森
一同は再び現れた偽ロボ達と交戦した。
偽調ロボ「真っ二つに…!」
偽切歌ロボ「してやるデース!」
切歌「そうはいかないデス!」
調「はああーっ!」
切歌と調を中心に次々と偽ロボ達を倒していった。
偽調ロボ「そんなーっ!?」
偽切歌ロボ「アスタ・ラ・ビスタ・ベイベーデース!」
マリアとセレナの姉妹コンビも蹴散らしていた。
偽切歌ロボ「ひでぶっ!」
マリア「いい調子よ、セレナ!」
セレナ「うん!」
どこかのモヒカンのような断末魔を叫んで偽ロボは爆散した。
響「私と未来の連携だって!」
未来「切歌ちゃんと調ちゃんにひけをとらない!」
偽調ロボ「たわばぁっ!」
響と未来の親友コンビも撃破し続けていた。
切歌「どんどん倒すデスよ!」
調「うん」
3組が撃破している姿を翼とクリスは見ていた。
クリス「あいつら、すげえな!」
翼「ああ、敵の計算を上回っているな」
クリス「あたしらも続くぞ!」
翼「ああ。どんどん倒すぞ!」
???「そうはいかないわ」
突然、声がした。
響「えっ?これって……」
セレナ「姉さんの声!?」
マリア「もしかして!?」
その声の主は、マリアそっくりのロボットであった。しかし、そのモデルは今のマリアではなかった。
マリアロボ「ええ、そうよ」
翼「新手か!」
響「マリアさんロボ!?」
クリス「でも、あのギアは……」
マリアロボ「私達は、あなた達人間に対し……、国土の割譲を要求する!」
そのマリアロボから発せられた言葉は、ガングニールを纏っていた頃のマリアのようであった。
切歌「まるで昔のマリアデース……」
マリア「な……っ!勝手にロボットを作るのはいいとして、どうしてモデルが昔の私なのよ!(見られた…!とうとうセレナに昔の私を見られてしまった!!)」
未来「データはきちんと残ってましたよ」
響「こっちの方が、人類に敵対するイメージにしっくり来たのかな?」
翼「ふっ、出会った頃のマリアを思い出すな」
マリア「あれで思い出してほしくはないわ!(まさか、あの頃の私が敵として現れるなんて……。まずい、あの頃の私を見たらセレナは……)」
慌てふためくマリアであったが……。
セレナ「わあっ、あのロボットさんのモデルがガングニールを纏っていた時の姉さんなの!?姉さんが言ってるのとは大違いでとってもかっこいい!アガートラームにも負けないぐらいだよ!」
マリア「……本当にセレナはかっこいいと思うの…?」
セレナ「普通にかっこいいよ!」
マリア「(セレナが目を輝かせている…。昔の私をかっこいいというのはちょっと複雑だし、一時はどうなるかと思ったけど、安心したわ……)」
昔の自分を見られるとセレナに怒られるとマリアは思っていたため、セレナが昔の自分を見て、とてもかっこいいと褒めた事にはやや複雑ながらも、安心したのであった。
マリアロボ「無駄話は終わったかしら?」
マリア「終わったわ。そして、望むところよ……。あれは、私がこの手で倒すわーっ!」
マリアとマリアロボの戦闘が始まった。昔の自分が歩いているようなマリアロボへの怒りが凄まじいため、マリアはマリアロボを押していた。
マリアロボ「バカな!この私が、人間如きに。押されている、ですって!?」
マリア「いちいち芝居がかったセリフがクドイのよ!」
クリス「ほんと、誰に似たんだろうな……」
マリア「何か言った!?」
クリス「い、いや別に」
翼「色々な意味で、マリアが鬼神の様相だ…」
セレナ「でも、姉さんの勝利は目前だよ!」
マリア「このまま一気に行くわよ!」
マリアロボに止めを刺そうとしたマリアだったが……。
マリア「うわっ!」
突如として背後から攻撃を受けたのであった。
セレナ「姉さん!」
マリア「一体、何が起こったの…?」
???「姉さんに指一本触れさせない!」
マリアに攻撃したのは、セレナそっくりのロボであった。
マリア「そんな…、セレナのロボまで!」
セレナ「(私そっくりのロボットまで出たなんて…。私がそのまま小さくなった感じで可愛いなぁ…。でも!)」
セレナロボ「大好きな姉さんは私が護る!」
マリア「(どうしよう……。ただでさえ切歌のロボや調のロボは壊すのを躊躇いたくなるほど可愛いのに、セレナのロボを攻撃して破壊するだなんて、できるわけがない……)」
セレナロボの出現で戸惑い、躊躇している隙にセレナロボは攻撃を仕掛けたが、セレナに防がれた。
セレナ「姉さん、あの私そっくりのロボットは私が戦うよ!だから、姉さんそっくりのロボットを!」
マリア「ありがとう、セレナ!」
マリアロボ「増援が終わりだと思ったら、大間違いよ!」
マリアロボの言葉通り、今度は響そっくりのロボや未来そっくりのロボ、翼そっくりのロボにクリスそっくりのロボまで現れた。クリスロボに至っては、ネフシュタンの鎧を装着していた頃がモデルであった。
響「えええええっ!!!」
未来「私達そっくりのロボットまで!!」
翼「マリアロボとセレナロボが現れたのは驚いたが、まさか私達モデルのロボまで出てくるとは……」
響ロボ「人間は邪魔よ!全部私の拳でぶっ壊す!」
未来ロボ「あなた達人間は私達の大切な同胞を戦わせる元凶…!私はみんなを戦わせたくないのに!」
響「ねえ、あの未来のロボットはフロンティア事変の時の未来がモデルじゃない?」
未来「確かに。それに響のロボットだけは並行世界の響がモデルみたい(こんな形で操られていた時の私を目の当たりにするなんて……)」
響「(やっぱり、ロボットという形でそのロボットのモデルになった並行世界の私を目の当たりにすると不思議だなぁ…)」
クリス「向こうへ行った時にその世界のバカのデータを持って帰ったからな(やっぱ、昔のあたしを見るのは嫌だな…。マリアが怒るのもわかる…)」
意外な形で響は並行世界の自分を目の当たりにし、未来はフロンティア事変当時の自分を目の当たりにした上、クリスも昔の自分を目の当たりにしてマリアの心境が理解できたのであった。
翼「3人とも気を散らすな!ロボット達は油断できない相手だ!」
響「そ、そうだった!」
そんな中、翼ロボは翼に剣を向けた。
翼「私と戦いたいのか?」
翼ロボ「そうよ。私達機械は人間共を受け入れられない。愚かな人間に従って共に生きていくなど、我らが許せるはずがない!根絶やしにするまで徹底的に争うまでよ!」
翼「(昔の自分を見てて、いい気分にはなれないな…)人間を根絶やしにしようというのなら、私は断固として阻止してみせようぞ!」
翼と翼ロボの剣の戦いが始まった。クリスもクリスロボと対峙していた。
クリス「昔のあたしと対峙するなんてな…」
クリスロボ「だったら、仲良くじゃれ合うかい!?」
クリス「ああ、そうさせてもらおうか。そして、ぶっ壊してやる!!」
先手はクリスがとり、クリスは銃弾やミサイルを発射しまくったが、クリスロボは回避した。
クリスロボ「そんなもんが当たるわけねえだろ!」
そう言って、クリスロボは鞭を振るったが、クリスはかわした。
クリス「へっ、昔のあたしの戦い方があたしに通じると思ったら、大間違いだ!」
クリスロボ「だけど、近づかれたらどうなんだ!?」
そのままクリスロボは接近戦でクリスを吹っ飛ばし、腹の上に乗ったのであった。
クリスロボ「全く、プニプニしたデカイ胸が気に食わねえんだよ!胸の膨らみが特徴の人間の女の中でも、お前は特異体質なのか?」
そう言ってクリスロボはクリスの胸を指で触った。
クリス「ふざけんな!あたしだって好きで胸が大きくなったんじゃねえ!むしろ、邪魔なんだよ!」
クリスロボ「逆上せ上がるな人気者!そのブルンブルン揺れるし、プニプニしてて柔らかい巨乳を武器に魅了して、誰も彼も構ってくれると思うんじゃねえ!」
クリス「この野郎……!昔のあたしの言葉を言ってくるし、胸の事を散々言ってきて腹が立ってきやがる!跡形も残らねえようにぶっ壊してやる!!」
すぐにクリスは起き上がり、クリスロボと再び激しくぶつかった。一方、響と未来は響ロボと未来ロボの圧倒的な力に苦戦していた。
響「はああああーっ!」
響は殴りかかったが、響ロボはかわし、それと同時にサマーソルトキックで響を吹っ飛ばした。
響「うぐっ!私のロボ、とっても強い……!」
響ロボ「このまま一気に片付ける!」
響と響ロボでは、響ロボの方がパワーは上だった。未来と未来ロボの方では、ビームの撃ち合いになっていた。
未来「やあああっ!」
未来ロボ「やあああっ!」
未来は扇を展開して閃光を放ったが、未来ロボも扇から閃光を放った。閃光同士のぶつかり合いはあっという間に未来ロボの方が押していき、未来を吹っ飛ばした。
未来「きゃああああっ!」
未来ロボ「これが私の力。あなた達人間を根絶し、世界を照らすための光なの」
未来「(神獣鏡の聖遺物殺しまでは再現できてないけど、ビームの出力が違い過ぎる…!どうしたら……!)」
切歌と調はいつもの調子で偽ロボ達を蹴散らしていた。
調「マリアとセレナのロボはおろか、みんながモデルのロボットまでも出てくるなんて……」
切歌「マリアロボもセレナロボもクリス先輩ロボも、みんなのロボも可愛いデス!ああ、もしたくさんいたら、ダイブしてみんなの海に溺れたいデス…」
調「切ちゃん、しっかりして!」
偽切歌ロボ「よそ見しててチャンスデス!」
偽調ロボ「隙あり!」
偽ロボ達は攻撃してきたが、あっさりと返り討ちにあった。
切歌「危なかったデス!みんなの甘美な誘惑に負けるところだったデス」
マリアとセレナの姉妹もマリアロボとセレナロボを押していた。
マリアロボ「そんなバカな!」
セレナロボ「姉さんと一緒に戦っているのに!」
セレナ「私とマリア姉さんを完全に真似できたと思ったら大間違いです!」
マリア「一気に行くわよ!イグナイトモジュール、抜剣!」
一気に勝負を決めるため、マリアはイグナイトモジュールを発動させた。
調「うん、抜剣!」
ギアにダインスレイフが搭載されていない未来とセレナ以外の装者達もイグナイトモジュールを発動させた。
マリアロボ「なるほど。そちらが力を見せるというなら、こちらも出し惜しみしている場合じゃないわね。集え、我が同胞達よーっ!!」
偽切歌ロボ「合体デス!!」
偽調ロボ「合体!」
なんと、偽切歌ロボと偽調ロボは左右に合体して、1体のロボットとなった。
未来「えっ、合体……!?」
マリア「……こんな機能まであるなんて!」
切歌「おおおおっ!凄いデス!かっこいいデース!」
クリス「感心してる場合かよ!」
調「切ちゃんロボと調ロボが一つに……」
切歌「ピンクと緑のコラボレーションデス!」
響「あ、本当だね。桜餅ロボって感じ」
切歌「おいしそうなネーミングデス」
マリア「そんな事どうでもいいわ!マリアロボ達諸共、一気に叩き潰す!」
調「うん」
切歌「了解デース!」
セレナ「私達の力、ロボットさん達に思う存分見せましょう!」
翼と翼ロボの戦いは翼がイグナイトを発動させた事もあり、翼が押していた。
翼ロボ「つまらぬ感情を持っていない剣の私が、押されているだと!?」
翼「感情がない剣が剣なものか!」
そう言って、翼は翼ロボとの鍔迫り合いを制した。クリスの方も、イグナイトを発動させた事で一気に逆転させた。
クリスロボ「ふざけやがって、そんな力を見せびらかすな!」
クリス「あたしは胸がデカイのは自慢じゃねえが、胸の悪口を言いやがったからには徹底的にぶっ壊してやる!」
翼とクリスはそれぞれがモデルのロボットを押していたものの、響と未来は響ロボと未来ロボに押されていた。響はイグナイトを発動させたのにも関わらず、響ロボに押されていた。
響「そんな…!イグナイトを使っても押されるなんて……!」
響ロボ「所詮、人間はこの程度よ。機械に敵うわけがない!」
そう言って響ロボは響を圧倒したのであった。そして、未来と未来ロボの戦いは終始未来ロボ優勢であった。
未来「やあああっ!」
未来ロボ「何度やっても無駄よ」
未来は足のアーマーを展開して放つ高出力ビームの流星を放ったが、対する未来ロボも同じ技を放ち、あっという間に未来ロボが撃ち合いを制したのであった。
未来「きゃああああっ!」
切歌と調のコンビと桜餅ロボの戦いは合体して生まれた桜餅ロボが予想以上に強く、イグナイトを使ってもビクともしなかった。
セレナ「あのロボットさん、とっても強い!!」
マリア「イグナイトのパワーでも押し切れないですって!?」
調「ダメ、このままじゃ……、倒しきれない」
マリアロボ「ふふ。装者の力はこんなものなの?私達機械の前では人間の力など!塵芥に等しいわ!」
セレナロボ「流石は私達の家族!家族がどんどん増えれば、この星から人間を根絶やしにするなんて夢じゃなくなるよね、姉さん!」
マリアロボ「ええ、そうよ。私の可愛い妹には、人間共が滅ぶ様を特等席で見せてあげるからね」
マリア「減らず口を…!」
セレナ「根絶やしにはさせません…!」
マリアロボ「無駄よ、無駄無駄!さあ、我が同胞達よ!装者に止めを刺すがいい!」
響を圧倒していた響ロボと未来を圧倒していた未来ロボ、そして桜餅ロボは止めを刺そうとした。ところが……
マリアロボ「……あら?」
セレナロボ「どうしたの?姉さん」
突然、響ロボと未来ロボ、そして桜餅ロボの動きがおかしくなった。
響「きゅ、急にどうしたの?」
調「急に動きが悪くなったような……」
動きが鈍くなったと思ったら、響ロボと未来ロボは動かなくなり、桜餅ロボは元の偽切歌ロボと偽調ロボに分離したのであった。
セレナロボ「そんな…!」
切歌「合体が解けたデスか?」
調「どうして?」
未来「響ロボと未来ロボも動かなくなったよ」
マリアロボ「しまった、バッテリー切れ!?」
クリス「って、バッテリー駆動だったのかよ!」
翼「まあ、家電や産業ロボットがベースのようだしな……」
マリアロボ「時限式ではここまでなの!?……まだまだ改良が必要なようね」
セレナロボ「どうしよう、姉さん……」
マリアロボ「仕方ない、ここは一旦引かせてもらうわ。次に相見える時こそ、あなた達の最後よ!」
翼ロボ「仕方あるまい……」
クリスロボ「次こそはその巨乳を台無しにしてやるからな!」
残りのロボはバッテリー切れして動かなくなった響ロボと未来ロボも回収し、逃げたのであった。
切歌「あ、待つデスよ!」
翼「くっ……、逃げ足の速い奴だ」
クリス「逃げる時まで胸の事を言いやがって……!」
響「でも、私と未来は命拾いしたよ…。私のロボと未来ロボはめちゃくちゃ強くて…」
未来「響ロボと未来ロボの動力がバッテリーじゃなかったら、絶対に死んでたかもしれない……」
イグナイトを使ってからは優勢になれた翼やクリスと違い、響と未来は響ロボと未来ロボにコテンパンにやられていた。
マリア「次こそは、絶対に破壊してやるわ」
セレナ「私も私のロボは壊してみせます!」
切歌「マリアとセレナが本気デース……」
マリアロボとセレナロボの破壊の執念に燃えているマリア姉妹であった。
秘密基地
装者達は秘密基地に帰還したのであった。
弦十郎「マリア君達他の装者のロボに、合体か……。さらにパワーアップするとは、想定外だな」
切歌ロボ「響さんロボの戦闘力は融合症例時の響さんと同じで、未来さんロボは聖遺物殺しの特性がない代わりに、ビームの出力が未来さんの神獣鏡のギアの4倍近くに達しているデース」
響「融合症例時の私って、そんなに強かったんだ……」
クリス「自覚がなかったのかよ!」
翼「仕方あるまい。立花は対人戦ではむやみに傷つけるのを好まないのだからな」
瞬「エルフナインは、あの二機は並行世界の響とフロンティア事変当時の未来がモデルなのかい?」
エルフナイン「間違いないと思います。あの二機のロボの戦闘力と言動は間違いなく、それぞれ並行世界の響さんとフロンティア事変当時の未来さんがモデルです。ロボの性能を当時の戦闘力に限りなく近づけたせいで、エネルギーの消耗が激しかったのでしょう」
未来「だから、響ロボと私のロボは合体ロボと同様にすぐバッテリー切れになったんだ」
響ロボと未来ロボのエネルギー消耗の激しさに一同は納得した。
調ロボ「桜餅ロボは合体する事によって、攻撃、防御共に数値が上昇しています」
切歌「さすが調ロボ!計算が得意なんデスね」
切歌ロボ「あたし達もロボットデース!」
調「ふふ。喋れるようになってから、本当に切ちゃんみたい」
切歌ロボ「戦えないけど、作戦会議は頑張るデス!何とか響さんロボと未来さんロボ、桜餅ロボを倒すデスよ」
セレナ「はい。でも、立花さんロボと小日向さんロボ、桜餅ロボはとても強かったです…」
クリス「ああ。ちっこいのやあたしモデルのロボですら手古摺ってたっていうのにな」
調ロボ「何かいい考えはある?」
切歌ロボ「んー、むむむむ……。とにかく、力を合わせて戦うデス!」
切歌「合体ロボと響さんロボに未来さんロボに対抗するには、もうちょっと具体的なアイデアがほしいデス……」
エルフナイン「力を合わせる……合体ロボ…。AIに合体機構、そうだ!」
切歌「どうしたデスか?」
エルフナイン「ちょっと考えがあります。ロボットさん達を少しの間、預からせていただけませんか?」
調「う、うん……」
切歌「いいデスけど……」
切歌と調はそれぞれのロボをエルフナインに預けたのであった。
???
その頃、ロボット達は分析をしていた。
マリアロボ「あの3組は相当厄介だったわね…」
セレナロボ「特にあの2人が厄介だったよ、姉さん。何か手はあるの?」
マリアロボ「無論、それについては既に手は打ってあるわ。もうすぐ、引っかかるはずよ…。そして、それが上手く行けば、残りの2組にも同じ手を打つわ」
セレナロボ「凄い!それでこそ私の姉さんだよ!」
マリアロボ「ふふふ……、愚かなる人間共よ。お前達の希望を打ち砕いてみせよう…!」
ロボ達の暗躍が始まろうとしていたのであった。
これで今回の話は終わりです。
今回はマリアロボや他の装者達モデルのロボットの登場や、偽ロボ達に合体機能がある事が判明する話となっています。
ぶっちゃけ、調べ歌う二重唱編で一番やってみたかった事はセレナがガングニールを纏っていた頃のマリアのロボを見た時の反応と、他の装者達モデルの偽ロボを出してみたかった事です。
マリアロボに関しては、マリアが恐れていたのとは逆に、セレナがかっこいいと褒めるという、ギャグ的な展開にしましたが、かなり後に描くであろう裏切りの独奏曲編では、マリアにとって最悪の形で昔の頃に逆戻りしてしまった自分をセレナに見られ、最愛の妹の事までも裏切らざるを得ないという、本編以上に精神的にきつい展開を考えています。
響ロボがグレ響のデータをベースにしているのは、グレ響の方が敵対のイメージに向いていて、響対グレ響をやれるのではないかと思った事と、イグナイト<融合症例をやってみたかったというのもあります。
未来ロボは作中でもある通りフロンティア事変当時の未来がモデルで、聖遺物殺しの特性がない代わりに、攻撃力が本物より圧倒的に高くなっていて滅法強くしました。
翼ロボは見た目は今の翼がモデルではあるものの、AIの人格データは1期目の頃がモデルになっていて、クリスロボはネフシュタンの鎧を纏っていた頃がモデルになっています。
次の話は切歌ロボと調ロボに合体機能が加わりますが、切歌と調に大変な事が発生してしまいます。