とある復讐者の追憶 作:ムリーヌ
とある戦場。
そこは、グリフィンと鉄血の泥沼の激戦が未だに繰り広げられる血の戦線と呼ばれる血に濡れた場所だった。
そんな血の戦線の戦場の中心では、勢いよく大斧を振り回し、回りにいるグリフィンの戦術人形を切り飛ばし、散弾銃で吹き飛ばす女がいた。
「ウオォォォォォォッ!!!」
女が怒号を挙げながら大斧を連続で振るい、グリフィンの戦術人形を切り飛ばす中、堪らずグリフィン部隊は撤退していく。
戦火が広がる戦場の中心・・・風に靡く黒い長髪、鋭く全てを恨んでいる様な紫の瞳、黒い軍服そして、グリフィンの指揮官に支給される血濡れた軍帽とコートを羽織る姿は正に鬼人、世界への復讐者その物だった。
その姿を遠くから監察する存在がいた。
「良いね・・・リベンジャー、なかなか良い腕をしているじゃないか。なぁ、代理人?」
その存在はそう問うと、側にあった画面に映るのはメイドの格好をしているが、事実上の鉄血の指揮官的存在、代理人その人だった。
《予想を上回る成果ですね。やはり、通常のリッパーとは違う・・・何かを経験したからこそ、今の体の性能に劣らない力を身に付けたのでしょう・・・引き続き、経過を見ていきましょう。帰還してくださいアルケミスト》
「了解。代理人」
アルケミストがそう答えると、画面から代理人は消えた。
アルケミストは改めてリベンジャーの方を見ると、斧の先を突き出して部隊に命令していた。
「進めぇ!敵の陣形は削れたぞ!グリフィンの鉄グズは全て皆殺しだ!!!」
リベンジャーの命令はアルケミストにも届く程に大きく聞こえ、アルケミストは不適に笑いつつも少し恐れを抱く。
「強いとはいえ、自身の意思とは無関係に戦う傀儡人形・・・か。全く、代理人も考える事が恐ろしい事だな」
アルケミストはそう呟いて帰還の為に立ち去って行く。
そんな中、リベンジャーは止まらない。
向かって来ようが、逃げようが、命乞いしようが関係なく殺し回った。
増悪の宿したその瞳に当てられた心の弱い者は怯え、泣き崩れ、酷い時には失神する者もいる。
リベンジャーは恐ろしく、そして強く、強大な鉄血のハイエンドモデルとしてグリフィンの人形達はリベンジャーと当たる事を心の底から恐れる。
戦いが一方的になる中、リベンジャーは逃げるグリフィンに更に追撃を仕掛けようとした時、無線がリベンジャーの元に届く。
《その位にしなさいな、リベンジャー。もう十分に暴れ終えた筈ですよ?》
「代理人・・・!しかし、此処で逃がしては」
《これは"命令"です。良いですね》
代理人の命令と言って無線を切ると、リベンジャーは先程までの増悪を宿した殺気は消え去り、リベンジャーは我に帰った様に手に持つ大斧の刃を見る。
大斧は真っ赤になる程に血で染まっており、体にも返り血が大量に付着していた。
「あ、あぁ・・・また・・・私は・・・!」
リベンジャーは動揺しきり、手に持っていた大斧と散弾銃を落として頭を抱えながら膝をついた。
「私は・・・私はまた・・・もう、嫌だ・・・殺したくない・・・殺したく、ない・・・助けて・・・アウスト・・・」
リベンジャーはそのまま泣き崩れ、暫く動く事はなかった。
この小説の展開
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リッパーに名前着けた方が良くね?
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もっと黒くて残酷な方が良い
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救いがある方が良いに決まってる!
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グリフィン視点を増やせ!
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もっとハイエンドモデル達と絡ませてくれ