セイントシンフォギアXD   作:アンドロイドQ14

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7話 未知の怪物

S.O.N.G潜水艦

 

 帰ってきた響達はクリスに会いに行っていた。

 

響「クリスちゃん、切歌ちゃん!」

 

クリス「う…お前ら、戻って来てたのか…」

 

星矢「お前達がカルマノイズにやられたと聞いて急いで戻ってきたんだぞ」

 

マリア「怪我の具合はどうなの?」

 

切歌「もう大丈夫デス。でも…」

 

クリス「当分は戦闘は禁止、だとよ」

 

響「よかったよ~、クリスちゃん~」

 

 響はクリスに抱き付いた。

 

クリス「バッ、抱き付くな!あ、暑苦しいんだよ!」

 

響「そんな事言わないで~」

 

星矢「響、そんなところを未来に見られたらどうするんだぁ…?」

 

響「ん~っと…、わかんない!」

 

 星矢にからかいに響はわかんないと答えたのであった。

 

切歌「…安心したのデス。マリアが戻ったという事は、調は無事着いたデスね」

 

マリア「ええ、そうよ。切歌も怪我は大した事なさそうで安心したわ」

 

切歌「あたしは大丈夫デス。でも、クリス先輩はあたし達を庇ったせいで慢心創痍なのデス…。瞬がいなかったら、もっと治りが遅かったのデス…」

 

マリア「瞬、医者を目指しているあなたが留まってくれて助かったわ」

 

瞬「マリアさん、僕は自分にできる事をしただけだよ」

 

 一方、響の方はまだクリスの近くにいた。

 

クリス「は・は・れ・ろっての!あたしは怪我人なんだぞ!っ!?あいてててて…」

 

響「あわわっ!ご、ごめん!だ、大丈夫…?」

 

 また響はクリスに抱き付いたのであった。

 

クリス「あああっ!だから抱き付くなって言っただろうが!このバカ!ったく…」

 

マリア「クリス」

 

クリス「…何だよ」

 

マリア「…調と切歌を護ってくれてありがとう。礼を言うわ…」

 

クリス「なっ!そ、その…礼なら瞬に言えよ!あいつがいなきゃ、あたしらは死んでたかも知れねえんだぞ!」

 

瞬「クリス、照れてるのかい?」

 

クリス「瞬、あたしは照れてなんかいねえっ!っ!?あいたたた…」

 

瞬「今は休んで怪我を治すんだ」

 

 響達の様子を奏は見ていた。

 

奏「(…そうか、これが翼の仲間達なのか。良い仲間ができたんだな…本当に)」

 

クリス「ところで、そっちのはどこのどいつなんだ?」

 

響「奏さんだよ。天羽奏さん」

 

クリス「…どっかで聞いた事あるような…?」

 

切歌「天羽奏…って、確かガングニール装者デス!」

 

クリス「…そうだったのか?」

 

紫龍「奏は翼の相棒でアイドルユニットのツヴァイウイングを結成していたんだ」

 

クリス「ツヴァイウイングって、確か昔に…。おいおい、どういう事なんだよ!?」

 

切歌「まさかの幽霊デスか!?」

 

氷河「幽霊なわけないだろ?神の力でなければ死んだ人間は生き返らない。目の前にいる奏は俺達が行った世界から来た奏なんだ」

 

マリア「こちらとは歴史が異なるのよ」

 

切歌「歴史が違う、デスか?」

 

クリス「なるほどな…。まあいいや。あたしは雪音クリスだ。よろしくな」

 

奏「天羽奏だ。こちらこそよろしく」

 

 

 

市街地

 

 そして、夜になった。

 

エルフナイン『そろそろ現れるはずです。準備はいいですか?』

 

星矢「ああ、いつでもいいぜ、エルフナイン!響、締めはお前達がカギなんだぞ」

 

響「はい、星矢さん!」

 

マリア「問題ないわ」

 

奏「ああ、任せておきな!」

 

エルフナイン「来ました!12時の方向にノイズ反応です!恐らく、これと戦っていれば」

 

マリア「あいつが出現する、とうわけね。なら行くわ!」

 

 ノイズを蹴散らしていると、ゴールドカルマノイズが出現した。

 

紫龍「ゴールドカルマノイズのお出ましか…!」

 

マリア「ここからが本番よ」

 

奏「ああ」

 

エルフナイン『あのノイズの出現に合わせて通常のノイズも新たに出現しています。みなさん、気を付けてください!』

 

星矢「なら、俺と紫龍が雑魚を片付ける」

 

紫龍「瞬と氷河は響達のアシストを頼む!」

 

瞬「うん!」

 

氷河「任せとけ!」

 

 星矢と紫龍が雑魚退治をし、瞬と氷河が響達のアシストを行う事となった。

 

マリア「今よ!」

 

 3人は絶唱を唄い、S2CAを発動させた。

 

響「セット、ハーモニクス!S2CA、トライ」

 

 しかし、今回のゴールドカルマノイズは動きが速かった。

 

マリア「敵の動きが速い!」

 

響「これじゃあ狙いを定められ」

 

 ところが、ゴールドカルマノイズに氷河が飛び乗り、羽を掴んで一気に凍らせたのであった。

 

奏「氷河!」

 

氷河「これぞ、シベリア仕込みの足封じ技!いや、今回は羽封じ技と言った所か」

 

 羽を凍らせて動きを悪くしたのと同時に氷河は飛び降り、今度は瞬のネビュラチェーンでゴールドカルマノイズの動きを完全に封じた。

 

瞬「ノイズの動きは僕が封じた!今がチャンスだ!」

 

響「ありがとうございますっ、瞬さん、氷河さん!」

 

 動けないゴールドカルマノイズ目掛けてS2CAの一撃が放たれ、ゴールドカルマノイズは完全に消滅したのであった。

 

奏「何とかなったな…」

 

マリア「ええ…、氷河と瞬がいなかったら決まらなかったわ…」

 

瞬「!?みんな、もう1体カルマノイズがいる!」

 

 チェーンの反応に瞬が気付くと、もう1体の同型のゴールドカルマノイズが出現した。

 

響「ええっ!?もう1体のカルマノイズが!?」

 

 突然の同型のゴールドカルマノイズの出現に響達はなすすべもなくやられたのであった。

 

奏「こんな時に…!くっ、こうなったらもう一度」

 

マリア「落ち着いて!流石にこの短時間でもう一度は無理よ!」

 

奏「ちっ…」

 

氷河「みんな、俺がノイズが消えるまでの時間を稼ぐ!」

 

奏「どうやってだ?」

 

氷河「こうやってだ。オーロラエクスキューション!!」

 

 氷河はゴールドカルマノイズ目掛けてオーロラエクスキューションを放った。

 

マリア「ゴールドカルマノイズに聖闘士の攻撃は効きにくいのよ!」

 

氷河「まぁ、見てろ」

 

 オーロラエクスキューションを受けたゴールドカルマノイズは凍りついた。

 

響「ゴールドカルマノイズが凍っちゃった…」

 

氷河「オーロラエクスキューションとフリージングコフィンを重ねて放った。これなら、倒せずとも安全に消えるまでの時間を稼げる」

 

 そして、ゴールドカルマノイズは消えたのであった。

 

奏「消えた…」

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 そして、響達は帰還した。

 

マリア「まさかもう1体出てくるのは誤算だったわ…」

 

響「すみません…」

 

紫龍「いや、これは予想外の事態であるが故、誰のせいでもない」

 

マリア「今度のカルマ化したノイズは飛行型。あの機動力は厄介極まりないわね。氷河と瞬がいなければ倒す事はできなかったわ」

 

響「私がクリスちゃんみたいにババババーッ!って遠距離攻撃とかできたら氷河さんと瞬さんの協力がなくても行けるんですけど…」

 

星矢「それだとあんな威力は出せないぞ。カルマノイズを倒すには威力が大事なんだ」

 

マリア「星矢達がいない状況であのカルマノイズが現れた時にどうにかするヒントはないのかしら?」

 

エルフナイン「この前受け取ったデータにヒントがあると思うので、少しお時間を頂けますか?」

 

氷河「頼んだぞ」

 

エルフナイン「はい、頑張ります」

 

奏「…なら、考えるのは頭脳担当に任せて、あたし達は訓練でもしようか。なあ?」

 

響「はい、そうしましょう!づも考えるのは苦手で…」

 

マリア「はぁ、あなたって人は…。私も付き合うわ」

 

奏「あれ?お前、頭脳担当だろ?」

 

マリア「エルフナインが考えてくれるなら、私よりもずっと効率的だもの。シミュレータに向かいましょう」

 

星矢「シミュレータより俺達の方が適任じゃないのか?」

 

響「それもそうですね。お願いします!」

 

 星矢達が訓練の相手をする事となった。星矢は可能な限り響達が戦ったゴールドカルマノイズのスピードや癖に近づけて動いたが、響達は明確な対策ができなかった。

 

マリア「やっぱり星矢達抜きだと難しいわね…」

 

奏「…あたしやお前の技なら捕捉はできなくもないけどな。ただ、威力の問題やS2CAの問題があるか…」

 

マリア「ええ。力を束ねて放てるのはこの子だけの特性だからね…」

 

響「う~ん、とりあえずもう一度やってみま、うわわわわっ!!?」

 

奏「何だ!?変な声あげて!」

 

星矢「来ちまったようだな、響の正妻が」

 

 星矢のいう響の正妻とは、未来の事であった。傍には沙織と美衣もいた。

 

未来「むーっ!」

 

響「み、未来…そ、そのただい…ま?」

 

未来「もう、戻ってきたならどうしてすぐに帰ってこないの!私、ずっと心配してたのに!」

 

響「ご、ごめん…その、色々大変で…」

 

未来「大変なら尚更!翼さんが大怪我したって聞いて、もしかしたら響もって…なのに、もう!」

 

 未来の説教にはタジタジの響であった。

 

響「…うん、ありがと、未来。ごめんね?」

 

未来「大丈夫そうでよかった…」

 

響「え、えへへ…恥ずかしいよ未来…。奏さんだっているのに…」

 

未来「…奏さん?え…?ど、どうして!?ツヴァイウイングの天羽奏さんが生き返って…ええーーっ!?」

 

 並行世界の奏との対面に未来は驚愕したのであった。

 

 

 

フラワー

 

 その後、響達はフラワーで食事をとり、代金は沙織が支払う事となった。

 

未来「すみません、沙織さん。私達の分までお金を支払ってくれて…」

 

沙織「気にしなくていいです。私もここのお好み焼きがお気に入りなのですから」

 

奏「(あの沙織って人、今まで会った人の中でも群を抜いて立ち振る舞いが上品な人だなぁ…)」

 

未来「もう、本当に驚いたよ」

 

星矢「だろ?俺達も向こうで会った時は驚いたんだ」

 

奏「なんかごめんな?驚かせて」

 

未来「い、いえっ、奏さんが悪い訳じゃないですから…」

 

マリア「…それで、私達はどうしてここに?」

 

響「それは、私が未来へのお詫びのためにおばちゃんのお好み焼きを奢る事になったからです!」

 

美衣「でも、結局は沙織様が響さん達の分まで支払いを引き受けてくれました」

 

マリア「…でも、どうして私達まで?」

 

奏「いいじゃねーか。腹が減っては戦はできぬ、だろ?」

 

紫龍「ああ。しっかり食事をとって戦いに備えるのは必要な事だ」

 

氷河「きちんとマリアも食べておけよ」

 

マリア「それくらいわかってるわ」

 

 ある程度大騒ぎした所で食事が終わったのであった。

 

 

 

市街地

 

 食事が終わり、響達は店から出た。

 

響「はぁ、食べた食べた~」

 

未来「いつもよりたくさん食べたね。苦しくない?」

 

響「大丈夫。直前まで訓練してたから。でもこのまま横になりたい気分~」

 

未来「もう、食べてすぐ寝たらダメだよ?」

 

 そんな中、警報が鳴った。

 

星矢「ノイズのお出ましのようだな…」

 

沙織「未来さんは私達と行動を共にします。響さん達は出撃してください」

 

 星矢達は出撃し、ノイズをあっという間に蹴散らしたのであった。

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 ノイズを倒した後、響達は帰還したのであった。

 

響「ただいま戻りました!」

 

弦十郎「ああ、ご苦労だったな、お前達」

 

エルフナイン「皆さん、お疲れ様です。早速で悪いのですが、少しいいでしょうか?」

 

紫龍「俺達不在の時に装者だけで飛行型のカルマノイズに対抗する手段が見つかったのか?」

 

エルフナイン「はい。聞いてもらえますか?」

 

マリア「もちろんよ」

 

エルフナイン「カルマノイズはフォニックゲインに引き寄せられる性質があります。だから、それを利用してなるべく周囲が囲まれた空間におびき出し、そこで撃破を狙うというのはどうでしょうか?」

 

氷河「周囲が囲まれた空間か…」

 

奏「いいんじゃないか?あたしは賛成だよ」

 

エルフナイン「ありがとうございます。それでこの作戦に都合のいい、周囲が囲まれた空間に心当たりはありませんか?できれば周囲に被害の出にくい場所だとなおいいのですが…」

 

 一同は飛行型のカルマノイズとの戦いにうってつけの場所を考えていた。

 

紫龍「(囲まれていて、戦いに支障のない広さがある場所…)」

 

弦十郎「…一つ心当たりがある。だが…」

 

奏「もったいつけるなよ。どこだい?」

 

弦十郎「…ライブ会場だ」

 

 そこは、奏が翼を失った場所でもあった。

 

沙織「…すみません。そちらの話も少し聞いています。あなたにとっては翼さんを失った辛い思い出の場所でもあります」

 

奏「(翼…)…いや、構わない。他に場所がないなら、選んでいる場合じゃないだろ」

 

エルフナイン「…それなら、そこにしましょう。あと、作戦のために翼さんを連れてきてほしいのですが…」

 

奏「待て、どうして翼をあんな場所に!?」

 

エルフナイン「!?ごめんなさい…」

 

氷河「落ち着け、翼。エルフナインを怖がらせるな」

 

奏「…悪かった」

 

エルフナイン「は、はい。その、理由は翼さんとマリアさんに唄ってもらう事がフォニックゲインを効率的に高める方法だからです…」

 

星矢「要は客はいないけど、ネフシュタンの起動実験と同じって事だな?」

 

エルフナイン「はい」

 

奏「唄う…。翼が、あの場所で?(ダメだ、そんなの…)」

 

 未だに翼を失ったトラウマが奏の心に深く刻み込まれていた。

 

奏「翼に唄わせるぐらいなら、あたしが(唄える…のか?今のあたしが…。自分の歌を取り戻せていない、あたしが…)」

 

響「…奏さん?」

 

奏「(唄える、わけないだろう…。翼の歌の代わりなんて、あたしにできるわけがない…)」

 

紫龍「唄えないのなら、翼を呼ぶしかないな」

 

奏「お前!」

 

マリア「落ち着きなさい。翼にとって何の問題もないはずよ。あの子は全てを乗り越えている。…あなたと違ってね」

 

 

 

ライブ会場

 

 そして、翼を連れてきて作戦の実行に取り掛かった。

 

翼「一体、何かと思った…。いきなり戻ったと思ったら、ライブとは…」

 

マリア「驚かせたわね。でも時間がなかったから仕方ないのよ」

 

翼「向こうのノイズ対策だってあったんだぞ?」

 

氷河「それは調に向こうのアイザックや王虎がいたからだろ?念のため、クリスと切歌にも向こうに行ってもらったし、これはお前にしかできない事なんだ」

 

翼「私が奏に責任もって護ると告げたのに…」

 

星矢「ま、今は作戦を実行してくれよ」

 

 カルマノイズ討伐作戦は実行された。

 

マリア「ふう…。次はあなたの曲よ、翼」

 

翼「ああ、少しだけ待ってくれ。奏!一緒に…唄ってくれないかな?」

 

奏「!?翼と一緒に…?」

 

翼「…うん。こんな場所だけど、それでも私は奏と一緒に唄いたい…ダメかな?」

 

奏「(もう一度、翼と一緒に唄える…。こんなに嬉しい事はない…だけど!)…ダメ、なんだ…」

 

翼「…奏?」

 

奏「ダメなんだよ…。あたしは、まだあたしに戻れていない。戦い以外の歌をなくしたままなんだ!」

 

翼「…ごめんなさい、奏…」

 

奏「謝るな…謝らないでくれよ…」

 

マリア「…なら、その場で指をくわえて見ていなさい!翼、行くわよ!」

 

 結局、マリアが翼と一緒に唄う事となった。

 

奏「(…なんで翼の隣があたしじゃないんだ…?どうしてあたしはステージにいないんだ…?誰よりも翼の歌が好きで、翼と一緒に唄いたいのはあたしのはずなのに、どうして!)」

 

 奏の様子を星矢達は察していた。

 

エルフナイン「みなさん、反応がありました!ノイズが出現します、恐らくカルマノイズも!」

 

紫龍「奏、雑魚は俺達が片付ける。戦うぞ!」

 

奏「ああ、戦うよ!」

 

響「はい!」

 

マリア「翼、後はお願いするわ」

 

翼「マリア?私も戦線にに」

 

マリア「あなたはまだ病み上がりでしょう」

 

星矢「この場は俺達に任しとけ!」

 

 雑魚のノイズは星矢達が相手する事となり、飛行型のゴールドカルマノイズは響達が担当する事となった。

 

マリア「こんなにたくさん出てくるなんて予想外だったわ。でも、星矢達が一掃している間にカルマノイズを倒さないとね!」

 

響「行きます!S2CA・トライバースト!でえええいっ!!」

 

 しかし、ゴールドカルマノイズの動きはライブ会場においても速かった。

 

マリア「まだあのノイズの動きの方が早い!?」

 

響「星矢さん達は山ほど現れたノイズと戦ってて私達の助けに来れないですよ!」

 

奏「こうなったらあたし達でやるしかない!」

 

響「でも、攻撃がかわされちゃう。どうすれば…?って、えっ!?」

 

 急に奏が響の手をとった事に響は驚いた。

 

響「奏さん…どうして私の手を?」

 

奏「繋いで束ねたその力、あたしに分けてくれ!そうしたら、あいつを倒してみせる!」

 

マリア「何か考えがあるのね?」

 

奏「ああ」

 

マリア「わかったわ。アガートラームの力で束ねた力を再配置するわ、いくわよ!」

 

 束ねた力は奏に託された。

 

奏「くっ、ぐあっ…ああああっ!(…子の場所、翼、そしてカルマノイズ…。あたしは翼と唄いたい。だから、ここからやり直すために)あたしに力をくれえええっ!!」

 

響「うまく…いった?」

 

マリア「みたいね…」

 

奏「ありがとう。この力、絶対にムダにはしない!」

 

 託された力で奏はゴールドカルマノイズを押していった。流石のゴールドカルマノイズも猛攻の前にボロボロだったが、再生した。

 

マリア「再生する!」

 

奏「…いや、そうはさせねえ!これでとどめだあああっ!!」

 

 奏はLAST∞METEORを放ち、ゴールドカルマノイズを倒したのであった。

 

響「やった、やりましたね!奏さん!」

 

奏「ああ、何とかね…。ありがとな」

 

翼「奏!」

 

奏「翼…」

 

翼「全く無茶するんだから…。でも、やっぱり奏は凄い!」

 

奏「…悪いな、ちょっと疲れたから先にも戻る」

 

 奏は先に帰還したのであった。

 

翼「奏…」

 

 その様子をちょうど星矢達は戻って目の当たりにしていた。

 

紫龍「完全に打ち解けるにはまだかかりそうだな…」

 

 

 

S.O.N.G潜水艦

 

 そして翌日…

 

弦十郎「昨日カルマノイズを倒した事でギャラルホルンに変化があった」

 

星矢「変化?」

 

エルフナイン「はい。今までと比べてアラートが弱まっているようなのです。これは、こちらに出現したカルマノイズが倒れた影響だとみています。恐らくは、カルマノイズが倒れた事で、異変が治まりつつあるという事になると思います」

 

紫龍「異変が治まりつつある…。となれば、ノイズは?」

 

エルフナイン「推測ですが、少なくともまたあのノイズがこちらに現れるような事はないと思います。もしかしたら、普通のノイズも現れないかも知れません。元々この世界のバビロニアの宝物庫は閉じていますから」

 

奏「よかったな。こっちの世界が無事なら、後はあたし達の世界の問題だ。…あとはあたし1人でも」

 

氷河「水臭い事は言うな。この異変が治まるまで付き合うぞ」

 

翼「私も同感だ。こちらの世界だけでなく、そちらの世界が救われるまでは」

 

 一同全員同じ意見であった。

 

奏「…いいのか、本当に?」

 

沙織「あなたはもっと他人を頼っていいのです。少なくとも私達はあなたもあなたの世界も見捨てはしません」

 

奏「…ああ、ありがとう」

 

弦十郎「では装者全員に指令を伝える!速やかに並行世界へと渡り、問題の元凶、カルマ化したノイズを全て撃破するんだ!」

 

装者一同「はい!」

 

 そんな中、警報が鳴った。

 

弦十郎「どうした!?」

 

朔也「ギャ、ギャラルホルンがかつてない規模のアラートを発しています!エネルギー数値、測定不能!」

 

弦十郎「何だと!?異変が治まりつつあったのに、向こうで何が起こったんだ!?」

 

エルフナイン「違います!座標が出たので、僕達の世界で起こっています!」

 

あおい「司令、あれを!」

 

 モニターで見たのは、空にヒビが入った所だった。

 

弦十郎「空に…ヒビだと!?」

 

朔也「とてつもないエネルギー反応です!」

 

翼「何だと!?こんな時に!」

 

沙織「ここは星矢達に任せて、あなた達はカルマノイズ撃破を優先させてください」

 

響「で、ですけど」

 

星矢「心配するな、俺達は絶対に負けない。それに、カルマノイズ撃破のカギはお前達なんだぞ。だから俺達に任せて並行世界に行くんだ!」

 

マリア「頼むわよ、星矢、紫龍、氷河、瞬!」

 

 突然の異変の収束を星矢達に頼み、響達は並行世界へ向かったのであった。

 

沙織「ギャラルホルンの反応の激しさはこれまでにない規模だそうです。これから何が起ころうとしているのかはまだわかりません。しかし、必ず勝利して生きて帰ってきてください!」

 

 星矢達は出撃したのであった。

 

 

 

市街地

 

 ライブ会場から遠く離れた指定の場所へ星矢達は来たのであった。

 

星矢「さて、何が出てくるのやら…」

 

瞬「チェーンの反応が激しくなってる。もう出てくるよ!」

 

 チェーンの反応と共に空に穴が開き、そこから巨大なヘビみたいな化け物が姿を現した。

 

氷河「デカイぞ!」

 

紫龍「見た目は物凄く大きい龍か蛇だ!」

 

星矢「冥界の化け物共が可愛く見えるほど邪悪で途方もない化け物のようだな、こいつは!」

 

 ネビュラチェーンの様子に星矢は目の前の化け物が邪悪な存在である事を察したのであった。

 

瞬「こいつをこのまま暴れさせるわけにはいかない!」

 

星矢「化け物をとっととやっつけちまおうぜ!」

 

 突如出現した未知の怪物に星矢達は向かっていったのであった。




これで今回の話は終わりです。
今回は元の世界でのカルマノイズとの戦闘と本来だとまだ登場は当分先の世界蛇の登場を描きました。当初は難敵はゴールドカルマノイズだけにする予定でしたが、防御力が高いだけの敵では少し物足りないと判断し、星矢達が来れない理由付けも兼ねて世界蛇をXD本編の時系列よりも早く出現させる事にしました。
次の話は星矢達と世界蛇の戦闘、及び並行世界側での装者一同とカルマノイズの戦闘を描きます。
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