フォースで清めねば…(笑)
シクシクと雨が降っている
天気を読むことがある程度できるようになったからといって
やはり寝坊をしたら意味がないと彼は目の下に大きなクマを作った
昔は傘を忘れる事は多かった
基本的に彼は面倒臭がり屋なのも変わらないが
最近はもっぱら忘れたことがなかったので
…せめて雨具とかを常備するべきかなと
疲れ切った頭で阿呆な事を考えていた
「なにしてんだよお前…」
ふと、声の方に顔をゆっくりと向ける
「見ての通り傘を忘れたんだよ…」と彼は返した
「…いや、朝から軽く降ってたのにか?」
はて、そうだっただろうか?
まあこいつは嘘はつけない性格だ
口は悪いし、正直それをお前が言うの?って事も言う
恐らく自分に正直なんだろうなと思考を停止する前に
「で?なんでお前ここにいるんだ?『多由也』」
少し親愛を籠めて言葉を繋ぎふと薄く笑う
「お袋さんが良く見てたんだよ目の下にクマが出来るほどなんか考えてたんだろ?」
「…多分それでじゃねえの?いつも以上にどうしたんだろうってさ」
成る程と彼の中でも合点がいった
母は少しばかり過保護だ
捕虜として捕縛した彼女を家族として向かい入れ
なおかつ実子のように思いやり養子として引き取った
今の彼女の名前は奈良多由也と言う
あまり好んではいないようだが…まぁそれはそれと思う事にした
「じゃあ帰るか…」
「おいコラ!ここまでわざわざ来てやったのに礼も無しか!」
…まぁそうなるよな
「帰ってからな渡す物もあるしさ」
「はあ?渡す物?」
コイツ…なんの日か忘れてやがるな…!!
「ま、礼をするなら入れてやるよ!さっさと帰ろうぜ?」
今日は晩飯ハンバーグだぞーと笑っている
やはり彼女は年相応の優しい顔をしている
喜怒哀楽の表情が彼女は解りやすい
どれくらいかと言うとナルトみたくで隠し事もできないくらいには
「…茹で卵入ってないよな?」
以前のトラウマが少し頭をよぎった
「ねぇよ」
良かったと胸をなでおろす
以前コイツがお袋とハンバーグを作った際に
スコッチエッグを作ってやがったのが未だにトラウマだ…
「なんだよ?まだ茹で卵食えねえのか?」
うん食べたくないですと思った
「好きじゃねえだけだよ…別に死ぬ気で食えば食える…」
いや、そこまで覚悟決めないと食えないんだけどな?
ふと、気づいたてしまった
「雨、止んだな」
「へ?」
「いや、雨降ってねぇなぁって」
「…マジかー」
せっかく持ってきてくれたのに申し訳ないなと思うが
こればかりは天候の関係だからな…
「まぁ助かったよどのみちな」
「は?雨が止んだのにか?」
伝えるつもりはないが…
「ああ、少し落ち着いた」
頭に?マークを浮かべているのが表情で分かる
「あーそう言えば火影様に上忍推薦がきてな?受けるか迷ってるんだが」
お前はどう思う?と視線で問いかける
「…まあ最近は稽古もしっかりしてるし腕も悪くねえしな」
別段問題ねぇんじゃねえの?と多由也は言った
見間違いかもしれないが一瞬だが嬉しそうに口を緩ませたように見えた
「お前さんさ髪飾りとか付けるか?」
はぁ?と複雑そうな視線をこちらに送ってくる
「木の葉に来てもう一年半だ記念日でもと思ってな」
本も悪くないかなと思ったのだが
意外に読書家で持ってない本が判らなかったので
彼女に髪飾りを買ってある
「しなくはないわな」
「気にいるか解らないけどさ自分なりに買ってみたんだわ」
「着けてくれると…まあ嬉しいかな」
少し間が空き
「…家に着いてから話すんじゃなかったか?」
と少し紅くなっているように見える顔を見て吹いてしまった
『…おいこら、喧嘩売ってるのか?買うぞ?』
呪印の発動はやめて下さい死んでしまいます…
「悪い悪い…少し気が早ったわ」俺は少し笑う
「まあ、いいけどよ」いや良いのかよ…
こっちはお前が呪印発動してたから割と真剣だったんだけど?
雲が割れた
「じゃあ帰るか」
だなと少し笑っているお前を見て癒される
プレザントやサプライズが上手くいくかは解らねえけど
まぁ、退屈な時のようにはならねえだろ
そう思いながら好きな奴と帰るってのは
幸せなんだなって改めて思った
一年半なので打ち解けてます
あとはお母さんが多由也の指導をしてるので飯が美味いです
やはりシカマルにとっての癒しであってほしいですねー
では、失礼します。