに装者一同は反応した。
フィーネ「…ふふ、その反応は図星かしらね?」
紫龍「やはり、響達の事についても気付いたか…」
調「先にフィーネに会った星矢さんと紫龍さんも並行世界から来た事がバレたんですか?」
星矢「ああ。この世界には神話の時代に聖闘士が全滅したから、俺達が纏っている聖衣でバレてしまった」
翼「まさか、聖闘士が全滅した世界だとは…」
フィーネ「元々、並行世界の存在については疑っていたの。その移動を可能とする聖遺物の存在も、理論上はあり得るものだった。とはいえ、まさか本当に遭遇するとは思ってなかったけど」
響「は~、やっぱり了子さんは凄いですね~」
翼「た、立花!」
紫龍「先にバレてしまった俺達が言うのも何だが、もう隠しても無駄だ」
翼「紫龍まで…」
フィーネ「そうね、できれば正直にはなしてくれると嬉しいわ。興味深い観察対象なんだもの」
翼「私達は観察対象か…」
フィーネ「気に入らないかしら?これでも褒めてるつもりなんだけど。あて、それじゃ今度は聞かせてもらいましょうか。あなた達は、こちらに何をしに来たのかしら?」
主に紫龍がそのいきさつを説明した。
フィーネ「異変を収めに来た、ね…。そしてカルマノイズ…。それは、この前現れたあの変異体のノイズの事ね」
星矢「あんたはあれを知っているのか?」
フィーネ「何も知らないわ。この前あなた達と遭ったのが初めて。ノイズに何かおかしな呪いが混じってるみたいだったけど。私の知る限りでは、この世界で観測された事はないはずよ」
響「そうなんですか?」
フィーネ「ええ。あなた達が来て、カルマノイズが現れた。卵が先か、鶏が先か…どちらなのかしらね、ふふ。ともあれ、お互いについて知る事もできたし、仲良くやりましょう?さて、次はあの神闘士の様子を見に行きましょう」
星矢達の使っている部屋でジークフリートの様子を見に来た。
響「あのジークフリートって人…一体、どうしたんですか…?」
星矢「わからねえ。ジークフリート自身に聞く以外に何があったのかを知る事はできないからな」
そう言ってると、ジークフリートの意識が戻った。
調「あの人、意識が戻ったみたいよ」
紫龍「ジークフリート、聞きたい事が」
ジークフリート「貴様ら、ドルバルの手下か!?」
痛みを感じながらも、ジークフリートは起き上がろうとした。
響「ま、待ってください、ジークフリートさん!私達はドルバルって人の事自体、何も知らないんです!それに、怪我が治ってない状態で動いたら傷が開きますよ!」
一時は響の言葉を疑ったジークフリートだったが、響達の眼差しを見て響達は本当にドルバルの事を知らないと判断し、疑うのをやめた。
ジークフリート「…どうやら、本当にドルバルを知らないようだ。だが、あの金色の鎧の2人が私やアスガルドの事を知っているのが腑に落ちない。説明してほしい」
紫龍「そうする」
紫龍は星矢達と共に自己紹介し、自分達は並行世界から来た事、そしてかつてアスガルドでジークフリート達神闘士と戦った事を説明した。
ジークフリート「並行世界か…。にわかには信じがたいな…」
フィーネ「私達の世界ではアテナの聖闘士は神話の時代に全滅しているのよ。それなのに、全滅したはずの聖闘士が現れたのは『聖闘士が現代にも残っている世界』から来たと考えた方が自然でしょ?」
ジークフリート「…ここまで言われては並行世界の事は信じよう」
星矢「ジークフリート、お前はあんなにやられてたんだが、アスガルドで何があったんだ?それに、俺達は俺達の世界では見た事もない神闘士に襲われた。何があったのか教えてほしい」
ジークフリート「本当はアスガルドの問題であるが故、私が解決しなければならない問題なのだが、助けてもらったお礼で説明する。事の発端は、先代のオーディーン地上代行者が後継者をヒルダ様に決めた事から始まった」
響「あの…ヒルダさんって、どんな人なんですか?星矢さんと紫龍さんは知ってるようですけど、私達は全然知らないので」
紫龍「ヒルダはアスガルドの長でオーディーンの地上代行者でもある女の人だ」
調「その人って、すっごい美人なんですか?」
星矢「ああ。沙織さんにも負けないぐらいだ」
翼「それで、地上代行者がヒルダに決まった事がなぜ事の発端になったんだ?」
ジークフリート「地上代行者の候補にはドルバルもいた。ドルバルの支持はヒルダ様にも迫る程だったが、同時に黒い噂も色々とあった上、普段は隠している黒い野心を見抜いた先代の地上代行者は後継者をヒルダ様に決めた。その先代の決定をドルバルはその場ではあっさり受け入れたのだが…、時が経つにつれ、私達ヒルダ様派の神闘士の間でドルバルはヒルダ様への謀反を企てているのではないかという話が飛び交うようになったんだ。そして、その証拠を掴んだ私はヒルダ様に進言した」
回想
証拠を掴んだジークフリートはヒルダの元に来た。
ヒルダ「何ですって?ドルバル教主が謀反を?」
ジークフリート「はい。ドルバルの謀反の疑いは以前からありましたが、決定的な証拠が見つかりました。これを」
ジークフリートは証拠をヒルダに見せた。
ヒルダ「…謀反の企ては本当のようですね」
ジークフリート「今、ドルバルはドルバル派の神闘士と共に米国のある組織に雇われて日本にいます。奴が謀反を起こす前にこちらが先手を打ち、倒してしまう方が得策だと」
ヒルダ「わかりました。アスガルドや地上の平和のためにも、ドルバルと決着を着けましょう!」
ジークフリート『ドルバルと決着を着ける決意を固めたヒルダ様は自身に万一の事があった時に備え、侍女のリフィアに地上代行者の代理を任せて私と共に日本へ向かい、ドルバルと対峙した。だが、私はドルバルには歯が立たなかった…』
ジークフリートはドルバルに手も足も出なかった。
ドルバル「どうした?ジークフリート。お前はこれでも最強の神闘士なのか?笑わせてくれる!」
ジークフリート「うわああああっ!!」
ドルバルの拳でジークフリートは吹っ飛ばされた。
ヒルダ「ジークフリート!」
ヒルダもドルバルの拳で気を失わされたのであった。
ジークフリート「ヒルダ様…!」
ドルバル「無様なものだな、ジークフリート。せめて死ぬ前にヒルダの姿を目に焼き付けておけ!」
自分に手も足も出ないジークフリートを嘲笑った後、ドルバルは拳を連続で放ち、ジークフリートは大きく吹っ飛ばした。
ジークフリート「ヒルダ様ぁああああっ!!」
主の名前を言いながらジークフリートはドルバルの拳で大きく吹っ飛ばされたのであった。
ジークフリート「…それで、私はお前達と会ったんだ…」
星矢「そのドルバルって奴はジークフリートが負ける程の相手だとは…」
紫龍「(ジークフリートの強さは俺達はよく知っている。この世界のジークフリートの強さが俺達の世界のジークフリートと同じぐらいだとすれば、そのジークフリートが手も足も出ないほどにドルバルは強い可能性もあるが…、ドルバル派の神闘士の言っていた『ドルバルとっておきの秘策』というのも気になる…)」
フィーネ「なるほど。そのドルバル達を雇ったのは、二課を占拠している連中で間違いないわ」
翼「そいつらがドルバル達を!?」
フィーネ「雇った目的は恐らく、風鳴弦十郎の抹殺のためでしょうね。強い奴を倒すにはもっと強い奴を連れてくるとは考えたものね。もっとも、ヒルダへの謀反を企てていたドルバルの事だから、奴等の素直に従うだけだとは思えないわ」
響「これでジークフリートさんの敵と私達の敵が一致しましたね!力を合わせて」
ジークフリート「お前達と協力する気はない」
響「な、何で!?」
ジークフリート「この問題はもともとアスガルドの問題。謀反を企て、ヒルダ様を拉致したドルバルは私が倒さねばならないのだ!」
協力する気がないと言ったジークフリートに響はショックを受けた。
調「協力してもらえないなんて…」
紫龍「わかった、ドルバルについてはお前に決着を着けさせよう。だが、お前は怪我で満足に戦える状態ではない。今は怪我を治すのに専念するんだ。そして、俺の考えなのだが、お前は実力でドルバルに負けたのではないと思っている」
ジークフリート「紫龍、どういう事だ?」
翼「相手はジークフリートが敵わなかった相手なのだぞ」
紫龍「俺と星矢がドルバル派の神闘士と戦った際、奴等は『ドルバル教主のとっておきの秘策が効かぬとは…』と言っていたんだ。恐らく、そのとっておきの秘策でお前は負けてしまったのだろう」
ジークフリート「実力で負けたのではないのか…」
星矢「だとすれば、その秘策の内容と破る方法さえ見つかれば、ジークフリートがドルバルを倒す事も可能になるぞ!」
紫龍「お前の望んでいるようにドルバルとの戦いは任せる。その代わり、俺達にヒルダの救出とドルバルとっておきの秘策の内容と破り方を見つけさせてほしいが、余計か?」
ジークフリート「……わかった。言ったからには必ずドルバルの秘策を打ち破る方法を見つけ、ヒルダ様を助け出すんだ!私も怪我が治り次第、ドルバルを倒しに行く」
調「ですけど、怪我が治るまでは無理をしないでください」
調に言われた通り、ジークフリートはベッドで寝たのであった。
???
それから、ノイズが出現したために星矢達は出撃したが、それをウェルは反応装置でキャッチした。
ウェル「この反応は!?きた、来た来た来たー!これこそ待ち望んでいた時!」
協力者「博士、どうしたんですか?」
ウェル「どうしたもこうしたもない!これこそが僕が英雄へと至る道!まさかこんなに早くチャンスが来るとは…。ふふ、こうなれば、今すべきことは一つです!」
ウェルは聖遺物保管庫から持ち出したものを出した。
協力者「そ、それは昨日持ち帰ったサンプルでは!」
ウェル「そう!これこそは落ちた英雄の欠片!そして僕はこれを受け入れ、僕自身が英雄となる!」
協力者「危険です!休眠状態とはいえ、ネフィリムの細胞をテストもせずに直接自身に取り込むだなんて」
ウェル「…危険?はっ!そんな事を言っているから、人は英雄になれない!英雄とは知勇に優れ、常人では無し得ない事を行う者!そう…つまり、この僕こそが相応しい!」
ウェルは自分の腕にネフィリムの細胞を注入した。
協力者「だ、大丈夫ですか…?」
ウェル「大丈夫に決まっているでしょう。所詮は起動前の聖遺物。それを注射しても何の変化も起きません。そう、まだ起動していませんからね…(僕の考えが正しければ、このネフィリムの細胞は必ず目覚める…彼女達の歌さえあれば!シンフォギアを纏う、強大なフォニックゲインの歌い手達。彼女達こそ、僕が長年求めていた存在!この腕に宿したネフィリムを起動させ、それと融合する事で僕の体は英雄として生まれ変わる…後少しだ!)さあ、英雄になりにいきましょうか…クク」
ウェルは現場へ向かった。
市街地(並行世界)
一方、響達はノイズと応戦していたが、主に星矢と紫龍がノイズを片付けていた。
フィーネ『流石は黄金聖闘士ね。あの数のノイズを瞬殺するとは…』
星矢「褒めてるのか?皮肉でも言ってるのか?」
フィーネ『さあ、どうでしょうね?』
そう言ってると、黒服達が来た。
星矢「紫龍、あの邪魔者達が出たぞ」
紫龍「俺達がいるというのに、懲りない連中だ」
翼「どうする?」
星矢「どうするも何も、あんな奴等は殴るだけだ!」
星矢が指を光らせると、黒服達はあっけなく吹っ飛ばされた。
黒服A「うわあああっ!!
黒服B「何だ、あの手品みたいなのは!!」
そう言って吹っ飛ばされた黒服達は頭から地面に激突した。
調「度々見るけど、何が起こっているのかわからない…」
翼「星矢は男には全く容赦がないものだな…」
そんな中、星矢と紫龍はある気配に気付いた。
紫龍「そこにいるのはわかっているぞ、出てこい!」
すると、大男と男が出てきた。
ルング「このルング様の気配に気付くとはな」
ファフナー「私の名はニーズヘッグのファフナー」
星矢「図体のでかい奴となんか怪しげな野郎のお出ましか」
響「星矢さん、紫龍さん、あの人達も神闘士なんですか?」
紫龍「そのようだ。神闘士は俺達が戦う。星矢はルングの方をやれ。ファフナーは俺が引き受ける」
星矢「わかった」
星矢がルングと、紫龍がファフナーと戦う事となった。
ルング「小僧、この俺がオーディーンの偉大さを見せてやるぞ!」
星矢「オーディーンはそんな事を望んじゃいない!お前らこそ、オーディーンの意思に背いている連中だ!」
星矢はルングとぶつかり合った。一方、紫龍はファフナーと交戦していた。
紫龍「ぐっ!」
紫龍はファフナーの鎖鞭の攻撃に防戦一方だった。
ファフナー「貴様は弱いものだな。ドルバル教主自慢の策が効かなかったのはただの偶然か?」
紫龍「その自慢の策とはどういう事だ?」
ファフナー「これから死んでいく貴様に教えてやろう。この私達の纏う神闘衣には、半径50m以内にいる敵の力を100分の1にまで低下させる結界を常に展開できる赤いオーディーンサファイアが埋め込まれている。それを無力化できるのは同じ赤いオーディーンサファイアのみ。だから、貴様がどれだけ強かろうと、私達の前には無力なのだ!」
紫龍「…ふふふ。そうか、それでジークフリートは力を100分の1にされてドルバルに負けたというのか…」
ファフナー「なぜ笑っている?恐怖で気がおかしくなったのか?ま、まさか…!」
紫龍「バカめ、ファフナー!俺は最初からドルバルの秘策とやらを知るためにわざと手を抜いていただけだ!」
そう言って紫龍は手を抜くのをやめ、本来の力を出してファフナーを吹っ飛ばした。
ファフナー「お前達にドルバル教主自慢の策が効かなかったのは偶然ではなかったというのか!」
紫龍「そうだ!そして、お前がそれを知る必要はない!受けよ、ライブラ紫龍最大の奥義、廬山昇龍覇!!」
ファフナー「ぐああああっ!!」
ファフナーはあっけなく廬山昇龍覇で吹っ飛ばされた。一方のルングも星矢に圧倒されていた。
星矢「どうした?ルング!お前のパワーやタフさなんて、トールに比べたらまるで子供同然だぞ!」
ルング「黙れ、小僧!このルング様はトールよりも強いのだ!」
そう言ってブーメランのミョルニルを投げつけたが、星矢は軽々とかわした。
星矢「武器の扱いもトール以下だ!今度はこっちの番だ!ペガサス流星拳!!」
ルング「ほわああああっ!!」
ルングは流星拳をまともに喰らい、吹っ飛ばされた。
ルング「ぐっ…、奴等の力がこれほどのものだったとは…!」
ファフナー「今回は退くとしよう。だが、次は私達の奥の手によって倒される運命にあるのだ!」
そう言ってファフナーとルングは逃走した。
紫龍「奥の手…か…」
星矢「一体、何だろうな?」
一方、響達の方はノイズと応戦していたが、途中でカルマノイズが出たり、ウェルが出たりして混乱していた。
響「それより翼さん、やりましょう!カルマノイズをここで倒さないと!」
翼「これ以上、野放しにするわけにもいかないか…。わかった、立花!月読もいいな!」
調「はい、いつでも!」
響達は絶唱を唄い、S2CAを発動させた。
フィーネ『フォニックゲインの数値が…これは!』
フォニックゲインの数値にフィーネは驚愕した。それと同時に調に気絶させられていたウェルは起き上がった。
ウェル「いたた…む!?この歌は…?きた、来た来た来た!感じる、強大なフォニックゲインを!」
響達のS2CAと星矢と紫龍の小宇宙の高まりにウェルは反応した。
調「今です!」
翼「立花!」
響「はい!S2CA・トライバースト!!」
S2CAの威力でカルマノイズを倒したのであった。
ウェル「これだ…これだああああ!さあ、目覚めろ!ネフィリムーーッ!」
調「ネフィリム?」
星矢「それがどうした?」
戦闘のフォニックゲインと小宇宙によってウェルが腕に仕込んだネフィリムの細胞が目覚めた事に響達は驚いたが、対する星矢と紫龍はウェルがネフィリムの細胞を腕に仕込んだ所でたかが知れているため、平然としていた。
ウェル「手に入れた…ついに手に入れたぞ!これが英雄たる力!」
調「その腕…」
響「ネフィリムとの融合…!?」
紫龍「そう驚くな。奴は調子に乗っているが、上には上がいる」
翼「確かに、そうだな…」
ウェル「全ては僕の計算通りいいいいっ!これがシンフォギアの歌の力、実に素晴らしい!さあ、世界よ…僕に祝福を!この時、この瞬間、新たなる英雄が誕生したのです!」
星矢「(大馬鹿の間違いじゃねえのか?)」
ウェルの言動に星矢は心の中で突っ込んだのであった。
これで今回の話は終わりです。
今回はフィーネが世界の説明をするのとジークフリートからヒルダの身に何があったのかが話され、そしてウェルが戦いのフォニックゲインを利用して腕に仕込んだネフィリムの細胞を目覚めさせる話となっております。
初め辺りでフィーネが全裸で寝てるシーンを入れていたのは、シンフォギアの1期目ではフィーネが全裸の状態でいるシーンがあったため、それをこっちでも入れました。
黄金魂で出たファフナーも出したのは、ファフナーのキャラ的にドルバルの手下として出ても違和感はないと判断したためです。
次の話はウェルが合流し、フィーネがこれまでの出来事の夢を見ます。