セイントシンフォギアXD   作:アンドロイドQ14

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68話 ライダー型ギア

S.O.N.G潜水艦

 

 高速型アルカノイズよりも速く動ける星矢達と訓練した後、翼はエルフナインがシミュレートしてみた高速型アルカノイズとやり合っていた。

 

翼「…なるほど」

 

エルフナイン「どうでしたか?」

 

翼「よく再現できている。だが…奴は攻撃の瞬間のみ、さらに速度を上げていた」

 

エルフナイン「もっと速く、ですか?」

 

翼「ああ。速さに関して、まだ余力があるという事だろう」

 

紫龍「それも無理はない。一瞬だけ速度を上げたから、計器が反応しきれなかったのだろう」

 

響「さすが翼さん!私なんて速すぎて全然見えてなかったのに」

 

翼「私は、追跡をしながら奴の動きを見る事ができたからな」

 

エルフナイン「それでは、翼さんに聞いた特徴をシミュレータに反映します」

 

星矢「さて、今度はより本物の高速型アルカノイズに近づけた形で訓練再開だな!」

 

切歌「でも、さっきよりももっと厄介になってるって事デスよね…!」

 

マリア「実際厄介な敵なんだから、仕方ないわね。本番だと思って戦いましょう」

 

調「うん、頑張ろう!」

 

 シミュレータの高速型アルカノイズの特徴をより本物に近づけた形で訓練は再開された。

 

 

 

飲食店

 

 その後……。

 

翼「エルフナインのお陰で、シミュレータで特訓ができるようになったが…」

 

マリア「ええ。やればやるほど、力の差を感じるわね」

 

響「はい…。ほとんど攻撃を当てられませんでした…」

 

クリス「あたしも、全部避けられた……」

 

切歌「右に同じデス…。でも、翼さんと調はさすがデス!高速型についていってたデス」

 

響「マリアさんも!正確な動きで相手に対応していました!」

 

調「でも…正直かなりギリギリ…。もっと速くなったらついていけるか…」

 

マリア「私も、向こうから来るならまだしも、逃げられてしまったらお手上げだわ」

 

星矢「紫龍、これから響達があの高速型とまともにやり合うには、もっと動きが速くならなきゃならねえみたいだな」

 

紫龍「俺もそう思っていた所だ。目には目を、スピードにはスピードというやつだ」

 

クリス「光の速さで動けるお前らはともかく、あたしらはそんな速さで動けねえぞ」

 

響「小宇宙にさえ目覚めれば、私達も光速で動けるのになぁ…」

 

 そんな中、切歌は閃いた。

 

切歌「はっ!そうデス!こんな時こそ、心象実験デス!」

 

調「切ちゃん、ナイスアイデア」

 

マリア「スピードが足りないなら、それに特化したギアを纏えばいいという事ね」

 

響「早速本部に相談しに行きましょう!」

 

翼「…心象実験か(しかし…私はそれでいいのだろうか……?)」

 

 翼はグッドスピードから言われていた事を思い出していた。

 

グッドスピード『あんたの走りがダメだったからダメだと言っただけだ。そのバイクはもっと速く走りたがっているのに、あんたが枷になって全力を出せていない』

 

翼「(あの男の言葉…あの言葉が真実なら…)」

 

紫龍「どうした?早く本部へ行くぞ」

 

翼「…ああ、わかった」

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 一同は本部へ来た。

 

エルフナイン「なるほど、心象実験ですか。確かに、成功すればスピードが上昇するかも知れません」

 

切歌「おおっ、希望の光が見えたデース!」

 

マリア「さっそく取り掛かりましょう」

 

弦十郎「ああ。いつも通り、内容はこちらで用意しよう」

 

沙織「あとは心象実験を受ける方ですが…」

 

響「みんなでやるのはダメなんですか?」

 

弦十郎「うむ……。心象実験はそれなりに時間がかかる上に、その間は通常の訓練をする事ができない。戦力の低下を避けるため、変化する可能性の高い者だけが受けた方がいいだろう」

 

マリア「なるほど、仕方ないわね」

 

エルフナイン「元々のギアの特性や戦闘データなどを考慮すると、翼さん、マリアさん、調さんが適任だと思います」

 

紫龍「その3人は最適だな。シミュレータでも活躍していたから、俺としても問題はない」

 

響「うん!みんなならきっと、心象実験もうまくいくと思う」

 

切歌「参加できないのは少し残念デスけど…、成功するように応援するデス!」

 

 そんな中、翼は浮かない様子だった。

 

弦十郎「……翼、どうした?」

 

翼「私は……辞退させてください」

 

星矢「何でだ?」

 

翼「私は、今のままでもまだ、速くなれる余地がある気がするんです(心象実験より、今私が頼るべきは……)」

 

紫龍「(速くなれる余地だと?)」

 

翼「勝手なお願いですが、そのために時間を使わせてはもらえないでしょうか…!」

 

弦十郎「そうか…。よし、いいだろう!納得がいっていないなら、とことんまでやってみろ」

 

エルフナイン「ギアの性能と心の状態は無関係ではありません。ですから、直感に従うのもよいと思います」

 

マリア「そうね。それなら、心象実験は私と調だけで行うわ。翼は、翼の思う方法で速くなりなさい」

 

翼「ああ、ありがとう」

 

弦十郎「それでは、対象はマリア君、調君の2名。ギアの変化に向けて、心象実験を行うぞ!」

 

 それから、弦十郎は支度をしていた。

 

星矢「しかし、弦十郎はどんな心象実験の準備をするんだろうな?」

 

氷河「あの人の事だから、二日ぶっ続けで映画を見せたりするに違いない」

 

瞬「正直言って、そっちの方がある意味僕達が経験した修業よりも恐ろしいからね…」

 

星矢「俺も流石に映画をぶっ通しで見ろだなんてお手上げだ。魔鈴さんの修行の方がマシに思えてしまう…」

 

 これから弦十郎が何をするのかは星矢達には割と予測がついていた。

 

弦十郎「エルフナイン君、例のものの準備はできたか?」

 

エルフナイン「はい、各種取り揃えました」

 

弦十郎「これがあれば、最後まで耐え抜く事ができるな?」

 

マリア「ええ、まかせてちょうだい」

 

調「最後までやりきってみせます」

 

弦十郎「よし!それでは、心象実験を開始する!」

 

 張り切っている様子を一同は察していた。

 

切歌「何だか、二人とも気合いが入っているデス!」

 

響「どんな事をするのかな…?」

 

クリス「きっと相当ハードな訓練のはずだ」

 

紫龍「映画を見続けるなどといったのも考えられる」

 

クリス「映画…だって…?」

 

朔也「ありとあらゆるカーチェイス映画を見るって言ってましたよ」

 

 星矢達の予想は的中していたのであった。

 

星矢「やっぱりか…」

 

クリス「いつも通りかよ!?」

 

切歌「じゃあ、例のものって何デス!?」

 

 その『例のもの』とは、ポップコーンであった。

 

マリア「このポップコーンがあれば…!」

 

調「うん、耐えられる」

 

エルフナイン「バター、チョコ、キャラメル、カレー…、すべておかわり自由です」

 

切歌「何だか、妙に楽しそうデス」

 

響「私も心象変化できる気がしてきた!混ぜてもらえないかな?」

 

クリス「お前はポップコーン目当てだろ!あっちはオッサンたちに任せて、あたしらも特訓するぞ!」

 

星矢「特訓相手は俺達がやるぞ」

 

紫龍「速さだが、これまでの高速型アルカノイズの4割増しの速さでいく。敵もより速さを上げている可能性も否定できないからな」

 

響「これまでの高速型アルカノイズの4割増し!?」

 

クリス「あれよりまだ速くなる可能性があるなんて…」

 

紫龍「さぁ、行くぞ!」

 

 星矢達が響達の訓練の相手となった。

 

 

 

遊園地

 

 そして、心象実験は次の段階に入った。

 

弦十郎『次は実際にスピードを体感してもらおう』

 

マリア「だからって、なんでジェットコースターなの…?」

 

調「楽しみだね、マリア」

 

マリア「私はそんなに楽しみじゃないわ……」

 

切歌『次は遊園地デスか!?うう…あたしも行きたかったデス!』

 

響『前に未来と行ったっけ。ソフトクリームを食べさえあったり観覧車に乗ったり、楽しかったなあ』

 

マリア「みんなも来たかったみたいね…」

 

調「それなら、事件が解決したらみんなで行こう」

 

切歌『それはとっても楽しみデス!』

 

 2人はジェットコースターに乗り、スピードを体感したのであった。

 

 

 

レース場

 

 次はレース場に来た。

 

弦十郎『次はF1の見学だ!時速300kmの世界を目に焼き付けろ!』

 

マリア「それはいいけど、なんでレースクイーンの服に着替えさせられたのかしら…?」

 

 しかし、マリアと調はレースクイーンの服に着替えさせられていたのであった。

 

エルフナイン『少しでも心象に影響すればと思いまして、用意しました』

 

調「マリア、似合ってる」

 

切歌『あたしも見たいデス!あとセレナに見せたら、きっとレースクイーンの恰好をしているマリアにセレナはびっくりするに違いないデス!』

 

響『私も!』

 

 そんな中、調はレースクイーン姿のマリアの写真を撮っていた。

 

マリア「な、なんで撮ってるのよ!?」

 

調「みんなへのおみやげ。セレナやマムにも渡したら、どんな反応をするのかな?」

 

マリア「セ、セレナとマムにも!?」

 

 自分のレースクイーン姿の写真を並行世界にいるセレナとナスターシャが見た反応を想像したマリアは物凄く赤面していた。

 

クリス『本当に、遊んでるんじゃないんだよな……?』

 

 

 

高速道路

 

 一方、翼は道路を走っていた。

 

翼「(あの男の言っていた事に気を付けたら、確かに走りがよくなった……)……悔しいが、あの男の言う通り、私はまだまだ未熟らしい」

 

 そこへ、グッドスピードがまた現れた。

 

グッドスピード「…よう、また会ったな」

 

翼「お前は……」

 

グッドスピード「前よりはマシになったようだな。俺のアドバイスが役に立ったんだろ?」

 

翼「…どうだろうな。いずれにしろ、お前には関係のない事だ」

 

グッドスピード「関係ない?はははっ!果たしてそうかな」

 

翼「…どういう意味だ?」

 

グッドスピード「その走りなら、いけるかも知れないな。あと5秒で13時、現れるぞ」

 

翼「さっきから、わけのわからない事ばかり…」

 

 ところが、グッドスピードの言った事は予言であったかのように通信が入った。

 

弦十郎『聞こえるか!高速道路上に高速型アルカノイズが出現した!』

 

翼「な…!了解、急行します!」

 

弦十郎『頼んだぞ!』

 

翼「おい!まさかお前は」

 

 だが、既にグッドスピードはいなくなっていた。

 

翼「いない…。くっ…今は高速型アルカノイズの対応が先決か!」

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 弦十郎らはモニターで現場の様子を見ていた。

 

あおい「高速型アルカノイズ、逃亡中です!」

 

朔也「天羽々斬、すぐ後ろを追跡中!両者ともさらに速度が上がって行きます!」

 

弦十郎「頼んだぞ翼!そのまま高速型アルカノイズを追い詰めるんだ!」

 

沙織「(星矢、紫龍、もしもの事があれば頼みますよ)」

 

 

 

高速道路

 

 翼は高速型アルカノイズを追い続けていた。やや離れた所で星矢と紫龍は不測の事態に備えて待機していた。

 

翼「バイクが軽く感じる。この走りなら、奴に追いつける!」

 

 追いつけそうと思ったら、高速型アルカノイズは加速した。

 

翼「まだ加速するか…。だが、私の限界は、こんなものではない!」

 

 翼はバイクの速さをさらに上げ、高速型アルカノイズに追いついた。

 

翼「ついにとらえたぞ!」

 

 追いついた翼は一撃を加え、高速型アルカノイズを消滅させたのであった。

 

翼「…任務、完了だ」

 

 だが、誰かいる気配に気付いた翼がその方向を向くと、そこにはグッドスピードがいた。

 

グッドスピード「いい走りだったぞ!まさかあれを倒すとは。俺が見込んだだけの事はある」

 

翼「お前は、何者だ!」

 

グッドスピード「俺はグッドスピード!最速のアルカノイズを生み出した錬金術師だ!」

 

翼「お前が錬金術師だったのか!」

 

グッドスピード「まあ、そういう事になるな」

 

翼「敵と知っていながら私に近づき、嘲笑っていたという事か…!」

 

グッドスピード「いや、最初にあんたと会ったのは偶然だぞ。ま、すぐに気付いたが」

 

翼「どちらにしても、お前が錬金術師だと分かった以上、このまま逃すわけにはいかない。この場で捕まえる!」

 

グッドスピード「たった一人でできるものなら、やってみればいい」

 

翼「ふ、残念だったな。私は1人ではない!」

 

 そこへ、響達が来た。

 

響「翼さん!」

 

クリス「待たせたな!」

 

切歌「到着デース!」

 

翼「待っていたぞ!」

 

切歌「高速型を撃破するなんて、さすがデス!」

 

翼「喜ぶのは後だ。この者が高速型アルカノイズを放った錬金術師。この場で拘束するぞ!」

 

響「わかりました!」

 

クリス「はっ、ノコノコと姿を現すとは」

 

切歌「捕まえ放題デス!」

 

翼「…さあ、装者4人を敵に回して、逃げられるものなら逃げてみるがいい!」

 

グッドスピード「1対4はちときついな…こっちも援軍といくか!」

 

 グッドスピードはまた高速型アルカノイズを放った。

 

響「高速型アルカノイズ!」

 

クリス「今度は2体かよ!?」

 

グッドスピード「ああ、俺の特製だ。それに、伏兵に対しては手を打ってあるから救援に来れないぞ」

 

翼「(伏兵?まさか、この男は星矢と紫龍の事を…!)くっ…」

 

グッドスピード「こっちから行くぞ!」

 

 新たに現れた高速型アルカノイズの攻撃を翼はまともに受けてしまった。

 

響「翼さん!」

 

翼「はあ、はあ……。私は大丈夫だ、それよりも」

 

 クリスと切歌は高速型アルカノイズに翻弄されていた。

 

クリス「くそ!ちょこまかと動きやがって!」

 

 高速型アルカノイズのあまりの速さにクリスと切歌は攻撃を当てられなかった。

 

切歌「こいつら、前のより速くないデスか!?」

 

グッドスピード「おいおい、当たり前だろ?スピードってのは、進化するものだ。前よりコンマ01秒でも速く!そのために研究しているんだ。いずれは人の身でありながら音はおろか、最上位の奴は光と同じ速度で動ける聖闘士の速さを超えたいしな」

 

クリス「いずれは聖闘士の速さを超える!?迷惑な研究しやがって…!」

 

切歌「厄介極まりないデス!」

 

 連戦の疲労で翼は高速型アルカノイズに攻撃を当てられず、逆に反撃を受けていた。

 

翼「(まずい…連戦のせいか。もう体力が…)」

 

響「翼さん、危ない!」

 

 急いでクリスと切歌はフォローしようとしたが、高速型アルカノイズの方が速かった。

 

切歌「フォローが間に合わないデス!?」

 

クリス「くっ…ちくしょう!!」

 

 そんな翼の危機にライダースーツのような格好になり、乗り物に乗ったマリアと調が駆け付けたのであった。

 

マリア「待たせたわね!」

 

調「私達も戦います!」

 

翼「2人共、その姿は……!」

 

 聞こうとしたが、マリアと調は消えてしまった。

 

切歌「2人が消えたデス!?」

 

クリス「いや、高速で移動してるんだ!」

 

マリア「とらえた!」

 

調「たあっ!」

 

 乗り物に乗って高速で動くマリアと調は高速型アルカノイズに追いつき、倒したのであった。

 

調「もう速さで負けたりしない」

 

マリア「これが心象実験によって手に入れた新たな力、ライダー型ギアよ!」

 

グッドスピード「思わぬ隠し玉だな」

 

マリア「楽しんでもらえたかしら?」

 

グッドスピード「いや?お楽しみはまだまだこれからだ!」

 

 高速型アルカノイズが倒されてもグッドスピードは高速型アルカノイズに加え、通常のアルカノイズも放った。

 

翼「くっ…更にアルカノイズを!」

 

切歌「高速型もいるデスよ!」

 

クリス「どれだけ隠し持ってるんだよ!?」

 

グッドスピード「スピードを上げていくぞ!置いて行かれるなよ?」

 

マリア「こっちのセリフよ!一気に片付けてあげるわ」

 

調「このギアのお試しにはちょうどいい数」

 

切歌「おおお…頼もしいデース!」

 

マリア「高速型は私達が!」

 

調「うん、両断する」

 

翼「私も加勢しよう」

 

マリア「あなた、大丈夫なの?」

 

翼「二人のお陰で少しは休めた。問題ない!」

 

マリア「そう。なら、一緒に片付けるわよ!」

 

調「ちょうど高速型の残りは3体。1人1体で終わりです!」

 

 一方、響達は普通のアルカノイズを蹴散らしていた。

 

切歌「あたし達の相手は周りのアルカノイズデスね!」

 

響「うん!3人が集中できるように片付けよう!」

 

クリス「今更トロいアルカノイズが何体来たところで!」

 

 動きが遅いアルカノイズはあっさりと撃破されていったのであった。一方、残り3人は高速型アルカノイズとのスピード戦となっていた。

 

調「逃がさない!はあああーっ!」

 

 調は高速型アルカノイズを撃破した。

 

調「これで残り2体!」

 

マリア「いいえ、1体よ!せいっ!」

 

 マリアも追っていたアルカノイズに追いつき、撃破したのであった。

 

マリア「最後の1体を!」

 

翼「わかっている!任せろ!これで…終わりだ!」

 

 そして、翼も最後の高速型アルカノイズを撃破した。その間にグッドスピードはいなくなっていた。星矢と紫龍は爆走していた高速型アルカノイズをあっさりと撃破したのであった。

 

星矢「紫龍、早く響達の所へ駆けつけるぞ!」

 

紫龍「待て!誰かいる」

 

 紫龍の視線の先にはグッドスピードがいた。

 

グッドスピード「やはり聖闘士のスピードは絶大なものだ。俺のアルカノイズでさえ足元にも及ばねえな」

 

星矢「アルカノイズ?まさか、お前があの高速型アルカノイズを生み出した張本人だとでもいうのか!?」

 

グッドスピード「ああ、そうだ。それとお前達とこうして会ったのは偶然だが、ちょいとばっかし頼みを聞いてほしい」

 

星矢「頼み?」

 

グッドスピード「あのシンフォギア装者と俺のアルカノイズの戦いに手出ししないでもらおうか」

 

星矢「ふざけんな!誰がお前の」

 

 憤る星矢を紫龍は制止した。

 

紫龍「わかった。お前の頼みは聞き入れよう。だが、俺達がそれを実行するには、お前が俺との約束を守る事が絶対条件だ」

 

グッドスピード「約束だと?」

 

紫龍「街中でアルカノイズを暴れさせないでもらおう。もしもそれを破った場合、俺達は介入して容赦なくお前を取り押さえる。いいな?」

 

グッドスピード「わかった。これは男と男の約束だからな。お前の言った事はきちんと守ろう」

 

 そう言ってグッドスピードはテレポートジェムで姿を消したのであった。

 

星矢「紫龍、あいつの言う事を聞いたのは」

 

紫龍「奴は今までの錬金術師と結構違うからだ。奴はアルカノイズをばら撒いて悪事を働いているわけではなさそうだからな」

 

星矢「…言われてみれば、市街地にはばら撒いて人々を襲わせたりはしていないな…」

 

紫龍「それに、俺達が解決してしまっては翼達の成長につながらない」

 

星矢「翼達の成長を促すのも兼ねて奴の手出し無用を受け入れたのか」

 

紫龍「だが、翼達を鍛える訓練は行う。それに、奴が約束を破った場合は一緒に取り押さえるぞ」

 

星矢「ああ!」

 

 その後、星矢と紫龍も響達のところに来たのであった。

 

星矢「大丈夫だったか?」

 

響「はい。アルカノイズは倒せたんですけど、錬金術師には逃げられてしまいました…」

 

紫龍「マリア、調、心象実験は成功したのか?」

 

調「はい。先ほどの戦闘でギアの性能は確かめられました」

 

マリア「そうね。もう、高速型にも遅れは取らないわ!」

 

紫龍「だが、次に現れる高速型アルカノイズはさらに速くなっているだろう」

 

切歌「錬金術師を捕まえない限り、終わりではないという事デスか……」

 

紫龍「だからこそそれに備え、俺と星矢がより素早い高速型アルカノイズ出現を想定した特訓をやるぞ」

 

翼「うむ、確かに紫龍の言う通りだ」

 

星矢「あの高速型アルカノイズがどれだけ速くなっても、俺達がそれに対応するための訓練をつけるから、きっちり覚悟しとけよ!」

 

 次の高速型アルカノイズ襲撃に備え、星矢と紫龍が訓練の相手となって速さを上げる事を決めたのであった。

 

 




これで今回の話は終わりです。
今回は高速型アルカノイズの製作者が判明した事と、ライダー型ギアの登場を描きました。
次の話は今まで出た高速型アルカノイズよりも速い超高速型アルカノイズが出てきます。
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