不死の道標   作:成金ヤック

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間空いたから初投稿


目指すは彼の地

穴を後にし階段をあがる。すると鉄球を落としてきたであろう亡者がだらしない格好で突っ立っている。直剣を装備し1突きすれば亡者が崩れ落ちて行く。鉄球を投げ落としてきた憎しみはあるがそれは心の内に留めて置くことにする。鉄格子を開けると外へと通じていた。隠れるのが下手なのか、はたまたわざとなのか曲がり角で待ち伏せしてるのが丸わかりである。屈んで崩れた外壁から『石ころ』を拾い壁に投げ当てる。すると亡者が2体フラフラと歩いて出てきて石を当てた壁をじーっと見つめている。知能がないのは明白であるな。亡者達の背面に立ちケツに剣をぶち込む。足で剣を引き抜きもう一体に素早く切りかかり、行動を停止させる。子気味のいい音と共に2体とも物言わぬ屍と貸す。記憶が正しければ奥にもう一体居たと思うから、壁に背を預ける形で曲がり角の奥を警戒する。やはりと言っていいのか弓持ちがただ1人佇んでいた。勢い良く飛び出し矢を構える暇さえ与えず、素早く奴の細い体に蹴りを入れて体制を崩す奴が後ろに尻もちを着いた所に致命の一撃をぶち込む。弓持ちには無意識に私怨が篭ってしまうのか少し大掛かりになってしまった。奥の方はたしか少し強い亡者がいるだけで他はなにもなかった気がするから行かなくても良い。それよりもこっちだ。不自然に霧がかかった空間。霧を払いながら前に進むと先程自分が押し潰されたであろう空間の上にでた。下を見ると憎たらしくそしておぞましい様相をした正しくデーモンと言った醜い風貌を持ったバケモノ。ミンチにされたつい数刻前を思い出し足が竦む。しかし迷ってる暇などない、短く深呼吸をしていざ奴目掛けて飛び降りようとしたその瞬間。目の前にやつの体が現れ意識を刈り取られた。

 

目覚めたら篝火の前で胡座をかいていた。真っ先に頭に浮かんだのは恐怖よりも怒りであった。決意を固め踏み出そうとした矢先の事であった。少しカッコつけてたこともあったのかもしれない…しかし!しかしだ!何故あのような仕打ちを受けなければならない!許さんもーーーーー許さん!気づけば全力で駆け出して居た。矢で胸を貫かれた場所も、騎士に想いと使命を託された場所も、頭を使い陽動した場所も全部ゴリ押して駆け抜けた。気づけばやつの頭上。やる事はただ1つのみ。

 

「死に晒ぜやあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

グサリと額に重たい一撃をぶち込み、更に追撃で深く剣をめり込ませる。剣を引き抜き、転がるように着地する。僅かなダメージを受けるが気にする程では無い。痛みに呻きデーモンがよろめく。おぉ、おぉ、さぞ痛いことじゃろぉ?もうそれはそれは痛いじゃろぉなぁ!?と、頭の中でネチネチと暴言を吐き捨てながら、奴の小指を執拗に痛めつける。時折反撃と言わんばかりに巨大な棍棒を振り回してくるが、何故か前転する事でダメージを受けないと言うさながらゲーム遵守の仕様を駆使しながら回避していく。最初の一撃相当効いたのか少し攻防を繰り返すだけでやつの体が弾け飛んでしまった。実に面白味の奴だ…

 

奴の守護していてた大扉まで進み、騎士から受け取った鍵を使い不死院を後にする。後にしたかったのだが…少し道を進んだら直ぐに崖なのである…崖の淵で立ち尽くしてるとカラスが来るという事は理解している…理解しているがそんなご都合主義の様な物がぽんぽんと起こるのか?いやまぁ起こって貰わないと困るんだがね?

 

バザァァァ!!

 

あっでっけぇ…てっ痛ってぇ!?!?カラスの爪が肩に思いっきり、くい込んでしまい肩に激痛が走る。その状態でカラスが飛び立つから更に痛い。カラスの乗り心地も最悪だし今後この調子で上手く火継を為せるのか心配になってきた。

 

 

 

 




次回は早めに投稿出来るといーな。

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