セイントシンフォギアXD   作:アンドロイドQ14

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66話 ジークフリードの伝承

???

 

 竜殺しの騎士は再び一同に槍の矛先を向けた。

 

調「騎士がまた私達に槍を向けて…。あれは……」

 

奏「宣戦布告の合図、だったね」

 

 宣戦布告した後、騎士はどこかへ行ってしまった。

 

調「いっちゃった…」

 

 そこへ、文鳥が来た。

 

文鳥「タスカッタ、タスカッタ」

 

氷河「鳥の方は無事だったようだな。騎士の肩に行ったから、てっきり一緒に行ってしまったのかと思ったぞ」

 

奏「ん?返り血を浴びてるじゃないか。さっき、騎士がドラゴンを倒した時だね」

 

調「羽根が赤くなってる。水があれば洗ってあげられるけど…」

 

文鳥「オレッチハダイジョウブ。ソレヨリアイツ、ナカマジャナカッタノカ?」

 

クリス「仲間になったって言ったのはお前だろ!」

 

氷河「仲間になったふりをしていただけかも知れんぞ。俺達を利用し、ドラゴンを弱らせるための」

 

奏「だとすると、あたし達はまんまと竜殺しの騎士に協力しちまったって事になるね」

 

クリス「で、用済みになったから今度はあたし達を倒そうってわけか」

 

文鳥「カッテナヤツダ」

 

調「…ドラゴンを倒しても戻れる様子がないですね」

 

氷河「やはり、あの竜殺しの騎士を倒す以外に戻る方法はないようだな」

 

奏「騎士はまた来るよ。次は敵として」

 

調「敵を倒した分だけ強くなってました。……だとしたら、ドラゴンを倒した今は……?」

 

氷河「かなり強くなっているだろう」

 

クリス「最初に戦った時ですら厄介だったのに、どーすんだ!」

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 その頃、エルフナインは本部で解析をしていた。

 

エルフナイン「…翼さん達に回収してもらった施設の記録を解析しましたが、研究所内で職員がグラムに引き込まれて消える事件が発生していたと判明しました」

 

紫龍『何?』

 

エルフナイン「詳細はわかりませんが、起動実験の準備段階で何か起動のきっかけを与えてしまったのでしょう。グラムが暴走に至り、翼さん達の到着前に職員全てが引き込まれてしまった」

 

翼『ではその職員達は、奏達はどうなったのか…?』

 

エルフナイン「以前の振袖の時のように、別の空間に囚われている可能性が高いです。錬金術が関係した前回とは違って、これはグラムの暴走…。あるいは呪いと呼ぶべきものかも知れません」

 

慎次『呪い、ですか』

 

翼『そんな呪詛に囚われた奏達は無事なのか!?』

 

エルフナイン「…わかりません。今は無事を祈るしか…」

 

 

 

???

 

 一方、奏達は予想よりも早く襲ってきた竜殺しの騎士と戦っていたが、ドラゴン型ギアの奏達では全く歯が立たず、氷河しかまともに戦えなかった。

 

氷河「とあああああっ!!」

 

 本来の力を出せないものの、それでも弦十郎ぐらいの強さはある氷河と竜殺しの騎士の戦いはかなりの激戦となっていた。

 

氷河「前に戦った時よりもさらに強くなっている!」

 

クリス「ちいっ、やっぱり氷河の攻撃しか効かねえ!」

 

 自分達の攻撃は竜殺しの騎士には一切効かず、氷河の攻撃だけが通じる上、まともに戦えるのも氷河だけという現実をもどかしく思っていたのであった。

 

調「竜殺しの力さえなければ…」

 

奏「前よりも氷河の動きに食らいついてやがる。竜の血を浴びたジークフリードは無敵になったって言うけど…」

 

クリス「だからどうした!?予想外なんて毎度の事だ!いちいち折れるほど暇じゃねー!!」

 

調「直接攻撃が効かないなら」

 

クリス「おう、前回の手で!」

 

 クリス達は木々をなぎ倒して騎士の動きを封じようとしたが、騎士は槍の一振りで攻撃を全て払ったのであった。

 

クリス「何!?」

 

調「槍の一振りで攻撃を全て払うなんて」

 

氷河「隙だらけだぞ!オーロラサンダーアタック!!」

 

 流石の騎士もクリス達の攻撃を払ったせいで隙が生じ、そこを氷河に突かれてオーロラサンダーアタックをまともに受けてしまい、氷漬けになった。

 

奏「氷河、あたし達では打つ手がない!奴が凍っている間に退こう!」

 

氷河「そうだな。急ぐぞ!」

 

 騎士が凍っている間に氷河達は退いたのであった。

 

調「氷河さんが凍らせたお陰で逃げ切りましたね」

 

氷河「ああ。だが、絶対零度ではないから、いつ氷から抜け出すかわからん」

 

奏「早く奴を何とかする手段を見つけないと」

 

クリス「こんな時に本部と連絡が取れれば…」

 

氷河「そう言っても繋がるはずが」

 

エルフナイン『はい、呼びましたか?』

 

調「エルフナイン!?」

 

 連絡を取れればと愚痴っていると、本当に連絡が取れたのであった。

 

クリス「なっ!?」

 

エルフナイン『ようやくそちらの閉鎖空間と回線を接続できました』

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 ようやく回線を接続できたのであった。

 

エルフナイン「研究所から回収した資料を解析し、グラムの固有波長に近い波長での通信なら届くのではと考えました」

 

調『そんな事が…。ありがとう、エルフナイン』

 

エルフナイン「皆さん、ご無事ですか…?」

 

クリス『ああ、4人ともまだ無事だ!』

 

エルフナイン「まだという事は、やはり閉鎖空間内は危険な状況なんですね。詳細を教えてください」

 

 クリス達は自分達の状況を説明した。

 

エルフナイン「予想は的中しました。皆さんが囚われているのは魔剣グラムが創り出した閉鎖空間です。そして、今戦っている騎士こそ、グラムの中に残った、かつての持ち主ジークフリードの残留思念でしょう」

 

クリス『やっぱり、あいつがボスだったか』

 

エルフナイン「ですが、グラムに取り込まれているのはジークフリードの意思だけではありません。倒されたドラゴンの憎悪もまた、その空間を形作る要素になっているようです。二つの意思が絡み合った結果、騎士はドラゴンを倒し続け、ドラゴンは騎士に倒され続けるという、歪んだ空間になってしまったのでしょう」

 

クリス『待て、それなら、あたし達がドラゴンや騎士から攻撃を受ける理由はなくないか?』

 

エルフナイン「それは恐らく、皆さんが纏っているドラゴン型ギアのせいでしょう。ドラゴンの血を浴びて変化したギア…それを纏った皆さんはドラゴンの敵の人間でありながら、騎士の敵のドラゴンでもある、という事です」

 

調『ドラゴン型ギア、いい事ない……』

 

氷河『そう言えば、俺はこの空間に入ってからいつもの力が出せない。それもグラムの呪いのせいなのか?』

 

エルフナイン「多分、そうだと思います。アテナである沙織さんの血で修復された聖衣はハーデスの結界の中でも力が落ちないと聞きましたが、流石に呪いには効果がなかったようです」

 

氷河『そうか』

 

エルフナイン「ちなみに、鳥と話す事ができるのもドラゴン型ギアの能力でしょう。血を浴びたジークフリードは鳥と話せるようになったそうです」

 

クリス『利点は、それだけなのか…?』

 

エルフナイン「ですが、そんなドラゴンの力でジークフリードを倒す事こそ、この歪んだ呪いを破壊する唯一の手段だと思います。それに、ジークフリードの伝承とは無関係の聖闘士である氷河さんもいますから」

 

 

 

???

 

 通信は終わったのであった。

 

奏「なるほど。閉鎖空間の焦点の破壊と、ドラゴンの憎しみの解消を同時にしようってわけか」

 

クリス「となると、肝心なのはやっぱりその方法だな」

 

氷河「一応、ドラゴンとは無関係の俺もいるが…」

 

エルフナイン「ええ、それは…」

 

 そう言ってると、ジークフリードが来た。

 

奏「…話の最中に割り込んで悪いね。ジークフリードが追いついてきたみたいだ!」

 

 ジークフリードは襲い掛かり、氷河が応戦した。

 

氷河「真っ向からのぶつかり合いは俺に任せろ!お前達はサポートを頼む!」

 

 竜とは無関係の氷河はジークフリードの攻撃は効果抜群ではないため、真っ向から戦えたのであった。

 

奏「いいかい、二人とも。攻撃は受け止めるな。ドラゴン型ギアは竜の血を受けたドラゴンの眷属。そして奴は竜殺しの騎士だ」

 

調「ギアが破壊される恐れがあるって事ですか…?」

 

奏「ああ。そのままさっきのドラゴンみたいに心臓を一突きにされかねない」

 

クリス「おいおいマジかよ!」

 

奏「竜殺しと言われるくらいだからね。ぞっとするよ」

 

クリス「それでどう倒せばいいんだ……。氷河以外の攻撃が効かねーんだぞ!」

 

エルフナイン『こちらでも手段を探します。何とか時間を稼いでください』

 

クリス「ああ、わかった。そっちは任せたぞ!」

 

調「エルフナイン、信じてるから」

 

奏「(氷河、時間を稼いでくれよ…)」

 

 一方、氷河とジークフリードの戦いは氷河が優勢であり、装者達と違ってドラゴンと無縁であるために竜殺しも効きにくいものの、油断はできない状況であった。

 

氷河「力は落ちてはいるが、ドラゴンとは無縁だし、司令並みの力は出せるから優勢だが…油断はできないな…!」

 

 いくら優勢とはいえ、ジークフリードの槍捌きは決して油断できないものであるため、氷河もクールに徹して動きを見切らなければならなかった。

 

調「氷河さん、ジークフリードの動きを封じて時間を稼いでください!」

 

氷河「よし、わかった!」

 

 氷河はジークフリードの槍を弾いた後、シベリア仕込みの足封じ技でジークフリードの動きを封じ、一緒に退いたのであった。

 

氷河「これからお前達はどうするんだ?」

 

奏「ドラゴン型ギアは竜の血に囚われてる。ジークフリードとやりあうには分が悪い」

 

クリス「いつものギアなら戦えるかも知れないけど、ドラゴンの呪いのせいで戻せねー!」

 

調「エルフナインが手立てを見つけるまでの辛抱です」

 

文鳥「チュウイシロ」

 

 いつの間にか、文鳥が来たのであった。

 

氷河「お前、無事だったのか。俺や星矢達のようにしぶとい奴だな」

 

奏「今、注意しろって言ったかい?」

 

 そんな中、地響きが鳴った。

 

クリス「……って、おい地響きだ…こいつは!」

 

 地響きを起こしていたのはドラゴンであった。

 

調「まさか、ドラゴンがもう1体いたなんて…」

 

文鳥「ダカライッタロ」

 

氷河「戦う理由はないが、ここまで敵意剥き出しであれば、応戦するしかないようだな」

 

 4人で力を合わせて応戦し、ドラゴンを撃退したのであった。

 

クリス「やっと撃退できたな。苦労させやがって」

 

調「ドラゴンと戦うのはゲームより大変…」

 

奏「氷河のように最初から圧倒的に強いか、ジークフリードみたいにドラゴンを倒したらあたしらも強くなれればいいんだけどね」

 

氷河「竜を倒して強くなるのはグラムの特性なのかも知れないな」

 

 そこへ、通信が入った。

 

エルフナイン『聞こえますか、皆さん』

 

クリス「ああ、聞こえてる」

 

奏「待ってたよ。何かわかったかい?」

 

エルフナイン『はい!この方法なら、うまくいくかも知れません。伝承に、ジークフリードが竜の血を浴びた時の事が残されていました』

 

氷河「(竜の血を浴びた時…紫龍が聞いたジークフリートの話とそっくりだろうな)」

 

エルフナイン『彼は竜の血を浴びますが、背中に張り付いた一枚の木の葉のせいでその部分だけは不死身になりませんでした』

 

調「それじゃあ…背中を狙えば倒せる?」

 

エルフナイン『確証はありませんが、弱点があるとすれば、そこが一番可能性が高いでしょう』

 

クリス「可能性があるなら十分だ!勝負をかけてやろうじゃねーか!」

 

翼『私だ。何もできなくてすまない。だが、みんなの帰りを待っている』

 

紫龍「氷河、みんなの事を頼んだぞ」

 

氷河「わかっている」

 

調「絶対に、全員揃って帰ります」

 

翼『その意気だ。それから…奏』

 

奏「わかってるよ。信じててくれ。あたしと…翼、あんたの仲間達の力を」

 

翼『…うん、信じてる。堕ちた英雄を倒した後で、また会おう』

 

 通信が終わったのであった。

 

氷河「よし、今から行くか?」

 

 奏達は頷いた。

 

氷河「行くぞ!」

 

 

 

 4人はジークフリードと対峙した。

 

奏「竜殺しの騎士…。逃げるのはここまでだ!」

 

クリス「お前なんかもう怖くねー!」

 

氷河「真正面から行くぞ!」

 

 竜とは無縁な氷河が真っ向勝負でジークフリードと交戦したのであった。

 

クリス「くらえ!」

 

 そして、氷河との戦闘の際の隙を突く形で奏達もジークフリードを攻撃したのであった。

 

奏「悪いね、あたしらは騎士じゃない。1対1の決闘とはいかないよ!」

 

氷河「それに、俺が奴を倒してもみんなが戻れる保証がないというのもあるからな」

 

調「氷河さんに気を取られている隙に!」

 

奏「はああああっ!」

 

 ジークフリードが氷河に気を取られている隙に奏はジークフリードの背中を攻撃したが、刺さらなかった。

 

調「背中に当たったのに刺さらない…!」

 

クリス「背中は弱点じゃないのか!?」

 

氷河「(背中がなら、どこが弱点なんだ…?)」

 

 背中を攻撃されても全く効かないジークフリードに一同は困惑するばかりであった。そして、打開策が見つかるまで氷河が真っ向からジークフリードと戦ったのであった。

 

調「背中を攻撃してるのに、まるで通用しないなんて…」

 

奏「無敵の騎士か。悪い冗談だ」

 

調「弱点を見つけないと……でも、どこに……?」

 

 そんな中、エルフナインの言った事を思い出した。

 

エルフナイン『伝承に、ジークフリードが竜の血を浴びた時の事が残されていました。彼は竜の血をあびますが、背中に張り付いた木の葉のせいで、その部分だけは不死身になりませんでした』

 

調「そうか!この閉鎖空間でジークフリードは竜殺しの伝説を繰り返している。でも、全てが同じ事の繰り返しではないとしたら……」

 

奏「何か思いついたのかい?」

 

調「はい。木の葉が張り付いていたのは、偶発的な出来事だと思います。それは、繰り返す閉鎖空間の中では再現されないのかも知れない」

 

クリス「それじゃ、やっぱりこいつは最強って事か!?」

 

調「でも、血を浴びていない部分は不死身にならない。この事実だけは変わらないはずです」

 

クリス「なるほど、って事は……。あの時こいつが血を浴びなかった場所があれば……」

 

奏「そうか、あんただ」

 

 思いついたジークフリードが竜の血を浴びていない場所とは、文鳥がとまっていた場所であった。

 

文鳥「オレッチ!?」

 

奏「竜の血を浴びた時、どこにいたんだい?」

 

文鳥「オレッチ、キシノヒダリノカタニイタ」

 

 ジークフリードは氷河と激戦を繰り広げている最中であった。

 

調「弱点がわかったなら…」

 

クリス「氷河に加勢して一気に仕留めてやる!」

 

調「はい!切ちゃんに、お土産買って帰るんだ!」

 

 クリスと調は氷河に加勢し、ジークフリードの左肩を集中的に狙った。

 

クリス「よし、攻撃が通っているぞ!」

 

氷河「弱点がわかったのか?」

 

調「はい、左肩が弱点です!」

 

氷河「ならば…ジークフリードよ!わが師カミュ最大の拳を受けるがいい!オーロラエクスキューション!!」

 

 カミュより授けられし技、オーロラエクスキューションを放ってジークフリードを凍らせた。今まで以上の冷気にジークフリードは氷を壊す事さえできなかった。

 

氷河「止めは任せたぞ、奏!」

 

奏「ああ!狙うのは…その左肩!こいつがドトメだ!はあああっ!!」

 

 左肩以外は凍り付いて動けないジークフリード目掛けて奏はジークフリードの左肩を槍で貫いたのであった。左肩を貫かれたジークフリードは氷が砕けたのと同時に崩れていったのであった。

 

クリス「ジークフリードが崩れていく」

 

調「倒れたジークフリードから光が広がって…」

 

 一同はその光に包まれたのであった。

 

 

 

研究所

 

 そして、研究所に戻ってきたのであった。

 

奏「ここは…」

 

クリス「研究所か」

 

氷河「どうやら、帰って来れたようだ」

 

クリス「おい、見てみろよ」

 

調「魔剣グラムにヒビが……」

 

 魔剣グラムにヒビが入っていたのであった。そして、砕け散ったのであった。

 

奏「砕け散った、か」

 

クリス「グラムの呪いが解けたって事なのか?」

 

奏「多分、そうじゃないかな。だってほら……あの空間に囚われていた研究所の職員達も無事帰ってきたようだ」

 

 奏の言った通り、研究所の職員達も帰って来ていた。

 

研究員A「ここは……俺達、元の世界に帰れたのか」

 

研究員B「よかった…もう竜に襲われなくていいんだ……」

 

文鳥「ぴぃぴぃ」

 

研究所長「お前も無事だったのか、探していたんだ…」

 

クリス「あの鳥も、その飼い主も無事に帰って来られたらしーな」

 

調「あの鳥さんに助けられた」

 

クリス「後で餌でも差し入れてやるか」

 

文鳥「ぴぃぴぃ」

 

研究所長「でも、どうやって籠から出たんだ、オリヴィア?」

 

クリス「…もしかして、あの鳥……雌だったのか?」

 

氷河「俗にいう俺ッ娘って奴か?」

 

 今まで助けてくれた文鳥が雌だという事をクリス達は意外に思った。そして、翼と紫龍が来た。

 

翼「みんな…!」

 

奏「翼……」

 

紫龍「よくぞ無事に戻ってくる事ができたな…」

 

氷河「何とかな。紫龍はともかく、翼は俺達が心配で気が気じゃなかったのか?」

 

翼「そんな事はない!みんなを信じて待っていた」

 

慎次「実際は、『私も戦いに行く!』とグラムを触ろうとするので、止めるのが大変でした」

 

翼「お、緒川さん!」

 

調「ふふ、やっと帰って来れた」

 

 帰ってくる事が出来た事に一同はほっとしたのであった。

 

 

 

マンション

 

 それからしばらくした後の事だった。

 

調『(こうして、魔剣グラムを巡る事件は無事に終わりを迎えた……けれど)』

 

切歌「ずるいデス!調達だけ、本物のドラゴンと戦ったなんて!!」

 

調「あのね、切ちゃん。あの任務は、すっごく危険だったんだよ」

 

切歌「それはわかってるデス!でもそれはそれとして、ドラゴンを見たかったデス!」

 

クリス「ったく、土産のドラゴンショコラとゲームで我慢してろっつーの!」

 

奏「これが話していたゲームか。ははっ、確かにこの前の状況にそっくりだ」

 

調「あ、ドラゴンがいた」

 

切歌「このドラゴンキラーを装備したあたしの強さを見せてやるデス!ドラゴンを倒してみせるデス!!」

 

 奏もレジェンドオブドラゴンバスターをやる事となったが、奏達は魔剣グラムの閉鎖空間での癖が抜けきっていないのか、切歌を攻撃したのであった。

 

切歌「デース!?間違ってるデス!なんであたしを攻撃するんデスか!?これはドラゴンを狩るゲームなんデスよ!?敵はあっちデース!」

 

 そして、ドラゴンにやられてゲームオーバーになった。

 

切歌「あ、ああ…やられちゃったデス…。みんな酷いデスよ!」

 

奏「いや、どうしても……なあ?」

 

調「ごめんね切ちゃん……でも…ね?」

 

クリス「ああ、ドラゴンにも色々あるんだよな…」

 

切歌「全然、ちっとも、これっぽっちも、わけがわからないデース!」

 

 切歌の嘆きが木霊したのであった。




これで今回の話は終わりです。
今回はジークフリードとの決着を描きました。魔剣グラムの創り出した閉鎖空間の中で氷河がいつもの力が出せなかったのは、魔剣グラムの呪いのせいという理由を作中で挿入しました。
これで竜を討つ魔剣編は終わり、海賊の話を飛ばして次はBeyond the Speed編になります。
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