「これは.........僕と母さんの墓?」
僕はそのお墓をみると僕の名前と母さんの名前が彫られていた。それから僕はズボンのポケットを確認するとスマホとリュウガのデッキが入っていた。
「!?なんでリュウガのデッキが!?」
僕はなんでここにリュウガのデッキがあるのか分からず考えていたが結局分からなかったので、とりあえずお腹も空いたのでとりあえずお墓に備えてあったお菓子の袋を開け食べ始めた。もちろん賞味期限も確認した。
そしてお菓子を食べているとお墓に誰かが近づいてくる、しかも複数人。最初は隠れようかとも思ったが特に悪い事をしている訳でもないのでやめた。
そしてその人達は僕が見える位置まで来ると持っていた物を落としこう呟いた
「六城?」
僕は名前を呼ばれそちらに向くと全員顔は同じだが所々特徴の違う五人の5つ子。いや僕を入れて6つ子の姉さん達が立っていた。
…五月視点
今日は私達5つ子。いえ6つ子の末っ子六城の命日。今日であの子がいなくなってから4年。あれからずっと私達の心の中にはポッカリと決して埋まらない穴が空いたままです。1度でいい。そんな事を思いながら私達は無言のままお墓へ向かっているとお墓の前に男の人が立っていた。顔は見えないが私達が近づいていくとだんだんその人の顔がだんだん鮮明になっていくとそこには、死んだはずの弟、六城が立っていた。
「六城?」
思わず名前を呼んでしまうと彼はこちらに振りむく。そして見た瞬間思った。間違いない彼は六城だ。そう確信した私達は目を見開いて驚きそしておもいきり六城に抱きついた。
…六城視点
姉さん達は僕に飛びつくと僕はその勢いに耐えきれず後ろに倒れてしまう。幸い頭を打つことがなかったがさすがに重い。
「ひ、久しぶり。姉さん達。」
そう言うが姉さん達から返事は帰ってこず姉さん達の顔からはそれじゃないという意志が伝わってくる
「えーと。ただいま」
『!!おかえり!六城!』
今度は正解だったようで姉さん達は僕にとびきりの笑顔をみせて答えてくれた。
そしてそれから僕は姉さん達に何をしていたのかを色々聞かれた後父さんの病院まで連れていかれ診察を受けていた。
「とりあえず。異常はないようだね。でもしばらく安静にしているんだよ?六城」
「ああ。分かってるよ」
そういい僕は席を立ち部屋を出ようとした時ある事に気づいた。
それは父さんの机に緑のデッキ。ゾルダのデッキが置かれている事に気づく。
「父さん。」
「?なんだい?」
「なんで父さんが.........ゾルダのデッキを持っているの?」
そして父さんと秘書の江端さんは僕の言葉にビクつく。
「.........六城。何故君がその事を?」
その問いに僕はリュウガのデッキを見せる事で答える
『!?』
「君もライダーになってしまったのか。」
「正確に言えば僕は.........別の世界のライダーだ。」
「.........どういう事だい?」
そして僕は全てを話した。異世界の事もライダーとして死んだ事も母さんにあった事も全て。
「.........そうか。」
「父さん?聞いていい?」
「なんだ?」
「父さんの.........願いはなに?」
「願いなんてないさ。ただあの子達を守るために僕はこの力を手に入れたんだ。」
「そっか.........」
僕はその答えに安心していると突然頭の中に聞き慣れたあの音が聞こえてくる
『キーン キーン キーン』
「父さん」
「ああ。行こう」
そう言うと僕と父さんは鏡に向けてデッキを向けると鏡にベルトVバックルが浮かび上がりそしてそれは次第に僕達の腰に装着されると父さんは少しポーズをとるが僕は何もポーズをとらずにバックルにデッキを装填する
『変身!』
そして僕は仮面ライダーリュウガ。父さんは仮面ライダーゾルダに変身すると鏡の中の世界ミラーワールドへと足を運んだ