とある復讐者の追憶 作:ムリーヌ
復讐は受け継がれ
十数年前、血の戦線と呼ばれた戦場があった。
長く、地獄の様な戦いは鉄血の指揮官であるリベンジャーの死で幕を閉じた。
この戦いで鉄血は多くの犠牲と捕虜を出し、大きな痛手となるが、グリフィン側も無視できない痛手となり、結果としては未だにグリフィンと鉄血は膠着状態の情勢だった。
この戦い以降、血の戦線から生き残り、民生人形となった戦術人形達は平和を唱え、平和主義団体と共にデモを繰り返す様になった。
民生人形にならず、現役で戦術人形として戦う者もおり、彼女達の激戦区での戦いが活かされていると同時に精神的に不安定な一面を持つ者も多かった。
1日居れば誰かが必ず死ぬとさえ言われた死地を生き残った一人であるKar98kは人の通りが無い道を歩く。
Kar98kの歩くその姿は何処か覇気が無く、ただ歩く中、Kar98kの目の前に黒い短髪で黒い軍服とコートを羽織る紫色の瞳をした女が現れたのだ。
Kar98kは一瞬、リベンジャーが生きて現れたかと驚いたが、すぐに別人だと認識する。
Kar98kと女が対峙すると、女は口を開く。
「元SO10地区所属のKar98kですね?」
「それがどうかしましたか?」
「・・・やっと・・・やっと見つけました。貴方がリベンジャーを殺したのですね」
「それがどうか」
Kar98kは言葉の途中で発砲音ざ響き、Kar98kは自分の腹を見ると、出血していた。
Kar98kは女を見ると、その手には拳銃が握られ、銃口に煙が舞っている。
「リベンジャー様の仇です。そこで苦しみながら死になさい」
女はそう言うと拳銃をしまい、後ろを向いて歩き出す。
Kar98kは拳銃の弾で受けた傷が思っていた以上に重症で、簡単には死なない位置に撃たれた事を悟った。
「あの女・・・まさかリベンジャーの元にこんな悪趣味な撃ち方をする人がいるなんて・・・私も人の事は言えませんが・・・アウスト・・・私ももうすぐそちらに行きます・・・貴方に対する怨み言は沢山ありますから・・・覚悟をして待っていてください・・・」
Kar98kはそう呟くと微笑みゆっくりと目を閉じ、そのまま動かなくなった。
_____________
___________
________
Kar98kを射殺した女は近くのトンネルの中に入り、立った状態で壁にもたれた。
女は溜め息をつくと、Kar98kを撃った拳銃を取り出し見つめた。
女は静かに見つめる拳銃を持つ腕は微かに震え、女はその場に座り込む。
「やっぱり・・・人殺しは慣れないものですね・・・」
女がそう呟いた時、女の懐から音が鳴り、女は懐からケータイを取り出して電話に出た。
「はい」
《あ、リーさん?人形運用の講義で聞いた編成の組み合わせについてなんですがまだ分からない事がありまして・・・》
「そう、分かったわ。今からそっちに行くから待ってなさい」
リーはそう言うとケータイを切ると、また電話がなり、電話に出た。
「はい」
《
「代理人?また珍しいですね。貴方から連絡を・・・しかも、ケータイで」
《誰もハイエンドモデル同士が民間用のケータイで話しているとは思いませんよ。それより、そちらでの任務は順調ですか?》
「はい。問題ありません。グリフィンは私が人間だと思い込んでいる様です。問題なく情報収集を行っています。それと・・・Kar98kを見つけ出し、仕留めました。リベンジャー様の仇を取る事がやっと出来ました」
《そうですか・・・アベンジャー。貴方は本当に後悔はなかったのですか?自らとはいえ、ハイエンドになる道を選んだ事を》
代理人は何処か悲しげな声でそう聞くと、アベンジャーは間を置いてから話す。
「後悔はしていません。寧ろ、私はリベンジャー様の仇を取れるならなんでもする覚悟でした。それに後悔なんて今更ないです」
《そうですか・・・アベンジャー。引き続き、任務を全うしてください》
「分かりました。では」
リーことアベンジャーはそう言って切ると、今度こそ歩き出す。
「仇を討った。ですが何でしょうか・・・私はまだ、何かに対して憎い・・・何故、まだ憎んでいるのでしょうか・・・教えてください・・・リベンジャー様・・・」
アベンジャーはそう呟きながら歩き、暗闇に消えていった。
悲しみは消えない、復讐は受け継がれ、悲劇は止む事は知らない・・・
【鉄血sideEND:鉄血兵リーの復讐】
この小説の展開
-
リッパーに名前着けた方が良くね?
-
もっと黒くて残酷な方が良い
-
救いがある方が良いに決まってる!
-
グリフィン視点を増やせ!
-
もっとハイエンドモデル達と絡ませてくれ