とある復讐者の追憶 作:ムリーヌ
砲撃にあったリベンジャーは目を覚ますとそこは基地の基地の中だった。
基地内は慌ただしく、時より聞こえる銃声と爆発音が響く。
リベンジャーは頭を押さえつつ起き上がると、鉄血兵の一人が駆け寄って来た。
「リベンジャー様!お目覚めになられたのですね!」
「あぁ・・・戦況は?」
「・・・悪いです。今は後退し、基地内で籠城を行っていますが長くは持ちこたえられません。今は膠着状態にあって、グリフィンがすぐに攻めては来ないと思います」
「そうか・・・」
鉄血兵の言葉にリベンジャーは項垂れると、リーの存在を思い出した。
「リーは?リーは何処に?」
「リーは・・・その・・・」
「リーは何処だと聞いている?何処だ?」
リベンジャーは威圧感のある言葉でそう聞くと、観念する様に鉄血兵は答える。
「リーはグリフィンとの交戦で負傷しました・・・危険な状態です。此所の設備ではとても治りません。本部でないと。今は医療室に応急措置をしてイェーガーに見てもらっています」
リベンジャーはそれを聞いて起き上がると、悪い予感を捨てつつリーの元にすぐに向かった。
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リベンジャーは医療室の扉を勢いよく開け放つと、そこには負傷した鉄血兵で溢れかえり、痛みからの唸り声が響く地獄だった。
鉄血兵達がリベンジャーに注目する中、リベンジャーはリーを探すとそこに赤ん坊を抱いたイェーガーと腹に血の滲んだ包帯が巻かれたリーが寝かされていた。
イェーガーはリベンジャーの存在に気付くとリーの隣を明け、リベンジャーはリーの隣に立った。
「リー。私だ、リベンジャーだ・・・」
「・・・リベンジャー、様?」
「そうだ・・・馬鹿者が。無茶をしたな?幾ら有事でもこんな姿を私に見せるなど・・・とんでもない失態だぞ」
リベンジャーはそう悲しみを込めて言う。
「すみません。私は例え此所が地獄でも、壊されたくなかったんです・・・此処が無ければリベンジャー様や皆とは出会わなかった・・・だから私は・・・私は・・・!」
リーは泣きながら喋ろうとするも、リベンジャーに手で頬を撫でられて止められる。
「もう良い・・・私達はどのみち負ける・・・残念だが・・・リー。他の負傷者達と共にこの地区を離脱しろ。お前はもう戦えない、本部へ行け」
リベンジャーの命令にリーは驚愕のあまり痛みを忘れてリベンジャーの腕を掴んだ。
「そんな・・・!嫌です!私も・・・私も最後まで戦います!だからそんな事は言わないでください!お願いします!リベンジャー様!」
「・・・リーを輸送部隊の元へ連れていけ。他の死傷者達もだ」
リーの懇願にリベンジャーは俯きながらも他の鉄血兵に命令を下し、鉄血兵達は黙って従った。
「リベンジャー様!リベンジャー様!!!」
リーは必死に手を伸ばしてリベンジャーの名前を叫ぶも、鉄血兵達はリーを担架に乗せて他の負傷者を抱えた鉄血兵達と共に立ち去っていった。
「・・・イェーガー。お前も行くんだ。子供もいるだろ?」
「私は此処に残ります。仮に本部へ後退してもこの子は人間として処理されてしまいます。そんな事になるならグリフィンの部隊に託した方がマシです」
「そうか・・・」
リベンジャーはそれを聞いてイェーガーは立ち去らないと考えると次に来るグリフィンの攻撃に備える為に移動しようとした矢先、リベンジャーのコートの端を何かが掴んでいる事に気付き、リベンジャーは振り返る。
コートを掴んでいたのはイェーガーに抱かれている赤ん坊で、コートを掴みながら無邪気にリベンジャーにもう片方の手を伸ばしながら笑っていた。
リベンジャーは困った笑みを浮かべながら赤ん坊からゆっくりとコートを放させると頭を撫でる。
「すまないな・・・こんな戦争さえ無ければお前は今頃、本当の両親と暮らせていたのにな・・・」
リベンジャーはそう悲しげに言うと赤ん坊は相変わらず笑っている。
まだ幼い子供故に戦争を知らず、こうして笑っているのはリベンジャーにとっては希望その物に見えた。
リベンジャーは今度こそグリフィンの攻撃に備えるべく移動した。
この小説の展開
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リッパーに名前着けた方が良くね?
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もっと黒くて残酷な方が良い
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救いがある方が良いに決まってる!
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グリフィン視点を増やせ!
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もっとハイエンドモデル達と絡ませてくれ