あんまり詳しくないからwiki見て書いてるけど
大本営って実際に施設あったよね?
12話 権力の行方
「吹雪……今日からしばらくお前に指揮を任す」
「えっ?」
吹雪は戸惑い問いかける。突然、俺達が始めてあった時を思い出す。吹雪は提督を怯えていた……もうあんな思いはしなくていいように。
「頼んだ。行ってくる」
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「提督さん一体……どうしたんだろ?」
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「やっ。じゃ行こうか」
長澤さんは車の窓から俺に声をかける。
笑顔だったがその裏には緊張があった。
車に乗り込んで、シートベルトをする。
緊張を納める様に深呼吸する。
「緊張してるかい?」
長澤さんは車を走らせる。そりゃ、緊張するでしょ。だって大本営は艦隊を指揮する最前線……の筈だったが、今は腐ったおっさんの根城だが。
「しまくりですよ。というか、俺大本営行ったことないんすけど」
「全国の提督を指揮する場所ってのが1番分かりやすいかな。時々、会議があってそこには大本営の代表達と日本の総理大臣が集るんだよ」
「総理大臣ってあの矢部膵臓(やべすいぞう)ですか?」
「そうだよ。僕らはそこで話をつける」
2人で話しながら東京を目指していると四方から巨大なトラックが迫ってきた。
「何だ……コイツらは!」
「囲まれてる!?」
そのまま車は停止を余儀なくされた。するとトラックから男達が降りてきた。
「比企谷くん……念のためこれを」
「これは!」
長澤さんからある物を貰い隠す。そして男達は車から降りる様に迫る。車から降りた俺達は歩き出した。
「倉庫……」
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連れてこられたのは巨大な倉庫だった。
俺達は身動きが取れないようにロープで巻かれていた。
「……離せ!お前ら何者だ!」
「うるさいですよ。長澤」
倉庫の奥から現れたのは俺達と同じ提督の服を着ていた青年だった。俺より少し上か……?かなり紳士的でクラスの……誰だったか。葉山?とかに似ていた。
「お前は……桜井か。何の為に……」
「何の為?。貴方なら分かるだろう」
桜井と呼ばれる青年は何が面白いのか
笑いながら言う。
「貴方の持っているデータ。アレをこちらに譲渡しなさい。そうすれば……命は保証しますよ」
「なぁ、桜井さん。そのデータを手に入れてどうすんすか?。大本営の差し金なら俺達を殺してデータを消せばいい。何でそれをしない?」
もし大本営が俺達が裏切ると気付いているなら俺達を殺し有耶無耶にすれば済む話だ。なんで回りくどいんだ?。俺はそこに疑問を感じた。
「君は……比企谷君だね。分からないなら答えてあげよう」
「そのデータはね。腐りきった大本営を破壊し巨大な権力を手に入れる力を持つんだよ。言わば”錦の御旗““印籠”のような物さ。だから絶対に手に入れる」
「大本営を守る為じゃ無いって事か?」
「あぁ、そうだ」
桜井は笑った。ただその笑顔はとても悲しくて虚しい物だった。
誰だよ矢部膵臓