プロローグ−非日常は唐突に−
武装探偵、通称『武偵』。増加する凶悪犯罪を取り締まる為武装を許可された探偵たちのことだ。そんな武偵達を教育する高校、武偵高。そこに通う高校生「白銀涼」。これは、彼とその仲間達の繰り広げる戦いの物語である。
涼「………キンジ?そろそろ行くよ?」
キンジ「あともう少しだから、待っててくれ!」
ここは、東京武偵高男子寮。そして、今日から新学期が始まるという大切な日である。そんな日常の他愛もない一コマ。しかし、彼等は予想もしていなかった。これから、人生が変わる出来事が起こるということに…。
−涼視点−
涼「どうなってんの!?これ!?」
バイクで武偵高に向かう僕は、後ろの同乗者にそう問いかけた。
キンジ「知らねぇよ!!俺だって聞きてぇ!!」
そう叫ぶキンジ。
なぜなら、僕たちは今、“自走するUZI”に追いかけられているのだから。
ダダダダダッ
キンジ「ウオッ、アイツら撃って来やがった!」
涼「ごめん!ちょっと荒くなる!」
そうキンジに謝ると、僕はアクセルを思い切り踏み込んだ。
加速するバイク。しかし、何処までもUZIが追ってくる。
キンジ「おい!全然振り切れそうに無いぞ!?」
涼「これでも、かなり法定速度ギリギリなんだけど!?」
目視しただけでも、UZIの数は8機。他にも何機かいるかもしれない。
涼「クソッ!どう考えても詰んでるでしょ…!」
キンジ「おい、また撃って来るぞ!」
涼「クッ…!」
なんとかハンドルをきったが、このままじゃあ、いずれ殺られる……。
でも、どうする!?
キンジ「チッ!これでどうだ!」
そう叫ぶや否や、キンジは愛銃ベレッタを抜いてUZIへと発砲した。
なんとか1機破壊したが、こちらが不利な状況は変わらない。そんなとき、僕の通信機に通信が入った。
涼「誰!?」
???「私。友夏」
涼「友夏!?なんでこのタイミングで!?」
友夏「今…何してるの…?」
涼「今、自走するUZIとカーチェイス中!」
友夏「……。本当に…何してるの…?」
涼「そんなの、僕が知りたいよ!」
友夏「とりあえず…大体の場所を教えて…。」
涼「分かった。場所は……」
今置かれている状況、場所、敵の数を友夏に伝える。すると、その直後通信機から友夏から指示が送られてきた。
友夏「とりあえず…そのままその通りを真っ直ぐ進んで…。」
涼「分かった!でも、この先ってビルが多くあるトコロじゃ…」
友夏「大丈夫…そっちへ応援を送った…。」
涼「応援…?」
友夏「とにかく…そのまま進めば大丈夫だから。それじゃ…また後で迎えに行くから…」
涼「オイィィィ!?どこで通信切ってんのぉぉぉぉっ!?」
キンジ「涼!?どうしたんだ!?」
涼「とりあえず、このまま進む!だから、キンジは迎撃できるならやってくれ!」
キンジ「あ…ああ、やってみる!」
カーチェイスを続けるバイクとUZI。そしてついに、恐れていた事態が起こってしまう。
ダダダダダダダッ
涼「!?クソッバイクに被弾!」
キンジ「マジかよ!」
涼「このままじゃあいつまで保つか…」
もしもエンジンに引火したら、僕たちはお陀仏だ…。
そんなときだった。
涼「ん…?ビルの屋上に…人影が…」
彼女が。「神崎アリア」が現れたのは……。
GO for the next!!
いかがでしたか?よろしければ、是非とも批評をお聞かせください。これからも、この駄文ばかりの小説をよろしくお願いします。
それでは、( ・∀・)ノシ