とある復讐者の追憶   作:ムリーヌ

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血を流せ、勝利の為に ~後編~

リベンジャーとKar98k の二人が対峙する中、近くにいる物は動きを止め、成り行きを見守っていた。

 

血の戦線において最も戦功を挙げ続けるグリフィンと鉄血の強者である二人の威圧感は敵味方関係なく恐怖に駆らせる。

 

そんな二人は構いなく、互いを威圧しあい戦闘を開始した。

 

最初に仕掛けたのはリベンジャーで、素早く散弾銃を構えたが、Kar98kが咄嗟にシャベルを手に取り、横凪ぎに振るうと、リベンジャーの散弾銃は照準を外し、検討違いの所に銃弾が散った。

 

Kar98kはリベンジャーの散弾銃を弾いて隙を作ると、ライフルを片手で持ち、中腰で構えると、リベンジャーの顔めがけて撃ち込み、リベンジャーは頭を素早くずらして被弾を回避した。

 

リベンジャーは大斧を素早く振い、Kar98k は素早く避けて行くと、再びライフルを発砲、今度はリベンジャーの脇腹に当たるが、リベンジャーは銃弾を物ともせず、Kar98k に突進し、壁に叩きつけ、散弾銃を発砲したがKar98k は再び避けた。

 

「ふふふ・・・随分と鈍いこと」

 

「すばしっこい奴だ。だが、次は・・・殺る」

 

「あらあら血気盛んな子ね」

 

Kar98k はそう言うと、コートの下から短刀を抜くと、ライフルの先端に取り付けた。

 

所謂銃剣で、銃の射程と槍の様なリーチを持つ近接武器となったのだ。 

 

「意外だな。狙撃に特化したお前が接近戦をするのか?」

 

「狙撃を行う者が常に狙撃だけをするとは思わない事ですわね。狙撃主たる者・・・時として接近戦もこなせてこそ生き残れるのですから」

 

Kar98k はそう言ってライフルを愛しそうに撫でた後、素早く銃剣を突き出し、リベンジャーに襲い掛かり、リベンジャーは銃剣を避けると大斧で反撃し、Kar98k は大斧を上手く避けるとリベンジャーの腹に銃剣を勢いよく、深く突き刺した。

 

「がはッ!」

 

リベンジャーは銃剣の鋭い突きに根絶し、大斧と散弾銃を力無く落としてしまう。

 

それを見たKar98k は不適に笑った瞬間、背中に激痛を感じ体勢を崩した。

 

「ぐッ・・・まさか、まだ武器を持っているなんて・・・」

 

「・・・常に用意はしておく物だ。このナイフの様に」

 

リベンジャーは出血する腹を押さえながら手に持つ血濡れのナイフをKar98k に見せた。

 

「ふふ、貴方・・・戦いが嫌いな癖に猪口才な事をしているのですね」

 

「これも経験だ・・・メインの武器を失った時に得た」

 

リベンジャーはそう言って力強く立ち、Kar98k も背中の傷の痛みに耐えながら立ち上がる。

 

「・・・お前だけは殺す。私の因縁を一つ消す為に、アウストの為に」

 

「やれる物ならやって下さいな・・・容赦は致しませんわよ?」

 

「望む所だ!!!」

 

リベンジャーはそう言ってナイフ片手に向かおうとした時、耳に着けてある連絡用の無線がなる。

 

《そこまでですリベンジャー。撤退しなさい》

 

「代理人!?」

 

《輸送部隊は撤退しました。もうそこに用はありません・・・速やかに撤退しなさい》

 

「・・・しかし」

 

《これは命令です。良いですね・・・》

 

代理人はそう強めに言って無線を切ると、リベンジャーは悔しそうにKar98k を睨み付け、Kar98k は不適に笑う。

 

「あら、貴方の上司かしら?内容は・・・撤退でしたっけ?」

 

「・・・そうだ。貴様を殺すのはまだ先らしい」

 

「一々、上司の命令なんて聞かなくても良いのでは?」

 

「命令だからな。私は・・・ただ逆らえないだけだ」

 

リベンジャーはそう言ってナイフをしまい、大斧と散弾銃を手にして立ち去る。

この小説の展開

  • リッパーに名前着けた方が良くね?
  • もっと黒くて残酷な方が良い
  • 救いがある方が良いに決まってる!
  • グリフィン視点を増やせ!
  • もっとハイエンドモデル達と絡ませてくれ

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