今回はタイトル通りサーヴァントの召喚回です。
三魔獣に加え新たな仲間がファミリーに加わります。
後半駆け足になってしまい文がおかしい所があるかも知れませんが目をつぶっていただけると幸いです。
Side『V』
レイシフト後、襲い来る気だるさと共に目を開く。閉まっていたコフィンが開き、狭い空間から足を踏み出す。どうやらちゃんと成功したみたいだ。五体満足な身体を見てそう思う。
事前の説明ではレイシフトは失敗すると身体の一部等があちら側に取り残される事があるらしい。尤も、そうならない為に適性検査を行うのだが。
ふと横目に映る二つのコフィンを見つける。扉は開いているが中にいるマシュ・キリエライトと藤丸立香は目を覚ましていない。
「V君! 平気かい!?」
管制台からロマニが駆け付けてくる。その後ろには数人の生き残った職員も見受けられる。
「俺はいい。あの二人を見てやってくれ」
俺の状態を見る職員に彼女らを見る様に催促する。幸い俺はレイシフトに酔っただけだ。時間が経てば治る。
中央管制室から出て廊下を歩く。やはり先のテロによって電気が復旧していない所がいくつかあるようだ。ポツリポツリと電気がついてない所が確認出来る。
「存外に被害が大きかったようだ」
人気の無いカルデアを見て呟く。いつもならカルデアの職員やマスター候補の魔術師達が闊歩し人が絶えない場所であった。
「やあ、V君。無事だったみたいだね」
ふと後ろから聞き覚えのある女に声を掛けられる。
「ダヴィンチか、お前も無事で何よりだ。それで、何の用だ?」
レオナルド・ダ・ヴィンチ。カルデア英霊召喚成功例第3号のサーヴァント。現在は技術局特別名誉顧問としてカルデアに居座っており、様々な分野での天才的な頭脳を持つ人物。見た目は女だが中身は男であり超がつくほどの変人。
「先の事件の聞き込みと君の特異点での行動を聞きに来た。立香君やマシュにも聞こうと思ったけど初めてのレイシフトの反動か目を覚まさなくてね。良かったらお茶も出すよ」
ダヴィンチの言っている事は至極真っ当な事で断る理由もない。予定もやることも無かったから丁度良いだろう。
「良いだろう。シナモンティーで頼む」
「任せたまえ、極上の紅茶を提供しようじゃないか」
ダヴィンチに連れられ彼の工房へと入っていく。一仕事終えた後の一杯はやはり格別だった。
Side立香
子供の泣き声が聞こえる。
「……ここどこ?」
気付けば私は燃え盛る屋敷の前に立っていた。火事だ、そう思い急ぎ人に知らせようとするがふと違和感に気付く。
「……熱くない?」
これだけ大きな屋敷が燃えているのにも関わらず熱を感じなかった。普通ならば近くにいるだけで肌に皮膚を針で刺した様な地味が痛みが広がるのだが、今はそれを感じられなかった。
そして更なる違和感に気付く。
「え? 何でこんなに人が……それに何で武器を持って」
大勢の人が居たのだ、それも武器を持った人々が。何故先程まで気付かなかったのか疑問に思う程。どの人も血走った目で何かを叫んでいる。
「……うっ、ふぐっ」
そしてそれは後ろから聞こえてきた。
「━━子供?」
振り向けば其処に子供がいた。透き通る様な銀髪の男の子が、泣きじゃくっていた。
声をかけようか、そう思い近付いたその時。血走った目をした男が子供の前に立ち、手に持った斧振り上げた。
「っ!? ダメ━━━ッ!!」
急いで駆け寄るが間に合わない。男は思い切り斧を振り下ろした。そして刃が子供にあた━━━━
「━━━━ッハ!!」
飛び起きる。息が切れて過呼吸になっている。……最悪の目覚めだ。汗も沢山かいてベタベタしている。
「フォウフォーウ?」
ふと隣を見ると心配そうに声をかけてくるフォウさんの姿が。私が安心させる様に頭を撫でるとフォウさんは気持ち良さそうに目を細める。
(シャワー浴びなきゃ)
そう思い私はベットから降り、服を脱ぎ始めた。
「ふぅ、スッキリした~」
バスタオルで頭を拭きながら先程の夢の事をふと思い出す。だが、内容が思い出せない。
(あれ、私さっきどんな夢を見ていたんだっけ?)
どれだけ思いだそうとしても思い出せない。少し唸りながら思い出していたところ、何も思い浮かばなかったので諦める事にした。
「ま、いっか」
そう言って服を着替え始める。そして着替えが終わったタイミングで自室のドアが開く。
「失礼します。先輩、起きていらしてたんですね。おはようございます」
「おはよう、マシュ。良い夢見れた?」
自然とそんな言葉が出てくる。マシュは夢という言葉に反応し顔を曇らせる。
「そうですね…内容は思い出せないのですが、何か悪い夢を見ました」
「あれ? マシュも?」
「も、という事は、先輩もですか?」
「うん、マシュと同じで内容は思い出せないけど」
二人して唸り始める。そして自分が何故此処に来たのか思い出し、ハッとしたマシュは立香に用件を伝える。
「そう言えば先輩。ドクターのブリーフィングが始まります」
「おっけー、じゃあ行こうか」
私達は夢の内容を思い出す事を諦め、ドクターの待つ管制室へ向かう事にした。
「ガチャじゃん、それ」
ドクターのブリーフィングを終え、その時に紹介されたレオナルド・ダ・ヴィンチ、通称ダヴィンチちゃんに連れられ、私達は英霊召喚ルームへと連れてこられた。そして英霊召喚についての概要と召喚方法を聞かされた私は思わずそう言ってしまった。
「まぁ、俗物的に言うとそうかな。さてさて、そんな事は置いといて。今回は七回召喚を行って貰うよ」
ダヴィンチちゃんから金の札を七枚渡される。これがガチャ券か…。
「ダヴィンチちゃん質問です。何故そんな中途半端な回数なんですか」
ソシャゲ脳の私からすれば大抵最初は十連を回させてくれるはず。だが今回は七回、何か理由があるはずだ。
「実はV君と合わせて十回だったんだけどね。彼、三回だけ引いて行っちゃったのさ。それであと七回ってワケ」
Vさんはもう既に新しい特異点にレイシフトしているらしい。だからドクターのブリーフィングに居なかったのだ。それで今マシュはレイシフトの準備に取り掛かっている。
「成る程。じゃあ回していきまーす」
金の札を一枚消費し、召喚サークルが眩く光る。そして光が収束し大きく発光する。そして召喚サークルの真ん中には人が立っていた。
「サーヴァントセイバー、召喚に応じ参上した。問おう、あなたが私のマスターか?」
出てきた人物に既視感を覚える。どっかで会ったよーな。
「私は藤丸立香。貴方の名前は?」
「アルトリア・ペンドラゴン。貴方達にはアーサーと言った方が良いか」
アーサー、その言葉に驚く。私達が最初の特異点で戦ったのもアーサーだったからだ。
「恐らく立香くんの知っているアーサーは反転した方のアーサーだろうね」
反転、そう言えばそんな事をキャスターが言っていた気がする。とにかくあのアーサーとは別人そうだから気にしなくて良いだろう。
「取り敢えずよろしく、アルトリア」
「よろしくお願いします立香」
それから残りの回数召喚を終え、更に二騎のサーヴァントを召喚できた。アーチャーのエミヤさん、今回はランサーで召喚されたクー・フーリン。とても心強い人達だ。
「よし、じゃあ行こう!」
中央管制室に向かう。レイシフト先は1431年のフランス。ジャンヌダルクのいた時代だ。そこで何が待ち構えているのか、不安な事はあるけどみんながいれば何とかなる。そう思えた。
Side『V』
「本当に良いのかい? 三回だけで。もしかしたらサーヴァントが出ないかもしれないよ?」
「問題ない」
そう答え召喚サークルの前に立つ。先程ダヴィンチに渡された呼符と呼ばれる召喚媒体を使いサーヴァントを召喚する。だが、必ずサーヴァントが出るという訳でもなく、概念礼装などが出てくることもあるらしい。
既知だが、俺には既にグリフォン達がいる。最悪サーヴァントが出なくてもグリフォン達で特異点の解決とまでは至らなくとも彼女達の負担を減らせる筈だ。
サークルが光輝き、眩い光を放つ。サーヴァントが召喚され、人影が目の前に現れる。既視感を抱く銀髪に禍々しい甲冑と凄まじい力を秘めた剣。そして極めつけはその見開かれた金色の双眸。
「問おう、貴様が私のマスターか?」
首筋に剣を当てられ問われる。後ろのダヴィンチが戦闘態勢をとるがそれを腕で制する。
運良くサーヴァントを引き当てたが少々難アリのサーヴァントだったらしい。
「そうだ。俺がお前のマスターだ」
金色の双眸がこちらを見据える。少女とは思えぬその冷徹な眼差しは常人ならばひと睨みで失神するだろう。
だが、生憎と俺はそれ以上の眼を知っている。この程度で臆するほど場数は踏んでいない。
「成る程、それなりの度胸はあるようだ」
首筋に当てられた剣が収められる。そして改めて彼女は俺の前に立つ。
「セイバー、アルトリア・ペンドラゴン。此れより我が剣は貴様と共にある。好きに使え、マスター」
こうして俺に新しい
次回は古戦場から逃げられないので未定です。すみません。