シカマルは大きく変わった
ヨシノさんの頼みを簡単に引き受けるようにもなったし
私の頼みも可能な限り聞き入れてくれる
そんなシカマルの変化に寂しさを覚えるのは
流石に贅沢な話だろうとは思う
私が好きになった男の変化を良く思う反面
少し寂しさを感じるだけ
周りから見たらきっと優しくて思いやりのある
そんな男に見えているだろうと思う
だけど私は知っている
ふと、シカマルは空を見る
その表情はとても寂しそうで
辛そうで、哀しそうで
どこか遠くを見ているようなそんな気がする
時間があれば1人黙々と将棋を指している
そしてよく慰霊碑に足を運んでいる
多分だがシカクさんと話したかったのだと思う
もっと語り合いたかったのだと思う
それは決して悪い事ではないと私は思う
だけど死人と語らうのは無理だ
そんなアイツの哀愁漂う顔が悲しくて
愛しくも感じてしまう私は
少し、いや大きく自分を恥じている
心から愛していると気づいた想い他人の悲しげな顔を
愛しいと感じるなど…
本当に私は酷い女だと
心の中で私は恥じた
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人とは現金なもので昔はわからず理解できない事柄
俺は解らないと理解できないフリをして
興味がないと思うフリをして
その感情に蓋をしてきた
『俺には関係が無い』と目を背け
そうやって過ごしてきた
いつか来るその時にわかれば良いと
気づけばクセの様に空を見上げている
雲を見るわけでもなく、ただ見上げる
そこにいるわけでも無いのに
そこにある何かを見上げている
時たまに親父に言えなかった事を心の中で報告をする
…まぁようやく気付けたんたんだと思うが
俺はアイツが好きだよ
お袋を大切にしていた親父の気持ちが分かった気がする
アイツを愛おしく感じ想うことが
これほどに幸福と感じるとは思わなかった
それでも
俺はどうすれば良いかはわからないんだけどな
誰よりもアイツの幸せを願っている
きっと世界の誰よりも
だけどアイツの隣に立つ方法が解らない
多分だけどずっと
俺には立つ方法が解らないと思う
だから俺以上にアイツを幸福にしてくれる人を探してる
きっとそれで俺の初恋ってやつは幕を下ろす思う
…きっと親父が生きてたら拳骨を貰ったかもな
だけどそれが道理じゃないかって思う
俺はアイツを傷つけた
アイツの誇りを傷つけた本人だろう
俺の本心は墓まで持っていく
そっちで怒られようと殴られようと
俺が後悔をしないように
俺はアイツを幸せにしてくれるやつに託したい
…そう思いながらも胸の中で燻る炎は燃え続けている
あの出会いがなければアイツとは会えなかった
だけど何故あの出会いしかなかったのだろうと
アイツがなんで木の葉の里で生まれなかったのかと
…なぜ俺が音の里にいなかったのかと
また空を見る
空の先の星を見えるわけないのに見上げている
あり得ない可能性を見つめる事から目を背ける様に
俺はあの空の果てを見つめている
意味もなくただ俺を否定する事を思いながら