とある復讐者の追憶   作:ムリーヌ

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リベンジャーの苦悩

リベンジャーは執務室で溜め息をついた。

 

三日前に行方不明となった偵察部隊の一員であるイェーガーが発見されたのだが、イェーガーの姿は裸のうえに両目と片方の手足がなく、切り傷や火傷が目立つ酷い姿だったと言う報告だった。

 

イェーガーは生きてはいるが精神的に不安定であり、修復と記憶の初期化が行われたが初期化しても消えない恐怖に駆られて取り乱す事があると報告に挙がった。

 

リベンジャーは何があったのかイェーガーの記憶を辿り映像に写し出して覗くと顔をしかめ画面を睨み付けた。  

  

そこにはイェーガーの視点で写し出され、数人の男達に群がられて強姦されている物だった。

 

強姦が終わればKar98k の激しい拷問が待っていた。

 

片方の手足をゆっくりと切られ、ナイフで抉られながら切られ、熱で真っ赤になった鉄棒を押し付けられ、顔を水の中に無理矢理突っ込まれる等とされた後に指でイェーガーの目を抉られてそこで映像が途切れた。

 

別に目的があっての尋問ではないのはリベンジャーには分かった。

  

何故ならKar98k はイェーガーが苦しむのをずっと笑っていたのだから。

 

リベンジャーはイェーガーの件はリベンジャー自身が預り他言無用とした。

 

イェーガーのされた仕打ちを聞いた鉄血兵達が怒りのあまり無謀な行為をさせない様にする為とイェーガー自身の為でもあった。

 

「・・・それでリー。被害にあったイェーガーの様子は?」 

 

リーとは、数多くいるリッパーがいる中でかなりややこしい為、識別する為にリベンジャーが適当に着けた物だがリッパーことリーは嬉しそうに微笑んだそうだ。

 

「何とも言えません。ずっと放心状態でして・・・」

 

「そうか・・・彼女のメンタルケアを続けてくれ。後は処遇をどうするかだな・・・」

 

リベンジャーは溜め息をまたついた。

 

心を大きく傷つけたイェーガーはもはやまともに戦場に立てるのか怪しく、リベンジャーは後方に勤めさせようか悩んでいた時、扉がノックされた。

 

「入れ」

 

リベンジャーがそう言うと扉が開かれ、鉄血兵が入室と同時に敬礼する。

 

「リベンジャー様。本部より連絡です。至急、モニター室にお越しください」

 

「分かった。リー、後の事は頼んだぞ」

 

リベンジャーはそう言ってモニター室に歩いていく。

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リベンジャーはモニター室に来ると、画面前に立ってみるとすぐに嫌な顔に変えた。

 

《いやっほぉ~!リベンジャー、元気にしてた?》

 

そこにはサイドテールと元気過ぎる笑顔が特徴の人物が手を振りながら応答してきた。

 

リベンジャーは溜め息をつき、対応する。

 

「アーキテクト。一体何の用だ?」

 

《リベンジャー。貴方って長い事、メンテナンスしてないじゃん。だから一回、メンテナンスするから本部に戻ってきてほしんだ》

 

「断る。メンテナンス以前に私はこの戦線の指揮を任せられているのだぞ。簡単に離れる訳にはいかん」

 

リベンジャーはそっぽを向きながら答えると、アーキテクトは画面に顔を近づけてリベンジャーを怒る。

 

《そんなの困るよ!ちゃんとメンテナンスしないと体持たないよ!》

 

「忙しいのと離れられないのは事実なのだから無理だ。それに本部に戻れば代理人と鉢合わせするのは目に見えてるだろ」

 

アーキテクトはそれを聞いて苦笑いする。

 

リベンジャーと代理人の不仲なのは鉄血内では有名な話で、画面越しからでも険悪な雰囲気を出す二人を直接会わせるなと言う鉄血の暗黙の掟が存在する程だ。  

 

《大丈夫だよ!ゲーガーに何とかしてもらうから!》

 

「お前な・・・ゲーガーばかりに苦労を掛けさせるな。馬鹿め」

 

「馬鹿じゃないもん!皆はアホだって言うもん!」

 

「意味は同じだろうが!」

 

リベンジャーはそうツッコムと、アーキテクトはリベンジャーが自分では梃子でも動かないと分かると、最終手段に出た。

 

《代理人!代理人~!》

 

「何を!?どうして代理人を呼ぼうとする!」

 

「こうなったら強制執行システムで連れてこさせようと思って」

 

アーキテクトはテヘッ☆と言って舌を出しつつ頭を軽く拳骨で当てるとまた代理人を呼び出す姿勢を見せる。

 

《代理人!!!》

 

「分かった!分かったから代理人を呼ぶな!!!」

 

《じゃあ、来てくれるよね!》

 

「・・・行けば良いのだろ行けば」

 

アーキテクトはそれを聞いて喜ぶと、アーキテクトの後ろにいつの間にか代理人が立っており、リベンジャーはアーキテクトがやらかしたと悟り、静かにモニターを切った。

 

リベンジャーはモニターを切る前にアーキテクトの悲鳴が聞こえたのは恐らく幻聴だろうと無理矢理そう思い込む事にした。




・強制執行システム

リベンジャーに搭載されている命令を強制的に執行させるシステム。

このシステムは代理人の命令に反応する様にプログラムされ、リベンジャーを強制的に命令を遂行させる。

・鉄血兵 リー

イェーガーシリーズの鉄血製の新米リッパー。

新米故にドジを踏んだり、気の弱さを見せるが、激戦の中を生きてこれる運の強さはある。

リッパーの中では心優しく、仲間や敵であるグリフィンの人形達を気に掛けたり、戦争で殺し会う事を極端に嫌う。

リベンジャーに気に入られ、妹の様に可愛がられ、リベンジャーの仕事の補佐をする様になる。  

リーと言う名前はリベンジャーが識別する為に適当に着けたあだ名みたいな物だが、リー本人は気に入っている。

この小説の展開

  • リッパーに名前着けた方が良くね?
  • もっと黒くて残酷な方が良い
  • 救いがある方が良いに決まってる!
  • グリフィン視点を増やせ!
  • もっとハイエンドモデル達と絡ませてくれ
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