セイントシンフォギアXD   作:アンドロイドQ14

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竜を討つ魔剣編
64話 魔剣グラム


マンション

 

 調と切歌はクリスと一緒にあるゲームをしていた。

 

切歌「調、そっちへ行ったデス!」

 

調「うん、今度は逃がさない」

 

 敵へ攻撃したものの、敵は反撃した。

 

クリス「おい、こいつ火吐いたぞ!?」

 

調「あ、避けて、切ちゃん」

 

切歌「むむ、無理デーース!!」

 

 敵の攻撃を避けられず、ゲームオーバーとなった。

 

クリス「くそっ、また負けちまったか…。ずいぶん難易度の高いゲームだな。『レジェンドオブドラゴンバスター』だっけ?」

 

切歌「そうデス!プレイヤーが協力してドラゴンを狩るゲームデス!」

 

調「世界中で大人気なんです」

 

クリス「へえ、敵のドラゴンが強すぎる気がするけどな」

 

切歌「だからこその人気デス!強くてかっこいいのがドラゴンというものデス」

 

調「ドラゴンは紋章や信仰の対象にもなった…、人を超える力の象徴。どんな獣よりも強靭な爪牙、地を揺るがす巨体……」

 

クリス「ああ、わかったわかった!」

 

切歌「先輩も素晴らしさがわかったデスか!」

 

クリス「わかったのはお前らがドラゴン大好きって事だけだ…。そんなに好きなら、ギアにドラゴンの力を発現させる事もできるかもな……」

 

調「本部でやった心象実験みたいにですか?」

 

切歌「ドラゴン型ギア……。これは最高に最強に間違いないデス!」

 

 そう言ってると、本部から通信が入った。

 

クリス「おっと、噂をすればだな。本部から招集だ」

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 招集がかかり、装者達は集合した。

 

弦十郎「全員揃ったか。今回集まってもらったのは、EUからの要請があったためだ。君達装者と聖闘士には、ロンドンで魔剣グラムの起動実験に立ち会ってもらいたい」

 

響「魔剣グラム…?」

 

マリア「英雄ジークフリードが悪たるドラゴン、ファフニールを切り裂いたという、竜殺しの剣ね」

 

響「へえーっ!マリアさん、詳しいんですね」

 

星矢「ジークフリード?」

 

氷河「いかにもジークフリートのパチモン臭い名前だな…」

 

調「ドラゴンすら倒すなんて、恐ろしい剣…」

 

沙織「エルフナインさん、詳しい説明を頼みます」

 

エルフナイン「はい。魔剣グラムはEUが長らく秘匿してきた聖遺物です。記録によれば、これまでに起動実験は行われていません。秘匿技術の公開に伴って計画が立ちあげられたのでしょう。魔剣グラムは試しの剣と総称される聖遺物の一種、その剣を抜いた者に王の力を与える逸話を有しています」

 

翼「王の器足りえるかを試す剣…か」

 

エルフナイン「けれど、グラムが王剣ではなく魔剣と呼ばれる理由は、同時に破滅へと道菊剣でもあると伝えられているからです」

 

クリス「破滅……って事は、呪いでも振りまくのか?」

 

エルフナイン「その伝承について、詳しい事はわかっていないんです」

 

弦十郎「だからこそ、魔剣グラムの起動実験に万全を期したいEUから今回の要請があったというわけだ」

 

クリス「要するに、何が起きるかわかんねーから、頼りになる助っ人が欲しいって事か」

 

弦十郎「まあ、そういう事だな。数名の装者と聖闘士にロンドンまで渡ってほしいのだが、希望者はいるか?」

 

クリス「面倒事はあたしが片付けてきてやるよ。どんな土地でも、やる事は同じだろ?」

 

翼「では、私も志願します。海外に慣れた人間がいた方がいいでしょうから」

 

切歌「じゃあ、あたしも行くデス!実は、ロンドンに行ってみたかったデス!向こうには『ドラゴンショコラ』という超かっこいいお土産があるデス!それを食べて」

 

翼「わかっていると思うが、物見遊山ではないぞ」

 

切歌「わ、わかってるデス。もちろん、任務優先デス!」

 

エルフナイン「あ、待ってください。切歌さんは先週のメディカルチェックの結果で、再検査が必要です。再検査で問題がない事がわかるまで、ギアの装着は控えてください」

 

切歌「なんデスと!?という事は…」

 

調「切ちゃん…ドラゴンショコラそんなに欲しいの?」

 

切歌「欲しいデス…ドラゴンショコラ…。きっとドラゴンもビックリな味のはずなのデス…」

 

調「切ちゃん…。それなら私が行ってくる。お土産期待してて」

 

切歌「調…。ありがとうデース!」

 

沙織「星矢達の中では誰が行きますか?」

 

紫龍「俺が行く。もしも、聖遺物を錬金術師のような悪党に奪われでもしたら大変な事になるからな」

 

氷河「ロンドンへは俺も行く。2人いれば万全だろう」

 

弦十郎「では、遠征メンバーは翼、クリス君、調君、紫龍、氷河の5名とする。対象が聖遺物である以上、予断を許さない状況だ。くれぐれも気を抜かないようにな」

 

 

 

ロンドン

 

 そして、一同はロンドンに到着した。

 

クリス「お、あれが有名な時計塔だな!写真に撮って送ってやるか…」

 

調「ドラゴンショコラ…これかな。さっそくお土産ゲット」

 

 いろいろなものがある事にクリスと調は浮かれていたが…。

 

翼「2人とも目的を忘れていないか?」

 

クリス「ちょっとぐらい、いいだろ?予定の時間まで余裕はあるんだし」

 

翼「時間ではなく心の持ちようの問題だ。司令も言っていただろう。対象は聖遺物だ。わずかな気の緩みが取り返しのつかない事態に…」

 

クリス「そりゃわかってるけど、せっかくのロンドンだし…」

 

調「ロンドンといえばフィッシュアンドチップスと切ちゃんが言っていました」

 

クリス「行ってみるか。あたしも食べてみたかったんだ」

 

翼「全く、海外旅行ではないというのに…。せめて私達だけでもしっかりしていないとな」

 

???「頑張ってるみたいだね」

 

 突然聞こえた声の主は奏であった。

 

翼「か、奏!?」

 

奏「よう、しばらくぶり」

 

紫龍「どうしてここに?」

 

慎次「皆さん、お疲れ様です」

 

氷河「緒川まで…」

 

慎次「驚かせてしまってすみません。実は、奏さんには助っ人としてここまで来てもらったんです」

 

翼「助っ人?」

 

奏「ちょっと用事があってこっちの世界に来てみたら、翼はロンドンだって言われてさ、仕方なく帰ろうと思ったら、弦十郎のダンナに頼まれたんだよ。もしよかったら協力してもらえないかってね。それで緒川さんに連れてきてもらったってわけさ」

 

慎次「ちょうど翼さん達が発った直後の事だったんで、すぐに飛行機を手配して追いかけてきたんですよ」

 

クリス「オッサンにしては粋な計らいだな」

 

奏「アイザックと王虎がいてくれているとはいえ、自分の世界の事もあるから、そんなに長くはいられないんだけどね…迷惑だったかな?」

 

翼「そんな事あるわけない!来てくれてありがとう、奏」

 

奏「はは、どういたしまして」

 

氷河「そろそろ魔剣とやらを見に行こう」

 

奏「もちろん、フィッシュアンドチップスを食べてからね」

 

 その後、一同はロンドンの聖遺物研究所へ来た。

 

氷河「ここが目的地の聖遺物研究所なんだな?」

 

慎次「はい。ここに間違いありません。ですが…」

 

調「ここに来るまでに人間どころか動物1匹見てない…」

 

奏「昼寝の時間にしたって静かすぎるね」

 

紫龍「無人のようだ。気配を感じない」

 

調「起動実験のせい…でしょうか?」

 

慎次「…わかりません。実験開始は我々の到着を待つはずでしたし」

 

クリス「どうする?突っ立ってても埒はあかねーだろ」

 

翼「だが、呪われた聖遺物、魔剣グラム…。司令の懸念が当たったとすれば一筋縄ではいかない」

 

慎次「やはりダメですね。研究所内の全回線へ通信を試みてみましたが、一切応答がありません」

 

調「それって…研究所にいた人達は…?」

 

奏「落ち着きな。まだ最悪と決まっちゃいないよ」

 

紫龍「状況の判明も確定もしていないうちに俺達が焦ってどうする?」

 

翼「そうね…。まずは研究所内部へ突入する!」

 

クリス「ああ!」

 

 

 

研究所

 

 一同は研究所へ入ったが、人の姿さえなかった。

 

翼「内部も完全に無人か」

 

クリス「施設は荒らされてないみたいだな。飲みかけのコーヒーまで残ってやがる…」

 

調「……まるで神隠し」

 

氷河「俺達が来るまでに何があったんだ?」

 

慎次「管理システムは生きているようです。どうやら、この先が実験区画ですね」

 

 実験区画へ入り込んだ。

 

翼「ここが起動実験を行う隔離施設、そしてあれが…」

 

 目の前に見えていたのは禍々しい剣であった。

 

紫龍「…魔剣グラム、のようだ」

 

調「何だか、怖い感じがする…」

 

慎次「ここの記録を調べてみましょう」

 

 慎次は端末のデータを見てみた。

 

慎次「残されている最新の記録は2時間前…これは!」

 

氷河「何があった?」

 

慎次「魔剣グラムが既に起動しています」

 

翼「まさか!自分達で立ち合いを要請しておきながら、待たずに実験を始めたとでも言うんですか」

 

紫龍「いや、何かの弾みで起動してしまった可能性もある。それに、こんな事が誰もいない理由にはならないだろう」

 

調「魔剣グラムを狙う何者かが仕組んだのかも…」

 

翼「いや、それなら持ち去られていたはずだ」

 

奏「何にせよ、残されてるのは不幸中の幸いさ。まずはこいつを回収して安全な場所に…」

 

 グラムに触れた途端、奏の体が消え始めた。

 

クリス「お、おい!身体が!」

 

翼「魔剣グラムの柄に触れた奏の身体が……薄れていく!?」

 

奏「こいつは…一体…」

 

氷河「いかん!」

 

クリス「大丈夫か!?」

 

調「掴まってください!」

 

 氷河とクリスと調も慌てて奏の腕を掴んだ途端、体が消え始めた。

 

翼「3人とも!」

 

氷河「な、何が起こっている!?」

 

クリス「腕掴んだだけなのに、あたし達の身体まで…薄れて……」

 

調「ダメ…すごい力に引っ張られる……」

 

翼「奏!」

 

 奏の所へ行こうとした翼だったが、紫龍に止められた。

 

紫龍「行くな、翼!俺達までああなったしまったらどうなる!?」

 

翼「だが…」

 

奏「翼、やるべき事を忘れるな!!」

 

 とうとう奏達の姿は消えてしまった。

 

翼「な、そんな……奏…奏ーーーっ!!」

 

慎次「4人とも消失した…」

 

翼「どういう事だ!?これが魔剣グラムの呪いなのか…!」

 

紫龍「落ち着け、翼!まだ奏達がどうなったのかはわかっていない」

 

慎次「本部に連絡し、至急対応策を検討します。今は、皆さんの無事を信じましょう」

 

翼「…必ず助け出す。少しだけ待っていてくれ、みんな…」

 

 奏達が消えて事で動揺している翼であったが、紫龍も落ち着いてはいるものの、消えた面々が心配だった。

 

 

 

???

 

 消えた奏達は見慣れない世界にいたのであった。

 

奏「いやー、ごめんね…。あたしが不用意に触っちゃったばっかりに、巻き込んじまった」

 

氷河「そもそも、こんな事になる事自体が想定外だったからな」

 

クリス「ま、とりあえずは無事なわけだしいいけど…」

 

調「それより、ここはどこなんでしょう…?」

 

クリス「何がどーなってんだ。すっかり景色が変わってるじゃねーか」

 

奏「通信も繋がらないし、時刻もおかしい。あたしらが突入したのは夕方…なのにここは真昼間だ」

 

氷河「どうやら、俺達の知らない別の場所へ移動させられたようだ」

 

クリス「みたいだな。けど、どうすりゃ元の場所に帰れるのか…。あっちが今どうなってるかも気がかりだ…。先輩が残ってるし、滅多な事はねーと思うけど」

 

調「…この現象、前にマリア達が巻き込まれた、振袖の事件に似てる気がします」

 

奏「翼が振袖に気に入られて脱げなくなったんだろう?あたしもそれ見たかったなぁ。翼、似合ってただろうなぁ…。あ、写真あるなら送ってくれないかい?」

 

クリス「右も左も知れない場所にいるってのに、よくそんな顔で笑えるな」

 

奏「どんな場所だろうが、自分が笑顔をなくしたら、誰かを笑顔にする歌なんて唄えやしないだろ?」

 

クリス「う…そんな恥ずかしいセリフを堂々と…」

 

氷河「ま、どちらにしてもここで立ち止まっていては何にもならないのは事実だ」

 

クリス「と、ところで…さっきから気になってたんだが、後ろに建っているあれ…何だと思う?」

 

 建物をよく見てみた。

 

調「…どこからどう見ても、お城です」

 

奏「形からすると、中世のドイツあたりの古城に見えるね」

 

クリス「…なあ、この城、どっかで見覚えないか?」

 

調「あ……レジェンドオブドラゴンバスター」

 

クリス「そいつだ!」

 

氷河「何だ?そのレジェンド何とかは」

 

調「レジェンドオブドラゴンバスター。複数のプレイヤー達が協力してドラゴンを狩るゲームです」

 

奏「へー、面白そうだね。そのゲームにこんな城が出てくるのか?」

 

クリス「形は少しだけ違うけどな。こういう城があって、そこにドラゴンが来て……」

 

 ところが、地鳴りがした。

 

クリス「って、な、何だあ!?」

 

調「地面が揺れてる…地震!?」

 

氷河「いや、途方もない気配を感じるぞ…!」

 

奏「気配…?」

 

クリス「お、おい!」

 

奏「どうした?」

 

クリス「あ、あれを見てみろ!」

 

 クリスの視線の先にはドラゴンがいた。

 

奏「…冗談でも夢でもないよな?」

 

氷河「間違いはないだろう。あれは…ドラゴンだ!」

 

クリス「ありえねーだろ!?何だよドラゴンって!」

 

調「でも、どこから見てもあれは…」

 

クリス「幻獣だぞ!?んなもんいてたまるか!」

 

氷河「現実を直視しろ!あれは紛れもない本物のドラゴンだ!」

 

 ドラゴンは向かってきた。

 

奏「突っ込んでくる!あたしらを狙ってるみたいだ」

 

クリス「マジかよ……」

 

奏「…襲われたらひとたまりもないね、こりゃ。逃げるとするか」

 

 一同は一旦、逃げる事にした。

 

クリス「ったく、ドラゴンってのは空想上の生き物じゃないのかよ!」

 

調「本物のドラゴン、初めて見ました」

 

奏「あたしもだ」

 

氷河「世の中には神だっているんだ。ドラゴンとかの幻獣だっていてもおかしくない」

 

クリス「それとこれとは話が別だ!突然変異の蜥蜴か何かじゃねーのか!?」

 

 ドラゴンは炎を吐いた。

 

調「蜥蜴は炎を吐かないと思います」

 

奏「同感。まあ目の前にいる以上、信じるしかないね」

 

氷河「どうやら、もう逃げられないようだ」

 

 進んだ先は行き止まりだった。

 

クリス「それなら、もう逃げるのはやめだ!」

 

調「どうせ逃げきれないなら」

 

奏「派手にやろうじゃないか!」

 

氷河「行くぞ、みんな!」

 

 氷河は未知の場所へ連れてこられる際に一緒に持ち込んでいた水瓶座の黄金聖衣を纏い、装者3人もシンフォギアを纏ったのであった。

 

氷河「ドラゴン、お前を氷漬けにしてやろう!」

 

調「氷河さんがいてくれてよかった!ドラゴンの弱点は氷」

 

奏「つまり、氷河の攻撃はドラゴンに効果抜群って事だな!」

 

氷河「行くぞ、ダイヤモンドダストォ!!」

 

 氷河はダイヤモンドダストを放ったが、ドラゴンは対抗して炎を吐いた。炎と冷気のぶつかり合いはあっさりと氷河の冷気が炎に負けたのであった。

 

氷河「なにっ!?おわああああっ!!」

 

奏「大丈夫か?氷河!」

 

クリス「どうしたんだよ!いつもだったら、あんな奴なんて光速拳とかで瞬殺できるだろ!?」

 

氷河「すまん…、なぜかこの場所では俺はいつもの力を出せんようだ…」

 

調「氷河さんがいつもよりパワーダウンしてるなんて…」

 

奏「仕方ない、あたしらも頑張るしかねえな!」

 

調「でも、本物のドラゴンと戦えるなんて切ちゃんにお土産話ができた」

 

クリス「さっさとドラゴンをぶっ飛ばすぞ!」

 

奏「ああ!」

 

 クリス達は攻撃を仕掛けたが、ドラゴンは無傷だった。

 

調「そんな……今ので無傷なんて」

 

奏「驚いたな。まともに食らってたはずだ。よほど面の皮が厚いらしいね」

 

クリス「どこの伝説の竜だよ…ロクに攻撃も効かねーって、マジでゲーム仕様って事か!?」

 

奏「さて、困ったね。やみくもに攻撃してもダメそうだし」

 

調「…ゲームだと、ドラゴンにはそれぞれ弱点があります」

 

クリス「弱点か…あるといいけどな」

 

氷河「試す価値はあるだろう。そこを凍らせて脆くすれば、お前達の攻撃も通るはずだ」

 

クリス「ゲームの話に乗るのかよ…。ま、今はそれもありだな!」

 

氷河「まずは俺が行くぞ!」

 

 氷河はドラゴンに向かっていき、ドラゴンの攻撃をかわしていった。

 

氷河「受けてみろ、オーロラサンダーアタック!!」

 

 動き封じも兼ねて氷河はオーロラサンダーアタックを放ち、ドラゴンを凍らせた。

 

氷河「今だ!」

 

 凍り付いて動けないドラゴンに奏達は首や尻尾、翼を攻撃した。

 

クリス「そこが弱点か!?一気に行くぞ!」

 

 傷がついたため、クリス達はドラゴンが動けない間に傷がついた部分を攻撃し続け、ダメージを与えたのであった。

 

クリス「よし、今度は貫いた。ゲームってのも案外バカにならない…うわっ!?」

 

 しかし、クリス達はドラゴンの返り血を浴びてしまった。氷河の方は冷気でドラゴンの返り血を凍らせたため、浴びらずに済んだが。

 

調「うっ!?」

 

奏「返り血…。って事はやっぱり生き物みたいだね、こいつは…」

 

 その後、ドラゴンは氷を砕いて逃げて行ったのであった。

 

調「逃げて行く…。撃退には成功したみたいです」

 

氷河「とりあえずは、なんとかなったか…」




これで今回の話は終わりです。
今回は奏達と氷河が魔剣グラムによって変な空間へ飛ばされ、ドラゴンと交戦するのを描きました。
今回は氷河がいつもの力を出せなくなっていましたが、今小説の星矢達は圧倒しているシーンが多かったため、たまには何らかの原因でパワーダウンしてしまう展開もいいのではないかと思ったからです。もっとも、いつもよりパワーダウンしただけでパワーダウンしてもチートなOTONAぐらいの戦闘力はありますが。
次の話はドラゴンの血を浴びた事で奏達のギアに異変が起こります。

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