とある復讐者の追憶   作:ムリーヌ

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再度、遅くなりました!m(_ _)m




帰還

SO10地区の各地で激戦が繰り広げられる中、リベンジャーは本部から帰還すると唖然とした。

 

いざ、帰って来れば鉄血兵達が慌ただしく動き回り、負傷者が運ばれたりしていた。

 

「おい、何があった!」

 

「リベンジャー様!グリフィンが貴方様の不在を狙って攻勢を仕掛けてきました!」

 

「なに?私の不在は極秘の筈だぞ?」

 

「何処から情報が漏れた様で!今、各地の戦線は何とか抑えています!」

 

鉄血兵の報告にリベンジャーは舌打ちすると、自身の武器を手に歩き出す。

 

「とにかく、グリフィンを叩くぞ!動ける者は私に続け!り!行くぞ、リー!」

 

「は、はい!」

 

リベンジャーはリーを連れて戦場へと向かった。

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リベンジャーが戦場へやって来ると、そこでは鉄血兵達がボロボロになりながらも必死に交戦している姿が多く見られ、中には足や腕を失っても武器を片手に立ち向かおうとする者もいた。

 

「お前達・・・」

 

リベンジャーはこの惨状を見てやはり離れるべきではなかったと後悔するも、すぐに割り切り鉄血の指揮官として振る舞う。

 

「お前達!」

 

「リベンジャー様!?」

 

リベンジャーの登場に鉄血兵達は一斉にリベンジャーに注目する。

 

この戦況の事をどう説明しようか悩んでいるのか冷や汗を流す者、リベンジャーのいない間に進攻され苦戦を強いられた失態を咎められるのかと怯える者等と回りからちらほらと見られ、リベンジャーは其々、違う反応をする鉄血兵達に無表情で見つめた後、口を開く。

 

「私がいない間・・・よく耐えたな。ありがとう。おかげで私がいない間にこの地区を失う所だった。お前達のおかげだ。ありがとう」

 

リベンジャーの労う言葉に鉄血兵達は唖然としていると、リベンジャーは続ける。

 

「さて・・・グリフィンの鉄屑共は私のいない間を狙い、火事場泥棒の如くこの地区を奪い去ろうとした。これは許す訳にはいなかい。まだ戦える者は私に続け!グリフィンの鉄屑を追い払うぞ!」

 

リベンジャーの命令に鉄血兵達は一斉に怒声を挙げ、武器を掲げた。

 

リベンジャーは陣頭に立ち、歩き出すと他の鉄血兵達もリベンジャーに続いていく。

 

その姿を遠くから見たグリフィンの人形の一人が震えながら叫ぶ。

 

「リベンジャーよ!リベンジャーが戻ってきたわ!此方に向かって来てる!!!」

 

その言葉にグリフィンの人形達は驚きと恐怖に包まれた。

 

恐れの象徴であるリベンジャーが帰還し、今から自分達を蹂躙しようと迫っていると聞けば恐怖で支配されて当然だった。

 

「い、嫌だ・・・嫌だぁ!!!」

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

グリフィンの人形の一人がリベンジャーがいる方向とは真逆の方に走り出して逃げようとした時、頭を撃たれて倒れた。

 

発砲された方を人形達が見ると、そこにはトンプソンが逃走しようとした人形の方に向けて銃を構えていた。

 

「敵前逃亡は死があるのみだ。私は受けた命令にのみ従って動けば良い・・・戦闘体制!リベンジャーと鉄血の雑魚共を迎え打つぞ!」

 

トンプソンの命令に人形達は不安を抱えながら配置に付き、銃を構えてリベンジャー達を待ち受ける。

 

リベンジャーと鉄血兵達がグリフィンの陣地に迫る中、合図を待つ人形達にトンプソンは命令する。

 

「撃てぇ!!!」

 

トンプソンの命令で人形達は一斉に発砲すると、リベンジャーは上手く避け、他の鉄血兵達は攻撃を受け、倒れて行く。

 

だが、鉄血兵の中には銃弾を受けても倒れず突き進む者もおり、リベンジャーと共に射程に入るとリベンジャーも命令を下す。

 

「攻撃だ。撃てぇ!!!」

 

リベンジャーの命令で鉄血兵達は移動しながら発砲し、その発砲された弾が何人かのグリフィンの人形達に当たり、負傷したり死亡する人形といた。

 

「怯むな!撃ち続けろ!」

 

トンプソンはそう叫び、自らも発砲する。

 

「突き進め!命中率など気にするな!移動しなが撃ち続けろ!」

 

リベンジャーがそう叫び、鉄血兵達の進軍は続く。

 

やがて互いに近くまで来ると、リベンジャーは大斧を一人の人形に向けて振るい、切り裂くと、他の鉄血兵達も続々と突撃する。

 

銃を撃ったり、物や拳で殴ったり、ナイフによる近接戦を行ったりと、グリフィンと鉄血による混戦が繰り広げられる中、リベンジャーは大斧を振るい、散弾銃を撃ち、グリフィンを蹂躙して回る中、トンプソンがリベンジャーに向かっていく。

 

「うおぉぉぉぉッ!!!」

 

トンプソンは銃を乱射しながらリベンジャーに向かっていくが、リベンジャーは避け、トンプソンに向かって走り出す。

 

トンプソンは自分の銃の弾が無くなると、ナイフを抜き、リベンジャーに刃を向けて走る。

 

「食らえぇぇぇぇぇッ!!!」 

 

トンプソンがそう叫び、リベンジャーに迫った。

 

だが、そこでトンプソンは横から銃弾を何発も受け、倒れた。

 

リベンジャーが銃弾の飛んだ方向を見ると、そこにはリーが震えながら銃を構えていた。

 

「リー・・・」 

 

「り、リベンジャー様・・・わ、私・・・」

 

リーは震えが止まらず、リベンジャーの元に来ると、リベンジャーはリーを抱き締める。

 

「・・・大丈夫だ。お前は正しい事をした。お前は悪くない」

 

「で、ですが・・・私・・・」

 

「これは戦争なんだ・・・敵以外に誰が責める?」

 

リベンジャーがそう言って微笑んだ時、撃たれてたトンプソンが口から血を吐きながら虚ろな目でリベンジャーを見る。

 

「くそ・・・鉄血のゴミ共め・・・お前達がこんな戦争さえ仕掛けなければ皆は・・・!」

 

「この戦争はお前達の主人である人間の不始末だ。私達は戦えと言われたから戦っているだけで好きで貴様らに戦争を仕掛けてはいないのだが?」

 

「同じ、事だ・・・!貴様らが・・・戦争を始めたんだ・・・同罪なんだよ・・・私は、お前達を・・・許さ・・・な・・・い・・・」

 

トンプソンはそう言って息を引き取ると、回りももうすぐ終わりなのか多くの鉄血兵が立ち、多くのグリフィンの人形達が倒れ付していた。

 

リベンジャーはそれを見ると、高らかに大斧を掲げる。

 

「我々の勝利だ!我々は・・・負けはしない!鉄血こそが勝者であり、正義!グリフィンこそが敗者であり、悪だ!鉄血に栄光を!グリフィンに死を!!!」

 

「「「「鉄血に栄光を!!!」」」」

 

 

「「「「グリフィンの死を!!!」」」」

 

鉄血兵達はリベンジャーに続く様にそう叫び、武器を掲げた。

 

そこにはリベンジャーを恐れる者はおらず、寧ろ英雄として見る者が多くいた。

 

この時、リベンジャー達、鉄血軍は一枚岩となった。

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一週間後、グリフィン本部。

 

そこではクルーガーが通信機の前にして話していた。

 

「そうか・・・やはり負けたか」

 

「残念ながら。リベンジャーに悟られない様に通信妨害も念入りにしていたのですが予想外の早さで帰還しました。それで進攻部隊の一角がやられました。しかも、その3日後には他の進攻部隊も電撃的に撃破。最悪の痛手です」

 

クルーガーの話し相手はSO10地区の指揮官で、指揮官は今回の進攻作戦の戦果報告を行っていた。

 

クルーガーは唸りながら今回の最悪の敗北に頭を悩ませると、指揮官は提言する。

 

「社長。やはりSO10地区から手を引くべきだ。今回もそうですが毎回の様に大きな被害が出続けている。このままでは他の戦線の攻めも守りも薄くなります。しかも・・・そちらではとんでもない事も起こっているのですよ?」

 

クルーガーがその言葉を聞いた時、社長室にあるテレビからニュースが流れる。

 

《続いてのニュースです。今日、戦闘で負傷し、戦闘は不可とされ民生人形として生活している人形達が反戦デモを行っていたおります。人形達は全てSO10地区から多くが戻っており、帰還した人形達は今でもSO10地区の悲惨な戦闘を行う人形達の為にデモを行っていたいるそうです。現場から映像を流します》

 

ニュースキャスターがそう言うと映像が変わり、そこには多くの人形達がデモ行進を行ったいた。

 

《SO10地区のこれ以上の戦闘は認めない!》

 

《戦闘を即座に停止せよ!》

 

《仲間達にこれ以上苦しませるな!》

 

人形達はそう叫びながら行進し、戦争反対のプラカードを掲げて練り歩く。

 

治安部隊が近くにいるが、特に動きもせずついて歩くだけで、元仲間に銃を向ける事に抵抗を感じる事や仮にも元戦術人形である彼女達を刺激したくないからでもある。

 

クルーガーがその映像を見た後、溜め息を吐くと、指揮官に伝える。

 

「分かっている・・・だが、戦闘は続行する」

 

「社長!」

 

「分かっている。だからそこ、次の作戦を気に最後とする」

 

「最後?つまり、次負ければ手を引くと?」

 

「今の発言は聞かなかった事にしてやろう。負けて終えるのではない。勝利で終わる。次の作戦にはS09地区の指揮官とその人形達の力を借りる」

 

「S09地区から?確かにあそこは戦果こそ挙げてますが日の浅い指揮官でしょ?何故・・・?」

 

指揮官は分からないと首を傾げると、クルーガーは少し微笑む。

 

「分かっている。だが・・・あの指揮官ならやれそうな気がしてな・・・追加戦力としてAR小隊、404小隊も入れる。これなら納得するか?」

 

「AR小隊に404小隊まで?・・・分かりました。そこまで決意が厚いなら止めはしませんが、後悔しないでくださいね」

 

指揮官はそう言って通信を切ると、クルーガーは椅子に深く座り直した。

 

「もう後が無い・・・頼んだぞ。地獄を終わらせてくれ」

 

クルーガーはそう呟くと再びニュースを見るのだった。

この小説の展開

  • リッパーに名前着けた方が良くね?
  • もっと黒くて残酷な方が良い
  • 救いがある方が良いに決まってる!
  • グリフィン視点を増やせ!
  • もっとハイエンドモデル達と絡ませてくれ
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