とある復讐者の追憶 作:ムリーヌ
グリフィンの進攻を食い止めたリベンジャーは次の戦いに備え、鉄血の弾薬や物資の確認を執務室で行っていた。
グリフィンに大きな痛手を与えたが、鉄血もグリフィンの大規模進攻によって大きな痛手を負い、建て直すには時間が必要だった。
この戦い以降、リベンジャーの回りは大きく変わった。
リーはトンプソンをリベンジャーを守る為に撃ち殺した時から落ち込んでいた。
気が弱く、優しい一面を持つリーだからこそだが、リベンジャーは今後、戦いに影響しないか心配していた。
イェーガーは戦いが起こった戦場から赤ん坊を連れて帰った日から前線を退き、今もリベンジャーの目の前で優しい微笑みと悲しみを浮かべて赤ん坊の世話をしている。
この赤ん坊と母親についてリベンジャーが調べると隣の地区が遊軍の鉄血部隊に制圧され、包囲しつつグリフィンの支配地区への道を閉鎖、此方に誘導する様に包囲の一部を解いて難民が流れる様にしていた。
イェーガーの赤ん坊と母親も逃げ場を失い、誘導されるがままにSO10地区へと逃げて来ていた所、運悪くイェーガーに誤認される形で母親は撃たれたのだ。
イェーガーはせめてもの罪滅ぼしとして赤ん坊を育てるとリベンジャーに伝え、リベンジャー自身も何も言わず、リベンジャーも赤ん坊の事を可愛がった。
鉄血兵達はグリフィン進攻以降、リベンジャーを恐れず、尊敬と敬意の眼差しを向ける様になった。
SO10地区の鉄血軍が一枚岩になろうとしかけていた時、リベンジャーは鉄血兵からもたらされた情報に驚愕する事になる。
「AR小隊が動いただと?」
「はい。何でも、この戦いに決着を着ける為に派遣されるとグリフィンから情報を得た諜報部隊からの知らせです」
リベンジャーはそれを聞いて自身の過去の記憶が甦った。
リベンジャーになる前の姿であるリッパーであった時、外の風に当たっていた所をAR小隊に鹵獲され、グリフィンの駐屯地に連行されてそこでKar98kからの激しい拷問を受ける切っ掛けになった。
AR小隊の名はリベンジャーにとっては過去のトラウマの一つと言えるそんな存在だ。
「・・・各、戦線に厳重警戒体制を取れと伝えろ。各地の部隊に通達。敵は最後の底力で我々を始末するつもりだ」
「分かりました。すぐに」
命令を受けた鉄血兵の言葉を遮る様に爆発音が鳴り響く。
「何事だッ!」
リベンジャーが爆発音を聞いてそう怒鳴ると、一人の鉄血兵が慌てて入ってきた。
「て、敵襲!リベンジャー様、敵襲です!」
「敵だと!グリフィンの何処の部隊だ!」
「しょ、正体は不明!敵の攻撃により基地の対空兵器を破壊され、対空戦闘が出来ません!」
鉄血兵の知らせにリベンジャーは舌打ちした時、また慌てた様子の鉄血兵が入ってきた。
「リベンジャー様!グリフィンが再び進攻しました!鉄血の防衛線を突破しつつ此方にまっすぐ向かってきています!」
「迎撃だ!各部隊に緊急通達!グリフィンの進攻を阻止するんだ!突破されればこの基地が危うくなる・・・次の防衛線で何としても食い止める。集結地帯は此処だ」
リベンジャーがそう言って指を指したのは基地から少し離れた塹壕構築地帯だった。
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その頃、リベンジャーのいる基地から離れた塹壕構築地帯ではグリフィンのSO10地区とS09地区の人形部隊とAR小隊がいた。
「どうやら破壊工作は成功したようだな」
「そうですわね。これで追加の部隊や補給を行えますわ」
塹壕の中から話ながら基地の様子を伺うKar98kとAR小隊のM16は双眼鏡で鉄血兵が前の塹壕に集結している姿を確認する。
「流石に勘づくか・・・突破は厳しいぞ?」
「何を今更?どうせ鉄血は皆殺しにするつもりだったのです。彼方から来るやら好都合ですわ」
Kar98kの言葉にM16は顔をしかめると、無線が入る。
《姉さん》
「M4か?」
《皆、準備が出来たよ。何時でも行ける》
「分かった。指揮官の合図で始めるとしよう」
M16はそう言って自身の武器を手にした。
この小説の展開
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リッパーに名前着けた方が良くね?
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もっと黒くて残酷な方が良い
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救いがある方が良いに決まってる!
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グリフィン視点を増やせ!
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もっとハイエンドモデル達と絡ませてくれ