オリー主で進むリリカルなのはシリーズ   作:鳥になりたい

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プロローグ

いつだって世界は残酷でできている。

何も悪いことをしていない者が突然事故で亡くなるなんてことはザラだし、たまたま病気になり亡くなってしまう者もいる。

 

いつだって世界は理不尽でできている。

人は平等だというが、生まれながらにして既に周りとの差は歴然だ。

金に困ることのない御曹司の子供と今日を生きるのも精一杯な家の子供のスタートラインが同じなはずがない。

 

いつだって人生は空模様のように移ろいでいく。

ずっと天気が晴れにならないように。

ずっと天気が雨にならないように。

幸せは続かない。

不幸は続かない。

 

運がなかった?

間が悪かった?

運がなければ文句も言えなくなってしまうのか?

間が悪かったのならどんな理不尽も起こり得るのか?

それを理由に納得できる者がいるとすれば、それは人間を超越したナニカだ。

理不尽には怒るのが人間だ。

 

もし、たら、れば。

歴史にたらればは不要と言うが、なるほど、歴史にifを求めてもどうしようもない。

周りの出来事も同じ、ifを求めても現実が変わることはない。

 

それでも、誰もが一度は思ったはずだ。

 

『あの時、こうしていれば。あの時、あんなことしなければ』

 

全てを受け入れられるほどの心の器を持つことは、不可能なのかもしれない。

 

なら、自分の思い通りにしようとすればどうか。

相手が自分の意思や願いを尊重してくれるとは限らない。

当然、敵は尊重してくれない。

それが現実だ。

 

だからこそ。

 

偽りの自分を乗りこなし。

理想の自分を演じ続け。

生き続けなければならない。

 

いつか花は枯れ、枯れた花は腐って土に還り、またその上に花が咲く。

幸福も不幸も流転するものだが、さて。

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

所謂、これが生の『二度目』というものなのだろう。或いは転生と呼ぶべきか。

勿論、人間の構造上、転生などありえない。

人間の思考は脳によって左右される為、一度死んだ人間の思考が赤ん坊に宿るなど現実的にはありえない。

分かってはいるが、今の俺の主観で言えば、それは二度目、もしくは二周目、と言っても過言ではない状況だった。

地球という惑星で、現代の日本という社会で、父と母のいる家庭に生まれ、子供の脳だというのに知識を所持していることを認識した時、それは確信に変わった。

転生したのだと。

 

物語の題材としてはあまりに使い古されている転生。

探せば百はゆうに超える数を持つ題材だ。

もし俺の転生を物語として語るのであれば、あまりにも平穏過ぎて、人を楽しませる娯楽を提供できる物語とは到底言えない。

おそらく、話せば一時間もせずに語り終えるくらいの物語。

いや、それなら子供に向けて話すのであれば十分な量かもしれない。

 

閑話休題。

 

物語と言えないぐらい、この人生での最初の数年はありふれたものだった。

言葉にならない言葉を発し、自由に動くことすらままならない故に、瞑想&妄想でもしていた程度。

思考できても身体が動かないというもう二度と経験したくない時期を過ぎ、成長しきった頃と比べれば不自由ではあるが、それでも乳児と比べれば手足と指が自分の意思で自由自在に動かせるようになった頃、幼児が持つ学習能力の高さを利用して新たな知識を叩き込んだ。

一説によれば、一定の年齢までに人間の言葉に触れずに育った人間は、語学を習得できないとされており、それほどまでに幼児期とは大切なものなのだ。

それはさておき、知識を叩き込んだのは二度目故の勉強が好きになったなんてご都合主義ではない。

今度こそ勉強して無双してやるぞい、なんて浅はかな動機である。

我ながら浅はかな動機だと自覚はあるものの、結果はいい方向へと向かったのが幸いか。

ようやく口をきけるようになったレベルの子供が勉学に励む。

今思い返せばそれは年相応の子供の振る舞いとしては無理のある行為だったが、今生の両親がそれでも酷く喜んでくれたのは印象に残っている。

 

家で両親の庇護のもと、本を読んだり、近所のちびっこ達と遊んだり、前世? ではあれほど嫌だった勉学に励んだり、少し成長して幼稚園に通ったり。

あまりに精神年齢のかけ離れた幼児に混じっての生活は二度目の俺では疲れる、などと言うつもりはない。

寧ろ、二度目の幼稚園生活は楽しかったとすら言える。

別に精神年齢が幼児と等しい、という非常に悲しい理由ではない……ないと思いたい。

ただ好きなものを好きだと言い、建前のない関係が素晴らしいと思っただけ。

年相応の振る舞い方を出来ているかは不安であるが、育てて貰っている以上、両親が心配しないようにするのは勿論、喜んでもらいたいと思う程度には彼等の子としての愛情というものがある。

 

他の人ではありえない経験のおかげで、スタートが二手、三手進んでいるどころか王手間際といっても過言ではないかもしれない。

日本語を覚える、ひらがなを覚えるという退屈ですらある学び直しを繰り返す中で、しかし、俺は一つの発見をした。

前回……前世? では、ついぞ見ることののできなかった、体験することができなかったもの。

 

『魔法』

 

これが魔法なのかどうかは曖昧であったが、一番近いものとしてそう表記する。

 

それはアニメや漫画、映画では当たり前のように登場し、作品によって魅せ方は様々ではあるが、科学とは違った魅力にやって人々を魅了してきた。

杖から炎を出す、箒に跨り空を飛ぶ、面妖な呪文を唱えて物理法則を超える。

媒体によって表現、具象は異なるがそれが魔法だ。

 

魔法という概念は前世? でも存在していたが、アニメや漫画、映画で見るようなファンタジックなものを現実で見る、又は使用するなんてことはあり得なかった。

あり得ないが故に、人々は焦がれ、『もし使えたら』なんて想像をしていた。

過去には嘘か真か、魔法(魔術)を使うものは次々と訴迫、裁判、刑罰、酷い時は法的な手続きを取らない私刑なんてことにされたと聞くが、果たして彼等は本当に魔法などを使っていたのか。

現代では、歴史上の魔女狩りの事例の多くは無知による社会不安から発生した集団ヒステリー現象であったと考えられているが、真相はいかに。

 

それはさておき、体験したという表現は少し変であったか。

もっと簡潔に言えば、幸か不幸か俺は所謂魔法使いになれる素養があったらしい。

これは、本来ならばあり得ない二度目というイレギュラーが原因なのか、はたまた単純な親からの遺伝なのか、全く関係のない理由なのか、第三者によるものなのか。

 

どのような理由でソレがあるのかわからないが、それ故に慎重にもなった。

実はこの世界は前とは異なり科学ではなく魔法が発達しており、皆がその力を持っているのか。

寧ろできて当たり前、この程度は落ちこぼれなんていう未知の世界は勘弁願いたかった。

そうなった場合、二度目ということが逆にマイナスになりかねない。

周りにとっては常識でも、俺にとっては常識ではなく。

俺にとっては常識でも、周りにとっては常識ではなく。

 

そんな恐ろしことに直面するわけにはいかない。

そう思い図書館や新聞などを駆使し(前回死亡時よりも前の時代である為にネットやスマートフォンなどという便利なものはまだ普及していない。ガラケーと呼ばれる携帯が普及している時代であった)調べた結果、この世界でも魔法とはお伽話の中のものであることがわかった。

やはり過去には魔法と呼ばれる技術があったような記事があったが、オカルトの域を出ないのでそこはご愛嬌。

 

原因や理由は不明だが、この事実に心が踊らなかったと言えば嘘になる。

他人は使うことのできない、自分にだけ許された、まるでアニメとでも言いたくなるような力があるとわかったのだ。

 

自分の内から感じられる、今までなら感じることすらなかった熱いナニか。

普段の生活上使い所のない、寧ろ使うことによって問題となる、意識することによって出せる炎や風。

 

物語などで登場人物が超常的な能力を与えられて周りを見下したり、天狗になっていたのも今なら理解、共感できる。

実際、この能力を研究していけば悪用の方法など一つや二つすぐにわかることだろう。

俺も、もしも間が悪かったのなら、そういう連中と同じ道を辿っていたかもしれない。

 

小学校に通い始め、たまたま隣のクラスの名簿を目にしなければ。

この力を持つものが、この先に起こるであろう事件で襲われる可能性を秘めているという事実に、辿り着かなければ……。

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

歩きやすいよう整備された道路とは違う、人を歩くことを想定していない道をざり、ざり、と進んでいく。

理由は至極単純。

人のいない場所、を思い浮かべると山や森が真っ先にでてきたため、安直ではあるが森を選んだのだ。

海も近いため別に海でも良かったのだが、少し開けすぎている。

万が一ことを考えれば、やはり森である。

森のような人混みによる騒音からかけ離れた場所ならば静かだとばかり思い込んでいたが、鳥の羽ばたきや動物の鳴き声、風によるざわめきなど案外静かとは言えなかった。

静かになると逆に音が響きやすくなるが、ただのざわめきがここまで聞こえてくるとは思わなかった。

 

自然に触れ合う機会の少なさからくる新たな発見を実感しつつ、木々によって光が遮られた不気味な道を歩く。

自分の年齢を考えると、大人の同伴なしでこんな森の奥まで来たとなったら説教は免れないものではあるが、大人が同伴していては一人でここまで来た意味がなくなる。

 

「ここ、でいいか」

 

立ち止まり、見上げた先には、やはりこれまでの道程と何一つ変わらない、草木の生い茂る道の斜面。

街からは遠く離れ、ジョギングコースからも大幅に逸れているこの場所ならば人目につくということもあるまい。

この場所で問題ない。

 

「ふぅ……」

 

周囲に人が居ないのを確認し、精神を集中。

自宅から持ち出したペンダントによく似た何かをズボンのポケットから取り出して顔の前まで持っていく。

 

家にあった。

たまたまあった、なんておかしな話はないだろう。

 

だが、今はそのことを考えている余裕はない。

引き継いだ知識と予想……魔力による反応を合わせて、半ば確信はあった。

奇跡は起きないかもしれない、魔法なんてものはまやかしなのかもしれない。

だというのに。

 

 「────覚きろ、『デバイス』」

 

ペンダントのようなもの……ストレージなのかインテリジェントなのか、アームドかは不明だが、チカチカ、と光り反応する。

ひとまず安心。

これで反応もせず、ただのペンダントでした、なんて状況は笑い話にすらならない。

 

『システム起動。データの確認中…… 』

 

「新規登録者設定、フルオープン」

 

ダメ元であったがチカ、チカ、と一定のテンポで光り、恐らくは俺のリンカーコアを読み取り使用者として登録しているのであろう。

足元には赤色の魔法陣が広がっている。

 

デバイスによる魔法の経験など当然ではあるがなく、自らの中途半端な知識でどこまでやれるかはわからないがやるしかない。

 

ようやく、最初の一歩だ。

俺から溢れ出る魔力で滲む視界が、持ち上げた手を映し出す。

ロボットのような灰色の装甲に包まれた、自分の手。

金属鎧のようで、魔力によって作られたバリアジャケット。

自分の身長に匹敵するバルディッシュに似た槍のデバイス。

 

「戦える」

 

『推定魔力量、AAA』

 

とある執務官曰く、魔導師ランクがAAAクラスならば本気で戦うと街が1つ消し飛びかねないらしい。

丁度いい。

原作主人公達と同じスタートライン、それくらいでようやく意味がある。

戦いに巻き込まれるかもしれない。

いや、違うか。

自ら戦いの場に赴くのか。

だが、何もできずに襲われるくらいならば、戦えるだけ余程マシだ。

魔法なんてものに関わらないのが一番だが、関わる云々以前に素質があるだけで襲われる可能性があるから対策は練るべきだ。

最悪死ぬかもしれない。

でも巻き込まれて死にたくない。

他所の世界の厄介事に巻き込まれて死ぬなんて吐き気がする。

その次の事件も、その次も、そのまた次も。

理不尽に、ただ運がなかったから巻き込まれたなんてものは、絶対に御免被る。

 

「だからこそ」

 

 

何故このようなデバイスが俺の家に置いてあったのか不明。

でも、いまは考えてられない。

 

「いくぞ、『ヴァリアント』」

 

 

―――――――――――――――――――

 

 

地球とは違う、異世界であるミッドチルダからやってきた少年ユーノ・スクライアが発掘した『ジュエルシード』と呼ばれるロストロギアから全ては始まった。

娘であるアリシア・テスタロッサを失った悲しみから、ジュエルシードによってその蘇生を試みようとするプレシア・テスタロッサの凶行。

プロジェクトFによって生み出されたフェイト・テスタロッサと高町なのはの出会い。

闇の書と呼ばれるようになってしまったロストロギアによる悲しみの連鎖。

敬愛する主を救おうと独断で魔力蒐集を始める守護騎士たちと確実に死に向かいつつある今代の闇の書の主・夜神はやて。

死に向かう星を、愛する家族を守るために決裂する姉妹と、鍵となる夜天の書。

 

海鳴市は、悲しき戦いの舞台となろうとしていた。

 

 

 




○転生のオリー主
現代社会に生まれ変わってヒャッホウしてたらリンカーコアあった
なんか隣のクラスには高町なのはとかいう女の子がいた
たまたま、偶然の同姓同名だろと思っていたけど、よく考えたらここ海鳴市だし、自分は聖祥大附属小学校に通っててチェックメイト
なのはの父親は喫茶店を経営してるし、そのほか地元のサッカーチームの監督もしている
リリカルなのはというアニメもとらいあんぐるハート存在しない
むしろあったら怖い
もっと早く気づけたような気もするけど、普通アニメの世界に転生なんて思わないからね、仕方ないね

ところで、リンカーコア持ってるんだよねぇ
魔力量AAA!? 魔力変換素質を『炎熱』『風』の二つ持ち!? すごいじゃないか!
そんだけすごい量ならさ、闇の書の収集に大いに役立つよねぇ!
闇の書が暴走しても、暴走を止められれば地球無事だから!
時空管理局のお偉いさんは既に闇の書の所在知ってるし問題ないよ!
大丈夫! その前に何故か地球にジュエルシードとかいうロストロギア落ちてくるから、それ解決しないとまず闇の書事件まで生きられないから!
ジュエルシードだって使い方を間違えなければ次元震も次元断層も起きないし!!

みたいなのを考え出したら怖くなってしまう
実際やばい事件だと思うんだ

なんか家にデバイスあるし、めっちゃ高性能だしおかしいね
砲撃形態兼槍のジャベリンとあと一つの形態になれる
強度的にアームドデバイスの気もしなくはないけど高性能なAIを積んでるしインテリジェントデバイスな気もする
カモノハシみたいな性質してんなこいつ

○なのはちゃん
小学三年生なのにもう将来の事について悩んでいる自称『ごくごく普通の小学生』
口癖は語尾に「なの」らしいけど見返してたらタイトルぐらいしか言っていなかった
父親は事故ったけど生きているので『なのちゃん』にならず仲の良い夫婦あんど兄姉に若干の疎外感を感じるてる……闇が深い
ちなみに「父の事故の原因となった相手を憎むことは簡単だが、それで悲しみが終わるわけじゃない―― すでに起きてしまった悲しみを止める方法など、そう簡単には存在しない―― 」として当時のことを振り返っているので実は彼女も転生者だったりしない?

一年生ではなのはと転生のオリー主は別クラス
この設定が活きるかどうかはよくわかんない
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