とある復讐者の追憶   作:ムリーヌ

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監視者

リベンジャーとリッパーは鉄血の基地への帰還の為に市街を歩いた。

 

道中、携行ミサイルの弾道や流れ弾が飛んできたり、進軍するグリフィン部隊が遠くから見えたりと慌ただしい戦場の光景が嫌でも目に焼き付いた。

 

「相変わらず慌ただしい物だ」

 

「この状況で落ち着いていられるんですか!?流れ弾が飛んできたり、敵が見えたりしてますよ!?」

 

「落ち着くも何も此処を戦場とする指揮官としてなら慣れなくてはな。それにずっと居てれば慣れる物だが・・・お前は派遣されてまもないのか?動きがまるでなっていない」

 

「うぅ・・・実は製造されてすぐにエクスキューショナー様の部隊に派遣されたのですが・・・訓練で転けた拍子に誤発してしまって・・・」  

 

「まさか・・・エクスキューショナーを殺してないよな?」

 

リベンジャーはこのリッパーの誤発で死亡と言う名の破壊をしてないか不安になったが、リッパーは首を横に振って否定した後、話を続ける。

 

「幸い当たりはしなかったのですが・・・誤発した銃の弾が資材に当たって連動する様に物が落ちたり倒れたりして最終的に鉄骨が倒れてエクスキューショナー様の頭に思いっきり当たってしまって・・・それを気にすぐに左遷させられました」

 

「そ、そうか・・・それは・・・痛そうだな。・・・ふふ

 

リベンジャーは何とも間抜けなエクスキューショナーの珍事にリベンジャーは笑ってしまう。  

 

普通なら鉄骨が倒れたら人間は死ぬが、戦術人形ましてやハイエンドモデルが大量に落ちてきたりしない限り、倒れた鉄骨程度では死んだり大怪我をしない事を知っているからこそ笑いそうになった。

 

「ふふふ・・・ふっははははは!本当に傑作な笑い話だ!流石に笑いを堪えきれんぞ!」

 

「ちょ!?此処はまだ戦場のど真ん中ですよ!そんなに大声を出したら!」

 

「ふふふ・・・すまない。まぁ、不幸だったな。だがそれは別として此処に来た以上は死に物狂いで戦って貰う。前みたいな失言も見逃さない・・・心してこの戦場で戦う様にな」

 

「は、はい!」

 

笑っていたリベンジャーはすぐに威厳のある言葉でリッパーにそう言うと、再び行きだそうとした。

 

だが、リベンジャーは不意に止まり、後ろを振り返る。

 

「ど、どうしましたか?」

 

リッパーは不安そうにリベンジャーにそう問うと、リベンジャーは後ろを見ながら問いに答える。

 

「・・・誰か、いるな・・・数は最低でも四人。恐らくグリフィンだろうな」

 

「ぐ、グリフィン!?」 

 

リッパーはそれを聞いて辺りを見渡すも、空虚だけが支配する廃ビルばかりの光景した見えず、リッパーは何処にいるのか分からずにいた。

 

「お前の性能では奴等は見破れん・・・むしろ、私も気付けたのは幸いだと思える程だ。・・・相手はかなり手練れ、戦うのは少々キツイ物になるかもな」

 

リベンジャーはそう言いながらも前の方を向いて歩き出す。

 

一方で、リベンジャーの睨んでいた場所ではリベンジャーを見張る少女達がひそんでいた。

 

「何なのよ彼奴・・・!彼処からどれだけ離れていると思っているのよ・・・!」

 

少女達の潜む場所とリベンジャー達がいた場所の距離は有に100メートル以上は離れており、しかも建物内に隠れ、念入りにカモフラージュもしており、流石に気配と感だけでは悟られる筈がなかった筈だった。

 

「探知系の機能でもあるのかしら?だとしたら最初からバレてるでしょうし、ましてや勘なんて事は・・・」 

 

気の強そうな少女がそう言い掛けた時、突然、窓ガラスが割れて何者かが突入してきた。

 

少女達は動じずに銃を構えて何者かを見ると、そこには先程まで遠くにいたリベンジャーと脇に抱えられて持たれているリッパーがいた。

 

「やはりいたか、グリフィン。私を付け回して何をしている?」 

 

「あ、あの・・・私を連れてくる意味は?」

 

リッパーが不服そうにそう言うもリベンジャーは気にせず、右手に持つ大斧を向けた。

 

「理由次第では、生かす訳にはいかん・・・何故、私を付けた?答えろ」

 

リベンジャーは威圧感のある声でそう聞くと、少女達はたじろぎつつも、身構えている。

 

その姿にリベンジャーは感心した表情で、大斧を肩に乗せる。

 

「ほぉ、私を前にして怯える姿を晒さないとはな・・・」

 

「私達はそれなりの修羅場を潜り抜けて来たのよ。この位の威圧なんて慣れっこよ」 

 

「そうか・・・なかなか良い兵士だよお前達は。それで・・・目的は私の調査か何かかな?」

 

少女達は図星を突かれたと顔を歪めると、リベンジャーは自身の調査の為に偵察されていたと確信した。

 

「あまり事を私の回りで起こすな・・・例え調査でも、こそこそと、着けられるのはどうにも気色が悪くて好かん。もう、付け回すな。さもなければ・・・皆殺しだ」

 

リベンジャーの警告とも取れる言葉に少女達はまるで心臓を掴まれた様な感覚を受け、汗が止まらなかった。

 

「さて、私はもう疲れたんだ。警告は済ませた・・・最後に聞きたい。お前達は何者だ?普通のグリフィンの部隊ではなさそうだ」 

 

「404小隊・・・私は、UMP45。404小隊の隊長をしてるわ・・・」

  

45は何故かリベンジャーにそう答えてしまう。

 

隠された恐怖からか、または所属を素直に言えば危険を回避できる可能性を45の持つ演算処理能力が叩き出したのか本人でさえ分からなかった。

 

「404小隊・・・ふふ、貴様らは対した者だ。誰一人、恐怖を感じても戦意は落ちなかった・・・お前達も、私を殺せる可能性を持っているだろうな」

 

リベンジャーはそう言ってリッパーを抱えて立ち去った。

 

~404小隊 視点~

 

リベンジャーが立ち去った後、404小隊はへたり込んだ。

 

404小隊が見てきたハイエンドモデルの中ではリベンジャーは断トツで危険な存在だと警鈴が鳴らされたのだ。

 

「・・・9、416、G11。皆、大丈夫?」

 

45は冷や汗をかきながら仲間の安否を確認すると、404小隊の面々は疲れきった顔で答える。

 

「うん、何とか・・・」

 

「・・・今回ばかりは今日が命日になるかと思ったわよ」

 

「もう帰りたい・・・」

 

9達はそう言うと、45も疲れたのか溜め息をつきつつも、無線を手にした。

 

「ヘリアン、応答をお願い。こちら404小隊の45よ」

 

《45か。調査の成果はあったのか?》

 

「・・・リベンジャーと接触したわ。彼奴、私達が遠くから見ていたのに勘づいて・・・どうやったのか、すぐに此方に来た」

 

《何だと!?部隊に損害は・・・?》

 

「幸い、リベンジャーには交戦意思は無かったから全員無事、少し疲れたって所かしら。でも・・・もう流石に彼奴を追って調査なんて無理だと思う」

 

《・・・分かった。お前達がそこまで言う程だ。今回の成果は、リベンジャーには異様な性能を秘めているとだけでも成果は成果だ。大抵は死んで帰ってくる人形しか奴の力を見ていないから貴重な情報だ》

 

45はそれを聞いて少し寒気を感じた。  

 

もし、リベンジャーと交戦したら一体どんな結果が待っていたのか。

 

全滅、勝利の上の大損害、被害を出しつつの撤退戦・・・何れも悪い考えしか出ず、45は考えるのを止めた。 

 

「分かったわ。それじゃあ、また後で」

 

45はそう言って無線を切った。

この小説の展開

  • リッパーに名前着けた方が良くね?
  • もっと黒くて残酷な方が良い
  • 救いがある方が良いに決まってる!
  • グリフィン視点を増やせ!
  • もっとハイエンドモデル達と絡ませてくれ
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